こんにちは。
「屋根は雨漏りする。」
「しかも雨漏りしやすい屋根は決まっている」
冒頭よりショッキングな言葉で失礼しました。
注文住宅でマイホームを作る方にお聞きしますが、屋根の防水対策はおすみですか?
「屋根の防水対策?ハウスメーカーが大丈夫って言ったから、大丈夫なんじゃ・・・?」
「そもそも、屋根って雨を防ぐものだから、防水対策って当たり前なんじゃないの・・・?」
あなたはもしやハウスメーカーの担当者に言われたまま、「屋根は雨漏りしない!」と信じていませんか?
・・・いいえ、それがちがうのですよ。
ご存知でしたか?屋根は雨漏りするのですよ。
そこでこの記事では、
・注文住宅で選べる屋根材、屋根の形
・雨漏りしない屋根の選び方
について解説させて頂きます。
しつこいようですが、繰り返します。
「屋根は!」
「雨漏り!!」
「しますからね!!」
・・・どうぞ最後までお読みくださいませ。
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この記事の概要
注文住宅の屋根で大切なのは、雨漏りしないこと。
「屋根は雨漏りする」
と、お伝えしても、多くの方は「雨漏りは早くても築10年~だろう・・・」と気長に構えていませんか?
・・・ですが、ちがいますよ。
ところがどっこい、築1~5年で雨漏りするケースもあるのですよ。
雨漏りはあなたが思ってるより早く起こる、身近な問題なのです。
屋根から雨漏りが起きると、家がダメになってしまいます。
・木材が腐って、強度が下がる。
・木材が腐って、カビが生える。
・木材が腐って、白アリが発生する。
しかも屋根からの雨漏りは、水が上から下に伝わるので被害が広範囲に及ぶのも特徴です。
屋根を甘くみていました・・・(ちーん)
注文住宅の屋根は、耐久性と雨漏りで選ばなくてはいけません。
もちろん、屋根は家のデザインを決める大きな要素です。
しかしデザインでの後悔は気持ちの問題ですが、屋根の機能の問題は死活問題ですからね。
注文住宅で選べる、屋根の種類!
注文住宅の家作りで選べる屋根の種類(形)は、次の5種類です。
結論から申し上げますと、屋根の形が複雑になるほど施行不良が起きやすく、雨漏りのリスクは高くなります。
反対にシンプルな屋根であるほど施行不良は少なく、雨漏りのリスクは少ないです。
1・切り屋根(きりづまやね)
切屋根(きりづまやね)とは、家の上に「ハ」の字の屋根板をのせたものです。
屋根の原型ともいわれ、これ以上にないシンプルな形をしています。
・施行が簡単なので、防水性が高い。
・使う材料も少ないので、安上りで作れる。
・形がシンプルなので、さまざまな間取りに対応できる。(勾配の急緩・屋根の長さ・軒の長さ)
ローコスト住宅や建売住宅で切屋根をよく見かけるのは、コストパフォーマンスの高さゆえです。
なお、防水面を含めてもっともおすすめできるのが、シンプルな形の切屋根です。
2・片流れ屋根(かたながれやね)
片流れ屋根とは、1枚の屋根板をななめに設置したものです。
切屋根よりもシンプルな形をしていますが、片流れ屋根は雨漏りリスクが大きいことで有名です。
片流れ屋根は屋根の頂上部から内部に雨が侵入しやすく、木材を劣化させてしまいます。
そのほかデメリットとして、
・雨漏りしやすい。
・換気しにくい。
・落雪のトラブルになりがち。
わりと深刻な問題を抱えています。
しかし片流れ屋根にもメリットはあります。
・屋根の勾配を緩くすることで、小屋裏を小さくでき、建築コストを抑えられる。
・太陽光パネルを多く設置できる。
・モダンなデザイン。
とくに限られた土地に家を建てる場合や、太陽光をたくさん設置する場合に多く採用される屋根です。
3・寄棟屋根(よせむねやね)
寄棟屋根とは、家の4方向に屋根板をつけたタイプです。
寄棟屋根のうち、正方形の間取りに使われる屋根を「方形屋根(ほうぎょうやね)」といいます。
すべての外壁に対して屋根・軒(のき)があるので、外壁の保護に有利です。
しかし一方で、
・屋根がY字になって重なる部分(かき合い)からの雨漏りリスクが高い。
・小屋裏換気が取りにくい。
・工事費が高くなりがち。
というデメリットもあります。
4・番外編:入母屋屋根(いりもややね)
入母屋屋根は、日本古来の家に多くみられる屋根で、
・田舎の農家
・神社、お寺
・実家のおばあちゃんの家
などでよく見かけます。
入母屋屋根は上部に切、下部に寄棟を組み合わせた複雑な形をしており、雨漏りのしやすい構造です。
瓦と組み合わせた重厚感のあるデザインが古風で素敵ですが、
・建築コストが高い。
・雨漏りしやすい。
と、機能面で難があります。そのため注文住宅の家作りで、今から採用する人はほとんどおりません。
5・番外編:陸屋根(フラット型)
屋根のないフラットな家・四角形の家を見たことはありませんか?
