こんにちは。
「検討している家が長期優良住宅じゃないけど、買って大丈夫なのだろうか?」
「そもそも、長期優良住宅と普通の住宅って実際どんな差があるの?」
そんな不安を持っている方も多いですよね。
ここ最近は「新築=長期優良住宅」というイメージが強いですが、私が買った建売住宅は長期優良住宅ではない、「普通の家」でした。
長期優良住宅でなければ、その家はダメということなのでしょうか。
普通の家を買ったら、家を長持ちさせるためにどんなことが必要になるのでしょうか?
そこでこの記事では、長期優良住宅ではない普通の家を買った私が、そんな疑問にお答えして参りましょう。
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この記事の概要
そもそも、長期優良住宅って何?
長期優良住宅とはよく聞きますが、では長期優良住宅とは何なのでしょうか?
ハウスメーカーに聞いても、ググっても難しい法律用語がたくさん出てきたので、極力優しく解説させて頂きましょう。
メンテナンスをしながら、長く住み続けられる家。
長期優良住宅とは、「メンテナンスをしながら、長く住み続けられる家」でございます。
長く住み続けられる家として、厳しい認定に合格した家が、晴れて長期優良住宅となります。
しかし、どうしてメンテナンスが必要なのですか?ノーメンテナンスではダメなんですか?
長期優良住宅は長持ちする家ですが、メンテナンスが前提です。
定期的なメンテナンスをしなければ、長期優良住宅といっても、劣化して長く住み続けることはできません。
・屋根、外壁の再塗装
・フローリングの張替
・防蟻処理
家は必ずメンテナンスが必要です。
「長期優良住宅だから、ノーメンテナンスでも長く住める!」ことではありません。ご注意下さいませ。
さらに日本の家の寿命は平均27年と言われてます。
長期優良住宅は、日本の家の短い寿命を延ばすために生まれました。
家の寿命を長くし、人口減少社会でも住宅市場が過不足させない狙いもあります。
だからこそ、メンテナンスをしながら長く住める家の普及が急務なのであります。
どんな家が長期優良住宅になるのか?
長期優良住宅がどんな家なのか、分かりました。
では、どんな家が長期優良住宅になるのでしょうか?
長期優良住宅に認定されるためには、次の項目で評価される必要があります。
1・耐震性
2・維持管理・更新の容易性:メンテナンスしやすい構造であること。
3・可変性(マンションのみ)
4・バリアフリー性:高齢になっても住み続けられる家。
5・省エネルギー性:住宅の寿命とはあまり関係がない気が・・・
6・居住環境性
7・住戸面積
8・維持保全計画・・・家を長持ちさせる為のメンテナンス計画(予定表)など。
長期優良住宅に認定されるためには、耐震性、メンテナンス性など、家が長持ちするための基準を満たす必要があります。
つまり長期優良住宅ならば、「長持ちしやすい家」と言えますね。(ただしメンテナンスが前提)
また、その他にも細かい基準を満たしているので、「性能の高い家」とも言えるでしょう。
・・・はて、私の買った建売住宅は長期優良住宅ではありませんよ?
「優良ではない」と言われると、妙に不安になってしまいませんか!?
普通の家を買ってみて感じること。
長期優良住宅ではない、普通の家(建売住宅)をうっかり買ってしまいました。
いえ、安さに目がくらんで、確信犯的に普通の家を買ったのですが、まあ、いいでしょう。
ですが入居して3年が経ちましたが、今のところ特に不便、不安は感じていません。
ですが、率直に思うことを書かせて頂きました。
ちなみにですが、私の買った建売住宅はこんな感じでございますよ。
地震は安心できる。
長期優良住宅ではありませんが、私の建売住宅は地震が来ても安心です。
その理由は、住宅性能評価で「耐震等級3」(最高等級)の家だからですよ。
住宅の性能をハウスメーカーではなく、第三者によって評価し、保証する制度。
しかし私の家は長期優良住宅ではありませんが・・・?
私の家は長期優良住宅ではございません。
ですが、それは長期優良住宅の認定基準に該当しない項目があっただけのことです。
つまり長期優良住宅でなくとも、
・耐震等級が最高等級、
・メンテナンスのやりやすい家
も、あり得るのです。
事実、震度4の地震が何度もありましたが、家が傾いたり、基礎にヒビが入ったことはありません。
ご参考までに、耐震等級とは、
耐震等級1:震度6強~7程度でも倒壊しない。
耐震等級2:等級1の1.25倍の地震が起きても、耐えられる。
耐震等級3:等級1の1.5倍の地震が起きても、耐えられる。
で、ございます。
長期優良住宅でなくとも、地震に強い家だってあります。
バリアフリーではない。
私の家は段差こそないものの、完全なバリアフリーではございません。
廊下、そして階段の幅が狭いのです。
日常生活では特に不便はないけど、車いすでの生活だったら、狭くて不便だろうなと感じますね。
省エネな家ではない。
長期優良住宅の基準にある、省エネ性能。
「なぜ省エネ性能が、家の劣化防止に役に立つのか」、私は甚だ疑問であります。
これがですね、私の家は評価低いのですよ。
住宅性能評価によると、省エネルギー対策は4段階評価中、「3」です。
断熱材も安いグラスウール10Kですし、窓だって普通のペアガラスだけです。
夏涼しくて、冬暖かいに越したことはありません。。。。ぐふ
▽省エネ性能は、窓・断熱材で決まります。詳しい解説はこちら!
