こんにちは。
搭載された最新の安全技術・快適性能。
洗練されたデザインで、ハイグレードの内装も標準装備。
そしてきらめく大手ハウスメーカーのブランドステータス。
・・・憧れますよね、大手ハウスメーカー。
お値段こそ高いものの、やはり一生に一度の家作りですから。それにふさわしい家が欲しいと思うのは当然でございます。
しかし気になるのがデメリット。
高いお金を払ったのに、期待を裏切る結果だったらイヤですもんね。
そこでこの記事では大手ハウスメーカーのメリット・デメリットを隅から隅まで解説させて頂きます。
この記事を読むまで契約してはいけませんよ!
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この記事の概要
大手ハウスメーカーとは?どんな会社があるの?
「大手ハウスメーカー」というカテゴリーに明確な決まりはありません。
しかし共通する特徴として、
・全国展開している。
・年間棟数が多い。
・テレビCMを流していることが多い。
・資本が大きい、または大企業のグループ企業である。
などが言われています。
大手ハウスメーカーとは、次の8社を指すことが多いです。
・積水ハウス
・セキスイハイム(積水化学工業)
・大和ハウス工業
・パナソニック ホームズ
・ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
・ミサワホーム
・住友林業
・三井ホーム
※ここ近年、業績を伸ばしている「一条工務店」を加える場合もあります。
大手ハウスメーカーは抜群の知名度をほこるので、家作りをはじめて間もない方でも「大手なら知っている!」ことも多いはず。
中堅・ローコストハウスメーカーとのちがい。
大手ハウスメーカーと中堅・ローコストハウスメーカーとで、大きなちがいがございます。
イエス、それは「自社契約か?フランチャイズ契約か?」ということです。
・大手ハウスメーカー:ハウスメーカーとの直接契約が多い。
・中堅・ローコストハウスメーカー:HMとフランチャイズ契約した地元工務店との契約が多い。
ハウスメーカー業界では、フランチャイズ方式が多く採用されています。とくに中堅・ローコストハウスメーカーでは、フランチャイズ方式が多いです。
フランチャイズ方式では、契約するのは地元の工務店になります。そのため、
・契約したあとは、「あなたと工務店の問題」になる。(ハウスメーカーはタッチしない)
・工務店によって作業の質、レベルが変わる。
・契約した工務店が倒産すると、工事がストップする。
フランチャイズをめぐるトラブルも多いのが実情です。
その点、大手ハウスメーカーでは直接契約が多いので、「契約した支店によって対応がちがう!」というトラブルは少ないです。
ただし大手ハウスメーカーでも、フランチャイズ方式を採用している会社(セキスイハイム・ミサワホーム・住友林業・三井ホームなど)もございます。
▽フランチャイズ方式のメリット・デメリットは、こちらをチェック!
大手ハウスメーカーの7つのメリット
大手ハウスメーカーのメリット。わざわざ言う必要もないでしょう。
だってそうじゃないですか。大手ハウスメーカーのメリットって、
「いい家が作れるんだよぉ!!」
という一言に尽きるからですよ。もう、言わせないでくださいよ。
ですがあらため大手ハウスメーカーのメリットを整理してみると、次の7つになります。
1・最新技術のハイスペック住宅が建てられる。
大手ハウスメーカーのメリットは、最新技術が搭載されたハイスペック住宅が建てられることです。
建築基準法・住宅性能表示制度の最高ランク取得はもちろんのこと、それ以上に厳しい自社基準にクリアしています。
・基礎の立ち上がり幅。
・基礎の配筋の密度、鉄筋の太さ。
・地震に強い構造。制振ダンパー搭載。
地震対策1つとっても、大手ハウスメーカーではここまでこだわります。建築基準法よりも厳しい基準にクリアしているので、大きな地震がきても安心です。
またシロアリ対策としても、建築基準法以上の自社基準があります。
・土台、柱にシロアリに強いヒノキ・ヒバ木材を使用。
・1階のすべての木材に薬剤処理(建築基準法では、1mの高さまで)
・薬剤は木材に染み込ませる「加圧注入タイプ」
