こんにちは。
住宅購入の予算については、
・年収の5倍(6倍、7倍)まで
・返済比率は30%以下が目安
と言われています。
ですがあえて申し上げますが、この予算は参考になりません。
参考にならない予算を決めても意味はありませんし、後悔する住宅購入につながってしまいます。
住宅購入では、
・住宅購入は一生に一度の買い物である。
・欲しい家が目の前にあったら、我慢できない。
という感情が先行してしまいます。
ですので、住宅購入の予算を決めるときは、この感情を踏まえて、現実的に作る必要があります。
そこでこの記事では、無理のない返済ができる、現実的な住宅購入の予算の作り方について、解説させて頂きます。
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この記事の概要
住宅購入の予算を決めるときの問題点。
住宅購入の予算を決める前に、予算決めでありがちな問題を知らねばなりません。
・一生に一度の買い物。
・人生で一番高い買い物。
と言われる住宅購入では、次のような問題がありがちなのです。
欲しい家が目の前にあったら、予算オーバーでも買ってしまう。
家を買うときに多くの人が予算を決めます。
しかし予算を決めても多くの人が、予算オーバーして終わるのです。
・・・なぜか?
それは欲しい家が目の前にあったら、予算オーバーでも買いたくなってしまうからですよ。
つまりはそういうことなのです。
住宅購入は「一生に一度の買い物」と言われるように、多くの人は一生に一度しか家を買いません。ですので、
・後で後悔しないように、グレードのいいものを買っておきたい。
・後で後悔しないように、不足がないようにしたい。
・後で後悔しないように、ほかの人に買われる前に買いたい。
「買っておけばよかった・・・」と後悔するのを防ぐ心理が働きます。
そのため住宅購入の予算をオーバーしている家でも、欲しいと思ったら買ってしまうのですよね。
住宅購入の予算を決めても、それが机上の空論、絵に描いた餅となってしまうのです。
オプションで予算オーバー。でも「仕方ない」と買ってしまう。
最初は住宅購入の予算内に納めることができても、フタを開けてみたら予算オーバーというパターンもあります。
家本体は予算内でも、追加オプションを足していくと、
しかしここまで乗り掛かった舟であります、えぇい、買ってしまえ!
そのままの勢いで、予算を無視して買ってしまうのです。
住宅購入には追加オプションのほかにも、
・事務手数料
・税金
・引っ越し代
・新しい家具、家電費用
など、広範囲にわたりお金がかかります。
はじめての住宅購入では、これらすべてを予測するのは難しく、予算を決めたところで結局は予算オーバーしてしまい、「予算ってなんだったんだろ・・・」とむなしい空気が流れて終わります。
予算オーバーだからと言って購入を見送ると、あとで一生後悔する。
しかしこの逆パターンもあります。
「絶対に予算内に納めるぞ!」と意気込んでいると、せっかくの希望の家が見つかっても「予算オーバーだからな・・・」と諦めてしまい、あとになって「買っておけばよかった」と後悔するのです。
住宅購入して何年すぎても、当時の後悔は消えず、むしろ募る一方です。
住宅購入の予算はクリアしているのに、幸せになれてない。
これでは何のための予算を決めたのか、分からないですよね。
無理なく返済できる、住宅購入の予算の決め方。
住宅購入では「予算を決めるのが大切」と言われておりますが、本当に役に立つ予算を決めるのは難しいものです。
そこでおすすめしたいのが、次のステップで住宅購入の予算を決めることです。
段階を踏んで思考を整理することで、あなたにピッタリの予算が決められますよ。
一般論の「年収の5倍」、「返済比率30%」は、無視していい。
いきなり過激な言葉が飛び出てしまいましたが、一般論で言われている
・住宅ローンは年収の5倍(もしくは6倍、7倍)
・住宅ローンの返済比率は30%以内
という予算は、無視して頂いて構いません。
なぜならこれらの数値は、あくまでも「売る側にとっても上限」だからです。
つまり銀行から見て、「これ以上は貸せませんよ」という数字がこちらなのです。
ですので無理に「年収の5倍の家」を買わなくてもいいですし、背伸びをする必要もありません。
家の値段はピンキリでございます。安い家を探せばいくらでもでてきます。
安い家で満足できるならば、高い家を無理して買う必要はどこにもありません。
「どうして家が欲しいのか?」、家を買う理由を考える。
住宅購入の予算を決める時、「どうして家が欲しいのか?」の理由を明確にすることが大切です。
なぜなら住宅購入の理由が、予算オーバーする局面のときに「後悔しない価値観」になるからです。
住宅購入の予算が簡単に破られてしまうのは、
「欲しい家が目の前にあったとき、我慢できずに買ってしまうから」
ですよね。
しかしこればっかりは、仕方ありません。
ですが問題なのは、「買う・買わない」の選んだ選択肢によって、のちのち後悔してしまうことです。
あのとき買わなければよかった・・・はらり・・・
ですがこのとき自分の中に、「ぶれない価値観」があると、どの選択肢を選んでも後悔しません。
・無理してでも家が買いたいのか?
