こんにちは。
大切なマイホームが欠陥住宅だったら・・・。それだけで人生が一発で詰んでしまいます。
夢のあるマイホーム購入ですが、手抜き住宅による欠陥住宅になるリスクはなんとしても防がなくてはいけません。
しかし手抜き住宅は工事する人の問題。だから買う人(施主)は、不安な心を胸に祈ることしかできない・・・と思いがちですが、いいえ、ちがいますよ。
ご安心くださいませ。欠陥住宅は、私たちの手で防ぐことができるのです。
ではどうやったら手抜き工事・欠陥住宅は防げるのか?
この記事では大切なマイホームを欠陥住宅から守る方法を解説させて頂きます。
・私が契約したいのは大手ハウスメーカーだから大丈夫だろう・・・。
・地元に密着した工務店だから、手抜き工事なんてしないだろう・・・。
と、ハウスメーカー・工務店を過信するのは厳禁です。しっかりと自分の目でチェックして欠陥住宅を防ぎましょう。
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この記事の概要
新築住宅には、どんな手抜き工事・欠陥住宅があるのか?
「手抜き住宅・欠陥住宅があったらどうしよう・・・」
と不安で枕を濡らす前に、まずは「どんな手抜き工事・欠陥住宅があるのか?」知るべきです。
とくに新築住宅では、家が完成したときに見えなくなる場所で手抜き工事が行われます。
基礎
・コンクリートの打設で水を入れすぎて強度が出ない。
・配筋が雑。かぶり厚が足りない。
・基礎の打設不良(ジャンカ)がひどく、強度不足。
・基礎にヒビが入っている。(幅0.3mm以上の構造クラック)
・基礎の立ち上がり幅が図面とちがう。図面よりも幅が狭い。
・アンカーボルトが図面通りではない。アンカーボルトがない。
・基礎に水が溜まったまま、家を建てている。(湿気で家がカビる。)
隣の新築現場。前の家主が死んで新しく建売住宅が建つ。ココができたらウチの日当たりがさらに悪くなるんだよな。昨日の雨が基礎に溜まっている。このまま上モノ積んだら欠陥住宅だな、と思う。 pic.twitter.com/iGsvjBlW6m
— zozozomi (@zozozomi) 2014年4月4日
大和ハウスの欠陥住宅
信じられない基礎の欠陥。 pic.twitter.com/sGLyOvll7v— 白眉紳士 (@uN4FtViVRcMkxkJ) 2019年1月21日
▽新築住宅の基礎のチェックポイントは、こちらでまとめています。
断熱材
・断熱材の敷きつめ方が雑で、すき間が多い。
・吹付断熱で図面通りの厚みがない。
・防湿シートが施工されていない。
・外断熱で通気層が作られていない。
断熱材施工不良。隙間やたわみがあり、間柱に防湿フィルムのかかりもない為、断熱材の性能が発揮出来ない。壁体内が結露した場合、高い確率で断熱材にカビが発生する。我が社の現場監督は何をしているのか?残念な事に彼は我が社の管理建築士である。 pic.twitter.com/q8QkOoC0PP
— こんな会社に勤めてるのだが… (@goodspeed201508) 2015年8月2日
▽断熱材の施工不良は「内部結露」という深刻な問題になります。
▽「外断熱なら大丈夫!」というのは、神話です。
屋根・外壁・構造部
・防水シートの敷き方が雑で雨漏りする。
・筋交いがない、位置がちがう。
・柱の寸法が図面とちがうのに、ごまかして工事している。
・釘打ちが少ない。釘打ちされてない部分がある。
ほんと新築で建てて六年目ですよ………雨漏りって………しかも台風きてんのに……… pic.twitter.com/3noDzppV5n
— おかみ (@okami115) 2014年8月8日
新築なのに雨漏りってどういうこと(>人<;)最悪なんだけど(*`へ´*) pic.twitter.com/wWVqmOoDSR
— 亜矢(๑ơ ₃ ơ)なかふぁむ (@ayayaya_in) 2013年3月18日
▽屋根に求めるのは、雨漏りしないこと。これだけでございます。
配管・水回り
・配管のつなぎ目から水が漏れる。
・配管の勾配が緩くて流れない。逆流する。
・配管がつながってない。
新築住宅の手抜き工事・欠陥住宅の防ぎ方。
このように新築住宅にありがちな欠陥を見てみると、楽しみだったマイホームも急に不安になってしまいます。
ですがご安心くださいませ。
冒頭でも述べたとおり、手抜き工事・欠陥住宅は施主の努力によって防げる部分が大きいです。
ハウスメーカー・工務店に依存することなく、自分の手でマイホームを守ることができますよ。
1・予備知識・専門知識を身につける。
大切なマイホームを手抜きう工事・欠陥住宅から守るためには、家作りの予備知識・専門知識をつける必要があります。
なぜなら予備知識がなければ、手抜き工事がされたかどうかすら、分からないからです。
・家を建てるためにどんな工事がされているのか?
