こんにちは。
住宅展示場のモデルハウス、行ったことありますか?
・・・イエス、これがですね、実にバラ色の世界なのですよ。
バラ色の世界に魅せられて、まんまとハウスメーカーの策に落ちるのです。
ですがハウスメーカーの思惑にハマっている状態は、非常にもったいないです。
なぜならモデルハウス見学は、もっと多くのことが学べるチャンスだからです。
そこでこの記事では、
・モデルハウスと実際の家でちがうこと。
・モデルハウスでチェックすべきポイント。
について、解説させて頂きます。
モデルハウスの見学を実りあるものにするために、どうぞ最後までお読みくださいませ。
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この記事の概要
モデルハウスと実物の家がちがうことを知る。
モデルハウスと、ハウスメーカーと契約して完成する家はちがいます。
「なにを当たり前のことを?ついにお逝きになったの?」
と、ご心配下さった方。ありがとうございます。私はいつも通りでございます。
ですが本当にそうなのですよ。
モデルハウスと実際に建てる家は、根本的にちがいます。理論的にもちがいます。
ですのでモデルハウスに行く前に、実際に完成する家とのちがいを知る必要があります。
家の大きさがちがう。
モデルハウスと実際に完成する家は、家の大きさが違います。
モデルハウスの大きさは、60~70坪であることが多く、これは平均的な家の大きさ(30~40坪)の2倍の広さです。
住宅展示場のどのモデルハウスも大きく作られているので、そこが巨大な家だと実感しないでしょう。
ですがふと冷静に考えてみると、
そういえば、家族4人玄関にたっても余裕すぎるスペースでしたぞ・・・。ありえない広さですな・・・。
1つ1つが大きく作られていることに気づくのです。
▽家の大きさがちがうと、坪単価も変わってきますよ。
モデルハウスにあるオシャレな高級家具はない。
モデルハウスと実際に完成する家でちがうのは、家具でございます。
モデルハウスにはインテリアコーディネーターが厳選した、高級家具がこれでもかと配置されています。
ですから、ゴージャスなんですよ。当然ながら。
・・・って、家具がゴージャスでも意味がないのですけどね・・・。
家具がまったくない、新築ピカピカの部屋は殺風景です。
安い家具をレイアウトした部屋は、安っぽく見えます。
モデルハウスの暮らしを再現するには、いったい家具にいくら払うのか・・・?
想像しただけで、気が遠くなります。
モデルハウスは、オプションだらけである。
モデルハウス見学で注意したいのが、モデルハウスにはオプションが多く使われていることです。
ハウスメーカーで案内される標準プランには含まれない、グレードの高い設備が多く使われています。
・・・と、言いますか、モデルハウスで見るもの・手に触れるものはだいたいがオプションだと思って間違いありません。
・玄関のドア
・照明(シーリングファン含む)
・キッチン
・吹き抜け
・建具(ドア、収納など)
・壁紙(珪藻土含む)
そもそもがオプションだらけのモデルハウスなので、「これは標準プランを見学しているのではなく、オプションを見学しているのだ」との認識の方が正しいでしょう。
モデルハウス見学を100倍楽しむための、チェックポイント!
実際に完成する家とちがいが多すぎて、もはや現実離れしているモデルハウス。
本当にモデルハウスを見学する意味はあるのでしょうか?
モデルハウスを見学する意味は大ありでございます。なぜならモデルハウスは、実物を感じながら家作りが学べるからですよ。
モデルハウスでは、実物を見て・触れて見学できます。
自分の憧れるマイホームにおいて、
「どんな設備が必要か?」
「どんな間取りがあっているのか?」
「オプション代を払ってでも、本当に買うべきか?」
をイメージしながら見学できるのは、大きなメリットです。
つまり「モデルハウスの暮らしが手に入る」のではなく、モデルハウスを参考にしながら、「自分の暮らしのデザインがイメージできる」、という利点があるのです。
モデルハウスでは、
・それぞれの寸法、容量
・グレードによる質感、使い勝手、機能のちがい
・木のぬくもりと匂い。そして優しさ。
など、五感で感じながら確認することが大切です。
見学時のチェックポイントをまとめましたので、ご活用くださいませ。
1・玄関:収納、バリアフリー・防犯対策。
モデルハウスの玄関でチェックすべきは、収納でございます。
玄関は外・内のモノが集まり、ちょっと気を抜くとすぐにゴチャゴチャする、収納の難所です。
それゆえ玄関の収納は多すぎるぐらいがちょうどよく、
「マイホームで暮らし始めたら、どれくらい収納があったら便利なのか?」
をイメージしながら見学しましょう。
モデルハウスの玄関は、通常の1.5~2倍の広さで作られています。ですが収納に関しては、モデルハウス並みにあっても困りません。
最近では玄関に「土間収納」を作るプランもあります。
玄関の土間(クツを脱ぐ場所)と同じ高さに収納を作った、自転車・ベビーカーなど、外で使うものを収納できるスペース。
モデルハウスの玄関収納を参考に、自分にあった収納プランを考えてみましょう。
また玄関では、バリアフリー・防犯対策も確認が必要です。
モデルハウスの玄関が、どんなバリアフリー・防犯対策をしているか、家作りの参考になります。
玄関に階段が多いと、高齢になったときに登るのが辛くなる、というのはよく聞く話です。
高齢になったときにリフォームするぐらいなら、最初からバリアフリーにしておいた方がおすすめです。
2・リビング:間取り図と実際の広さの違い。吹き抜けの必要性など。
モデルハウスのリビングでチェックしたいのが、広さの感覚です。
「リビング18畳」
「リビング20畳」
と表記された広さが、実際のところどのくらいの広さなのか?
