消費税が上がる前に完成できる?注文住宅の家作りの期間まとめ!【依頼先・工法別】

こんにちは。

 

「消費税が上がる前に、家を完成させたい!」

「子供が入学する前に、家を完成させたい!」

 

と思っている方に、ご注意頂きたいことがあります。

それは家作りの期間は、「依頼先・工法によって大きく変わる」、ということです。

家作りの期間はおおよそ9~12カ月と言われておりますが、依頼先によってはおよそ14カ月かかることもあります。

ですので、「○○までに家を完成させたい!」とのご希望があれば、依頼先・工法を考慮しなくてはいけません。

 

では家作りにかかる期間は、実際のところどれくらいなのでしょうか?

この記事では、家作りにかかる期間を、依頼先別(ハウスメーカー・工務店・建築士)、工法別で詳しく解説させて頂きましょう。

 

▽注文住宅での家作りのおおまかな流れは、こちらをご参照ください。

絶対に後悔したくない人に贈る、注文住宅の家作りの流れ・進め方。

2019.02.12

スポンサーリンク

増税前に間に合う?依頼先による、家作り期間の違い。

家作りを依頼するパートナーは、次の3つから選びます。

・ハウスメーカー

・工務店

・建築士

このうちもっとも家作りの期間が短いのが、ハウスメーカーです。

逆に家作りの期間が長くなるのが、建築士に依頼したときです。

ではそれぞれ詳しくみていきましょう。

 

ハウスメーカーに依頼した場合:家が規格化されているので、早い。

テレビCMでおなじみのハウスメーカーは、家作りの期間が短くなる傾向があります。

その理由としては、

・家作りが商品化されており、規格化された工業製品の組み合わせで家を作るから。

・プランに制約があり、完全な「自由設計」ではない。

・工場で製造された部材を多用するので、現場作業が少ない。

などがございます。

ハウスメーカーの最新の住宅は、工法からしてハイテクです。

可能な限り工場で生産し、現場作業が少なくなるよう設計されています。

そのため物件ごとの品質が安定し、工期も短くなります。

 

工務店に依頼した場合:ハウスメーカーほど早くはない。

工務店で家作りを依頼するときの工期は、ハウスメーカーより長くなりがちです。

ハウスメーカーのような全国一律的な間取りプランや、工場で規格製造した部材が少ないので、工務店での家作り期間はどうしても長くなってしまうのですね。

大手ハウスメーカーで建築しているお隣さんは家が完成したのに、工務店に依頼したわが家はまだ完成しません・・・。

ああ、早く完成しないでしょうか。ハラハラ・・・

「○○までに家が欲しい」との期日があるなら、ハウスメーカーに依頼するときより余裕をもつことが必要です。

 

また工務店は木造軸組み工法(古くからの木造工法)を得意とした会社が多いです。

木造軸組み工法は、ハウスメーカーの独自工法よりも工期が長くかかってしまいます。ご注意くださいませ。

 

建築士に依頼した場合:14カ月以上かかることも。

家作りを建築士に依頼した場合、家作りの期間はもっとも長くなってしまいます。

順調にすすんだとしても、12~14カ月はかかると見積もっておきましょう。

家作りの期間が長くなる原因は、

・家作りにとことんこだわりたい方が多く、打合せ・検討の時間が長い。

・実際に家を建てる工務店を選ぶ手間がかかる。

・工務店との見積り調整に手間がかかる。

などがございます。

 

そもそも論で申し訳ないのですが、建築士に家作りを依頼される方は、並々ならぬ家作りへのこだわりと愛情をもっています。

そのため打合せも熱心にしますし、比較・検討もじっくりされます。

それゆえ、家作りの期間は長くなります。

なるほど、それはつまり・・・当然の結果、ということですな。

建築士に家作りを依頼するのに、時間を急ぐのは本末転倒でございます。

時間と心とお金に余裕をもって、早めに依頼するように心がけましょう。

 

