こんにちは。
最近のローコストハウスメーカーは、本当に頑張ってます。「いい家が安く買える」ようになりました。
ローコストハウスメーカーのハイグレードモデルですと、大手ハウスメーカーのスペックにも負けません。
その上、大手ハウスメーカーよりも、ずっとお得な金額でグレードの高い家が建てられます。
・・・ですので、ふと疑問に思いませんか?
「同じハイグレードなら、ローコストハウスメーカーで建てた方がいいんじゃない?」
「大手ハウスメーカーって、高いだけなの?」
「大手とローコストハウスメーカーって、なにがちがうの?」
ですが結論から申し上げますと、大手とローコストハウスメーカーではまったくちがいます。
ローコストのハイグレードモデルより、大手ハウスメーカーの方が「さらにハイグレード」なのです。
この記事では、
▶大手とローコストハウスメーカーの違い
について解説させて頂きます。
家作りで後悔したくないなら、この違いは抑えておくべきでしょう。
・ローコストハウスメーカーでハイグレードモデルを検討している人。
・大手ハウスメーカーを検討しているけど、割高な価格に疑問を感じている人。
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この記事の概要
ローコスト住宅のハイグレード商品のスペック
本当に頑張っています、最近のローコストハウスメーカーは。
ローコストハウスメーカーのエントリー商品(一番価格の低い商品)でも、かなり快適・安心して住めるスペックです。
それだけなくハイグレード商品になると、大手ハウスメーカーに負けないほどのハイスペックに。かなりお得に家作りができます。
ローコストハウスメーカーのハイグレード商品が、いったいどれほどのスペックなのか。
さっそくお手並み拝見させて頂きましょう。チェックするのは、ローコストの代名詞「タマホーム」のハイグレード商品「大安心の家 PREMIUM」でございます。
タマホームのハイグレード商品「大安心の家 PREMIUM」のスペック・標準装備
基本スペック・坪単価
運営会社 | タマホーム株式会社 |
販売方法 | FC加盟した工務店 |
坪単価 | 坪単価45~55万円 |
構造 | 在来軸組み(モノコック) |
基礎 | ベタ基礎・基礎パッキン |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 高性能グラスウール |
窓 | Low-E複層ガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合サッシ |
「大安心の家 PREMIUM」は、タマホームのロングセラー商品「大安心の家」をさらにグレードアップさせた、タマホームの技術を集めたフラグシップモデルです。
基本スペックもご覧のとおり、ツッコむ余地のないハイスペックに仕上がっております。
また外装・内装ともにグレードが高く、デザイン性・メンテナンス性・安全性、どれをとっても十分な性能です。
・メンテナンス性の高い、シーリングレスサイディング。
・サイディング15年塗膜保証。
・屋根材は耐久性の高い陶器瓦が選べる。
・軒の長さ1,000mで、雨と日差しをカット。
・軒天のデザインも選べる。
・耐震等級3。
・制振ダンパー。
・熱交換型セントラル24時間換気システム
「大安心の家 PREMIUM」の特徴をまとめますと、
・メンテナンスにお金のかからない素材が標準装備。
・窓の断熱性も高い。
・熱交換換気システムで、夏涼しく、冬暖かい。
・制振ダンパー付きで、地震に強い。
と、なります。
かなりお買い得な価格でございます。
▽タマホームの安さの秘密はこちら!
大手ハウスメーカーのスペックと比較してみる。
では、ローコストハウスメーカーのハイグレード商品が、どれほどの実力なのか?大手ハウスメーカーの商品と比較してみましょう。
今回比較させて頂くのは、販売棟数No.1の積水ハウスの木造住宅「シャーウッド」でございます。
積水ハウス「シャーウッド」の基本スペック・坪単価
運営会社 | 積水ハウス株式会社 |
販売方法 | 直接契約 |
坪単価 | 坪単価70~100万円 |
構造 | 在来軸組み(モノコック+ラーメン) |
基礎 | 布基礎 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 高性能グラスウール、もしくはロックウール |
窓 | アルゴンガス16mm Low-E複層ガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合サッシ |
先ほどの「大安心の家 PREMIUM」と違うところを、赤字でマークしてみました。
・契約体系(フランチャイズか、直接契約か)
・家の構造(シャーウッドは、積水ハウス独自構造)
・家の基礎(シャーウッドは、布基礎※)
・窓(シャーウッドの方が断熱性が高い。)
布基礎・ベタ基礎、どちらも適切に設計していれば強度に問題ない。
古い住宅に見かける布基礎は湿気対策が不十分だったが、最近の布基礎はしっかり湿気対策していることが多い。
窓の断熱性がシャーウッドの方が高いですが、それ以外では明らかなスペックの差は見られません。
しかし大手とローコストでは、決定的な違いがございます。
▽布基礎・ベタ基礎のちがいはこちら!
