こんにちは。
「あなたが欲しいのは、注文住宅ですか?・・・それとも、建売住宅ですか?」
住宅購入のクライマックスの究極の選択。多くの方が悩むかと思います。私も悩みました。
私は最終的に建売住宅を買いました。建売を買ったことは、いまも後悔しておりません。
しかし、では自分が建売住宅を買ったからと言って、「建売住宅を買うべきか?」と言われたら、そうは思いません。
「注文住宅 or 建売住宅」は、それほど単純ではないからです。
では具体的に「注文住宅 or 建売住宅」はどのように選べばいいのでしょうか?
この記事では、
・建売住宅のメリット、デメリット
・注文住宅のメリット、デメリット
・どうやって選ぶべきか?どんな人におすすめか?
について、極めてフラットな視点で書かせて頂きます。
先入観だけで契約してしまう前に、どうぞ最後までお読みくださいませ。
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この記事の概要
建売住宅のメリット
「建売住宅のメリットは、安いこと!」
というのは、だれもが知ること。
ですが建売住宅のメリットは、それだけではございません。
注文住宅よりも、土地が安く買えること。
建売住宅のメリットは、注文住宅よりも土地が安く買えることです。
なぜなら建売住宅のハウスメーカーは、土地をかなり安く仕入れるから。
企業の資金力をいかし、大量の土地をガバっと仕入れることで、1軒あたりの土地を安くしています。
一方で注文住宅の場合、個人がそれぞれ売主(個人)に対して、個別に交渉します。
そのため「相場とおりの価格」で買うことが多いのです。
例えば建売住宅と注文住宅を同じエリアで建てる場合の費用は、
建売住宅 | 注文住宅 | |
建物 | 1800万円 | 2000万円 |
土地 | 1000万円 | 1200万円 |
合計 | 2800万円 | 3200万円 |
合計で400万円の差があっても、建物そのもの差は200万円となります。
同じ土地ならば、たくさんお金を払っても「いい土地」にはなりません。
土地は安く買えるなら、安く買った方が絶対いいのです。
建売住宅は「安いのがメリット」ではなく、正しくは「土地が安く買えること」と言うべきでしょう。
住宅ローン返済が少ないので、入居してからの生活が楽であること。
建売住宅は注文住宅よりも安いので、住宅ローン返済が楽です。
ですので入居してから、変なストレスに悩む必要がありません。
・今、会社をクビになったらどうしよう・・・。
・今、給料が減ったらどうしよう・・・。
・子供の教育費、これから増えていくけど、どうしよう・・・。
住宅ローンの返済は金額以上の重みがあります。なにせ35年分ですからね。
「一生に一度の住宅購入」とはいいますが、果たしてその重みを背負うメンタルはありますか?
・・・え?私ですか?
これは背負った人にしか分からない境地でしょう。
▽住宅ローン返済が楽になると、どんな暮らしができるのか?実録レポートです。
標準化された間取り・設備で、「失敗」が少ない。
建売住宅のメリットは、住宅購入で失敗が少ないことです。
なぜなら建売住宅は万人受けするように、標準化された間取り・設備でとても使いやすいからです。
・シンプルでオーソドックスな間取り。
・余分な機能のない設備。
・セオリーとおりの窓・コンセントの位置。
基本に忠実でセオリーとおりの間取りは、ありきたりで面白みがありません。
ですが、実はそれがいいのですよ。
注文住宅では、しばしば自分の理想を押し付けてしまったがための失敗があります。
「どうしても実現したい!」との熱い気持ちは、ときとして取り返しのつかない失敗になります。
建売住宅は在庫のリスクを嫌うので、どんな人でも使いやすいような間取りで作られます。
ですので間取りや設備で「大きな失敗をした!」という後悔は少ないです。
▽特筆すべきことのない間取りですが、とても使いやすいですよ。
建売住宅のデメリット
建売住宅のデメリットとして、
・手抜き住宅
・欠陥住宅
を真っ先に思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし先に申し上げますが、それは先入観です。
建売住宅のデメリットは、正しくは次のようなものになります。
建築中の確認ができないので、不安が残る。
建売住宅のデメリットは「欠陥住宅」ではありません。
「建築中の確認ができないので、不安が残る」
で、ございます。不安が残るから、「もしや欠陥では・・・」と疑いを持たれてしまうのです。
家作りでは仕上げ材を貼ってしまえば、内部構造は見えなくなります。
・基礎、アンカーボルトの立ち上がり。
・断熱材の取り付け具合。
・防水シートの施行状況。
どれも家の構造を守る大切な部分です。
ですが建売住宅の場合、完成してしまった状態では確認ができません。
はっきり言って不安でございます。
「大丈夫」と言われて、「はい、そうですか」と思う人は少ないはず。心のどこかで「本当かな・・・」と疑ってしまいます。
間取り・設備が選べないので、家にあわせて暮らすことが必要。
建売住宅のデメリット、といいますか、建売住宅ではそもそも間取りを選べません。設備も最初から決められています。
そのため「理想の家に住む」のではなく、「家にあわせて暮らす」ことが必要になります。
先ほどメリットであげた「標準的な間取りが使いやすい」でも、厳密にいえば100%使いやすいわけではありません。どこかしらで妥協しなくてはいけません。
細かい話で恐縮ですが、長く暮らしていると細かいところが気になるのですよね。
建売住宅のデメリットを許容できないと、「建売を買って後悔した!」と残念な結末になってしまいます。
注文住宅のメリット
建売住宅がコスト的なメリットが強いのに対し、注文住宅のメリットは「家本体」であることが多いです。
「こだわりの家が欲しい!」
「家作りを楽しみたい!」
という方にピッタリでございます。
自由設計で自分の理想の家が作れる。
注文住宅のメリットは、自由設計で自分の理想の家が作れることでしょう。
「一生に一度の家作り」
とのキャッチコピーはまさにその通りで、多くの人は人生で1回しか家を建てません。
2回家を建てることがあっても、いま、この瞬間で家作りができるチャンスは、1度きりです。
・マイホームでどんな暮らしがしたいか?
