こんにちは。
「買おうとしている建売住宅は、本当は欠陥住宅かもしれない・・・。」
住宅購入には、常に欠陥住宅の不安が付きまといます。
しかし不安に思っているだけでは、いつになっても家は買えません。だからと言って、焦って欠陥住宅を買ってしまったら、人生詰んでしまいます。
建売住宅は欲しいけど、欠陥住宅は欲しくない。
そのためには、欠陥住宅の特徴をきちんと知り、検討している建売住宅を隅々までチェックすることが大切です。
そこでこの記事では、
・建売住宅の欠陥住宅の特徴
・欠陥住宅の見抜き方
について解説させて頂きましょう。
この記事を読めば、建売住宅の内覧会の視点が変わりますよ。どうぞ最後までお読みくださいませ。
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この記事の概要
欠陥住宅(建売)の特徴。
憧れだったマイホーム。そこで家族で幸せに暮らすはずだったのに・・・。
欠陥住宅はあなたのマイホームライフを壊してしまいます。
欠陥住宅なんて買いたくありません。特売セールしてようが、絶対に欲しくないですよね。
欠陥住宅を見抜くには、まずは欠陥住宅の特徴をしっかりと抑えておきましょう。
1・地盤が弱い。地盤が沈む。
「地盤が弱い。」
これは欠陥住宅の代名詞でございます。地盤が弱いだけで、関連する重大問題を引き起こします。
地盤が弱いと次のような問題があらわれます。
・地盤が沈む。
・地盤が不均一に沈む(不同沈下)と、基礎が割れる→強度不足になる。
・床が傾く。家が傾く。
地盤が弱いのは、欠陥住宅の中でもトップクラスの被害レベルを誇ります。
また地盤が弱い問題は、すぐに問題が表面化しない難点もあります。
家を買ったときは問題がないように見えても、「入居して数年してから床が傾いた・・・」という事例もございます。
・・・まままマジで怖いのですが・・・(震声)
▽土地選びで地盤の大切さは、こちらの記事でも解説しています。
2・基礎が強度不足。ヒビ、割れがある。
基礎の強度不足も深刻な欠陥であります。
基礎とは、家を支える土台のことでございます。
多くの基礎はコンクリートで、家の重みをしっかり受け止められる設計になっています。
しかし、基礎に設計通りの強度がないと、
・耐震性能が発揮されない。(強度不足で家が傾く)
・耐用年数が短くなる。
先ほどの軟弱地盤のように、最終的には家が傾く結末を迎えてしまいます。
基礎がヒビ割れしているのは、欠陥住宅の1つのサインですが、すべてのヒビ割れに過剰に反応する必要はありません。
注意すべきなのは、
・幅0.3mm、深さ5mm以上のヒビ(構造クラック)
・水平方向のヒビ
・ヒビの周囲に水がにじんだ形跡がある。(コンクリート内部に水が浸入している。)
・表面のコンクリートが剥がれ落ちている。
このようなヒビでございます。
今は大丈夫なように見えても、入居して数年で問題が表面化する可能性があります。
なぬっ!こっちにも!あ、いや、こっちにも!!
