こんにちは。
ハウスメーカー・工務店の多くはモデルハウスとは別に、現場見学会を実施しています。
現場見学会とは、実際に家を建てている現場を見学すること。そのハウスメーカー・工務店が「どんな家作りをしているのか?」が分かるので、契約前に必ず参加したいところです。
ですがご存知ですか?
現場見学会はただ参加して、営業マンの説明を聞いているだけでは意味がないのですよ。
この記事ではハウスメーカー・工務店が主催する現場見学会に参加するときの
・チェックリスト
・マナー
について解説させて頂きます。
現場見学会を上手に活用して、ハウスメーカーの実力をチェックしましょう!
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この記事の概要
現場見学会とは?どんなメリットがあるの?
現場見学会とは、ハスメーカー・工務店の家作りの様子を見学することです。
実際に契約した人のマイホームの建設過程を見学することで、ハウスメーカー・工務店の家作りの取り組み方・実力がチェックできます。
浮世離れしたモデルハウスでは参考にならないことが多いので、近年ではほとんどのハウスメーカー・工務店が現場見学会を実施しています。
建設途中の「現場見学会」と、家が完成したあとの「完成現場見学会」の2種類ある。
現場見学会といいましても、じつは2種類ございます。
・現場見学会:建設途中の家を見学する。
・完成現場見学会:建設が終わった家を見学する。施主がすでに住んでいる場合もある。
ハウスメーカーから「現場を見に行きましょうか!」と言われたとき、その見学会はどちらでしょうか?
家作りの真っ最中の現場見学でしたら、ハウスメーカー・工務店の仕事ぶりがよく分かるでしょう。
家作りが終わった完成現場見学でしたら、身近な家作りの事例として参考になることが多いです。
ハウスメーカー・工務店の家作りの取り組み方・実力が分かる。
ハウスメーカー・工務店が主催する現場見学会にはぜひ参加しましょう。
できれば現場見学会(家が完成前)と、完成現場見学会の2つ参加することをおすすめします。
家作りの途中で見学する現場見学会では、ハウスメーカー・工務店の仕事ぶりを見ることができます。そのため
・汚い現場で作業していないか?
・雑な仕事をしていないか?丁寧な作業をしているか?
・現場で作業している人はどんな雰囲気か?
など、家作りでもっとも気になる部分がチェックできます。
また家が完成した「完成現場見学会」では、そのハウスメーカーと契約した人のおうちを見学します。
モデルハウスのような「予算=上限なし」で建てられた理想の家ではなく、現実的な予算のなかで建てた家です。
これから家作りを進める上で参考になるアイディアが満載なので、そのハウスメーカーと契約しなくても積極的に参加したいところです。
さすが家作りの先輩からは学べるものが多いですな。
すでに施主が住んでいる状態で完成現場見学会をすることもあり、家作りの先輩にインタビューできるチャンスでもありますよ。
現場見学会のチェックリスト
ハウスメーカー・工務店の現場見学会に参加すると、家作りのリアルが分かります。
ですが、ただ参加して営業マンの説明を聞いているだけでは、モデルハウス見学となんら変わりません。
現場見学会に参加するときは、つぎのポイントを必ずチェックしましょう。
現場は整理整頓されているか?
現場見学会で必ずチェックすべきなのは、現場の整理整頓です。
整理が行き届いた現場は、丁寧に作業していることが予想できます。
反対に整理すらできない雑然とした現場では、雑な仕事をしている可能性があります。
現場見学会で具体的にチェックすべきポイントは、
・現場に保管している資材(木材など)は、地面に直置きしてないか?シートがかぶせてあるか?
・ゴミは散乱してないか?釘、ネジなど落ちていないか?
・近隣の方の迷惑にならないように、シートで囲っているか?
・土が道路に流れないように工夫しているか?
・室内は養生して傷がつかないようにしているか?
・室内にほこり、切りくずが散乱してないか?
などでございます。
「家作り=大工の仕事=ガテン系だから現場は汚いもの」と思うかもしれませんが、汚い現場からいい仕事は生まれませんよ。
それに現場に保管している資材の扱いが雑で、雨が降ってもシートも被せない現場もあります。
現場の整理整頓は、基本中の基本です。現場見学会では、まずは現場の整理整頓をきびしくチェックしましょう。
現場で作業している人は、きちんと挨拶するか?礼儀正しいか?
