注文住宅の構造の特徴を比較!木造は火事に弱い?ありがちな6つの間違い!

こんにちは。マイホームの案内人、ザク男爵でございます。

 

家の構造は、マイホームのスペックを決める「根幹」でございます。

それにも関わらず注文住宅の構造は、ハッキリ申し上げて違いがよく分かりません。

ですので間違ったイメージのまま、家作りを進めてしまう方が多くいらっしゃいます。

「木造は火に弱い。」

「鉄骨だからシロアリ被害がない。」

「リフォームするなら、軸組み工法(在来工法)がいい。」

これらはすべて間違った認識です。このままの認識で家作りをすすめてしまうと、後悔の原因になってしまいます。

ザク男爵
シロアリ被害がイヤだから鉄骨造にしたのに、鉄骨でもシロアリ被害に遭うとは本当なのか・・・!?

私が信じてきたモノとはいったい・・・。

 

この記事では家作りで後悔しないための、

・間違いやすい構造の特徴

・木造(軸組み・ツーバイフォー)、鉄骨造の特徴・メリット・デメリット

について解説させて頂きます。

正しい知識で、正しい構造を選ぶ。これぞ幸せなマイホームへの、第一歩でございます。

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新築の注文住宅で選べる構造は3つ。

新築の注文住宅で選べる構造は3つあります。

軸組み工法(在来工法) 木の柱と梁で枠を作る。筋交いを斜めに入れて、耐震性を高める。

最近の主流は耐力壁を打ち付けた、「モノコック構造」

ツー・バイ・フォー サイコロのような面で家を支える。耐震性・気密性が高い。

2×4インチの木材を使う。

鉄骨造 鉄骨の柱と梁で枠を作る。大きな空間が作れる。

大手ハウスメーカーが採用している。

ただし!

現在、主流となっている構造・工法は少しちがいます

かつては日本の木造住宅の多くが、軸組み工法(在来工法)で、柱と梁・筋交いで建てられていました。

しかし現在の軸組み工法は、「モノコック構造」と呼ばれています。

モノコック構造とは?

サイコロのように、面で家を支える構造のこと。ツー・バイ・フォーも、モノコック構造の1つ。

軸組み工法で柱と梁で枠を作り、その上から耐力面材を打ち付けます。

従来の工法に面材を打ち付けて、モノコック構造にしている。

画像引用:桧屋 公式

進化を続ける建築技術。

在来工法は地震に弱いとされていましたが、耐力面材を打ち付けることで、ツー・バイ・フォーと変わらない耐震性を獲得しています。

ひと昔前は軸組み工法(在来工法)とツー・バイ・フォーはまったくの別物でしたが、近年では特徴・スペックがかなり似てきました。

 

木造はハウスメーカー独自の呼び名が多い。

木造の構造は、「軸組み工法」、もしくは「ツー・バイ・フォー」の2つだけです。

しかしハウスメーカー独自に呼ぶ、オリジナルの工法が多く存在します。

各ハウスメーカーのオリジナル工法

・ハイブリット工法(桧屋住宅)

・マルチバランス構法(住友林業)

・木質パネル接着工法(ミサワホーム)

・プレミアム・モノコック構法(三井ホーム)

・ツインモノコック構法(一条工務店

・I.D.S工法(飯田産業)

言葉だけ比較すれば、どれもまったく別の工法に見えます。

ですがこれらはすべて共通して、「木造で面(耐力壁)で家を支える構造(モノコック構造)」であることが共通しています。

つまり、家を支える構造としては「ツー・バイ・フォー」といえます。

ただし在来工法のように柱と梁を通してから、面材を打ち付けていることもあります。(ハイブリット工法)

ザク男爵
よく分からんがな・・・。

 

ハウスメーカーが独自工法と称してブランド戦略を打ち出していますが、これは裏を返せば「それだけ差別化しにくい」ということ。

ですので「木造住宅 = モノコック構造 = 耐震性がどれも高い」と思って頂いて間違いありません。

ザク男爵
むしろ時代がこれだけ流れているのに、あえて軸組み(在来工法)にこだわっているのも、よくないでしょう。

 

木造・鉄骨造の特徴と、ありがちな6つの間違い。

注文住宅の構造は分かりにくい上に、ハウスメーカーが独自のネーミングをするものですから、私たちは混乱してしまいます。

そのため木造・鉄骨造に対して、間違った特徴で勘違いしている方も多いのです。

間違った認識のまま家の構造を決めてしまうと、入居してからの後悔の原因になってしまいます。

家の根幹となす構造。しっかりと正しい認識にアップグレードしましょう。

 