私の買った建売住宅の基礎にも、ヒビがございました。
大切なのは、そのヒビが「どんなヒビなのか?」、しっかり見極めることです。
3・床が傾いている。
床の傾きは、誰にとっても分かりやすい欠陥住宅のサインです。
床が傾いていると、
・精神的ストレス
・身体的ストレス
・ドアが勝手に開く。
・配管の水が逆流する。
などの問題が発生します。もちろん、ビー玉が転がってしまうのも問題ですよね。
床が傾く原因は、
・軟弱地盤による不同沈下。
・基礎の強度不足。
・床の骨組みの施工不良
・床材のたわみ。
・シロアリ被害。
などが考えられます。
入居後数年して問題が表面化する場合(不同沈下、基礎の強度不足、白アリ被害など)もありますが、入居前に異変に気が付ける場合(床の施工不良)もあります。
できることなら内覧会にはビー玉を持参して、何度もコロコロテストをしたいものでございます。
4・窓の動きが悪い。
もし内覧会で建売住宅の窓の動きが悪かったら、欠陥住宅を疑った方がいいでしょう。
なぜなら窓の動きが悪いのは、何らかの原因で窓枠が変形しているからですよ。
・屋根の重み。
・窓の寸法は設計通りではない。
・床が傾いている。
・地盤が沈んでいる。
窓の動きを悪くする原因を突き詰めると、恐ろしい欠陥住宅にヒットするかもしれません。(ただしサッシに砂やゴミが溜まって動きが悪くなる可能性もあります。)
ですので、内覧会で窓の動きが悪かったら、何かを疑うべきでしょう。
・・・あ、ああー、これは引き戸でしたか、ははー、なるほど。・・・すいませんした。
おかしいと感じたら、徹底的に(心の中で)疑うことが大切でございます。
建売住宅の欠陥住宅を見抜くには?
どうですか?これでどんな家が欠陥住宅なのか、ご理解頂けたことでしょう。
では欠陥住宅を買わないためには、どうしたらいいのでしょうか?
イエス、その答えは4つのポイントに凝縮されております。
1・内覧会で、部屋の隅々までチェックする。
建売住宅で欠陥住宅を買わないためには、内覧会で家の隅々までチェックすることが大切です。
幸いにして建売住宅は、完成された家を内覧することができます。しかも購入前にです。これは家を建てる前に契約する、注文住宅ではできないことです。
ですので、建売住宅の隅々までチェックしましょう。
ハウスメーカーの担当者が同席していても、
「こんなとこ見たら失礼かな」
「こんなこと聞いたら怒られるから」
「しつこくしたら嫌われるかな」
などなど、遠慮する必要は一切ありませんからね。欠陥住宅を買わないためにも、どんどんチェックしましょう。ズバズバ質問しましょう。
あれ?天井にシミのようなものが・・・。もしや雨漏りの前兆ですか?
建売住宅の内覧会では、失礼だと思うことでも、その場で確認した方が後悔しません。
「旅の恥はかき捨て」ならぬ、「住宅購入の恥もかき捨て」でございます。
ちなみにですが、一番後悔するパターンは「知ったかぶりして、後から不安に思うこと」でございますよ。ご注意下さいませ。
▽内覧会でのチェックポイントはこちら!
2・床下に潜って、基礎をチェックする。
建売住宅で欠陥住宅を見抜くには、床下に潜ることが必要です。
床下に潜ることで、
・基礎の状態
・床材の組み方
が一目瞭然になります。
しかもそれだけでなく、その家が「どのように建てられたのか?」、作業風景が推察できます。
イエス、この家はとても丁寧に作られたのでしょう。・・・買います。
床下に潜ったとき、ゴミが散乱しているような建売住宅は要注意でございますよ。
ゴミを片付けないほど雑に建てられた可能性があります。
よくある欠陥住宅。 問題の原因は根太と呼ばれる材木のやせ。 脱落していなくても、床材と隙間出ただけでアウト。/ 半数は床下の断熱材が落ちている|日経アーキテクチュア https://t.co/gYjqTSMrOo
— 長谷川 順一 (@sumaikukan) 2016年4月9日
床下にゴミがあっても床が傾く訳ではありませんが、ずさんな現場管理で建てられた家に安心して住むことはできません。
「そんなゴミくらいで・・・」と思うならば、「ゴミくらい」簡単に片づけられるはず。それすらできなかった家には、大変危険な臭いを感じますよ。
3・地盤調査はしたか、地盤改良工事はしたか?
建売住宅では、すでに家が建てられているので、もとの土地を見ることができません。
ですので、内覧会では必ずハウスメーカーの担当者に、地盤状況を確認して下さい。
・地盤調査をしたか?
・どんな地盤だったのか?