現場見学会の日にちによっては、現場で作業している人がいるかもしれません。
現場で作業している人がラッキーです。ぜひ作業者の礼儀をチェックしてみましょう。
・きちんと挨拶をするか?
・服装はだらしなくないか?
・ヘルメットはかぶっているか?
・安全対策はしているか?
・車を道路に平気で止めていないか?
これらのチェックで、「丁寧な仕事をしているか?」を予想することができます。
・・・え?なんですと?挨拶ぐらいで丁寧な仕事が分かるのか?とおっしゃるのですか?ははー、なるほどですね。
たしかに「挨拶=丁寧な仕事」ではありません。
しかし挨拶もしない・マナーが悪いことは、ハウスメーカーの管理が行き届いてないことです。
本当にそのハウスメーカー、だいじょうぶですか?
ハウスメーカーが「きちんと挨拶を!マナーを守って!」と指示しても、現場の人に行き届いていない状況は不安です。
なぜならハウスメーカーの指示が行き届かないので、設計通りの施工にならないからですよ。
ですので、現場見学会で作業者がいたら、挨拶・マナーをチェックしましょう。
ちなみに車を平気で道路に止めて工事している場合、ご近所さんと揉めることがあります。
ご近所トラブルで家作りが中断されることもあります。お気をつけ下さいませ。
完成した隠れてしまう部分をチェック!
家作りの途中を見学するのですから、現場見学会では完成したら隠れてしまう部分をチェックしましょう。
・基礎の配筋、かぶり厚、アンカーボルトは設計通りか?
・基礎にヒビ、打設不良(ジャンカなど)はないか?
・断熱材はすき間なく、丁寧につめられているか?
・防水シートは丁寧に施工されているか?
家のなかで重要な部分(構造・防水など)は、家が完成してしまうと外から見えません。
家の中身をチェックできる機会は少ないので、時間をかけてチェックすべきでございます。
また設計がどんなによくても、現場の施工が雑だったら意味がありません。
いい断熱材を使っても、すき間がある施工ではダメなのです。
丁寧に施工しているか、よく観察しましょう。
▽断熱材・屋根はこちらで予備知識をつけるのをおすすめします。
カタログスペックと現場のイメージを確認!
現場見学会は、家の内部構造を見るのに最適です。
カタログの写真だけではイメージがつきにくいものは、現場見学会でチェックすることをおすすめします。
・工法(軸組み、ツーバーフォー)
・構造材の寸法を確認
・基礎の厚み
カタログで「厚み○○mmですので安心ですー」と書かれていても、実物を見たら心もとない厚みかもしれません。
カタログスペック・寸法が、実際はどのようなものなのか、現場見学会でイメージをかためるのがポイントです。
完成現場見学会のチェックリスト・マナー
完成現場見学会では、すでに家作りが終わってモデルハウスのようにキレイに仕上がっています。
モデルハウスとはちがい、等身大の家として参考になることが多いので、次のポイントをチェックしましょう。
また完成現場見学会では、すでに施主が住んでいる場合もあります。失礼のないようマナーにもご注意くださいませ。
キレイなくつした持参。
完成現場見学会で訪問するのはモデルハウスではなく、他人さまのマイホームです。
ですので、キレイな靴下を持参しましょう。
ときおりはだしでスリッパで訪れる方がいますが、それはマナー違反ですよ。
見学会には内覧用のスリッパが準備されていますが、スリッパを抜いであがる和室・畳もあります。
小さな子供がいる方は、子供の足にもご注意くださいませ。
トイレは事前にすませておく。
完成現場見学会では、見学する家のトイレが使えない場合があります。とくに小さい子供のトイレをNGとする施主は多いです。
ですので会場に向かう前にトイレをすませておき、ゆっくり見学できるようにしましょう。
小さな子供がいる場合、はしゃがない・騒がない・勝手に触らない。
せっかくの完成現場見学会は、家族みんなで楽しみたいですよね。
ですが小さな子供がいる家庭は注意が必要です。
目を離すとなにするか分からない子供は、
・壁紙に傷つけた、汚した。
・床にモノを落とした。傷つけた。
・おもらしした。
・建具で遊んで壊した。