・その工事はどのような手順が正しいのか?
・正しい施工とダメな施工のちがいはなにか?
やや細かいようですが、これらの知識がなければ手抜き工事をされたことにも気がつきません。
家作りの流れを押さえるだけでなく、家作りの予備知識・専門知識を身につけて知識武装することをおすすめします。
また手抜き工事が行われる背景には、「これぐらいバレないだろう」と施主を軽視する風潮があります。言ってしまえば、素人だと思って甘く見られているのですよね。
・複数の現場を担当していて忙しい。
・天気が悪くて作業できない日が続いた。急いで工事しないと間に合わない。
・夏は暑く、冬は寒くて作業が大変。早く家に帰りたい・・・。
・誰も仕事をチェックしないから、手抜きしてもバレないよな・・・。
・施主が見たところで、どうせ分からないだろうな・・・。
施主の軽視など腹立たしいのですが、このようにしてほんの少しの不純な動機から手抜き工事がはじまります。
手抜き工事が重なると、それは大きな欠陥住宅となり、新築なのに寒かったり、雨漏りする家ができてしまうのです。
ハウスメーカー・工務店に手抜き工事をさせないためには、素人だと思われて軽視されてはいけません。
知識武装をもって、「こいつは侮れないな」と思わせる必要があります。
いいえ、お言葉ですが、正しい施工は・・・
素人だと思われるとカモられます。ちょっと手を抜いてもバレないと思われます。
だから予備知識・専門知識を身につけて、手抜き工事をけん制すべきでございます。
2・施工実績・工事現場を見せてもらう。
欠陥住宅を防ぐには、そもそも手抜き工事をするハウスメーカー・工務店とは契約しないに限ります。
それを判断するには、ハウスメーカー・工務店の施工実績・工事現場を見せてもらうのが一番です。
多くのハウスメーカー・工務店では、現場見学会・完成現場見学会を主催しています。現場見学会に参加すると、そのハウスメーカーの家作りに対する姿勢がよく分かります。
・建築現場は整理整頓しているか?
・下請け業者への教育は行き届いているか?
・見学者(未来の施主)への対応マナーはいいか?
もしも現場が汚く、雑な仕事ぶりが垣間見えるなら、それは要注意でございますよ。
なぜならハウスメーカー主催の見学会は、「作られた見学会」だからです。見学者が来るのが分かっているので、言ってしまえば茶番です。
それなのに現場が汚かったら、普段はもっと汚いと思っていいでしょう。
現場見学会を積極的に利用して、手抜き工事体質のハウスメーカー・工務店をあぶりだしましょう。
▽現場見学会でのチェックポイントは、こちらにまとめています。
3・現場に小まめに顔を出す。
大切なマイホームで手抜き住宅をさせないためには、現場に小まめに顔を出すことが大切です。
建築現場に小まめに顔を出すことで、「あ、施主が今日もチェックに来てるぞ・・・」と作業者に思わせることができます。その結果、手抜き工事を防げるのです。
しかしあなたは思いませんか?