家作りは早くなった!それぞれの工法の、家が完成するまでの期間。

家作りに必要な期間に影響をあたえるのが、家の作り方です。

「どんな工法で家を建てるか?」によって、家作りにかかる期間が変わります。

希望の日までに家を完成させるためには、工法の違いも考慮しておきましょう。

 

2×4(ツー・バイ・フォー)工法:2.5~3カ月

家作りの期間がもっとも短くなるのは、2×4(ツー・バイ・フォー)と呼ばれる工法です。

平均的な期間は、2.5~3か月でございます。

あれよあれよと家ができる姿を見れば、誰しも「家が建つの早すぎだろ・・・」と驚くはず。

 

2×4工法とは、北米生まれの工法で、家を「面(壁)」で支える特徴があります。(古くからの日本住宅は、柱で支える)

ちなみに2×4という不思議な名称の由来は、基準部材の断面が「2インチ×4インチ」であることからネーミングされました。

2×4工法で家を作るスケジュールは、

・工場でカットした壁パネルをクレーンで釣り上げ、基礎の上に建たせていく。

・パネル同士を釘で固定する。

・1階ができたら、同様に2階のパネルを組み上げていく。

という流れですすみます。

とくにパネルを組み上げる作業は早く、たった2日間で家の骨格が完成してしまいます。

な、なんと・・・たった2日、現場に顔を出さなかっただけで、家がほぼ完成しておりますぞ・・・。

もっと・・・なにか違うものを期待していたのですが・・・

家作りの打ち合わせを苦労して重ねてきたわりに、あっさりと家が建つ様子を見てひょうし抜けするかもしれません。

 

木造軸組み工法:4~6カ月

木造軸組み工法とは、日本に昔から伝わる家の建て方で、家を柱で支えます。

2×4工法よりも現場での作業が多く、家が完成するまで4~6カ月かかります。

最近では工場で部材をプレカットする現場が多くなり、工期は短くなってきました。

とは言え2×4工法よりも工期は長くなるので、余裕をもって家作りをすすめることが必要です。

 

鉄骨造(S造):4カ月

鉄骨造(別名、S造)とは、家の骨組みを鉄骨で組み上げる工法です。家が完成するまでの期間は、4カ月です。

ですが工事をはじめる前に鉄骨の加工に時間がかかるので、4カ月より時間に余裕をもった方がいいでしょう。

 

鉄骨造での家作りは、工場で加工された鉄骨を溶接やボルトでしめあげて、骨組みを作っていきます。

鉄骨造は溶接の施工段階でのチェックが大切で、細かい検査方法が定められています。検査に合格したら、最後はボルトを本締めして鉄骨工事が終了となります。

 

ユニット工法:2~3か月

ユニット工法とは、木材や鉄骨で小さなユニット(部屋)を工場で作り、現場で積み木のようにのせていく工法です。

クレーン車でユニットをのせていく作業は、半日で終わる場合もあります。

現場作業が少なく、2×4工法と同様に2~3カ月で完了いたします。

ですが工場でユニットを組み立てる準備期間を含めると、実質的な家作りの期間は長くなります。ご注意くださいませ。

 

鉄筋コンクリート造(RC造):6カ月

鉄筋コンクリートで一軒家を建てる場合、家が完成するまでの期間は平均6カ月です。

家の骨組みに鉄筋の入ったコンクリートを使うので、その分、時間とコストがかかります。

ですがコンクリートならではの、耐久性やオシャレなデザイン性も魅力的です。

 

コンクリートは現場での施工が命で、コンクリートの質が悪いとひび割れが起き、雨水が入ってしまいます。その結果、

・コンクリートの強度、耐久性が落ちる。

・内部の鉄筋がサビでしまう。

などの問題が起きてしまいます。

コンクリートはしっかり固まるまでの時間(養生)を、十分にとることが大切です。

期日に追われて焦っているときは、おすすめできない工法です。

 