また家具を配置したときに、広さはどのように感じるのか?
間取り図を見るだけでは、空間的にイメージするのが難しいので、モデルハウスで広さの感覚を覚えましょう。
またモデルハウスに吹き抜けが採用されているとき、吹き抜けの必要性も確認したいところ。
吹き抜けはメリット・デメリットがあります。
・採光性、風通しがよくなる。
・解放感がある。
・暖房が効きにくくなる。
・1階の臭いが2階に伝わってしまう。
吹き抜けのメリット・デメリットを感じながら、「オプションを払ってでも欲しいか?」自問しましょう。
▽吹き抜けのメリット・デメリットはこちらで解説しています。
3・キッチン:シンクの高さ、必要な設備オプション、水回りの動線、収納
キッチンの使い勝手は、選択するシステムキッチンで変わります。
モデルハウスで使われているシステムキッチンを動かしてみながら、
・シンクの高さ
・どんな設備がついているか?(オプション扱いか?)
・水回りの動線
・収納の多さ
これらを意識しながら触ってみましょう。
また最近では「食品パントリー」を間取りに加えるプランが人気です。
食品パントリーとは、常温の食品などを保管する収納スペースです。
雑多になりがちな食品を、上手に隠しながら収納できる優れものでございます。
生活感丸出しの食品は、食品パントリーに収納してしまえば、キッチンが美しくみえますぞ。
素敵なマイホームを作っても、キッチンから生活感があふれ出てたら残念です。
キッチンこそ、収納。
モデルハウスでどんな収納が採用されているのか、それを実現するにはいくら必要なのか?家作りの参考にいたしましょう。
4・寝室・子供部屋:遮音性、排水音の聞こえ方
寝室、子供部屋は、音に注意してみましょう。
各部屋での音の聞こえ方(遮音性)はいかがですか?
どんな壁の材料を使ったとき、どのように聞こえましたか?
また家の中で水を使ったとき、排水音は気になりましたか?
ふむ、これは子供の様子を見るのには適しているかもしれませぬ・・・。
目に見えない音はストレスになりやすく、図面などでは確認が難しいです。
モデルハウスで(迷惑にならないように)音を出してみながら、体験してみましょう。
5・浴室:全体の広さ、乾燥・暖房・湿気対策
モデルハウスの浴室は、まずは全体の広さの確認が必要です。
チラシでありがちなワンショット、「家族でお風呂に入ってみたの図」をやってみると、浴室の大きさの感覚が分かります。
標準でそのお値段ならいいですが、オプションだった場合、お金を払ってでも広い浴室が必要かどうか。
ご自宅の浴室と比較しながら判断しましょう。
最近では浴室にハイテク設備があり、乾燥・暖房・湿気対策をしてくれます。
それがオプション扱いなのか、標準プランに含まれるのか?
予算を考えても、必要かどうか、実際に使ってみて、体験して考えてみましょう。
6・トイレ:広さ、介護
忘れがちですが、モデルハウスではトイレもよくチェックしてくださいませ。
とくにトイレの広さは重要ですよ。
1人入れるのがやっとのスペースでは、
・子供のトイレトレーニング
・介護が必要になったとき
・トイレットペーパーなど、トイレ用品の収納場所
などで困ります。
せっかくモデルハウスに来たのですから、モデルハウスのトイレがどれほど快適なのか、実際に使ってみることを強くおすすめいたします。
ちなみにですが、トイレが1階にしかないと地味に大変です。
子供がトイレをつかいはじめると、トイレ渋滞に巻き込まれる危険があります。
トイレを2カ所をつけたとき、どんな間取りになるのか?