「お金を払っているお客なのに、なんで私が小まめに現場に顔を出さなくちゃいけないの?」
「現場に顔を出してチェックするのがハウスメーカーの仕事でしょ!?」
・・・イエス、そのお言葉、まさにその通りでございます。
なんですけれども、現実問題として施主が現場に顔を出さないとダメなんですよね。
ハウスメーカーの現場監督は、複数の現場を同時に受け持つことが多く、あなたの現場をきめ細やかにチェックできません。そのため作業者は「誰も見てないから、手抜きしよう」と、雑な仕事をしてしまうのです。
お金を払っていながら施主自ら足を運ぶのは、どっちがお客なのか分からない状況です。
ですが大切なマイホームを欠陥から守るため、着工(工事がはじまったら)足げよく現場に通いましょう。
あ、○○さん、どうもです~
現場監督よりも現場監督らしく。大切なマイホームを誰よりも守れるのは、施主(あなた)自身ですよ。
4・自分で分かる範囲でチェック。気になる部分は、すぐに担当者・現場監督に確認。
しかし小まめに現場に顔を出すだけではダメですよ。
現場をしっかりチェックして、図面とちがう場所・気になる部分があったら、すぐに担当者・現場監督に連絡しましょう。
作業者が「これぐらい大丈夫」と言っても、必ず連絡すべきです。作業者としては大丈夫でも、もしかしたらその不具合が重大な欠陥・・・かもしれませんからね。
また連絡するときは、メールなどで必ず記録に残すようしておきましょう。
電話だけの連絡では、のちのち「言った・言わない論争」に発展する可能性があります。
大人のケンカで確実に勝つためには、1にも2にも記録でございます。電話だけで「言ったつもり」にならないよう、お気をつけ下さいませ。
5・第三者による住宅診断(ホームインスペクション)を受ける。
ここまで施主による手抜き工事・欠陥住宅の防ぎ方を解説しました。
ですが専門知識を身につけても、やはり素人には限界があります。海千山千を乗り越えた、(ゲスイ)会社には勝てません。
そこでおすすめなのが、ホームインスペクション(住宅診断)を受けることです。
ホームインスペクションとは、ハウスメーカーとはちがう第三者の立場から家の不具合を発見・指摘すること。家の工事にあわせてインスペクションすることで、欠陥住宅を防げます。
ホームインスペクションの診断料金は、家の価格に比べたら高くありません。工事の段階にあわせて診断する回数にもよりますが、1棟あたり5万円~で、診断を受けることができます。
このひと手間がマイホームを欠陥住宅から守ります。
まとめ:欠陥を防ぐ1番の方法は、施主が知識をつけること。
「欠陥住宅、マジで恐ろしス・・・。」
これは家を買おうと思っている人は、全員思うことではないでしょうか?
欠陥住宅になるかどうか、それはハウスメーカーの工事次第・・・と思われがちですが、いいえ、ちがいますよ。
多くの手抜き住宅・欠陥住宅は、施主の努力によって防ぐことができます。
1・予備知識、専門知識を身につける。
2・施工実績、工事現場を見せてもらう(現場見学会など)
3・着工がはじまったら、現場に小まめに顔を出す。
4・自分で分かる範囲でチェックし、図面とちがう・気になる部分はすぐに連絡する。
5・ホームインスペクションを受ける。
「相手はなにも分かってないから、これぐらい手を抜いても分からないだろう・・・」
手抜き工事が生まれる背景には、施主を軽視した慣習があります。
ですので手抜き住宅を防ぐもっとも有効な方法は、「施主が知識をつけて、なめられないようにする」ことなのです。
そんなことしないと欠陥住宅を防げないのか・・・とがっかりするかもしれません。
ですがポジティブに考えれば、「きちっとやれば、欠陥住宅は防げる」ということですから。
サイコロ振って、確率論で欠陥住宅になるわけではありません。あなたの努力でサイコロの目をすべて「欠陥のない家」にすることだってできるのです。
大切なマイホームですから、ひとつの手抜きもされないようしっかりチェックしていきたいですね。
素敵な家作りを。それでは、また!
ダメ会社を見抜くために必要なことは?
ダメ会社を見抜くために必要なのは、複数の会社を比較して「見る目」を養うことです。
複数のハウスメーカーを比較するのに便利なのが、タウンライフ注文住宅です。
タウンライフ注文住宅は、1回の入力で複数のハウスメーカーに
・間取りプラン
・見積書
を作ってもらうことができます。
つまり、希望条件を1回入力するだけで、ハウスメーカーの対応力がチェックできるのです。
モデルハウスを歩きまわって見積りを作ってもらうのか、WEBから簡単に作ってもらうのか、どちらが効率的なのか考えるまでもありません。
\ ネットから簡単!間取り・資金計画を作ってもらえる! /
▽タウンライフ注文住宅の使い方・メリット・デメリットは、こちらで解説しています。
▽ハウスメーカーは何社比較したらいい?そのベストアンサーがこちらです。
欠陥住宅は、施主の努力によって防げる部分が大きいです。
つまり欠陥住宅は私たちの手で防げるのです。