・どんな家で、家族と過ごしたいか?
・家族とどんな風に家を使いたいか?
これらを叶える手段は、注文住宅しかありません。建売住宅では、どうあがいても無理でございます。
「理想の暮らしが手に入るメリット」は注文住宅だけであり、とても大きな魅力です。
建築中から現場をチェックできるので、品質の高い家が作れる。
注文住宅は「理想の暮らしが・・・」と、理想をかたるだけではありません。
注文住宅の家作りは建築中からチェックできるので、品質の高い家が作れる、という現実的なメリットもあります。
・基礎工事。
・断熱材の工事。
・防水工事。
これらは家の構造を守る大切な工事であり、ここの仕上がり次第で家の寿命が決まります。
注文住宅ではそれぞれの工事が終わるたびにチェックし、気になるところを対処して家作りができます。
また工事現場に顔を出せるので、現場のモチベーションアップ・手抜き工事防止だって可能です。
品質のいい家を作るには、現場での丁寧な施工がなによりも大切です。
現場に小まめに顔を出すことで、品質の高い家を作ることができます。
注文住宅のデメリット
注文住宅のデメリットは、「家本体」にはありません。
家そのものは、理想的であるべき家が作れます。
・・・ですが、問題なのは「お金」と「時間」、そして「トラブル」でございます。
オーダーメイドのため、建売住宅よりも高い。
注文住宅でデメリットになってしまうのが、お金です。
オーダーメイドで1軒1軒建てるので、建売住宅よりも高くなります。
注文住宅と建売住宅の価格差は、スーツをイメージすると分かりやすいです。
注文住宅:オーダーメイドのスーツ。
建売住宅:ハンガーで吊り下げられているスーツ。
オーダーメイドのスーツにそでを通したことのない私がいうのも恐縮ですが、「そりゃ高いだろうな」というのは簡単に想像できます。
事実、安い建売住宅(パワービルダー)と高級な大手ハウスメーカーの注文住宅を比べると、
・建売住宅(パワービルダー):坪単価:30万円~
・大手ハウスメーカー:坪単価:70万円~
と、2倍以上の価格差になることも。
注文住宅が高くなってしまう原因は、もちろんハイクオリティのグレードであること。
しかしそれだけではなく、
・広告費が高い。(テレビCM、住宅展示場の経費)
・オーダーメイドのため、資材を安く仕入れられない。
という理由もあります。
家の品質以外のところでお金がかかってしまうのは、無視できないデメリットです。
家作りに時間がかかる。
注文住宅はお金だけでなく、時間もかかります。
家作りが順調に進んだとしても、およそ7カ月~はかかります。(家作りが規格化されたハウスメーカーの場合)
▽注文住宅の家作りの期間については、こちらで解説しています。
それに対し、建売住宅なら最短で2週間~と、光の速さで買えるのが特徴です。
注文住宅はじっくり家作りができる反面、検討することが多く、時間がかかりすぎるので、途中で家作りを挫折してしまう人も。
「時間とお金に余裕のある人」
というのは、なかなかハードルが高いです。
注文住宅ならではのリスク・トラブルも多い。
注文住宅で注意したいのは、注文住宅ならではのリスク・トラブルが多いことです。
・契約してお金を払ったものの、家作りがすすまない。
・家作りの途中でハウスメーカー(工務店)が倒産した。
・欠陥を指摘したら逆切れされ、建設を途中で放棄された。
これらは完成品を買うだけの建売住宅では、経験しないトラブルです。
注文住宅は家ができあがる前に、工事代金のほとんど(70%ほど)払います。
そのため金銭トラブルが多く、泥沼にハマりがちです。
・・・え?工務店が倒産した・・・ですと・・・?