家を長持ちさせるために、必要なこと。
長期優良住宅ではない家は、長持ちしない家なのでしょうか?
いえいえ、そんなことはございませんよ。
長期優良住宅でないならば、その数倍の愛情を持って家と接すれば大丈夫ですから!
家の弱点を知っておくべし。
長期優良住宅ではない家を長持ちさせるためには、家の弱点を知っておくことが大切です。
長期優良住宅になれなかったには、必ず理由があるはずです。
私の家の場合、なれなかった理由は
「バリアフリー」
「省エネ対策」
です。
これってもしや、住宅の寿命とはあまり関係がないのでは・・・!?
弱点を知れば、家のことを正しく理解できるというものです。
必要以上に不安がらないで、まずは家のことを正しく理解しましょう。
自分でメンテナンスしよう。
家を長持ちさせるポイントは、「定期的なメンテナンス」です。
認定条件「維持保全計画」とある通り、家の寿命を長くするには、定期的なメンテナンス、修繕が必要なのです。
住宅を購入すると、ハウスメーカーから、1年点検、2年点検、5年点検…と案内が届きます。
しかし家の寿命を延ばすためには、ハウスメーカー主導のメンテナンスではなく、自分自身でのメンテナンスが重要です。
自分自身でメンテナンスをすることで、
・異常をより早く発見できる。
・より一層愛着を持って、家を大事にできる。
結果として、家を長持ちさせることができます。
長期優良住宅といえ、その前提はメンテナンスです。
メンテナンスをしなければ、長期優良住宅といえど、当たり前のように劣化していきますよ。
私の家は長期優良住宅ではないので、日々劣化が心配です。
ですので、毎日の家のチェックは欠かしませんよ。
・雑草を抜きながらの、家の基礎チェック。
・定期的な床下チェック。
・気が向いたときに天井裏チェック。
早期修繕することで、金銭的にも負担は軽くなりますしね!
「いい家庭」であること。
そして最後に、家を長持ちさせるためには、「いい家庭」であることを心がけるべきです。
家そのものがダメにならなくても、家庭にヒビが入り修復できないと、離婚して一家離散になるかもしれません。
せっかくのマイホームを手放すことになってしまいます。
「日本の家の寿命は短い!」と言われていますが、それでも27年もあります。
家の寿命よりも深刻なのが、夫婦の寿命ですよ。
俗に言われる「産後クライシス」での離婚率は、35%(厚労省調査)にも及びます。
産後2年以内に夫婦の愛情が急激に冷え込むこと。子供が0~2歳までに離婚する夫婦は、35%にも及ぶ。
子供が生まれるから家を買った場合、なんとその後2年以内に離婚する確率は35%ですよ。
これはもはや、家の寿命どうのこうのの話ではありませんよ。
27年の家の寿命が尽きる前に、夫婦の寿命が尽きてしまうではありませんか。
家はお金さえ出せば、なんとかなります。
メンテナンスも修繕も、お金さえ払えば解決しますから。
ですが家庭の問題は、お金ではどうにもなりませんよ。
家の心配をするよりも、まずはご自身のパートナーについて、しっかり考えるべきではありませんか?
まとめ:長期優良住宅でなくても、大丈夫。
それでは、まとめましょう!
長期優良住宅ではない普通の家を買ってみた感想と、家を長持ちさせる為に実践すべきことは次の通りです。
1・長期優良住宅でなくても、全ての性能が低い訳ではない。
2・家の弱点を知れば、本当の家の性能が見えてくる。
3・自分でメンテナンスして、早期発見・早期修繕する。
4・家に住む「家族」こそ、一番メンテナンスが必要。
買おうと思った家が長期優良住宅でないと、不安に思ってしまいますよね。
ですが長期優良住宅でなくても、
・耐震等級が高い
・メンテナンスのしやすい構造
・長く使える間取り
十分長持ちさせられる家もあるのです。
最近の住宅は、本当によくできてるなと思います。
だって私の買った普通の家ですら、耐震等級3なんですもの。
まずは検討している家が、どんな性能なのか、よくチェックすることが大切ですよ。
ぜひ素敵な家作りを。それでは、また!
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