納得できなければ、時間をかけてじっくり進めるべき。

家作りにかかる期間は、選び方によっては早くすることも可能です。

2×4を得意とするハウスメーカーに依頼し、打合せの回数を最小限にすれば、「○○日までに家を完成させたい!」との希望までに間に合うかもしれません。

ですが、ご注意くださいませ。

イエス、マダム。

家作りは期日をあまり考えずに、じっくりすすめた方がいいですよ。

なぜなら期日までに家を完成させても、それが後悔の残る家だったら、元も子もないからです。

 

子供が入学する前に・・・。

子供が転校するタイミングで・・・。

消費税が上がる前に・・・。

 

家作りを急ぐ理由はもろもろございます。

ですが、家作りを急ぐあまりに、それが後悔の残る家になってしまったら意味がないのですよ。

 

優先すべきは、納得のできる家作りでございます。

もしも打合せの途中で納得できないことがあれば、じっくり検討しましょう。

「これじゃないな・・・」と思ったら、またハウスメーカー探しからスタートしてもいいのです。

 

期日までに間に合わなければ、何かしらのしわ寄せがくるでしょうが、それは家作りの後悔に比べたら軽いものでございます。

どうぞじっくりと家作りをすすめていきましょう。

 

▽ハウスメーカー各社の特徴を魂込めて比較しました!

おすすめ大手ハウスメーカー8社、気になる断熱材まで徹底比較!【2019年最新版】

2019.05.09

どれがおすすめ?ローコストハウスメーカー10社を徹底比較!【2019年最新版】

2019.05.05

 

▽ハウスメーカーをじっくり検討するには、カタログの一括取り寄せが便利です。

注文住宅カタログだけ一括請求!住宅展示場に行かずにハウスメーカー資料だけ貰える!

2016.12.12

 

まとめ:家は着工してから、最短で2.5カ月で完成!

家作りにかかる期間は、平均9~12カ月です。

しかし「家作りを誰に依頼するか?」、「どんな工法で家を作るか?」によって、家が完成するまでの期間は変わります。

【依頼先による、家作り期間の違い】

・ハウスメーカー:規格化がすすんでいるので、早い。

・工務店:ハウスメーカーほど規格化がすすんでいないため、早くはない。

・建築士:じっくりとプランを練るため、時間がかかる。工務店との調整も必要。

 

【工法による、家が完成するまでの期間】

・2×4:2.5~3カ月

・木造軸組み工法:4~6カ月

・鉄骨造(S造):4カ月

・ユニット工法:2.5~3カ月

・鉄筋コンクリート造:6カ月

もし「○○日までに家が欲しい!」、「税金が上がる前に家が欲しい!」などの希望があれば、家作りが規格化され、早く建てたれる2×4工法で家作りをすれば、間に合うかもしれません。

ですが家作りで優先すべきは期日よりも、納得のできる家作りです。

ぜひじっくりと検討しながらすすめていきましょう。

素敵な住宅購入を。それでは、また!

 

▽注文住宅での家作りは、おおまかな流れを頭の中に入れておくことが大切です。

絶対に後悔したくない人に贈る、注文住宅の家作りの流れ・進め方。

2019.02.12

 

▽ハウスメーカーを検討するには、カタログを一括で取り寄せるのが便利です。

注文住宅カタログだけ一括請求!住宅展示場に行かずにハウスメーカー資料だけ貰える!

2016.12.12

 

▽住宅購入の悩みは1人で抱えずに、アドバイザーに相談すると楽になりますよ。

1人で悩まないで!家作りの悩みは中立的なアドバイザーに相談すると心が軽くなる。

2018.03.20

 

▽住宅購入で「まずやるべきこと」をまとめました。

住宅購入は何から始める?マイホーム購入でまずやるべき4つのこと。

2019.01.08

こちらの記事もお勧めです。