ちなみに建設中にハウスメーカー(工務店)が倒産してしまうと、基本的には払ったお金は返ってきません。ご注意くださいませ。
▽ですが、注文住宅のトラブルを回避するコツもございます。
注文住宅・建売住宅に限らず、共通して注意すべきこと。
注文住宅・建売住宅ともに、メリット・デメリットを解説しました。
しかしここでちゃぶ台をひっくり返すようですが、
「注文住宅・建売住宅だからといって、絶対に○○ということはない」
ということです。たとえば、
・注文住宅だから、品質が高い。建売住宅だから手抜き住宅。
→大手ハウスメーカーでも欠陥はある。建売でもしっかりした家はある。
・注文住宅だから、値段が高い。建売住宅だから、安い。
→ローコストハウスメーカーなら、ハイグレードの建売住宅よりも安い場合もある。
つまるところ、
注文住宅だから・・・とか、
建売住宅だから・・・などと、「Yes No」と単純に比較するのではなく、それぞれのハウスメーカーで細かく比較すべきでしょう。
その意味では、「注文住宅 or 建売住宅 どっちにする?」問題は、できる限りフラットな視点で考えるべきです。
結局「注文住宅 or 建売住宅」どうやって選ぶべきか?
「でも、そんなこと言われたら、ますます決められない・・・」
ますます迷ってしまいましたか?ですが、ご安心くださいませ。
注文住宅 or 建売住宅どっちにするか?は、次の2ステップで考えてみましょう。
1・希望の土地(エリア)に建売しかない→まずは建売住宅。
まず希望の土地(エリア)に、建売住宅しかない場合。まずは建売住宅を検討してみましょう。
「建売住宅=欠陥住宅」というのはイメージが先行している部分が大きいです。
物件によって差が大きいので、
・細部の仕上がりをチェック。
・基礎、床下、天井裏など、目視できる範囲をチェック。
納得いくまでチェックしてみましょう。建売住宅は完成品なので、仕上がりをチェックできますしね。
また「それでも不安が残る」というのであれば、住宅診断(ホームインスペクション)を受けることもおすすめです。
ハウスメーカーとはちがう第三者の立場から、家の品質をチェックすること。
プロにチェックしてもらえば、建売への不安を減らせます。
2・時間のかかる注文住宅から検討してみるべき。
希望している土地(エリア)に建売住宅も注文住宅(空き地)もある場合、注文住宅から検討することをおすすめします。
なぜなら注文住宅は時間がかかるので、「あとから始めよう!」と思っても間に合わないことがあるからです。
・建売住宅を見てたけど、やっぱり注文住宅がいい。
→でも注文住宅は時間がかかるので、いまからじゃ希望のタイミングに間に合わない。
→じゃあ、もう少し賃貸のままでいいかな・・・。
タイミングに無理にあわせようとして、妥協した家作りをしては注文住宅を選んだ意味がないですからね。
ですので、建売・注文住宅の両方選べる状況なら、まずは注文住宅から検討することをおすすめします。
建売住宅は、タイミングさえあえば、すぐにでも買えます。しかし注文住宅はそうはいきません。
一生に一度の家作りで、後悔はしたくないですもんね。
まとめ:注文住宅から探した方がおすすめ。
注文住宅・建売住宅、どっちがいいの?という疑問については、
「それぞれメリット・デメリットがある」
「コストを優先するなら、建売住宅。」
「家そのものの魅力が欲しいなら、注文住宅。」
と、お答えさせて頂きます。
その上で、住宅購入をスタートするなら、注文住宅での家作りをからはじめることをおすすめします。
建売住宅はタイミングよく、いい物件さえあれば買えます。ですが、注文住宅はそうはいきません。時間がかかるのです。
建売住宅を検討していて、途中から注文住宅を・・・と思っても、タイミングが合わないかもしれません。
せっかくのマイホーム。くれぐれも後悔の残らないようにしたいですからね。
「カタログは住宅展示場でもらうもの」と思ってませんか?
「ハウスメーカーのカタログは住宅展示場でもらうもの」
と思ってませんか?
しかし住宅展示場にいくと、しつこく営業されたり、長い時間拘束されたり、大変なのです。
そこでおすすめなのが、LIFULL HOME’S 注文住宅です。
LIFULL HOME’S 注文住宅は、自宅にいながら1回の入力をするだけで、複数のハウスメーカーのカタログを請求できます。
営業マンに強引に営業される心配もないので、自分のペースで家作りがはじめられます。
まずはサクッとカタログを取りよせて、楽しく家作りをはじめましょう!
▽詳しい使い方はこちら!
▽家作りはじめよう!と思ったら、こちらからスタートしましょう!
▽「まだ家は早い・・・」と思っていると、後悔してしまいますよ。
▽家を損得だけで考えるのは、とてももったいないことです。
▽住宅購入で悩んだら読んで欲しい記事をまとめました。ぜひ読んでください!