こんにちは。
大手ハウスメーカーは大企業ならではの資本力をいかして、イメージ戦略をきっちりしております。
ですので私たちは知らず知らずのうちに「大手ハウスメーカー=性能が高くて、安心の家」だと思いこんでしまいます。
しかしご注意くださいませ。
そこでこの記事では、大手ハウスメーカー8社の特徴など、徹底的に、そして辛口気味に比較していきます。
「大手ハウスメーカー=性能が高くて安心」と思っている方。それは違いますよ。しっかり比較して、納得のいくハウスメーカーを選びましょう!
とりあえず大手ハウスメーカーのカタログだけ取り寄せてみる!という方は、こちらからどうぞ。
この記事の概要
大手ハウスメーカーの特徴・メリット・デメリットまとめ
大手ハウスメーカー各社を比較する前に、まずは大手ハウスメーカーの特徴・メリット・デメリットを簡単にまとめておきましょう。
大手ハウスメーカー=全国展開するハウスメーカー。
大手ハウスメーカーというカテゴリーに明確な定義はないものの、一般的には「全国展開するハウスメーカー=大手ハウスメーカー」と呼ばれています。
全国展開しているハウスメーカーは、次の8社がカウントされます。
※ここに近年業績を伸ばしている「一条工務店」を大手ハウスメーカーに加える場合もあります。
家作りをスタートしたばかりの方でも、この8社の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?全国テレビCMも流しているので、知名度は抜群でございます。
家作りが規格化されており、品質が安定している。
大手ハウスメーカーの特徴、といいますか、これはハウスメーカー全般にいえる特徴です。
ハウスメーカーでの家作りは規格化されているので、建てた家ごとの品質にバラつきが少ないです。
経験豊富な熟練大工さんでも、まだ経験の少ない若手大工さんでも、だれが作業しても同じような品質の家ができる工夫がされています。
・ハウスメーカー独自開発の材料・設備による、独自工法。
・プレカットすることで、現場での作業を少なくする。
・間取りや選べる設備・仕様に制限がある。
工務店や建築士との家作りと比べると自由度は下がりますが、その分家作りの安定度は高くなります。
その意味では、「大手ハウスメーカーだから安心」と言えるのです。
▽手抜き工事・欠陥住宅は、施主の努力によって防げる部分が大きいです。
技術研究による、最新の技術・設備が導入されたハイスペック住宅。
大手ハウスメーカーの特徴は、最新の技術・設備が導入されたハイスペック住宅であることです。
大手ハウスメーカーは住宅業界を走るトップランナーとして、技術研究に明け暮れています。
そのためローコストハウスメーカー・地元工務店ではまだ導入されていないような最新設備のハイスペ住宅を手に入れることができます。
・耐震基準以上の耐震性。
・解放感のあるデザインでありながら、高断熱。
・空気清浄機能もついた、熱交換型換気システム。
・高い耐久性とメンテナンスフリー性。
これまで問題とされていたことも、最新のテクノロジーなら解決できることも多いです。
大手ハウスメーカーの住宅には多くの最新技術が盛り込まれており、快適なマイホームライフを楽しむことができます。
会社規模が大きいので、倒産リスクが少ない。
大手ハウスメーカーは全国展開していることもあり、会社規模も大きいです。
そのため地元工務店・建築事務所よりも倒産リスクが低く、安心して家作りができます。
「ハウスメーカーが倒産するのが、どうしてそんなにリスクなの?」
家作りをこれからはじめるあなたはそう思ったかもしれません。ですがこれが本当に大問題なのですよ。
なぜなら家を建てている途中にハウスメーカーが倒産してしまうと、あなたのマイホームはその状態で放置されてしまうのですよ?