大手とローコストハウスメーカーの5つの違い。
大手ハウスメーカーとローコストハウスメーカー。
どちらも家の基本スペックは似たりよったり、明確に差をつけるのが難しいです。
・・・というと、一部の熱烈なファンからクレームの嵐が飛んできます。
イエス、正確に厳密にいえば、大手の方がスペックは高いです。
しかし住宅のスペックにさほど興味はなく「快適に安心して住めればいい」と思う方にとっては、どちらも高性能に感じるはず。
しかしでございます。
それでも大手ハウスメーカーだけの魅力、強みがあります。次の5つの点で、大きな違いがございます。
1・ブランド、ステータスが高い。
大手とローコストハウスメーカーで最も違うのが、ブランド・ステータスです。
大手ハウスメーカーは性能が高いのはもちろんのこと、しっかりと高級ブランド戦略をしています。
そのため、大手ハウスメーカーで注文住宅を建てると、
「大手ハウスメーカーの高級住宅を所有できる喜び」
「誰でも買えない、ハイクラスの注文住宅を建てた満足感・特別感」
「ほかの人から羨ましがられる優越感」
この悦びが、味わえるのです。しかも毎日住む家ですから、家に帰るたびに実感できます。
・・・最高じゃないですか・・・。
また高級住宅を所有しているステータスが得られるのも、大手ハウスメーカーだけです。
「ステータスなんて関係ないでしょ!」と、ステータスを持っていない方に限って反論しがちですが、いいえ、ステータスはとても大切です。
ステータスとは、社会的地位。つまりは肩書きでございます。
誰だってお医者様の言うことなら素直に聞きますし、大学教授のコメントは「へぇ~」とうなづくものです。
ステータスはなくて困ることはあっても、あって困ることはありません。
つまりは、そういうことです。
「大手ハウスメーカーで建てた」というブランド・ステータスは、目に見えて生活を豊かにするものではありません。
しかし自分を満足させる1つの悦びとして、とても大切です。
2・大手ハウスメーカーは、オリジナル素材・独自開発の構造が多い。
ローコストハウスメーカーのハイグレード商品だって、十分すぎるほどスペックは高いです。
しかし大手ハウスメーカーは、それ以上のスペック、といいますか、1周まわって「オリジナル素材・独自構造」なんですよね。
ですので大手ハウスメーカーは、
「簡単に比較できない次元(土俵)に行ってしまった」
というのが、正しい表現かもしれません。
大手ハウスメーカーで採用されている、オリジナル外壁は次のようなものが有名です。
ベルバーン(積水ハウス):陶版外壁。味わい深いデザインが人気。
シーサンドコート(住友林業):貝殻、サンゴ入りの塗り壁。
キラテック(パナソニックホーム):耐久性の高いオリジナルタイル。
ALCコンクリート・ヘーベル(ヘーベルハウス):オリジナルALC(軽量コンクリート)外壁。
耐久性・メンテナンス性が優れている点や、デザイン性の高さが人気です。
そしてなにより、「それが選べるのは、そのハウスメーカーだけ!」という殺し文句に弱いのですよねぇ。
また構造についても、大手ハウスメーカーは独自に開発した「独自構造」が主流です。
ご紹介した積水ハウス「シャーウッド」の特徴として、
・モノコック(面で支える)とラーメン(枠で支える)の長所をハイブリット化。
・基礎の上に直接柱を立てる構造(土台がない)
・集成材にラミナ(挽き板を表面加工)を加えた、「シャーウッドプレミアム構造材」を使用。
などがあります。
そのためローコストハウスメーカーよりも地震に強く、間口の広い間取りが作れるのがメリットです。
大手ハウスメーカーは独自開発した構造・素材が多く、そのハウスメーカーならではの価値があります。
他社とは簡単に比較できない価値。価格では比較できない価値。
・・・イエス、それこそブランディングの真骨頂でございます。
3・きめ細やかな営業マンの対応。
正直申し上げて、ここまでローコスト住宅の性能が上がってくると、ローコストと大手とのスペックの差は小さいです。
どちらも人間が快適に暮らせる、素晴らしいマイホームでございます。
ですが違うのが、家作りにおける対応力です。
注文住宅の家作りはゼロから建てるオーダーメイド住宅なので、プロによるきめ細やかなサポートが必要です。
・・・なんですが。
ローコストハウスメーカーでは、サポートを担当する営業マンの質が悪いことが多いです。
・態度が上から目線。
・約束を守らない。
・打ち合わせの内容が反映されない。
・契約すると態度が変わる。
「ハウスメーカーに手取り足取りやってもらおう」というスタンスでは、対応のいたらない点にストレスが溜まってしまいます。
もちろん、ローコストハウスメーカーのすべての営業マンの対応が悪いわけではありません。
しかし効率化のため1人が多くの案件を抱える仕組みでは、どうしても1軒にかけるサービスは割かれてしまいます。
一方で大手ハウスメーカーは、営業マン・設計士の対応が丁寧なことが多いです。