1・鉄骨だからシロアリ被害がない → 鉄骨でも壁は「木」。

鉄骨・木造でよくある間違いは、

・鉄骨だからシロアリ被害がない。

・鉄骨のメリットは、シロアリに強いこと。

でございます。

たしかに木造よりは少しは被害に遭いにくいでしょうが、鉄骨造でもシロアリ被害に遭うときは遭います

ザク男爵
イエス、マダム。

なぜなら柱が鉄骨でも、壁は「木」だからでございます。

鉄骨造でも、壁は「木」です。ですので地面からシロアリが這い上がってきて壁に到達すれば、そこからシロアリ被害が拡大してしまいます。

柱が鉄でも、シロアリ被害は防いでくれません。

 

シロアリ被害を防ぐには、鉄骨・木造関係なく、シロアリ対策が大切です。

・ベタ基礎・土間コンクリート・防湿シートで、地面からの接触をカット。

・木材に防虫剤を塗る。加圧注入する。

・床下を換気して、湿気が溜まらないようにする。

鉄骨でもシロアリ被害は安心できません。

シロアリが地面を上り、基礎の上にある壁に到達してしまったら、木造同様にシロアリ被害に遭ってしまいます。

 

▽鉄骨でもシロアリ対策は必須です。

シロアリから新築の家を守る方法・対策|5年に1回の防蟻処理のメンテナンスを!

2019.04.03

 

2・鉄骨だから地震に強い。 → 木造も地震に強い。

「鉄骨だから地震に強い。」

「だから鉄骨のハウスメーカーと契約する。」

 

と思っているならば、すぐに認識を改めるべきでしょう。正しくは、

 

「鉄骨は地震に強い。でも木造も地震に強い。」

 

で、ございます。

鉄骨が地震に強いのは間違いありません。でも地震に強いのは、鉄骨だけではないのです。木造も地震に強いのです。

 

木造住宅は昔からあるので、大きな地震のたびに倒壊しているイメージがあります。

ですが倒壊する木造住宅の多くが、築年数の古い中古住宅です。つまり新しい基準、最新の技術で建てられた木造住宅は、大きな地震でも倒壊する事例はほとんどありません。

 

木造住宅を手がける大手ハウスメーカーは、独自に耐震実験を繰り返しています。

木造プレミアムモノコック構造の三井ホームでは、自社実験の結果、「震度7に60回耐えた」と公表しています。

ここまでのデータがありながら、「木造は地震に弱い」とは言えませんよね。

鉄骨も木造も、地震に強いです。

 

ちなみにですが、地震に対しては軽い方が有利です。

鉄骨は木造より重いので、地震によって2階が激しく揺れることがあります。ただし、鉄骨造のハウスメーカーは制振ダンパーを採用しているので、揺れは吸収されます。

ザク男爵
つまり構造関係なく、「どんな耐震対策をしているか?」が大切なのですな。

 

▽木造・鉄骨だけで耐震性は決まりません。

耐震等級3のハウスメーカーまとめ!耐震等級3・免振構造なら本当に安心か?

2019.05.24

 

3・木造だから火事に弱い。鉄骨だから火事に強い。

よく言われるのが、「木造だから火事に弱い。鉄骨だから火事に強い。」。

これはですね、完全に勘違いでございますよ。

正しく言い換えますと、

 

「木は燃えるけど、表面が黒焦げ(炭化)になって、完全に燃えるまで時間がかかる。」

「鉄は燃えないけど、熱(550度)で強度が落ちて、ぐにゃりと曲がる。」

 

と、なります。

「どちらがいいの?」と聞かれると返答に困ります。

しかしあえて申し上げるなら、「火災に強そうだから、鉄骨にする!」というのは、おすすめできません。

熱によって変形し、倒壊の恐れが高いのは「鉄骨」だからです。

 

そもそも火事による影響は、家の構造だけによって決まるものではありません。

・耐火性のある外壁、窓を選ぶ。

・燃えない断熱材を選ぶ。

・燃えても有毒ガスの出ない断熱材を選ぶ。

・火が燃え広がらない、「ファイヤーストップ構造」を採用する。

鉄骨・木造関係なく、これらの防火対策は必須です。

ザク男爵
どちらかと言えば、火災に強いのは木造です。

「火災に強そうだから・・・」と思って、鉄骨にするのは後悔のもとですよ。

 

