やだ、もう、この部屋欲しいわ。
こんにちは。
新築マンションを購入するとき、誰しも一度はモデルルームを訪れます。
そして、盗まれるのです。あなたの心を・・・。
ですがご注意くださいませ。
見学したモデルルームは、実際に購入する部屋とは多くの違いがあります。
ですので、モデルルームと実際に購入する部屋は、まったく別モノだと思っていた方が間違いありません。
ではモデルルームと実際に購入する部屋は、どんなところが違うのでしょうか?
またモデルルーム見学では、どんなことを確認したらいいのでしょうか?
この記事ではこれからモデルルームに行くあなたのために、モデルルーム見学の注意について解説させて頂きます。
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これだけは注意!モデルルームと実際の部屋で違うところ。
新築マンションを検討している方の中には、「モデルルームを見学してから決めよう・・・」と思っている方もいるかと思います。
ですが率直に申し上げまして、「モデルルームに行ってから決める」のは、とても危険でございます。
なぜならモデルルームと実際に購入する部屋では、違うところが多すぎるからです。
モデルルームとは、部屋の広さが違う。
まず知っておいて頂きたいのが、モデルルームの広さです。
モデルルームでは分譲されているプランの1(もしくは2つ)を再現しているだけですので、実際に購入する部屋とは広さが違います。
マンションだからもっと狭いと思ってましたが、意外と広いじゃないですか。
これは好感度プラス・・・っと。
モデルルームでは見学者の好感度ポイントを稼ぐため、分譲されているプランの中から、部屋が広いタイプを準備します。
ですのでモデルルームを見学したときに、「このマンション、意外と広かったな・・・」と思うのは危険でございます。
モデルルームは、広くて当たり前です。狭いモデルルームをわざわざ準備することはありません。
モデルルームとは、部屋の間取りが違う。
モデルルームは、あくまでも分譲されているプランの中の1例にすぎません。
ですので、実際に購入する部屋と間取りが違うことがよくあります。
モデルルームを見学するときに生活動線など、細かくチェックするのも大切です。
しかし率直に言わせて頂きますが、「その間取りのプラン」を購入するのでしょうか?
モデルルームの生活導線をチェックしても、実際に購入する部屋の間取りは違うかもしれません。
完璧に計算され尽くして設計されたモデルルームの生活動線は、いくらチェックしても完璧です。ご注意くださいませ。
モデルルームとは、ついているオプション数が違う。
モデルルームを見学すると、ホテルのラウンジと見間違える内装に、誰しも心を奪われます。
しかし豪華な内装のほとんどはオプション扱いであり、標準装備だけで購入すると、驚くほどシンプルな部屋になることは多々あります。
「このモデルルームでオプションではないのもはあるのか?」
マンションのモデルルームではオプションがふんだんに使われており、もはやどれがオプションなのか判別できません。
・壁、天井のクロス
・フローリングの太さ、柄、材質
・ドアのデザイン
・玄関ドア、玄関の床の材料
これらの設備は、多くのモデルルームではオプション扱いになっております。
また当然ながら、
・シーリングライト
・システムキッチンのグレード
・カーテン
なども、モデルルームではハイグレードのものが使われております。
モデルルームに置いてある家具は、実際の部屋にはない。
モデルルームに入ってまず目に入るのが、リビングに置いてある高級ソファです。
高級ソファを見ると、座りたくなるのが人間です。
そして高級ソファに深く腰をかけ、ゆっくりとため息をつき、
と、一言もらすのです。この流れ、おそらく人類共通のパターンかと思われます。
しかし申し上げますが、最高なのはマンションの部屋ではなく、高級ソファの座りごこちですから。
残念ながら今から購入するマンションには高級ソファはありませんし、ホテルのようなふかふかのベッドも置いてません。
一流の家具に飾られた部屋を見ると、その部屋が一流であるように感じます。
ですが、一流なのは家具であり、部屋はなんの変哲もない部屋でございます。
モデルルームとは、家具の大きさが違う。
モデルルームの見学で注意したいのが、モデルルームに置いてある家具の大きさです。
モデルルームに使われている家具は、部屋を大きく見せるために、ワンサイズ小さいものが使われます。
とくに高さのある収納は、極力配置されないようになっています。
むむ・・・なんか・・・小さいですぞ・・・!?
モデルルーム全体を見渡すと、バランスが整っている印象を受けますが、実際の寸法を測ってみると、ワンサイズ小さくなっています。
モデルルームと同じサイズの家具は使いずらいですし、ワンサイズ大きい家具を置くと部屋が狭く感じてしまいます。
実際に購入する部屋は思ったよりも、小さいかもしれません。
モデルルームには生活感がないが、実際の部屋は生活感が満載になる。
モデルルームになくて、実際の部屋にはあるもの。なんだか分かりますか?
