こんにちは、年収300万で建売住宅を購入した、でございます。
買おうと思っていた家の基礎にヒビ割れがあったら、あなたはどうしますか?
欠陥住宅だと思って買うのを見送りますか。それともヒビ割れを承知の上で購入しますか。
住宅購入は、人生で1度の買い物であり、購入後は10年、20年とずっと長く使っていくものですから、基礎にヒビ割れがあったらすごく悩みますよね。
実は私が買った建売住宅にも、基礎にヒビ割れがございました。私は購入をすごく迷いましたが、検討を重ねた結果、購入する決断をしました。
ではなぜ私は、基礎にヒビ割れのある建売住宅を買ったのでしょうか?
この記事では基礎にヒビ割れのある建売住宅を買った理由と、購入するときの注意についてまとめていきます。
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この記事の概要
基礎にヒビ割れのある建売住宅を購入した理由。
基礎にヒビ割れを発見したとき、頭が真っ白になりました。
普段より脳内お花畑と揶揄される私ですが、ヒビ割れを発見したことで、より一層脳の空洞化が進んだことでしょう。
そこまで衝撃を受けた理由は、この建売住宅が本命だったからであります。内心「買おう」と結論を出していたのですよ。
私は動揺を隠せませんでした。基礎にヒビ割れがある家を買っても大丈夫なのか、真剣に検討しました。
そして最終的には「買う」と結論を出しました。
私が買うことを決めたのは、次の理由であります。
ヒビの幅が「0.3mm」未満の「ヘアークラック」だったから!
私が基礎にヒビ割れがあると知りながら購入を決めたのは、ヒビの幅が「0.3mm」未満のヘアークラックだったからです。
コンクリートやモルタル外壁にできるヒビ割れの1種であり、ヘアー(髪の毛)ほどのヒビ割れ、という意味。
ヘアークラックは、幅0.3mm未満、深さ4mm未満、と定義され、家の構造には問題がない場合が多い。
ヘアークラックはコンクリートやモルタルが収縮するときにできるヒビ割れなので、家の強度には影響がありません。
一方で幅3mm以上のヒビ割れは、「構造クラック」と呼ばれ、家の構造上の問題や基礎の強度不足が疑われます。
もしも幅3mm以上のヒビ割れを発見した場合は、コンクリートの強度の確認、地盤の確認をした方がいいでしょう。
またヘアークラックと構造クラックを見分けるには、テレホンカードをヒビ割れに差し込んで見ると一発で分かりますぞ。
なぜならテレホンカードの厚みは、3mmだからであります。
・・・入らない!よかった、これで君はヘアークラック確定でございますな。恐るるに足らず、がっはっは!
テレホンカード(厚さ3mm)をヒビに差し込んでみて、
・入る→3mm以上(構造クラック)
・入らない→3mm未満(ヘアークラック)
と、簡易的に診断することができます。
またテレホンカードによる診断以外にも、こちらのクラックスケールを使えば、ヒビ割れの幅を計ることができます。
テレホンカードで診断するよりも、実際のヒビの幅まで分かるので、より安心することができます。
床下に何度も潜って、基礎の状態を自分の目でチェックしたから。
私が基礎にヒビ割れがあった家の購入を決めたのは、何度も床下に潜って、基礎の状態を自分の目でチェックしたからでございます。
何度も床下に潜り、基礎の内側や、家の内部にある基礎の状態まで確認して、「これなら大丈夫!」と安心したから購入したのです。
建売住宅はすでに完成された家です。基礎の内側を確認するには、床下に潜ってほふく前進するしかありません。もちろん、汚れてもいい服装は必需品ですね。
・・・では、さっそくですが、床下に潜らせて頂きましょう。ごきげんよう・・・。
品のある内覧会で、一人作業着を着て床下に消えていく私をみて、ハウスメーカーの営業マンはさぞドン引きされたことでしょう。
しかし営業マンにドン引きされようとも、私は何度も床下に潜りました。そして基礎の状態を、隅々まで調べ上げたのです。
その結果、買った建売住宅には構造クラックはおろか、ジャンカ(打設不良)も見当たりませんでした。
ジャンカは、コンクリートの打設不良の事例の一つ。締め固め不足やセメントと砂利の分離、また型枠下端からのセメントペーストの漏れにより空隙ができ強度が下がり、脆くなっている状態を言う。豆板(まめいた)と呼ぶ場合もある。
- コンクリートの仕上がり表面上に凹部が生じ、表面がザラつき粗骨材が確認できる状態をいう。極端に酷い場合には、大きな空隙ができ、鉄筋が露出することがある。
