建設会社に勤めながら他社のハウスメーカーでマイホームを建てたってマジ?

全国のマイホームを愛する皆さん、はじめまして。

普段は「Jiroの端株投資奮闘記」という投資ブログを運営しているジロと言います。今回マイホームを愛してやまないさんと縁があり、こうして記事を書かせていただいています。

私は現場監督という立場でありながら、他社のハウスメーカーで自宅を建設た経験をご紹介させていただきます。

 

「え?建設会社に勤務しながら、他社のハウスメーカーで自宅を建てても大丈夫なの?」

「自分の会社で建てた方が安く建てられたんじゃないの?」

 

という疑問をお持ちの方や、

 

「現場監督という立場でありながら、安心して他社のハウスメーカーで建てられたのか?」

 

といったことをご紹介出来ればと思います。

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マイホームの自社新築を諦めた理由

戸建てのプロフェッショナルがいなかった。

以前は自社でも戸建て住宅を建て売りしたり、注文住宅を請け負って建ててた時期がありました。

その頃は、私が戸建て住宅の担当として現場監督をしていました。

しかし、ビルやマンションの方が売り上げが伸びていくにつれて、会社自体が戸建て住宅から手を引いていき、次第に私もビルやマンションへの現場へ駆り出されるようになりました。

収益目的のマンション・ビルの新築でも一緒なんでしょうけど、マイホームにあたって気になるのってやっぱり、

  • 住宅ローンがどれくらい金利でいくら借りられるの?
  • どの程度のマイホームが建つの?
  • どんな返済計画になるの?

といったお金の面は大きいのではないでしょうか。

 

注文住宅の場合には、分譲マンションや建売住宅と決定的に違うのは、「まだ形になってないものを買う」ということも不安ですし、これらをフォローしてくれる社員がいないというのは、やはり心細かったです。

また、私自身が戸建て住宅の担当を離れたごろから、急激にハウスメーカー各社が特色を押し出してきて、付いていけなくなったという現場サイドの問題もありました。

 

「図面通り建てればいい」という時代ではなくなった。

私を含め、もマイホームというものに憧れはありました。

いろんな展示場やオープンハウスを見て回る中で、やはり専門で建てるハウスメーカーはノウハウを持ってますし、いろんな個性を打ち出して、図面という二次元のものを、マイホームという三次元で表現していました。

そう、自分がイメージする家の形や間取り・設備・個性は、時代遅れのものになってました。

 

建築条件付きの土地が多い

マイホームの自社建築を諦めた一番大きな理由は、建築条件付きの土地しか出てこなかったことです。

建築条件付きの土地というのは、「うちでマイホームを建てるんだったら、この土地を売ってあげるよ」というもの。

ですが、私がマイホームを建てるために最重要視していたのは、マイホームそのものではなく、立地でした。

 

特に「日当たり」や「周辺の地形」を重視していました。

日当たりが悪く冬に寒い家に住むくらいなら、街中のマンションの方がよほど住環境には恵まれると思いますが、主にビルやマンションの建設を職業としている私としては、コンクリート製の集合住宅であるマンションには魅力がありませんでした。

 

また、せっかく郊外に家を持つのであれば、子供たちは家の周りで安心して遊べる環境が欲しかったです。

そうした中で幹線道路に面した家だと、子供が家の出ていくだけでも心配ですし、傾斜地にだと、転がったボールを追いかけて、子供が道路に飛び出すということもあるかもしれません。

 

他にも言いだすと、前面道路の幅員とか、幹線道路に毎回右折で出るのは面倒だから、買い物などの主な生活エリアは左折方向にあることなど、些細なことは他にもありました。

そういった中で、予算にあう土地探しというのはとても難航しましたが、本当にたまたま入った不動産屋で、今の自宅のある土地を紹介され、売り出しと同時に土地を抑えました

 

現場監督がどうやって他社のハウスメーカーで建てた?