大手ハウスメーカーのストイックな自社基準を見てしまうと、建築基準法が不安に思えてしまうほどです。
「ここまでやるか!?」というハイレベルな家作りができるのが、大手ハウスメーカーのメリットでございます。
2・耐用年数の長い素材が多いので、ランニングコストが安い。
大手ハウスメーカーのメリットは、ラインニングコストが安いこと。大手ハウスメーカーでは耐用年数の長い素材が多く使われているので、メンテナンス周期が長くなるからです。
メンテナンスで差がつくのが、外壁と屋根です。
ローコストハウスメーカーで使われている素材(サイディング外壁・コロニアル屋根)は、10年に1度の塗り替えが必要です。その度におよそ100万円かかります。
しかし大手ハウスメーカーでは、耐用年数の長い素材が標準プランで選べます。
・ガルバリウム鋼板:基本的にメンテナンスフリー。20~30年で塗り替え。
・タイル外壁:基本的にメンテナンスフリー。必要に応じて補修。
・コロニアル屋根(ハイグレードモデル):30年に1度の塗り替え。
・瓦屋根:基本的にメンテナンスフリー。必要に応じて補修。
メンテナンス周期が長いので、家を買ってからのランニングコストは安くなります。
3・規格化された家作りで、品質が安定している。
大手ハウスメーカーのメリットといえば、
「品質が安定してる!」
と答える人も多いはず。
それもそのはずで、大手ハウスメーカーでの家作りはあらゆる面で規格化されています。
・すでに決まっている標準プランから選ぶスタイル。
・自社工場でのプレカット。
・自社工場での作業を増やし、現場での作業を極力減らす。
ですので、誰が・どんな作業をしても、一定の品質を確保しやすいのです。
私の血管が爆発するのも時間の問題かと思われ・・・
大手ハウスメーカーと契約した場合も、実際の工事を担当するのは地元の工務店・業者です。
しかし大手ハウスメーカーでは家作りを規格化しているので、作業者ごとの品質の差が小さくなります。
オーダーメイドで作り注文住宅だからこそ、品質が安定するのはうれしいメリットですよね。
4・どんな家が建つのかイメージしやすい。
「大手ハウスメーカーは高い!広告費をかけすぎだ!」
と批判されがちですが、でもちょっと待ってください。
・住宅展示場のモデルハウス
・工場見学会
・現場見学会
・豊富なカタログ資料
契約するまでに手厚くフォロー・説明してくれるから、私たちは「どんな家ができるのか?」イメージできるのです。・・・家作りの素人なのに。
住宅展示場にいけば、当たり前のように大手ハウスメーカーのモデルハウスがあります。当たり前のように分厚いカタログを笑顔で渡してくれます。でもこれはコストをかけられる大手だからできること。
大手ハウスメーカーとの契約を考えているなら、このメリットをもっと噛みしめないともったいないですよ。
5・倒産リスクが低い。
大手ハウスメーカーのメリットは、倒産リスクが低いことです。
倒産リスクとは、契約したハウスメーカーが倒産することで、
・払ったお金が戻ってこない。
・マイホームの工事が途中でストップされる。
・アフターサービスが受けられない。
・補償問題が宙に浮いてしまう。
など、世にも恐ろしいトラブルが起きることです。
業界トップクラスの資本を持つ大手ハウスメーカーは、工務店・建築事務所よりもはるかに倒産リスクが少ないです。
さらに大手ハウスメーカーのバックには、世界的大企業が控えている会社もあります。(トヨタホーム・パナソニックホームなど)欠陥住宅の補償問題だって、資本があれば解決できるというもの。
また大手ハウスメーカーは業績不振でも、これまでのブランドを評価してくれて他社が買収してくれることもあります。業績不振に苦しんでいたミサワホームは、同業のトヨタホームに買収され、子会社となりました。
しかし知名度のない地元工務店では、「業績不振=倒産秒読み」でございます。世知辛い・・・。
ただし大手は動かくお金も巨大ですので、絶対に倒産しないとは言い切れません。
2009年に倒産した富士ハウス(関東・東海・近畿)は、地元では有名な中堅ハウスメーカーでした。富士ハウスが倒産することで、1500棟もの新築住宅に被害が出たようです。
▽倒産リスクについては、こちらをチェック!