家が劣化してしまい、大惨事でございます。
「ハウスメーカーの倒産リスク」は、家作りを進める前に必ず知っておいて頂きたいとことです。
・マイホームの建築中にハウスメーカーが倒産してしまうと、工事途中の家が放置されてしまう。
・マイホームが完成前にハウスメーカーが倒産してしまうと、払ったお金が戻ってこない。
・ハウスメーカーが倒産してしまうと、メンテナンス・アフターフォローが受けられない。
「なにかあったとき、持つべきものは現金だ。」
これはハウスメーカーにも当てはまります。予期せぬ欠陥住宅の補償問題になったときも、解決するにはお金が必要です。
やはり資金力のある大手ハウスメーカーは強いのです。
▽ハウスメーカーの倒産リスクについては、こちらでも解説させて頂きました。
高い知名度による、ブランドステータス。
大手ハウスメーカーを検討するときに忘れてはいけないのが、高い知名度によるブランドステータスです。
ブランドステータスが日常生活をよりよくすることはありませんが、そこに浸ることで一種の優越感を味わうことはできます。
独り言でつぶやくと危ないやつにしか見えませんが、ですがブランドステータスって大切ですよね。
世の中にはブランドステータスでその人を判断する人もいますし、もっと言えばみんな肩書で判断するの好きですもんね。
きっとこの人はお金持ちに違いありません。・・・イエス、崇めましょう。
ブランドステータスは上手く活用すれば、世の中を生きやすく、そして人生が豊かになります。
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大手ハウスメーカー8社を辛口で比較!2019年版!
それではさっそく大手ハウスメーカー8社、その特徴などを辛口ぎみで比較してまいりましょう!
積水ハウス
基本スペック・坪単価
運営会社 | 積水ハウス株式会社 |
販売方法 | 直接販売 |
坪単価 | 坪70~90万円 |
構造 | 鉄骨モノコック(在来軸組み+面材) 木造もあり |
基礎 | 布基礎 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 高性能グラスウール 基礎断熱 |
窓 | 防犯・アルゴン入りLow-E複層ガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合サッシ |
「家に帰れば 積水ハウス」
のテレビCMで有名な積水ハウスは、鉄骨造を得意とした大手ハウスメーカーです。鉄骨造のイメージが強いですが、木造住宅もやっております。(集成材のメリットをいかした、シャーウッド)
積水ハウスは1960年積水化学工業株式会社のハウス事業部としてスタートしました。その後1963年に独立。販売方式は直接販売です。
大手ハウスメーカーらしく、基本的な住宅のスペックが高いのはもちろんのこと、それ以上のスペックが備わっているハイスペック住宅です。
・オリジナル外壁材「ダインコンクリート」で、美しい外壁が長持ち。メンテ周期は30年。
・制振シーカンス(オプション)により、地震による内装部の損害を抑える。
・ホルムアルデヒドの発生量を抑える、空気清浄機能つき換気システム「エアキス」
・スマートユニバーサルデザイン(デザイン手すり・フラットサッシ・デザインユニットバスなど)
・住宅性能表示 主要4項目で最高ランク。
さすが業界のトップを走るハウスメーカー。その名に恥じないスペックでございます。
積水ハウスは断熱性能も最高ランクを取得。使われている断熱材は「高性能グラスウール」で内断熱でございます。
ただしグラスウールをただ施工するのではなく、すき間になりやすい部分は、断熱材を専用サイズにカットしたものを使います。
このひと手間が大切なのですな。
積水ハウスの基礎は、標準仕様は布基礎です。ただし地面からの湿気防止のため、土の上にモルタルを流し込んで土を隠してしまいます。
ベタ基礎にも対応してますが、ベタ基礎にする場合は別途オプション費用が必要になります。
ここまでしてくれるのなら、いっそのことベタ基礎にしてくれた方がありがたいのですがね。
「ブランドステータス」という意味ではデザイン基礎なのかもしれませんが、安全性ならベタ基礎一択です。
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セキスイハイム
基本スペック・坪単価
運営会社 | 積水化学工業株式会社 |
販売方法 | ディーラー販売。(セキスイハイム東北株式会社など) |
坪単価 | 坪65~80万円 |
構造 | 鉄骨ラーメン・ユニット構造 |
基礎 | ベタ基礎 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 高性能グラスウール・基礎断熱 |
窓 | Low-E複層ガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合サッシ |