・どれくらい無理してでも買いたいのか?
・どうして無理してでも家が欲しいのか?
家を買う理由をクリアにしておくと、どの選択肢を選んでも後悔しません。
住宅購入では、予算オーバーになる局面があります。
予算オーバーの家を買えば、その後の住宅ローン返済は大変になります。
しかし一方で、希望の家が購入できた満足感は高いです。
人が家を買う理由はさまざまです。
その理由(想い)によっては、予算オーバーしても後悔しませんし、逆に予算オーバーだから諦めてしまうと後悔してしまいます。
住宅購入の予算は、つまるところ「どうして家が欲しいのか?」につきます。
あなたはどうして家を買うのですか?
その理由によっては年収の7倍でも後悔しませんし、逆に返済比率が20%を切っていても後悔するかもしれません。
今の収入に「どれくらい余力があるか?」、考える。
住宅購入の予算を決めるとき、今の収入に「どれくらい余力があるか?」を考えておきましょう。
住宅ローンは長いお付き合いになるので、完済するまでには山あり谷あり、色々ございます。
無理のない住宅ローンだったかもしれませんが、予想外の出費や転職、失業の危機など、ときとして無理する局面はあります。
「ここぞ!」というときに役立つのが、収入の余力です。
あらかじめ収入の余力を計算しておくと、住宅購入の予算も決めやすくなります。
収入の余力を計算するときは、客観的なデータをもとに冷静に考えることがおすすめです。
・地域の平均収入。
・会社規模での平均収入。
・勤めている会社の平均収入。
・共働きか?将来共働きの可能性はあるか?
・副業をやる余裕はあるか?
家は今の収入で買いますが、住宅ローンは将来の収入で返済します。
将来の収入の余力を計算しておくと、「どのくらいの家が買えるのか?」、予算が決めやすくなります。
今の家賃を基準に考え、安い価格から検討していく。
住宅購入の予算を決めるとき、最初から「上限は○○円!」と決めるのはおすすめできません。
なぜなら上限いっぱいの高い家を見たら、それが欲しくなるからですよ。
この家が予算ギリギリで買えるのですか?
・・・イエス、分かりました。この家を買いましょう。
一生に一度の買い物で、目の前にいい家があったらどうします?
しかも「財布のお金で買えますよ」と言われたら、我慢するのは無理じゃないですか?
それが問題なのですよ。
ですので、住宅購入の予算を決めるときは、あえて低価格帯の家から検討していきましょう。
・「今の家賃よりも安い金額」で買える家。
・「今の家賃と同額」で買える家。
・「今の家賃+ボーナス返済」で買える家
・「今の家賃+ボーナス返済+収入の余力(共働きなど)」で、買える家。
高い家であるほど購入時の満足感は高くなりますが、住宅ローン返済は大変です。
安い家であれば満足感は低いですが、住宅ローン返済は楽ちんです。
それぞれの価格帯に応じて物件を探してみて、「それではどうしても満足できない!」と思うのならば、次の価格帯に進むことをおすすめします。
最初から高価格帯を見てしまうと、低コスト住宅が選択肢から外れてしまい、無理な住宅ローンにつながってしまいますよ。
まとめ:現実的な予算を決めるのが、一番大切。
住宅購入の予算の重要性は、誰しも知っているところです。
しかし重要性を知りながらも、予算オーバーで後悔したり、逆に希望の家が買えずに後悔してしまうのです。
その原因は、現実的な予算が立てられていないことにあります。
現実的な予算を立てるには、
・一般論の「年収の5倍まで」「返済比率30%以下」は、無視していい。
・「どうして家が欲しいのか?」、理由を明確にする。
・今の収入に「どれくらい余力があるのか?」、客観的に計算する。
・今の家賃を基準に考え、安い価格帯から検討していく。
このステップを踏みながら、考えをまとめていくのが大切です。
一般的には「住宅購入の予算は、年収の5倍(6、7倍)まで!」と言われていますが、それは売る側の都合であって、買う側にとっては現実的ではありません。
買う側としては、
・一生に一度の買い物である。
・欲しい家が目の前にあったら、我慢できない。
という感情が先行することを踏まえつつ、現実に即して予算を考えておくことが大切です。
後悔のない素敵な住宅購入を。それでは、また!
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なぜならこれらは売る側の都合であって、買う側の都合ではないからです。