フラットな屋根は「陸屋根(りくやね)」と呼ばれ、個性的なデザインを求める方に人気です。
ですが屋根に勾配がないので水が溜まりやすく、雨漏りのリスクは高いです。
注文住宅で選べる、屋根材の種類について。
大切なマイホームの雨漏りを防ぐには、屋根の材質(屋根仕上げ材)にこだわることも大切です。
屋根のデザインだけでなく、機能性・耐久性もしっかりチェックしておきましょう。
0・アスファルトルーフィング:屋根仕上げ材の下に敷く防水シート。
まずはじめにご紹介する「アスファルトルーフィング」とは、アスファルトを主原料とした防水シートです。
注文住宅の家作りでは、屋根仕上げ材(スレート・鋼板・瓦)を施工する下に、アスファルトルーフィングを敷きます。
ですので、厳密には「屋根仕上げ材」ではありません。
アスファルトルーフィングは防水性が高く、屋根仕上げ材から漏れた水も、家の内部に入ることなく排出されます。
最近のアスファルトルーフィングは防水性・耐久性もレベルアップしており、屋根の防水性は上がりました。
しかしそれは「丁寧に施工した場合だけ」であり、
・手抜き作業。
・間違った施工。
・防水シートの重なりが少ない施工。
など質の低い施工では、いくらアスファルトルーフィングの質がよくても雨漏りしてしまいます。
1・スレート:安くてデザインが豊富!
スレートとは、屋根仕上げ材に使われる板のことで、
人工スレート:セメントを繊維質材料で強化した板。
天然スレート:天然の石を板状に加工したもの。
の、2種類あります。
人工スレートは安価で軽量、さらに施工も簡単であるため雨漏りリスクは少ないです。
また人工スレートはデザインの種類が多く、個性を演出したい方にもおすすめです。
スレートは防水性を維持するために、10年スパンでの塗装の塗り直しが推奨されています。
2・金属の鋼板:銅・アルミ合金・ガルバリウム鋼板
注文住宅の屋根に選べる屋根仕上げ材には、「金属の鋼板」があります。
金属の鋼板は軽くて家に負担をかけません。そのため勾配が緩い屋根にも使うことができます。
価格と性能のコスパがいいのが、「ガルバリウム鋼板」です。
ガルバリウム鋼板は近年シェアを伸ばしている、注目の屋根材でございます。
錆びにくく、塗装の塗り直しをしなくても30年~の耐用年数が期待できる屋根材です。
加工しやすく、複雑な形に対応できるので、瓦の形をした「金属瓦」も登場しました。
現在の屋根はスレート・瓦が多いですが、性能面の高さから金属屋根が広まっています。
3・瓦
日本古来からある瓦は、粘土を焼いてつくった屋根材です。
堅牢で重厚感があり、耐久性が高い特徴があります。
また瓦屋根は壊れたところだけを取り換える「一部補修」ができるので、メンテナンス性が高いです。
しかし瓦はとても重いので、地震に弱いデメリットがあります。
4・アスファルトシングル
アスファルトシングルとは、アスファルトをゴム状の板に加工した屋根仕上げ材です。
材質的には「アスファルトルーフィング」とほぼ同じです。
屋根材のなかではあまり聞くことのないマイナーな新参者で、日本でみかけるようになったのはごく最近でございます・
しかし100年以上前に北米で開発された屋根材であり、北米の家の多くはアスファルトシングルなんですよ。
アスファルトルーフィングのメリットは、
・価格が安い。
・防水性が高い。(素材が防水シートと同じであるため)
・釘を使用しないため、雨漏りリスクが少ない。(専用の接着剤で施工)
などなど、さすが「合理主義の国アメリカ」でシェアを勝ち取る屋根材であることが分かります。
完全に余談ですが、私が買った家の屋根材はアスファルトシングルです。
パワービルダーの建売住宅で多く採用されているので、今後日本で流行るかもしれません。
雨漏りしない、注文住宅の屋根の選び方のポイント
冒頭より申し上げてますが、注文住宅の家作りで雨漏りしない屋根をつくるには、