・地盤に適した地盤改良工事をしたか?
地盤調査をしたなら、必ず履歴が残っています。調査履歴、工事履歴の書類を見せてもらいましょう。
ふ~ん・・・そうですか~・・・(完全に怪しい)
もしも調査はしたけど、書類は見せられない。と言うのであれば、それは黒でしょう。信用なりません。
これから35年もの住宅ローンを背負うのに、信用できない物件は買えませんよね。お気に入りの物件だとしても、見送った方が賢明かもしれません。
地盤が弱いだけで、土地が傾き、家が傾きます。幸せな家庭も傾き、家族が崩壊するかもしれません。
ですので、建売住宅購入するときは、必ず地盤の確認をしましょう。
・地盤調査はしたか?
・どんな地盤だったのか?
・その地盤にあった改良工事はしたのか?
重要なのは、口頭だけでなく書類を見せてもらうことです。
ちなみにですが、私も地盤調査の書類を見せてもらいました。
社外秘とのことでコピーはもらえませんでしたが、しっかり写真を撮っておきましたよ。
欠陥住宅を見抜くには、当たり前を「当たり前に疑う」こと。
欠陥住宅を買わないためには、しっかりと物件をチェックすることが大切です。
ですがそれ以上に大切なのは、私たち購入者の心構えです。
なぜなら欠陥住宅を買わないために最も大切なのは、当たり前なことを「当り前に疑うこと」だからです。
・家は安全で当たり前。
・家は水平が取れていて当たり前。
・家は頑丈で当たり前。
・家は欠陥がなくて当たり前。
これらは本当に「当たり前」ですか?大手ハウスメーカーが建てたから、欠陥がなくて当たり前ですか?
いいえ、違いますよね。本当は何一つ当たり前のことなんてないのですよ。
家は人が手作業で建てるものです。間違いがあって当然なのです。
実際、私の購入した建売住宅も、細かいところを見れば欠陥はたくさんありましたよ。
・釘の打ち忘れ。
・庭に釘が捨ててあった。
・扉の建て付けの悪いところがあった。
ずさんな面は探せばあるものですよ、イエス、探せば・・・ね。
しかし最初から探そうと思わなければ、何も気が付きません。「信頼できるハウスメーカーだから、大丈夫だ」と勝手な幻想を抱いていると、欠陥を見過ごしたまま欠陥住宅を購入してしまいます。
その結果、家を購入してから「欠陥住宅だった!」と騒ぐのでございます。
だからこそ、当たり前を「当り前に疑うこと」が大切なのですよ。一生に一度の住宅購入で、欠陥住宅なんて買いたくありませんからね。
まとめ:欠陥住宅を見抜くには、「当たり前」を疑うこと!
それでは、まとめましょう!
建売住宅購入で注意したい、欠陥住宅の特徴と見抜き方は次の通りでございます。
【欠陥住宅の特徴】
1・地盤が弱い。地盤が沈む。
2・基礎にヒビ、割れがある。
3・床が傾いている。
4・窓の動きが悪い。
【欠陥住宅を買わない為には】
1・内覧会では隅々までチェックする。
2・床下に潜って、基礎をチェックする。
3・地盤調査はしたか、地盤改良はしたか、確認する。
4・当たり前なことを「当り前に疑うこと」が何よりも大切。
人生で1度の住宅購入ですもの、絶対に欠陥住宅なんて買いたくありませんよね。
だからこそ、当たり前なことを「当り前に疑うこと」が大切です。
不具合が何一つない家などありません。見落とした不具合が重大な欠陥につながるかもしれませんよ。
内覧会では担当者に遠慮して、言いたいことを我慢してはいけませんよ。言いたいことずけずけ言いましょう。
特に地盤調査では口約束だけでなく、しっかり書面で確認することをお忘れずに。
ぜひとも素敵な家探しを!それでは、また!
次の記事はこちらです。
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では私に一体どうしろとおっしゃるのでしょうか!?