こんにちは。
私は4年前にパワービルダー系の建売住宅を購入しました。
建売住宅を買ったとき、「ずいぶん安いな」とは思いましたが、この家がパワービルダーの建売住宅だったとは知りませんでした。
ですが今でこそ思いますが、パワービルダーの家だと購入前に分かっていたら、買わなかったかもしれません。
なぜならネット上に、パワービルダーの建売住宅の悪い評判が多いからです。
悪い評判があるだけで、パワービルダーの建売住宅の本当の姿が見えなくなってしまいます。
そこでこの記事では、パワービルダーの建売住宅の評判は本当なのか、4年住んだ私なりの見解を述べさせて頂きたいと思います。
・建売住宅を検討している方。
・見つけた建売住宅が、パワービルダーだった方。
・パワービルダーの安さの仕組みが知りたい方。
・注文住宅を検討しているけど、建売住宅の安さにも興味がある方。
このような方は必読の内容でございます。ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
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この記事の概要
パワービルダーって、どんなビルダーなの？
家を探し始めて間もない方は、パワービルダーという言葉も聞きなれないかもしれません。
パワービルダーとは、次の特徴をもったハウスメーカーのことを言います。
建売住宅を量産し、格安で販売するハウスメーカー。
パワービルダーを一言で説明するならば、「建売住宅を量産し、格安で販売するハウスメーカー」、でございます。
パワービルダーも家を作っているので、ハウスメーカーの1つです。
しかしパワービルダーは建売住宅を量産することで、1軒あたりのコストを下げて格安で販売しています。
また注文住宅を作っているハウスメーカーも建売住宅を作っており、その意味ではパワービルダーと区別されています。
住宅の価格はピンキリと言われているように、ひとくくりの相場はありません。
ですがピンであるパワービルダーの建売住宅と、ハイグレードな注文住宅の価格を比較すると、
パワービルダーの建売住宅：坪単価30万円～
ハイグレードな注文住宅：坪単価80万円～（上限なし）
と、倍以上の価格差があります。
パワービルダーが悪いことをしていなくても、粗悪品を売っているように感じるのですが・・・（脇汗）
パワービルダーの建売住宅が安いのは、大量生産によるコストカットしているからです。
・建築資材を大量に安く仕入れる。
・間取りを標準仕様にして、設計の手間をカットする。
・建築しやすい間取り（シンプルな間取り）にして、建築の工期をカットする。
・網戸、カーテンレール、外構工事などはすべてオプション扱い。
・広告宣伝をしないので、その分安くできる。
格安で販売できるように作っているから、パワービルダーの建売住宅は安いのです。
広告宣伝をしないので、知名度は低い。
パワービルダーと呼ばれるハウスメーカーは、総じて知名度がありません。
なぜなら家を格安で販売するために、広告費を払ってテレビＣＭを流さないからです。
パワービルダーの存在を知るのは、家を探し始め、物件を見学したときです。不動産会社の担当者に説明されて、はじめて存在を知ります。
大手ハウスメーカーでは莫大な広告費を使ってテレビＣＭを流していますので、知名度が高く、安心感があります。
ですがパワービルダーでは大規模な広告をほとんどしていないので、住宅購入する前から知っている人はほとんどいません。
パワービルダーの建売住宅にありがちな、悪い評判たち。
「パワービルダー」で検索すると、これから買おうと思う気持ちが一気にクールダウンしてしまう悪い評判にヒットするのですよね。
パワービルダーの建売住宅にありがちな悪い評判は、次の傾向があります。
手抜き住宅である。工事が雑である。欠陥住宅である。
パワービルダーの建売住宅の悪い評判を総括すると、
・手抜き住宅である。
・工事が雑である。
・欠陥住宅である。
この3つが悪い評判トップ3にランクインします。
パワービルダーの建売住宅は、格安であり、しかも工期も短くして完成するので、「手抜き工事をしているに違いない」との評判も妙に納得してしまいます。
「手抜き工事、雑な工事をした結果、完成したのは欠陥住宅だった・・・」
せっかく買ったマイホームが欠陥住宅とか、マジで笑えないので止めて頂きたく存じます。
アフターフォローがない。
パワービルダーの建売住宅の悪いうわさは、アフターフォローの手薄さです。
住宅購入後になにか不具合があって連絡したときの対応が、しょっぱすぎるとのうわさがあります。
・不具合を連絡しても、担当者から折返し連絡がない。
・不具合をなかなか認めてくれない。
・不具合を認めても、なかなか修理に来ない。
これは私も経験がございます。
契約後に補修を依頼しましたが、パワービルダーの対応は塩対応でした。
・・・え？急遽予定が変わったですと・・・？（そんなバカな）
格安だからアフターフォローは期待するな、ということなのでしょうか？
それにしても、必要最低限のフォローは必要だと思うのですが。
▽建売住宅はアフターフォローは期待できません。リアルレポートはこちらです。
営業・接客の対応が悪い。
パワービルダーでよく聞く話は、営業・接客の対応が悪いことですね。
対応のよしあしが直接家の品質に直結するワケではありませんが、買う側として頭に来ますし、「本当に大丈夫なの？」と不安を感じてしまいます。
・営業マンの身だしなみが整ってない。
・事務所が質素すぎる。
・営業マンが高圧的だ。