4・木造は施工のレベルがまちまち → プレカット・工場生産で品質が均一に。

木造住宅のデメリットとして施工技術がまちまちで、欠陥住宅が生まれやすい・・・というものがありました。

たしかにこれまでの木造住宅(とくに在来工法)は、現場での作業が多く、大工の腕による部分が多かったです。

 

・・・ですが、ときは令和の時代になりました。

最近の木造住宅はプレカット・工場生産が普及したので、家の品質も一定になりました。

大手ハウスメーカーでは、木造住宅でも工場で大部分を作ってしまい、現場では組み立てるのみです。(ミサワホーム)

 

なんとなく鉄骨の方が寸分変わらない正確さがありそうですが、それは単なるイメージです。

令和の現代では、木造住宅もとても精巧でございます。

 

5・鉄骨造だから高い。木造だから安い。 → 全体の割合は低い。

「鉄骨のデメリットは、建築費が高いこと」

 

って言われるじゃないですか。

たしかに鉄骨の方が木材よりも高いです。ですが全体の建築費を考えると、鉄骨・木造による費用は微々たるものなのですよ。

延床面積100㎡の家を建築する場合、構造材に使われる木材の材料費は70~100万円と言われています。

これは全体の建築費の5~8%でしかありません。(全体の建築費を1,500万円とした場合。付帯工事・外構工事除く。)

ザク男爵
構造材は高いイメージがありましたが、それでも70~100万円ですか。

床暖房+150万円、全館空調システム+100万円を考えると、安いというかコスパがいいというか・・・。

 

ですので、「鉄骨 or 木造」のちがいによって坪単価はそれほど変わりません。

それにも関わらず鉄骨造の方が高く感じてしまうのは、鉄骨造を採用しているハウスメーカー(積水ハウス・セキスイハイム・パナソニックホームなど)が、そもそもハイグレードだからです。

 

6・木造はあったかい。鉄骨は寒い。 → 断熱材次第。

「木造は暖かい。木のぬくもりがする。」

「鉄骨は寒い。新築なのに冷える。」

 

なんて声、聞いたことありませんか?

この際ですのでハッキリ申し上げますが、それ、気のせいですから。鉄骨・木造だから寒い、暖かいはありません。

どちらも断熱性を計算し、断熱材を丁寧に施工している(はず)なので、鉄骨・木造ともに暖かいです。

 

ただし鉄骨が寒いと言われてしまうのは、材料としての熱伝導率が高いからです。

熱伝導率(W/mK)

鋼材:53

木(合板):0.16

※いずれも数字が小さいほど、熱を通しにくい。

熱伝導率を比較すると、鋼材は木材の300倍近くも熱を通してしまうことが分かります。

しかし鉄骨造の注文住宅では、鉄骨の中に断熱材を敷き詰めることで、暖かい家を実現しています。

鉄骨の中に断熱材(グラスウール)を敷き詰めている。

画像引用:大和ハウス

厳密にいえば、鋼材の部分は断熱性が低くなります。

しかし鋼材のわずかミリ単位の厚みによって、「寒い・・・」と感じることはあるでしょうか?

 

木造だから暖かい、鉄骨だから寒い。というのは、気のせいでございましょう。

いえ、木のぬくもりを感じる、フィーリング的なところは大切ではありますが。

 

▽新築よりも寒い!と思ったら

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まとめ:木造・鉄骨の特徴を正しく知ろう!

新築の注文住宅の構造は、しばしば間違ったイメージのまま選びがちです。

ですが間違った特徴のまま契約してしまうと、入居してから後悔する結果になってしまいます。

木造・鉄骨の間違いやすい特徴

・鉄骨だからシロアリ被害にあわない → 鉄骨でも壁は「木」。

・鉄骨だから地震に強い → 木造でも地震に強い。

・木造だから火事に弱い。鉄骨は火事に強い → どちらかと言えば、木造の方が強い。

・木造だから施工レベルに差がある → プレカット・工場生産で品質が均一に。

・鉄骨は高い。木造は安い。 → 建築費に占める構造材の割合は微々たるもの。

・木造は暖かい。鉄骨は寒い → 断熱材次第。

木造か鉄骨か。

軸組み工法(在来工法)か、ツー・バイ・フォーか。

どれを選ぶにしても、正しいイメージでフラットに選ぶことが大切です。構造は家の根幹ですので、じっくり選びたいですね。

素敵な家作りを。それでは、また!

 

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