阿部寛さんがイメージキャラクターをつとめるセキスイハイム。前述の積水化学と名前が似てますが、じつは母体は同じ積水化学です。
積水ハウス:積水化学の住宅部門としてスタートしたものの、不採算で切り離し。その後の努力でトップメーカーに。
セキスイハイム:積水ハウスの活躍をみた積水化学が、その後再スタートさせた住宅部門。
ルーツは同じ積水化学ですが、今ではまったく別の会社となりました。
そんなセキスイハイムの最大の特徴は、鉄骨ラーメン構造によるプレハブ住宅であることです。
急に専門用語が並びましたな・・・。
柱と梁の鉄骨を溶接することで、四角の枠の構造(ボックス構造)をつくる。耐震性が上がるので、筋交いや耐力壁がいらない。
あらかじめ工場で生産された家(プレハブ・ユニット)を現場で積み重ねることで、工期短縮・品質の向上をさせた住宅。
住宅業界で問題になりがちな手抜き工事による欠陥住宅も、工場生産によるプレハブ住宅なら解決できます。
また鉄骨ラーメン構造で筋交い・耐力壁が不要なことで、開口部の大きな間取りも作れます。
ただしユニットの組み合わせになるので、間取りに制約が出る・・・といいますか、セキスイハイム独自の間取りの作り方が必要です。
とはいえ、工場生産によるメリットは大きく、
・屋根のある工場で生産するので、雨に濡れることがない。
・工事の予定が天候に左右されることがない。
・空調の整った工場で作業するので、作業者のミスがへる。
・大型溶接機、昇降機などを使うので、精密な作業ができる。
「家は現場で大工が作るもの」というイメージがありますが、このようにメリットを並べてみると、「工場で作った方が品質は高くなるよな」とうなずいてしまいます。
ちなみにセキスイハイムでは、断熱材はグラスウールを使用します。
グラスウールは隙間なく施工することが大切で、ちょっとでも隙間があると内部結露につながる恐れがあります。
セキスイハイムではこの問題を解決するため、工場で専用サイズにカットした断熱材を工場で丁寧に敷きつめます。(積水ハウスと同じ)
しかし専用サイズにカットされたものなら、誰が施工しても間違いなさそうですな。
坪単価は坪65~100万円で、けっしてお安くはないお値段ですが、工場生産による安定のクオリティは大きく惹かれるところです。
▽実際にセキスイハイムで家を建てた方の口コミはこちら!
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大和ハウス
基本スペック・坪単価
運営会社 | 大和ハウス工業株式会社 |
販売方法 | 直接販売 |
坪単価 | 坪70~90万円 |
構造 | 鉄骨軸組み |
基礎 | 布基礎 立ち上がり幅170mm |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 外断熱+付加断熱 高性能グラスウール |
窓 | Low-E複層ガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合サッシ |
シュールなCMが印象的な大和ハウスは、鉄骨造を得意とするハウスメーカーです。
目立つ特徴こそ少ないものの、堅実な家作りが支持されてきたハウスメーカーでございます。
しかしながら2019年4月に建築基準不適合の問題があり、その対応に追われています。
誠意ある対応しなければ、業績に大きく響くでしょうな・・・。
大和ハウスの断熱は、「外張り断熱+付加断熱(内断熱)」の2重構造。
内断熱だけでは逃がしてしまう熱も、外断熱と組み合わせることでしっかり断熱します。
さらに外断熱には湿気対策として、通気層が設計されています。
人目を引くラグジュアリーな仕様よりも、地味だけど大切なセオリーを踏まえるのはとても大切なことです。
標準プランでは布基礎なのが惜しいところですが、
・独立基礎
・基礎立ち上がり幅170mm
・独自開発のアンカーボルトで引き抜き強度70%アップ
・防湿シート+防湿土間コンクリート
けっしてスペックが低いというわけではありません。とはいえ、ベタ基礎の方がメリットは多いのが少々残念なところ。
また施工の自社検査に力を入れており、トリプルチェック(施工店・工事担当者・本社品質管理部)によって竣工までに5回の検査が行われます。
施工後に隠れる部分も写真で記録する「自主検査確認写真システム」を導入しており、不具合があったときの履歴の追いかけも可能です。
主力商品のxevoΣは、
・独自のエネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」を標準搭載。
・天井高さ272cmの大空間を実現。
・耐久性の高い外壁(タイル選択可)
などの特徴がございます。
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パナソニックホーム
基本スペック・坪単価