・はじめて会ったときから、対応が丁寧。
・施主の要望を詳しく聞いてくれる。
・営業マン、設計士から提案してくれる。
・面倒な手続きもすべて代行してくれる。
はじめてで不安の多い家作りでも、親切丁寧に家作りをリードしてくれます。
大手ハウスメーカーの割高な価格は、家作りをまるっとお任せできるサービス代に含まれてるのでしょう。
4・アフターサービス・フォロー体制
住宅購入は、「買ったらおしまい」ではありません。
住み始めて気がつく不具合や、時間がたって見つかる欠陥だってあります。
ですのでアフターサービスは、「いい家作り」と同じくらい大切です。
しかし大手とローコストハウスメーカーでは、アフターサービスに結構な差がつきます。
家が完成してからのアフターフォローにはまったく期待ができません。
連絡も遅いですし、対応もかなり遅いです。
連絡はとれるだけよいのですが、アフターフォローの段取りと対応が遅すぎます。
「家を建てたらそれでおしまい?」と思う程です。
タマホーム体験談より
いい家を安く販売しているローコストハウスメーカー。その上、「手厚いアフターフォローをしろっ!」と求めるのは酷かもしれません。
大手ハウスメーカーは、同じスペックで比べると割高な印象がします。
しかしただ割高なだけでなく、「購入後も安心できるサービス料」と考えるのが妥当でしょう。
つまり大手ハウスメーカーの坪単価には、「見えないサービス」まで含まれている、ということですね。
それはつまり、ホスピタリティ。奥ゆかしい言葉なら、O・MO・TE・NA・SHI。
いいですね、ビジネスの中に優しさ溢れるって。・・・でも高いんですけどね。
5・直接契約か、フランチャイズ契約か?
大手ハウスメーカーとローコストハウスメーカーは、単純に価格だけで比較できないものが多いです。
その1つが契約体系です。
大手ハウスメーカー:直接契約が多い。※
ローコストハウスメーカー:フランチャイズ方式で、地元工務店と契約が多い。
※大手ハウスメーカーでもフランチャイズ契約はある。(セキスイハイム・ミサワホーム・住友林業・三井ホームなど)
フランチャイズ方式では、ハウスメーカーとパートナー契約を結んだ地元工務店との契約となります。
ですので契約したあとは、あなたと工務店の関係になります。
そのため施工・アフターフォローが工務店によってまちまちで、トラブルが多いのもフランチャイズです。
そのため本部(ハウスメーカー)が対応してくれない・・・というトラブルもございます。
大手ハウスメーカーのすべてが直営ではありません。ですがローコストハウスメーカーよりは直営率は高いで、その意味では安心できるといえます。
▽フランチャイズ方式については、こちらをチェック!
まとめ:大手ハウスメーカーは、スペック以上の価格がある。
ローコストハウスメーカーのハイグレード商品ですと、大手に負けないぐらいのスペックがあります。
その上、大手ハウスメーカーの半額程度で建てられるのは、魅力的ですよね。
ですが大手ハウスメーカーの価格には、スペック以上の付加価値が含まれてます。
・ブランド、ステータスがある。
・大手ハウスメカ―は、オリジナル素材・独自開発の構造が多い。
・きめ細やかな営業マンの対応。
・アフターサービス、フォロー体制。
・契約体系(直営か、フランチャイズか?)
家だけのスペックだけでなく、家作りの打ち合わせから、完成したあとの手厚いフォロー。
これらがすべて、まるごと大手ハウスメーカー品質と考えて頂くと、割高な価格にも納得できませんか?
家作りに詳しくなくても、親切丁寧に打ち合わせをリードしてくれます。その姿はまさにジェントルマン。住友林業・三井ホームの営業マンは、とても評判がいいですよ。
家だけのスペックを金額だけで評価するなら、ローコスト系は大健闘でございます。
しかしそれ以外の付加価値を加味すると、大手ハウスメーカーの存在感は大きいかな、と思います。
大手か、ローコストか?
迷ったときの参考にしてみてくださいね。素敵な家作りを。
重要!迷ったときは、どっちも検討すべき。
大手か?
それともローコストか?
迷ったときは、どっちも検討することをおすすめします。
なぜなら先入観だけで決めてしまうと、あとから後悔する原因になってしまうからです。
気になるハウスメーカーのカタログを読んでみたいときは、カタログ・資料の一括請求が便利です。
同じ質問に何度も答えることなく、簡単に複数ハウスメーカーのカタログ・資料が取りよせられます。
またハウスメーカーの比較で便利なのが、タウンライフ注文住宅です。
希望条件を1回入力するだけで、複数のハウスメーカーから間取り図・見積書を提案してもらえます。
具体的な家のイメージが決まってないなら、まずはカタログ・資料の一括請求。
理想の家が決まっているなら、間取り・見積りを提案してもらいましょう。
▽ハウスメーカーの比較はこちらから!
▽ハウスメーカー選びで後悔しない方法はこちら!