・・・イエス、それは「生活感」でございます。
モデルルームには生活感が極力排除されておりますが、実際に住む部屋は生活感が満載になります。
モデルルームでは、
・コンセントの配線が見えない。
・オシャレな家具しか置かない。
・段ボール、スーパーのレジ袋、干している洗濯物、は存在しない。
・子供のオモチャが散乱する、という概念はない。
これでもかと、生活感を排除しております。
生活感を排除したモデルルームで実際の生活をイメージするのは、難易度が高いものです。
モデルルームでは何をチェックすべきなのか?
モデルルームと実際の部屋の違いを並べてみると、「モデルルームに行く意味ってあるの?」と、そもそも論をぶつけたくなります。
ですがモデルルームに行く意味もありますし、モデルルームでしかチェックできないこともございます。
モデルルームに行くときは、次のことを特に注意してチェックしてみてください。
営業マンの対応。
モデルルームの見学時にチェックしたいのが、営業マンの対応です。
営業マンの接客態度を観察することで、その営業マン、ひいてはデペロッパーがどんな姿勢で売ろうとしているのか、垣間見ることができます。
・強引に営業していないか?
・売りたい部屋への誘導は強すぎないか?
・聞かれた質問に答えてくれるか?
・依頼したことには誠実に対応してくれるか?
もしも営業マンがゴリラのようにゴリゴリ営業し、欲しくもない部屋に誘導しようとしているならば、それは「必死さ」の裏返しかもしれません。
つまり、マンションの販売が思うように進んでいないことがうかがえます。
また営業マンに指示を出しているデペロッパーも、「売れればいい」と思っているかもしれません。
購入後に不具合が見つかったとき、誠実な対応は期待できない可能性があります。
マンションは購入するまでより、買ってからの方が長いです。
ぜひモデルルームを見学したとき、
・どんな人が、どんな会社が売っているのか?
・どんな姿勢で売っているのか?
を、チェックしてみてくださいませ。
図面、仕様ではイメージしずらい外観、完成予想などを体験する。
新築マンションの購入は青田買い(完成する前に購入すること)なので、モデルルームを細かくチェックしたところで、あまり意味がありません。
ですので、モデルルームを見学するときは、
・図面
・仕様
・スペック
・標準装備
ではイメージしずらい、「外観・完成予想」などの雰囲気を体験する、と思っておくとちょうどいいかもしれません。
モデルルームでは実際の室内を再現したブース以外にも、
・模型を使った完成予想。
・シアターを使った、マンションのイメージ動画。
・VRを使った、マンションの生活体験。
など、まだ完成していないマンションを身近に感じる仕掛けがあります。
図面、仕様書だけではイメージしずらい完成予想はモデルルームで体験しましょう。
オプションの「なくてもいいもの」を見極める。
モデルルームでは、どれがオプションなのか分からないくらい、オプション品が使われております。むしろすべてオプション・・・かもしれません。
ですので、視点を変えて、「いらないオプション・なくても困らないオプション」を探してみましょう。
システムキッチンのビルトイン食洗器は・・・まぁなくてもいいかな。
マンションを選ぶ観点からは少し外れますが、マンションでの暮らしをイメージすると必要なオプション、不要なオプションも見えてきます。
オプションが勢ぞろいしているモデルルームだからこそ、オプションの必要性を選別してしまいましょう。
来場者の雰囲気。
またモデルルーム見学でチェックしておきたいのが、同じモデルルームに来ている来場者です。
来場者は将来マンションが完成したとき、一つ同じ屋根の下に暮らす住民同士になるかもしれません。
・小さな子供がいるファミリー世帯が多いのか?
・子供のいない夫婦が多いのか?
・高齢の方が多いのか?
「来場者がどんな雰囲気の人が多いのか?これから一緒に暮らす人がどんな人なのか?」
これはモデルルームの見学でしか分からないことです。
マンションの性能はもちろん大切ですが、それ以上に「どんな人と暮らすのか?」も大切です。
どんなに防音性の高いマンションでも、一緒に住む人がアンビリーバボーな方では、遮音性は無力でございます。
まとめ:モデルルームと実際の部屋は違う。
新築マンションを検討するとき、一度はモデルルームに足を運びます。
しかしモデルルームと実際に購入する部屋では違うところが多くあり、注意が必要です。
・部屋の広さが違う。
・部屋の間取りが違う。
・ついているオプションの数が違う。
・モデルルームに置いてある家具は、実際の部屋にはない。
・モデルルームの家具はワンサイズ小さい。
・モデルルームには生活感はないが、実際の部屋は生活感が満載になる。
相違点は多いですが、モデルルームでしか分からないこともあります。
・営業マンの対応
・図面、仕様からはイメージしずらい、完成予想
・オプションの「なくてもいいもの」
・来場者の雰囲気。
モデルルームの見学は、部屋そのものをチェックするというより、これから販売がはじまるマンションの全体の雰囲気を確かめる意味が強いです。
あくまでも確認するのは雰囲気であり、購入するマンションではありません。
購入するマンションは、こちらのチェック項目をよく確認してみてくださいませ。
ぜひ素敵な住宅購入を。それでは、また!