運営会社 | パナソニックホームズ株式会社 |
販売方法 | 直接販売、もしくは代理店販売 |
坪単価 | 坪70~90万円 |
構造 | 鉄骨軸組み |
基礎 | 布基礎 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 高性能グラスウール・基礎断熱 |
窓 | Low-E複層ガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合サッシ |
パナホームはパナソニックホームズ株式会社が運営している注文住宅のブランドです。
鉄骨造を得意とし、親会社であるパナソニック製品の最新設備が盛り込まれた高級住宅でございます。
坪単価は70~90万円(上を見上げればキリがなく・・・)と決してお安くない金額ですが、それに見合ったパフォーマンスの高い住宅が手に入ります。
特徴的なのは、鉄骨造でありながら15cm単位で壁を移動可能にしたこと。
これにより間取りの細かい調整や、敷地をフルに活用した間取りも実現できます。
さすがパナソニックというだけあり、導入されている設備はパフォーマンスの高いものばかり。
・「HEPAフィルター」搭載した換気システム。花粉やPM2.5はもちろん、さらに細かいPM0.5にも対応。
・全館空調システム「エアロハス」
「おおっ!」とテンションは上がりますが、残念ながら換気システムに熱交換機能はついておりません。
ですがパナホームでは地熱をいかした空調システムがあり、地面の「夏涼しい・冬暖かい温度」を全室内にダクトで送風する設計になっています。(なのはそのためか)
断熱性能は積水ハウスと同じ構造で、「内断熱・基礎断熱」が採用されています。しかしパナホームはロックウールを使用しています。
ロックウールのほうがグラスウールよりも湿気に強いので、築年数がたった後の断熱性能はパナホームに軍配が上がるでしょう。
また内装材に珪藻土を練り込んだ石膏ボードを使用しており、室内の調湿性が高いです。そのため室内を快適な湿度に調整できる上、内部結露対策にもなります。
さすが大手ハウスメーカーらしく耐震性も申し分なく、アタックダンパー(制振構造)が採用され、構造躯体の損傷を守ります。
外壁の耐久性も高く、オリジナル光触媒タイル「キラテック」はメンテナンス周期60年と、ほぼメンテナンスフリー。
パナソニック好きな方におすすめなハウスメーカーでございます。
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へーベルハウス
基本スペック・坪単価
運営会社 | 旭化成ホームズ株式会社 |
販売方法 | 直接販売 |
坪単価 | 坪80~100万円 |
構造 | 鉄骨軸組み |
基礎 | 布基礎 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 外断熱 ネオマファーム(フェノール樹脂) |
窓 | アルゴンガス入りLow-Eガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合断熱サッシ |
へーベルハウスは旭化成ホームズ株式会社が運営する注文住宅のブランドです。
最大の特徴は外壁に使われる、「ALCコンクリート・ヘーベル」でございます。
・水に浮くほど軽い。
・それでいて丈夫。
・劣化しない。
・火災に強い。
・吸音性がある。
という特徴を兼ね備えた、現時点では最強クラスの外壁材です。
もちろん、ALCコンクリート・ヘーベル以外でも、ヘーベルハウスは大手ハウスメーカーに恥じないハイスペック住宅となっております。
・制震フレーム「ハイパワードクロス」と「剛床システム」
・中央連結部にある「制震デバイス」に地震力を伝え、エネルギーを効率よく吸収する。
・外壁パネルの変形追従性の高いロッキング構法。
・オイルダンパー制震システム「サイレス」を標準搭載。
「ここまでやるか・・・」というところを突き詰めた印象です。
また家のスペックだけでなく、快適で後悔のない家作りができるように、独自の住環境シミュレーションシステム「ARIOS(アリオス)」が採用されています。
ARIOS(アリオス)では間取りをコンピューターシミュレーションすることで、
・日照
・日射
・通風
・採光
が確認できるのです。
テクノロジーとは恐ろしいものですね。
ただしオリジナル外壁材ALCコンクリート・ヘーベルのブランドのあるヘーベルハウスの坪単価は 坪80~100万円とお値段もトップクラス。
さらに営業担当は強引でかつ、値引きも応じない、というかなりのツワモノという情報もございます。
ヘーベルハウスで実施している最長60年保証は、途中でヘーベルハウスの指定メンテナンスを受ける必要があり、このメンテナンスがすごく高いようです。
営業マンの説明もあいまいなことが多く、トラブルになりがちなので注意が必要です。
ヘーベルハウスの門をくぐるときは、あらかじめ事前情報を収集しておくのがおすすめです。