また購入者への対応だけでなく、建設しているときの周辺住民への配慮も欠けているとの評判もあります。
・空き地にゴミを捨てた。
・夜遅くまで作業をした。
・誘導なしで大型車が出入りした。
工事現場を見に行ったときに配慮のない工事を目撃してしまうと、例え家の品質に問題がなくても「本当はどこかに欠陥があるのでは？」と勘ぐってしまいます。
パワービルダーの建売住宅に住んでみて率直に思うこと。
さてさて、私は悪い評判のあるパワービルダーの建売住宅を買ってから4年がすぎました。
悪い評判は購入してから知りましたが、購入して4年がすぎた率直な感想はこちらです。
手抜き工事・欠陥住宅は、個別の問題である。（注文住宅でも同様の問題はある）
「パワービルダーの建売住宅は、手抜き工事だ。欠陥住宅だ。」
このような評判を聞くと、パワービルダーで作られた建売住宅のすべてが欠陥住宅のように感じてしまいますが、そうではありません。
パワービルダーの建売住宅のほとんどは、欠陥のない、質の高い建売住宅なんですよ。
・・・え？理由ですか？やだなぁ・・・それはシンプルな話じゃないですか。
なぜならパワービルダーの建売住宅のほとんどが欠陥住宅なら、パワービルダーはとうの昔に倒産しているからですよ。
シンプルすぎる理由でございます。
もしも本当にパワービルダーの建売住宅の多くが欠陥住宅ならば、パワービルダーは修繕・賠償・訴訟費用ですでに倒産しております。
今なおパワービルダーが健在で家を建て続けているのは、欠陥住宅よりも、品質のいい住宅の方が圧倒的に多いからです。
しかし悪い評判が目立つのは、
・パワービルダーは建築数が多いので、不具合の報告も多い。
・悪い評判はまたたくまに広まる。
・いい評判は広まらない。
というのが原因でしょう。
実際私もパワービルダーの建売住宅を買いましたが、面白くないほどに何もありませんでした。
平和そのものでございます。
パワービルダーの建売住宅でよく耳にする、手抜き住宅・欠陥住宅は、あるにはある話でしょう。
ですがそれは個別の問題であり、パワービルダーの問題ではありません。
手抜き住宅・欠陥住宅は、ハウスメーカーや工務店でも同様に起こりますし、それは家ごとの問題になります。
家としてのスペックは高い。
パワービルダーの建売住宅は、「安かろう、悪かろう」、ともっぱらの評判ですが、実は家としてのスペックは高いのですよね。
家の性能を客観的に証明する「住宅性能評価書」によりますと、
・耐震性能は、最高ランクの「3」
・耐風性能も、最高ランクの「2」
・劣化対策も、最高ランクの「3」
となっており、パワービルダーの建売住宅は最高ランクを獲得する、ハイスペック住宅なのです。
あなたは客観的に証明された家の性能を見てもなお、「安かろう、悪かろう」と言えますでしょうか？
私が建売住宅を買ってから4年、これまで大きな地震もありましたし、大型台風が直撃したこともありました。
しかしその結果・・・何もなかったのです。
当たり前のように家があり、いつも通りの日常がただ過ぎただけでした。
格安に販売しているのを見ると逆に不安になってしまいますが、その点についてはご心配いりません。
パワービルダーの建売住宅はコストカットをしても、本当に大切な家のスペックはしっかり作っているのです。
▽建売住宅の間取りもシンプルで使いやすいです。
家の「付加価値」はない。
しかしパワービルダーの建売住宅に住んでみてつくづく思うのは、
で、ございます。
家は頑丈で使いやすくで満足なのですが、しかし言ってしまえばそれだけなんですよね。
・オシャレな内装、外装
・素材感のある内装、外装
・こだわりの間取り
・快適に暮らせる断熱性能。
・お金が節約できる、エコ設備。
・最新の設備
家としての付加価値が、まるでありません。
「なくて困った！」ことはないですが、味気ないと言えば味気ないですし、おしゃれな注文住宅を見れば「うらやまピー」とも思います。
人と違う個性を演出したり、ワンランク上の生活をしたい方にとっては、家の付加価値がないのは致命的でしょう。
販売体制は充実していない。
またパワービルダーの建売住宅を買ってみて思ったのは、販売体制が充実していないことですね。
・事務所が質素すぎる。
・担当者と連絡がつきにくい。
・アフターフォローがほとんどない。
家そのものに問題は感じませんが、販売体制では大手ハウスメーカーのような安心感、快適さは望めない印象です。
「一生に一度のマイホーム！」の割には、パワービルダーの建売住宅では質素な雰囲気で粛々と手続きが進んでいきます。
保証体制は10年保証がありますが、アフターフォローは手薄です。
まとめ：家としての品質は十分。
パワービルダーの建売住宅は、悪い評判が目に付きます。
悪い評判だけを見ると、すべてが欠陥住宅のように感じますが、実際はそうではありません。
家を量産している分、悪い評判も多いですが、それ以上に品質のいい家も多くあります。
私がパワービルダーの建売住宅に4年住んで思うのは、
・手抜き工事、欠陥住宅は個別の問題である。
・家としてのスペックは高い。
・家の「付加価値」はない。
・販売体制は充実していない。
で、ございます。
家としてのスペックは高いですが、よくも悪くもそれだけでございます。デザイン、高級素材などの付加価値は期待できません。
しかし家としてのスペックがあれば、問題ない方であれば、これほどまでに格安で買えるパワービルダーの建売住宅は魅力的です。
ぜひ一度前向きにご検討くださいませ。
素敵な住宅購入を。それでは、また！
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