6・ブランドステータス・満足感が高い。
大手ハウスメーカーだけのメリットといえば、ブランドステータス・所有できる満足感が高いことです。
洗練されたデザインや独自開発の外壁は、外観だけでそれが大手ハウスメーカーであることが分かるほど。
もちろん外観だけでなく、
・最新の空調設備。
・高気密、高断熱による快適さ。
・グレードの高い内装。
・耐震、免震技術による安心感。
どれをとっても一流です。
まったくの別物と言っていいほど、仕上がりがちがいますからね。
必要最低限、ではなく、ワンランクもツーランクも上の暮らしができる。その家を所有できる満足感。
これぞ大手ハウスメーカーで建てるメリットでございます。
7・社員教育がしっかりしている。
大手ハウスメーカーのメリットは、社員教育がしっかりしていることです。
営業・設計・現場監督への研修が充実しているのはもちろんのこと、協力会社に入社した社員を1年半かけて社員大工として養成している会社(セキスイハイム)もあります。
そのため社員の意識・技術の平均レベルが高くなり、質の高いサービスを受けることができます。
\ 大手HMをまとめて比較! /
大手ハウスメーカーの5つのデメリット
大手ハウスメーカーのメリットを詳しく見てみると、
「やっぱり家作りするなら、大手だよな」
と妙に納得してしまう説得力があります。
ですがご注意くださいませ。
やはり大手ハウスメーカーにも特有のデメリットがあります。
デメリットを知らずに契約してしまうと、「こんなはずではなかった!」と後悔してしまいますよ。
1・担当者がコロコロ変わる。
大手ハウスメーカーのデメリットは、担当者がコロコロ変わってしまうことです。
担当者の人柄にひかれて契約したのに、決め手になった担当者があっさりいなくなることもあります。
これから打合せを重ねて家作りを進めていくのに、これでは契約した理由を失ってしまいます。そのため担当者が変わったことがきっかけで、わざわざ解約する人までいるほどです。
大手ハウスメーカーの担当者が変わってしまうタイミングは、
・契約したら担当者が変わる。
・家作りの最中で担当者が変わる。
・家作りが終わったら、アフター専門の担当者(もしくはメンテ会社)に引継ぎ。
などがあります。
グループ企業を形成している大手ハウスメーカーでは、アフターサービスを系列のメンテ会社に丸投げしているケースは多いです。
2・コストが高い。
やはり気になってしまうデメリットは、コストです。
いえ、それだけ「いい家」を作ってるのですから、コストが高くなるのは当然です。ですが、やはり高いのです。
建築費の比較の目安にされる坪単価を見てみると、
・大手ハウスメーカー:坪70万円~100万円
・ローコストハウスメーカー:坪30万円~50万円
2倍以上の差があります。
大手ハウスメーカーが高い理由として、
・芸能人を起用した広告費(とくにテレビCM)が高い。
・住宅展示場のモデルハウス費
・技術開発費。
・社員への給料(福利厚生含む)
これらの高い経費が建築費に上乗せされていることが原因です。
家の性能に直結するコストならまだしも、集客・ブランド維持コストは家の性能には関係ありませんからね。
そこを差し引いても「やっぱり大手!」と言える価値を感じれる方には、最適な家作りのパートナーになるでしょう。
3・設備が壊れたときの修理代が高い。
大手ハウスメーカーのメリットで、「ランニングコストが安いこと」と申し上げました。
しかしこれは少し補足が必要でして、
「ただし、設備が壊れたときの修理代は高くなる」
と、付け足さなくてはいけません。
なぜなら大手ハウスメーカーの家では、値段の高い最新設備が導入されているからです。
最新設備にコストがかかるのは導入時だけでなく、故障したときの修理・交換費用も必要になります。
大手ハウスメーカーで多く採用されている全館空調も、ハイスペックモデルになるほど値段も上がります。