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ミサワホーム
基本スペック・坪単価
運営会社 | ミサワホーム株式会社 |
販売方法 | FC加盟した工務店 |
坪単価 | 坪70~80万円 |
構造 | 木質パネル接着(ツー・バイ・フォー) |
基礎 | 布基礎 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 高性能グラスウール |
窓 | アルゴンガス入りLow-Eガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合断熱サッシ |
テレビCMで知名度の高いミサワホームは、家を建てたことのない人でもその名を聞いたことぐらいはあるはず。
大手ハウスメーカーが鉄骨系住宅を手がけているところ、ミサワホームは木造住宅でございます。
工法は木のパネルを接着剤で貼り合わせた「木質パネル接着工法」といっていますが、つまりは「ツー・バイ・フォー」です。
ただし独自開発の高分子接着剤と、独自開発のスクリュー釘を使うことで、剛性・強度を高めています。
ミサワホームで特筆すべきポイントは、制振構造の「MGEO」(エムジオ)です。
MGEOは壁の内部に防振ゴムをセットした制震ダンパーを組み合わせた構造により、繰り返される地震(余震)の状況でも、壁紙のゆがみまで抑制する装置です。
MGEOの安心感に惹かれてミサワホームに決める方も多いようです。
ミサワホームもほかの大手ハウスメーカー同様に工場での生産が中心で、現場では組立作業・内装仕上げになります。断熱材の施工も工場生産です。
そのため作業者による品質の差が少なくなる・・・はずですが、ミサワホームの販売方式はFCに加盟した工務店になるので、工務店による力量の差が大きいようです。
また木質ならではの悩み「シロアリ」については、
・シロアリを寄せ付けない防蟻処理
・浴室廻りなどの土台部材にヒバを使用
・工場で防腐処理をする。木材に刻み目を入れ、油性の薬剤を低圧で染み込ませる。
といった対策をしています。
「ミサワホームはデザインだ!」という声がある通り、ミサワホームはグッドデザイン賞を29年連続で受賞しています。
ただしグッドデザイン賞は応募の3割が獲得できる賞であり、年間使用料を払ってつかうものでございます。
公開されている情報の過信は禁物でございます。
余談ですが、ミサワホームは2017年にトヨタホームの子会社になりました。これが何を意味するのか、ハウスメーカー選びの参考にしてくださいませ。
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住友林業
基本スペック・坪単価
運営会社 | 住友林業株式会社 |
販売方法 | 直接販売、もしくはFCに加盟した工務店 |
坪単価 | 坪70~80万円 |
構造 | 木造モノコック(ツー・バイ・フォー) |
基礎 | ベタ基礎 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 高性能グラスウール |
窓 | アルゴンガス入りLow-Eガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合断熱サッシ |
住友林業はもともとは公害対策の植林事業を行っていた会社です。そこから林業を広く手がけるようになり、産業の川上~川下(林業~家作り)をするようになりました。
今でも日本の1/900の山林を保有している林業者であり、国内有数の土地所有者でございます。
木にルーツのある住友林業の作る家は、とことん木にこだわった家です。
木材は「高い断熱性」・「調湿機能」があり、鉄骨に負けない魅力をもった材料です。
住友林業では家の構造も
・マルチバランス構法:変形やねじれを抑える面材「きづれパネル」
・ビッグフレーム構法:一般的な柱の5倍の幅の柱を使うことで、大空間が作れる。
・ツー・バイ・フォー
から選べます。ただし基本的な構造はいずれも面で支えるツー・バイ・フォーになります。
木へのこだわりとして、マルチバランス構法では、「スーパーひのき」と呼ばれる集成材が使われます。
独自に開発した集成材で、収縮や変形・割れが起きにくい品質が安定した集成材です。
また無垢材も反り・割れが起きないように配慮した「ミズダス檜」があります。
ほか大手ハウスメーカーのような最新の制振システムこそありませんが、耐震性は等級3(最高ランク)なので不安はありません。
標準仕様でベタ基礎なのがうれしいところ。
そのほか基本的な技術として、
・2階の床を三層構造で遮音性アップ。
・1階外周部の土台下端から1mの高さまで、防腐・防蟻処理。
などがございます。
木の家に住みたい方は、一度ご検討してみてはいかがでしょうか?
▽住友林業のリアルな体験談はこちら!