水回りの工事は?排水音はどう聞こえる?
モデルハウスの2階にトイレがある場合、こちらもぜひ使ってみましょう。
※「使ってみる」に深い意味はありません。
7・廊下、階段:広さ、幅。
モデルハウスの廊下、階段の幅はいかがですか?
廊下や階段の幅が狭いと、生活が地味に大変ですよ。
・モノを運ぶとき、壁にこすれてしまう。
・子供を横に寝かした状態で抱っこするとき、頭がぶつかって泣く。
・廊下、階段ですれ違うとき、横にならないとすれ違えない。
「それで死ぬの?破産するの?」
というほどではありませんが、生活する上で地味にストレスです。
モデルハウスで採用されている廊下、階段の幅は標準プランでも採用されていますか?
もしオプションでつけるとき、いくら追加費用がかかるでしょうか?
見落としがちなポイントだからこそ、しっかりチェックしましょう。
モデルハウスに行く前に、カタログを読んでおこう!
「よし!モデルハウスでチェックすべきことも分かったし、いざモデルハウスに乗り込むぞ!!」
と、思った方。
・・・お待ちくださいませ。
モデルハウスに行く前に、ハウスメーカーのカタログを取り寄せることをおすすめします。
なぜなら各ハウスメーカーの特色を知らずに訪問してしまうと、
・興味のないモデルハウスに入ってしまい、長時間拘束される。
・家の性能など、専門用語が多くて分からない。
・営業マンの言っていることが、ウソか本当か、分からない。
せっかくのモデルハウス見学が、残念な思い出になってしまうからです。
あらかじめハウスメーカーのカタログを読んでおくことで、
・どんな家作りがしたいのか?
・どんな家が作れるのか?
・どれくらいお金が必要なのか?
・どんな家を作った実績があるのか?
・どんな特徴があるのか?
などが分かります。
ハウスメーカーのカタログを取り寄せるときに便利なのが、一括請求サイトです。
とくにLIFULL HOME`S 注文住宅なら、たった2分の入力で気になるハウスメーカーのカタログをすべて請求できます。
これは率直に言って便利です。
住宅展示場に行く前に、ハウスメーカーのカタログを読んでおくことで、モデルハウスの見学を有意義なものにできますよ。
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・次に何をするべきか?
・どんなことを検討すればいいのか?
・どんなことに注意すればいいのか?
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まとめ:バラ色のモデルハウス。せっかくだから、楽しんで!
モデルハウスは実際に完成する家とはちがいすぎるので、見学したところで意味がない・・・という意見もあります。
・・・イエス、たしかにおっしゃる通りでございます。
ですがモデルハウスでは、現物を見て、触って、匂いを嗅いで、5感を使って「家作り」を体感できるのです。
「モデルハウスのような暮らしが手に入る」ということではなく、モデルハウスを見学して、「実際の暮らしをデザインする」ことに注意すると、学べるものが多いです。
とくにモデルハウスでは、次のチェックポイントを確認してみてくださいませ。
・玄関:収納、防犯、バリアフリー対策
・リビング:間取り図と実際の広さで、感じる広さの違い。天井の高さ、吹き抜けの必要性
・キッチン:シンクの高さ、必要な設備オプション、水回りの動線、収納
・寝室、子供部屋:遮音性、排水音の聞こえ方。
・浴室:全体の広さ、暖房、乾燥、湿気対策の設備
・トイレ:広さ、2階のトイレの必要性
・廊下、階段:広さ、幅
モデルハウスの見学は、
・どんな暮らしが必要か?
・必要なもの、いらないものはどれ?
・モデルハウスのオプションをつけたら、いくら必要?それでも欲しいか?
5感で感じながらモデルハウス見学が大切ですよ。
せっかくのモデルハウスの見学ですから、楽しんでいきましょう!
それでは、また!
▽モデルハウスに行く前に、ハウスメーカーのカタログだけ取り寄せてみる。
▽ハウスメーカー各社の特徴を魂込めて比較しました!
▽住宅展示場をかしこく見学するコツは、こちらの記事にまとめました。
▽注文住宅では、家作りのおおまかな流れを把握することが大切です。
そうですか、このハウスメーカーと契約したら、このようなバラ色のマイホームが手に入るのですな・・・(よだれ)