ハウスメーカーは工務店より高い4つの理由。大手ハウスメーカーが選ばれる訳とは?

こんにちは。

 

「同じような間取り・グレードなのに、どうしてハウスメーカーはこんな高いの?」

 

ハウスメーカーと工務店を比較したとき、こんな疑問をもったことはありませんか?

イエス、ご指摘のとおり、ハウスメーカーは高いのです。

同じような間取り・設備でも、工務店よりも300万円~も高くなるケースはザラにあります。

 

しかし知って頂きたいのは、「ハウスメーカーには高くなるだけの理由がある」、ということです。

理由を知らずに「ハウスメーカーは高い!ぼったくり!」というのはフェアではありません。

ハウスメーカーは、「より安心して家を買ってもらう工夫」をしています。

そのため工務店よりも、値段が高くなるのです。

「ハウスメーカー・工務店、どちらが優れている?」ということではなく、ハウスメーカーが人知れずやっている努力もちょっとでも知って頂けたらなと。

 

この記事では、

・ハウスメーカーが工務店よりも高い理由。

・ハウスメーカーだから安心できること。

について、解説させて頂きます。

ハウスメーカーが高いのは、山よりも高く海よりも深い事情があるのです。

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はじめて家を建てる人がぶつかる、2つの問題。

「なぜハウスメーカーは高いの?」

 

という理由、気になりますよね。ですが、すみません、1点だけ先にご説明させてください。

それははじめて家作りをする人がぶつかる、2つの問題についてです。

1・家作りは難しいことが多く、誰かが親切にサポートしてくれないと失敗しやすい。

2・家作りは前払い方式であり、金銭トラブルになりがち。

あまりクローズアップされませんが、家作りにはこの根深い問題があります。

誰でも気軽に家作りができるように見える一方で、水面下では家作りには大きなリスクがあるのです。

 

ですので、「ハウスメーカーが高い理由」を知る前に、まずは「家作りでぶつかる問題」を知っておいてほしいのです。

 

家作りは難しいことが多く、誰かが親切にサポートしてくれないと失敗しやすい。

家作りで問題なのが、その難易度です。

家作りは専門知識が多く求められ、その上適度なバランス感覚も必要です。

これから家作りをはじめる方は、当然ながら家作り初心者であり、家作りのノウハウもありません。

ですので一人で家作りをスタートさせると、失敗しやすいのです。

家作りをはじめようと思っても、どこから何をしていいか分かりませぬ・・・という状況で3か月が過ぎましたが、これはいかに・・・。

はじめての家作りをするには、だれかのサポートが必要です。

 

しかし幸いにして、現代には住宅展示場がございます。

住宅展示場に行けば、その都度営業をされるものの、営業マンによって家作りのイロハを教えてもらえます。

さらに住宅展示場ではほかのハウスメーカーもたくさんモデルハウスをかまえているので、ハウスメーカーの比較も簡単にできます。

右も左も分からない家作りでしたが、モデルハウスを渡り歩くことで、次になにをするべきか?が分かるようになりましたぞ。

住宅展示場にモデルハウスがあることで、私たちは気軽に家作りを楽しめるようになりました。

もしもこの世に住宅展示場がなければ、

 

「あなたの好きな工務店はどれ?さぁ、選びなさい・・・」

 

と優しく突き放されるようなものです。

 

▽注文住宅でありがちな失敗は、こちらで解説しています。

家作りの先輩の体験に学ぶ!注文住宅でのトラブルを回避する5つのコツを伝授する。

2019.02.22

 

注文住宅は「前払い方式」で、金銭トラブルになりがち。

家作りにはもう1点、問題があります。それはお金です。

注文住宅では家が完成する前にお金を払う、「前払い方式」となっています。

完成前に払う金額は、工事代金の70%ほど。つまりほとんどのお金を家が出来上がる前に支払うのです。

そのため、家作りではお金を巡るトラブルが多く、闇も深いです。

・お金を払ったのに、工事がはじまらない。

・お金を払ったのに、完成した家は欠陥住宅だった。

・お金を払ったのに、工務店が倒産した。

「おいおい、お金払ったんだから、ちゃんとやってくれよ!」というあり得ないトラブルが、注文住宅では連発します。

ですので家作りのパートナーには、しっかり対応してくれる、実績のある会社でなくてはいけません。

○○工務店ですか?いや、名前すら聞いたこともありません。

どこの誰とも分からない工務店と契約するのは、リスクが大きすぎます。

しかしハウスメーカーはちがいます。

多大な広告費を払ってバンバンCMを流しているので知名度は抜群です。情報もオープンにしているので、知りたい情報はすぐに分かります。(悪い評判も)

 

家作りで失敗しないためには、契約する前に納得するまで検討することが大切です。

そのためにはお金がかかります。

・最新の設備、仕様を体験できる、住宅展示用の費用。

・現場見学会の費用。

・実際に耐久性を体感できる、工場見学会の費用。

・丁寧に説明する営業マンの人件費。

「ハウスメーカーは工務店より経費が多いから高い」

 

というのはまさに正論です。

しかし高い経費の中には、「納得するまで検討するために必要なこと。」も含まれます。

そう思えば、ハウスメーカーが高い理由に少しだけ納得できませんか?

 

▽注文住宅の支払いスケジュールについては、こちらで解説しています。

【完全版】注文住宅の家作りの支払いスケジュール|無駄のない資金計画でマイホームを!