三井ホーム
基本スペック・坪単価
運営会社 | 三井ホーム株式会社 |
販売方法 | 直接販売、もしくはFCに加盟した工務店 |
坪単価 | 坪80~100万円 |
構造 | 木造モノコック(ツー・バイ・フォー) |
基礎 | ベタ基礎 |
耐震等級 | 耐震等級3 |
断熱材 | 高性能ロックウール |
窓 | アルゴンガス入りLow-Eガラス |
サッシ | アルミ樹脂複合断熱サッシ |
三井ホーム株式会社は三井不動産の住宅事業部を継承したのがスタートです。そのため三井グループであり、現在は完全子会社となっております。
親会社が大資本をもっていると、倒産リスクが少なくなるので安心ですね。
構造は木造のツー・バイ・フォー構造です。三井ホームはこれを「プレミアム・モノコック構法」と呼んでいます。通常のツー・バイ・フォーに加え、
・BSウォール:オリジナル外壁(耐火・防水・遮音性アップ)
・ダブルシールドパネル:断熱材入り屋根材
・オリジナル金物で強度アップ
など、三井ホームのオリジナル技術が盛り込まれています。
他社のような制振構造はありませんが、ここまで配慮されていればむしろ制振構造は不要ではないでしょうか。
三井ホームで採用されているのは、ベタ基礎。そのため家の重みを分散して受けられるので、強度があります。
さらに家の荷重にあわせて配筋量を増やすので、強固な基礎を作ります。
これは率直に言ってかなりすごいです。
三井ホームでは、そのほかにも家を大切にする細かいこだわりが多数あります。
・屋根の防水シートは耐久力のある「改質アスファルト」。
・屋根材には色あせに強く、長持ちするフッ素コート処理。
・サッシ周りは劣化に強いジョイントを採用。
・色あせや汚れに強い独自の外壁。(BSウォール)
・耐火性や耐水性に優れた外壁下地(BSウォール)
・一般的な金物の4倍以上の耐蝕性を持つマグネシウム合金メッキ。
・耐久性の高いセラミックシリコン樹脂塗料で、丈夫な破風・軒天。
・雨水の侵入を防ぎ、コンクリートの耐久性を向上。
・フッ素樹脂系塗料を塗装・焼付けすることで耐候性を高めた板金。
・耐久性に優れた高耐候性塩ビ製・アルミ製の雨樋。
すごいですな、三井ホーム。
「これはぜったいやるべきだよな」という処理は、ほぼ完全に実施されております。
「さすが三井ホーム」という言葉がぴったりですな。
ハウスメーカーの王道とも呼べる家作り。予算が許すのであれば、一度ご検討してみては?
大手ハウスメーカーのカタログは一括請求が便利!
このように大手ハウスメーカーを比較してみると、どのハウスメーカーも特徴を持っていることが分かります。
しかしこうも各社特徴がありすぎると、選ぶのに困ってしまいませんか?
き、決めきれませぬ・・・。
はっきり申し上げて、すぐに決めるのは無理だと思います。ぜひ一度、じっくり検討すべきでしょう。
そこでおすすめしたいのが、大手ハウスメーカーのカタログを一括請求することです。
カタログ一括請求を使うことで、めんどうな入力を1回で欲しいカタログがすべて手に入りますよ。
手が腱鞘炎になっても知りませんよ!
カタログ一括請求は、ホームズ君でお馴染みのLIFULL HOME’Sが運営しているLIFULL HOME’S 注文住宅
がおすすめです。
入力項目も
・住所、氏名
・連絡先(メールアドレス、電話番号)
などだけで、込み入った質問に答える必要はありません。
めんどうな質問に1社1社答えるの、かなり大変ですよ。ぜひご利用くださいませ。
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まとめ:大手HMブランドだけでなく、中身をチェック!
大手ハウスメーカーは広告戦略もかっちりしているので、私たちはそのイメージに流されがちです。
しかしこのように大手ハウスメーカー8社を細かくチェックしてみると、
・意外と布基礎が多い。
・グラスウール派が多数。
・樹脂サッシではない。
など、イメージとはちがった一面も見えてきます。
とはいえ、大手ならではの資本力をいかした技術研究は「さすが」の一言で、ローコストハウスメーカー・地元工務店とは一線を越えたハイスペックな家作りができます。
「家作りなんて、どのハウスメーカーも一緒でしょ?」
「大手ハウスメーカーだから、どれを選んでも安心だよね!?」
など思うのは、残念ながら間違いでございます。
大手ハウスメーカーのイメージ戦略に惑わされることなく、自分の欲しい家を実現してくれるハウスメーカーをしっかり選びましょう。
素敵な家作りを。それでは、また!
7割の方が10社以上のカタログを請求しています。
家作りは情報収集が肝心です。
約7割の方が10社以上のハウスメーカーのカタログを請求し、比較・検討しています。(SUUMO調べ)
マイホーム購入は人生でもっとも大きな買い物ですので、納得するまでハウスメーカーを選びたいところ。
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▽坪30万円~家作りができるローコストハウスメーカーは、こちらで比較しています。
大手ハウスメーカーを細かく比較してみると、「あれ?」と思うところも多数ございます。つまりイメージ戦略にハマってしまっているのです。
冷静に比較してみることが大切ですよ。