などのトラブルがあり、施主から「小さい子供NG」、「小さい子供、放置NG」のお触れが出ていることもあります。
完成現場見学会は遊園地でもなく、娯楽施設でもありません。ひとさまの大切な新築マイホームですから。
おじゃまさせて頂いていることを忘れずに、小さな子供をはしゃがせないようにするのが大切です。
家の広さ・仕様・価格。
完成現場見学会は、等身大の家を見学できるチャンスです。ですので、
・家の広さ(坪数)
・仕様(どんな材質、どんな設備)
・家の価格
のリアルなデータを確認しましょう。
施主の住んでいる完成現場見学会では、施主にインタビューさせて頂くのもおすすめ。
施主の前で価格の話をするのは失礼な気もしますが、大丈夫です。
できる営業マンならプライバシーを守った範囲で答えてくれますし、施主も教えてくれることが多いですよ。
▽坪単価・予算については、こちらのご注意くださいませ。
ただし現場には抜き打ちでも足を運ぶこと。
現場見学会では、家作りのリアルが分かります。
しかし分かると言っても、それは「作られたリアル」です。
・見学のある日だけ、整理整頓する。
・見学のある日だけ、丁寧な対応をする作業者を呼ぶ。
・見学のある日だけ、丁寧に作業する。
・見学のある日だけ、マナーに問題のある作業者を来させない。
日時を指定して見学している以上、これは仕方ないかもしれません。
ですので現場見学会の日にちとは別に、抜き打ちで現場に足を運ぶことをおすすめします。
見学の約束をしていないので、見れる範囲は外周などに限られるでしょう。
しかし抜き打ちで見学することで、そのハウスメーカー・工務店の本当のリアルの家作りをチェックできますよ。
これは・・・見といてよかった・・・。
現場見学会で現場を見たからといって安心しないで、抜き打ちで現場に足を運ぶことをおすすめします。
まとめ:契約する前に、必ず現場確認会へ!
モデルハウスを10回訪問するよりも、1回の現場確認会へ。
営業マンの説明を1,000回聞くよりも、1回の現場確認会へ。
それほど現場確認会は大切で、得られるものが多いです。現場確認会では、次のチェックリストに注意してみてください。
【現場見学会】
・現場は整理整頓されているか?
・現場で作業する人は挨拶するか?礼儀正しいか?
・完成したら隠れてしまう部分をチェック!
・カタログスペックと現場のイメージをチェック!
【完成現場見学会】
・キレイな靴下は必ず持参。
・見学会の前にトイレをすませておく。
・小さな子供がいるときは、はしゃがせない。
・家の広さ、仕様、価格。リアルなデータをチェック!
ハウスメーカー・工務店を選ぶとき、現場見学会は行くべきです。
逆になんだかんだ理由をつけながら現場を見せたがらないハウスメーカー・工務店は、その時点で候補から外した方が賢明ですよ。
素敵な家作りを。それでは、また!
ハウスメーカー選びで後悔しないためには?
家作りの成功は、パートナー選びで8割決まります。
いいパートナーを見つけられれば、成功したようなものです。しかし悪いパートナーと契約してしまうと、本当に後悔することになってしまいますよ。
ハウスメーカー選びで後悔しないためには、たくさんのハウスメーカーから選ぶことが大切です。
近所の住宅展示場に行ったときに偶然入ったモデルハウスのメーカーと話をすすめていませんか?
後悔しない家作りをするためにも、ハウスメーカーは多く比較することをおすすめします。
LIFULL HOMES注文住宅ではスマホからの簡単な入力で、複数のハウスメーカーのカタログを取りよせられます。お時間、たったの2分です。
わずか2分の手間を惜しんだばかりに後悔する家作り・・・なんてイヤですよね。
まだ契約していない今のうちに、多くのハウスメーカーを比較してくださいね。
\ ハウスメーカー選びで失敗したくないなら! /
▽家作りはパートナー選びで8割決まります。家作りのパートナーの選び方は、こちらです。
▽家作りはじめよう!と思ったら、こちらからスタートしましょう!
▽「まだ家は早い・・・」と思っていると、後悔してしまいますよ。
▽家を損得だけで考えるのは、とてももったいないことです。
▽住宅購入で悩んだら読んで欲しい記事をまとめました。ぜひ読んでください!
現場見学会はぜひ参加しましょう!