2019.02.26

 

ハウスメーカーが工務店より高い4つの理由。

以上が家作りをはじめるときのバックグラウンドです。

あまりクローズアップされることはありませんが、とても大切なことですよね。

ハウスメーカーが工務店よりも高い理由、具体的には次の4つです。

1・広告費が高い。

2・住宅展示場の経費がかかる。

3・人件費が高い。

4・実際に作業するのは工務店であり、中間マージンが発生する。

それぞれ詳しく解説させて頂きます。

 

1・工務店よりも高い広告費

ハウスメーカーが工務店よりも高いのは、家の価格に広告費が上乗せされているから。

とくに大手ハウスメーカーではテレビCMなど、大きなお金のかかる広告をバシバシ流すので、その分家の価格は高くなります。

有名芸能人を起用したテレビCMは、1回の放送で億のお金が動くとか。

どうりで高いわけですな・・・。

広告費が高くても、家の品質には直結しません。

しいていうなら、利益を増やすことで、品質を向上させる・・・とも考えられますが、現実として効果はうすいでしょう。

 

広告費はテレビCMだけでなく、

・ラジオCM

・ネット広告

・チラシ

なども含まれます。

「よく名前を聞くハウスメーカー」は、それだけ広告費を使っていること。

地味で目立たない工務店はネームバリューこそありませんが、家そのものにお金をかけられます。

 

2・家作りを体験するための費用(モデルハウス・体験工場)

ハウスメーカーといえば、住宅展示場。

住宅展示場があることで、私たちは気軽に家作りがスタートできます。ありがたいですね。

しかし住宅展示場にかかる経費は高いのですよ。

・モデルハウス費用:1棟3,000万円~

・モデルハウスを維持する費用

・モデルハウスを運営するスタッフの人件費

・モデルハウスでスタンバイしている営業マンの人件費

住宅展示場に通っていると、さながら「すべてのハウスメーカーは、住宅展示場にモデルルームを構えている」と勘違いてしまいます。

ですが、ちがいますよ。

ハウスメーカーでもモデルハウスのないハウスメーカーもありますし、中小の工務店ではモデルハウスがないことも多いです。(なお工務店では事務所=モデルハウスとなっているケースも多いです。)

 

3・人件費が多くかかる。

ハウスメーカーでは人件費が多くかかります。それゆえ工務店より家の価格が高くなります。

住宅展示場がある分のスタッフ費用もちろんのこと、

・総務部、広報部の間接部門の人件費

・役員の役員報酬

・全国展開しているハウスメーカーは、社員の出張費

などの人件費がかかります。

間接部門の人件費は、家の品質には直結しません。(品質を底上げにはなりますが)

工務店なら間接部門の人件費が安くなるので、ハウスメーカーより安くなります。

 

4・実際に作業するのは、工務店だから中間マージンが発生する。

ハウスメーカーと契約しても、実際に作業するのは地元の工務店だったりします。

そのため中間マージンが発生してしまい、どうしても工務店より高くなってしまうのです。

 

建築業界の悪しき慣習として、下請けの構造化があります。

契約したのはハウスメーカーでも、作業するのは下請け業者(工務店)です。

さらに下請け業者がさらに下請け業者に依頼することもあり、中間マージンはかさんでいきます。

工事代金 中間マージン
ハウスメーカー 2000万円 200万円
1次下請け 1800万円 150万円
2次下請け 1650万円 100万円
3次下請け 1550万円

たとえばハウスメーカーに払う金額が2000万円であれば、中間マージンを差し引いていくと、実際の工事は1550万円ということに。

さいしょから工務店に依頼していれば、中間マージンを減らすことができます。

 

ハウスメーカーだから安心できること。

「ハウスメーカーが高コスト体質であり、経費がかかっているか?」をご説明すると、ハウスメーカーが悪いようにも感じます。

ですが、そうではありません。

ハウスメーカーだから安心して家作りをすすめられる、という面を忘れてはいけません。

冒頭でご説明した通り、家作りにはリスクがあります。

・はじめて家作りをする人にとって難しいことが多く、しっかりサポートしてもらえないと失敗しやすい。

・注文住宅は前払い方式であり、金銭トラブルになりがち。

ハウスメーカーはたしかに経費を多く使っていますが、しかしそのおかげで

・安心感、信頼できるブランド力。

・規格化された家作りで、失敗が少ない。

・工務店より倒産リスクが少ない。

というメリットもあります。

もちろん、「大手ハウスメーカーだから安心!」とは言えませんし、その考えは危険です。

しかしハウスメーカーは、家作りを規格化して、だれでも品質の高い家作りができるようにする努力をしています。

 

その意味では、はじめて家作りをする人にとって、ハウスメーカーでの家作りはおすすめです。

 

まとめ:ハウスメーカーが高いのは、理由がある!

「ハウスメーカーは工務店より高い!」

 

・・・イエス、おっしゃる通りでございます。反論のよちもありません。

ですが高いのには理由があるのです。

1・工務店よりも広告費が高い。

2・住宅展示場に費用がかかる。

3・人件費が多くかかる。

4・実際に作業をするのは工務店であり、中間マージンが発生する。

ハウスメーカーは高コスト体質です。それゆえ家の価格は高いです。

ですがそれによって「安心のブランド力」・「均一された品質」を実現(しようと)して、だれでも家作りを楽しめるようになっています。

たしかに工務店より割高ですが、安心料と思えば見方も変わりますな

ハウスメーカーでの家作りは、とくに家作り初心者におすすめですよ。

ぜひ素敵な家作りを。それでは、また!

 

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