表向きは建売住宅。

この土地を抑えた段階で、マイホーム建設が実現するとは思ってませんでした。

建設会社に勤めつつ、他のハウスメーカーで新築する一番厄介なのは、「会社にどうやって言うの?」というところじゃないでしょうか。

社員が何百人もいるケースは別としても、地場の建設会社というとちょっとそうはいきません。

そこで考えたのは、

 

「建売住宅を購入します!」

 

という建前です。

私の立場はハウスメーカーも知っていましたから、協力してもらいました。

ちなみに建築物を建てる際には、建築確認申請というものが必要になりますが、その申請者もハウスメーカーの名前で建てられていますから、表向きは完全偽装した形になってます。

まあ、家のサイズや間取りからして建売サイズじゃないですからバレてるでしょうけどね。

そういえば、その建売住宅という建て前を取ったせいか、中間金などのつなぎ融資なんかが必要なかったような・・・。

 

不安はなかった?

現場監督という立場上、「知らない会社に仕事を任せて不安じゃなかったの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、一切心配はしてませんでした

そもそも何かあっても自分で直せばいいと思ってましたし、経験上住めなくなるほどの致命的な欠陥が起きるとは思ってもいませんでした。

むしろ自分のイメージを伝えやすく、さらにハウスメーカーとして私以上のノウハウを持ってますから、各所の納め(おさめ)の話がしやすく、細かいところでイメージを具体化できたと思います。

 

よく建築中は、楽しみと心配で建築現場を覗かれるお客さんとかいますけど、「疑心暗鬼を生ず」で、何でもないようなことが心配になったりするものです。

まあ実際にトラブルが起きているのも事実ですけど、不信感をハウスメーカーに抱いて、今後35年というローンを抱えるよりは、お任せでしっかりやってもらった方がいいと思います。

 

マイホームを他社のハウスメーカーで建てて満足してますか?

間取り。

自宅の勝手口のモルタル仕上げの際に、新築の記念に子供たちの手形を残したもの

自宅の間取りを打合せするときに、「どんな部屋が欲しい?」・「いくつ欲しい?」といった希望を言うんですが、私も建築士を保有するはしくれとして、自分でもプランニングしてみたいと申し出ました。

楽しいですよ、そりゃ。マイホームの設計ですから。

 

ところが、2日たっても3日たっても、満足いくような間取りが出来ないんですが、ハウスメーカーからは3日後くらいにプランが2つ届き、そのうちの一つに即決しました。

すごいですよ、言ったとおりに図面が出来てるんでびっくりしました

まあ少しばかり変更しましたがね。

 

価格。

「自社で建てたほうが安いんじゃないの?」って思いますよね。

でも建物代の金額をはじいてみると、さほど高いと思える金額じゃなかったんですよ。

むしろ、よくこの金額で納まったなって思ってます。

 

フォロー。

さすがにハウスメーカーです。

現場的には心配なかったんですけど、お金の面や登記といった、自分にとって専門外のところで気になることなんかがあったら、すぐにフォローしてくれたので建築中不安に思うことはなかったです。

も安心してたようです。

 

総合評価。

大・満・足。

この家には、戸建て住宅を担当していた時からの施主さんの要望や、思い、そしてそれらを積み重ねた私の考えや理想をかなり高レベルにつぎ込んだつもりです・・・が、建てて分かることももちろんあります。

こちらもぜひ参照してみてください。≫ マイホームを新築して満足してる点、失敗した点

 

まとめ

高額なマイホームを建築するにあたって、自社で安価に建てられるのであればそれも一つの選択肢です。

ただ自分としては、他社のハウスメーカーに任せた方が圧倒的に高い満足度を得られています。

せっかく自宅を建てる機会に恵まれた時には、ぜひ後悔のない選択をしてもらいたいと思います。

 

今回はブロガーのジロさんに寄稿して頂きました!

ハウスメーカー以外の建築会社を知っているからこそ分かる、ハウスメーカーの魅力。すごく説得力がありますね!

ジロさん、どうもありがとうございました!

 

ジロさんのブログ:>>Jiroの端株投資奮闘記

 

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