・シンプルな形の屋根
・防水性、耐久性のある屋根材
を選ぶことが大切です。
ここでは雨漏りしない屋根について、詳しく解説させて頂きます。
屋根の基本は、シンプルな形。複雑な形は、雨漏りリスク。
雨漏りしない屋根を考える上でもっとも大切なことは、
「屋根の形はシンプルに!」
ということでございます。「シンプル・イズ・キング」とは、まさにこのことでしょう。
屋根は複雑な形状であるほど、雨漏りのリスクが高くなります。
デコボコした屋根は防水シート(アスファルトルーフィング)の施行も難しくなり、シートとシートの継ぎ目から雨が漏れてしまいます。
しかし屋根のデコボコは雨漏りのリスクを多きするだけでありまして・・・(脇汗)
デザイン性を求めると、屋根の形状は複雑になります。
個性的な間取りにすると、屋根の形も個性的になってしまいます。
しかし屋根はデザインよりも、防水性を求めるべきでしょう。
シンプルな形にして、シートのつなぎ目を少なくするのがポイントです。
軒の短い屋根は、雨漏りリスクが高い。
「屋根は、シンプル・イズ・キングにするべき」
この言葉を忠実に実行すると、切タイプの屋根で、極端に軒(のき)の短い家が完成します。
外壁から屋根が突き出た部分のこと。
「シンプルな屋根が完成した!これで雨漏りと無縁のマイホームライフだぜぃ!」
・・・と思ったあなた。ご注意くださいませ。
シンプルすぎて軒が短い家は、逆に雨漏りのリスクが高まりますよ。
軒は意味もなく屋根が突き出ているのではありません。
・屋根から流れてきた雨の内部浸入を防ぐ。
・外壁の劣化を防ぐ。
軒は雨漏りリスクを軽減してくれるのです。
そのため軒が短すぎると、
・屋根から流れてきた雨が、内部に侵入してしまう。
・外壁が劣化して、外壁から雨が浸入する。
ということが起きてしまいます。
屋根の形はシンプルにすべきです。しかし軒は短すぎてはいけません。
丁寧な施工してくれる、ハウスメーカー・工務店に依頼することが一番大切。
雨漏りしない屋根を作ることでもっとも大切なこと、なにかお分かりですか?
・・・イエス、それはですね、「丁寧な施工をしてくれるハウスメーカー・工務店に依頼すること」でございます。
シンプルな屋根の形でも、雑な仕事をされたら元も子もありません。
いくらいい屋根材を使っても、下に敷くアスファルトルーフィングの重なりが足りなければ、雨はダダ漏れです。
長い軒。
耐久性の高いガルバリウム鋼板。
それでも雨漏りしているのは・・・雑な仕事をしたにちがいありません・・・。
結局のところ、屋根の防水工事をしっかりしてくれなければ意味がないのです。
そのためには、たしかな技術を持つハウスメーカー・工務店を選ぶことが大切です。
「価格が安いから」・「デザインがオシャレだから・・・」という理由だけでなく、「丁寧に施工している実績があるのか?」厳しくチェックして選びましょう。
まとめ:屋根はシンプルに。デザインよりも、機能で選ぶ。
屋根は家の外観に大きな影響を与えるので、デザインを重視しがちです。
しかし屋根こそ、機能・耐久性で選ぶべきでしょう。
なぜならデザインの後悔は気持ちの問題ですが、機能・耐久性の後悔は死活問題だからです。
雨漏りしない屋根の選び方のポイントは、
・屋根の形はシンプルな形。複雑な形にしない。
・軒は短くしすぎない。
・丁寧に施工してくれるハウスメーカー・工務店を選ぶ。
で、ございます。
屋根から雨漏りがあると、被害は大きくなります。
しかも雨漏りは、「ちょっと待って!」といっても待ってくれません。
ですので、最初からしっかり作りましょう。デザインよりも機能・耐久性を重視して。
ぜひ素敵な家作りを。それでは、また!
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屋根は雨漏りしますよ。しかも雨漏りしやすい屋根は、決まっているのです。