・・・イエス、全館空調は諦めて普通のエアコンを買いましょう。
住宅ローンから出す100万円と、自分のポケットマネーから出す100万円。重みがちがいますよ。
4・間取りプランに制限が多い。
大手ハウスメーカーで注意したいのが、間取りプランに制限が多くなってしまうことです。
規格化された家作りであるため、ゼロから間取りをすべて決められる自由設計ではありません。
また独自のハイスペック住宅にするため、間取りにルールが多いハウスメーカーもあります。
業界最強の高気密・高断熱を実現するには、それなりにキチッとしなくてはいけないのでしょう。
ただし規格された家作りとはいえ、そこは大手ハウスメーカーでございます。
・選べるグレードが高い。
・メーカー側で豊富なプランを用意している。
・制限よりも選べる範囲の方が広い。
「ほかの人とはちがった個性的な家がいい!」などの強い希望がない限り、とくに大きなデメリットにはなりません。
5・大手ハウスメーカーは鉄骨が多い。鉄骨が好きかどうか?
これはデメリットといいますか、好みの問題になります。
大手ハウスメーカーでは鉄骨造を採用している会社が多いです。大手ハウスメーカーを選ぶとき、「鉄骨が好きかどうか?」は大切なポイントです。
鉄骨・木造にはそれぞれメリット・デメリットあるので、「絶対に鉄骨にすべき」「木造はダメ!」ということはありません。
ただし鉄骨のデメリットだけは知っておいた方がいいでしょう。
【鉄骨のデメリット】
・重い。コストが高い。
・鉄と木では、木の方が断熱性が高い。
・火事で高温になると曲がってしまう。
・雨に濡れるとサビる。
大手ハウスメーカーを崇拝するあまり、鉄骨造のデメリットをなかったことにするのは危険です。
大手が採用する鉄骨でもデメリットはあります。大手のブランドに流されず、しっかり確認しておきましょう。
まとめ:大手が高いのは、きちんと理由がある。
テレビCMでおなじみの大手ハウスメーカーは、知名度も抜群です。
ブランド・イメージ戦略も秀逸なので、「詳しくは知らないけど、いい家が建てられそう・・・」と思ってしまうもの。
しかし大手ハウスメーカーの家作りを冷静に見てみると、次のメリット・デメリットに分解できます。
【大手ハウスメーカーのメリット】
1・最新技術のハイスペック住宅が建てられる。
2・耐用年数が長い素材が多いので、ランニングコストが安い。
3・規格化された家作りなので、品質が安定している。
4・どんな家が建つのか、イメージしやすい。
5・倒産リスクが低い。
6・ブランドステータス・満足感が高い。
7・社員教育がしっかりしている。
【大手ハウスメーカーのデメリット】
1・担当者がコロコロ変わる。
2・コストが高い。
3・設備が壊れたときの修理代が高い。
4・間取りプランに制限が多い。
5・大手ハウスメーカーは鉄骨が多い。鉄骨が好きかどうか。
大手ハウスメーカーのデメリットとして大きいのがコストの面。いい家なのは間違いないですが、問題は余裕をもって買えるかどうか。
もしも十分な予算があるならば、きっと素敵な家作りができますよ。
素敵な家作りを。それでは、また!
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入力項目も
・住所、氏名
・連絡先(メールアドレス、電話番号)
などだけで、込み入った質問に答える必要はありません。
めんどうな質問に1社1社答えるの、かなり大変ですよ。ぜひご利用くださいませ。
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▽最新技術のつまった大手ハウスメーカーは、こちらをチェック!
▽中堅ハウスメーカーはこちらをチェック!
▽ローコストハウスメーカーについては、こちらでまとめています。
いろいろと目立つので、ええ、いろいろと・・・。