- ジャンカの状態になると、コンクリートの中性化が加速し、通常のコンクリートの半分以下の強度になること、また、鉄筋コンクリートでは、鉄筋の腐食が進行する恐れがあることから、地震の際の建物の安全性や耐用年数に重大な問題が生じる。
引用:wiki
住宅について私は完全に素人でありますが、それでも何度も床下に潜って自分の目で確認することで、みなぎる自信と揺らぎなき確信を得ることができました。
もしも「この家、買っても大丈夫?」と不安が残るようであれば、納得いくまで確認した方がいいでしょう。
どうしても、この物件が欲しかったから。
そして基礎にヒビがあると知りながら、購入に踏み切った最も大きい理由は、どうしてもこの物件が欲しかったからであります。
そうなのですよ。この建売住宅が、どうしても欲しくて欲しくて仕方がなかったのです。
ですので、ヒビの幅を計ったり、床下に潜ったのは、「買ってもいい」という裏付けが欲しかったのですよ。
「買っても大丈夫なの?」と心配するのは、つまるところ「欲しくて欲しくて仕方がない」の裏返しでありますから。
「買っても大丈夫」の裏付けを色々と集めましたが、最終的には「どうしてもこの家が欲しい」という気持ちには敵いません。
むしろ、住宅購入にはこのような気持ち先行の「見切り発車」が必要だと感じますね。だって、一生に一度の買い物ですから。
その物件買いそびれたら、住宅購入のベストタイミングを逃すかもしれませんからね。
基礎にヒビ割れがあったときの注意点。
基礎にヒビ割れがあっても問題がないケースもありますが、中には深刻な問題になるケースもあります。
以下のような症状が見られる場合は、購入を慎重に検討した方がいいかもしれません。
幅0.3mm以上の構造クラックがある。
先程も少しご説明させて頂きましたが、幅0.3mm以上のヒビ割れ(構造クラック)はとても危険でございます。
構造クラックがある原因として、
・地盤の不当沈下
・コンクリートの強度不足
・家の構造上の問題
などが考えられます。どれもこれも、重大な問題ではないですか。
いわゆる欠陥住宅と呼ばれる住宅には、構造クラックが入っていた・・・というケースもあります。
どうしても欲しい物件でも、構造クラックを発見してしまったら、購入を見送った方が賢明かもしれませんね。
床下が汚い。
私たち素人が欠陥の判断をするのは、とても難しいことであります。はっきし言って、よく分からないのですよ。
しかしとは言っても、かなりの確率で「これはヤバいぞ」と判断できる材料があります。それは「床下の状態」でございます。
床下をチェックしたときに、
・廃材が捨てられていた
・掃除されていない
・工事の仕上げが雑
などなど、素人にも分かりやすいフラグがあからさまに立っていたら、それはかなり危険でございます。
床下にゴミが捨てられていても、家が傾く訳ではありません。
しかし「ゴミを床下に捨てる=かなり適当に工事した」ということは、疑う余地はないじゃないですか。
つまり、その物件は目に見えないところでも、手抜き工事をした可能性が高い訳であります。
基礎のヒビ割れチェックをするときに床下を確認しますが、床下の状態が汚い物件は要注意でございますよ。
まとめ:問題ない基礎のヒビ割れもあるから注意してみてみよう!
それでは、まとめましょう。
私が基礎にヒビ割れがある建売住宅を買った理由は、以下の通りであります。
1・基礎のヒビの幅が「0.3mm」未満のヘアークラックだったから。
2・床下に何度も潜って、基礎の状態を何度もチェックしたから。
3・どうしてもこの家が欲しくて、このチャンスを逃したら、住宅購入のベストタイミングを逃すと思ったから。
欲しいと思った家の基礎にヒビがあったら、すごく不安になってしまいますよね。
実際、私も家の基礎にヒビを発見してしまってからは、とても不安になったのを覚えております。
しかしヒビ割れと言っても、そのヒビがヘアークラックであれば、問題ない場合が多いものでございます。
また基礎の外側から見えるヒビ割れだけではなく、ぜひ床下に潜って、家の内部のヒビ割れもチェックしましょう。
自分の目でヒビ割れを確認すれば、安心でございますよ。
それでは、また!
▽クラックスケールは数百円で買えるので、内覧会のときにあると便利です。
▽住宅購入後、床下に潜って「床なり」を確認してみました!
やはり自分の目で確認すると、安心しますね。
▽その他、建売住宅のチェックポイントはこちらでまとめました。
この家、もしや欠陥住宅で地盤沈下しているのでは・・・?ど、どなたか基礎のお医者様はおりませんかーーーッ!!