新築マンションはリスクが高い!購入後に後悔しない選び方の基準を解説する。

こんにちは。

 

新築マンションは、マンションが完成する前に購入する「青田買いスタイル」です。

ウン千万もする買い物なのに、実物を見ないで購入するのはとてもリスキーでございます。

しかし「新築はリスキーだ!」といくら叫んだところで、それはあなたにとっての最高の住まいの選択肢を狭くするだけで、何の解決にもなりません。

新築マンションはリスキーであります。ですので、新築マンションは絶対に買いませぬ。
あの新築マンション、よかったのにな・・・しくしく・・・

リスクがあるからこそ、それを承知のうえでの「後悔しない選び方」が大切になるのです。

 

では新築マンションを選ぶとき、いったい何に気をつけて選べばいいのでしょうか?

立地?アクセス?グレード?

いいえ、マダム。

新築マンションで後悔しないためには、もっと目に見えないことに注意すべきでございますよ。

 

この記事では、後悔しない新築マンションの選び方について解説させて頂きます。

新築マンションのリスクを正しく知り、最高の住まいを手に入れましょう。

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新築マンションに潜むリスクとは?

新築マンションで後悔しない選び方を知るために、まずは新築マンションに潜むリスクを正しく知らなくてはいけません。

週末に届く華々しいチラシのイメージとは裏腹に、新築マンションは次のリスクを抱えております。

 

物件が完成していない状態で買うので、完成品のクオリティが不明。

新築マンションの最大のリスクは、物件が完成していない状態で買うことです。

これを専門的な難しい言葉で、「青田買い」と言います。

青田買いは新築マンションだけの用語ではなく、ほかの業界、商品でも使われます。

・新卒採用:まだ働いたことのない学生の将来を見込んで採用する。

・新車の購入:展示車、カタログだけで購入する。手元に届くのは展示車ではない。

・受注生産品:カタログだけで注文する。現物をみたわけではない。

意外にも身近なところで青田買いは行われております。

ですので、青田買いそのものが問題ではありません。

問題なのは、「マンションの青田買いは、不具合が多すぎる」ということでございます。

・カタログスペックと違う。(欠陥、偽装など)

・施工不良があるかもしれない。

・現物とイメージが違いすぎる。(モデルルームが盛りすぎている)

・大規模な欠陥があっても、誠実に対応してくれない。

車で問題があれば、すぐさまリコールがかかり、メーカーが無償で修理してくれます。

しかしマンションで不具合が見つかっても、責任問題を擦り付け合うばかりで、一向に補修をしてくれません

 

新築マンションのこれらのリスクの元凶は、現物を確認しないで購入していることです。

現物さえ見ていれば、冷静な判断をして購入を見送ったかもしれません。

 

大規模なプロモーションで販売されるので、割高な価格になっている。

また新築マンションのリスクは、割高な価格で販売されていることです。

新築マンションはド派手なプロモーションで販売されるので、物件価格に販売費が上乗せされます。その額、物件価格の2割程度と言われております。

 

「新築なんだから、割高なのは当たり前じゃない?あなたはカバなの?」

 

新車が割高で販売されているように、新築マンションが割高で売られていることも当然だと思いませんでしたか?

ですが違うのですよ、マンションの場合、相場よりも割高で販売されているのは大問題なのです。

イエス、マダム。

なぜなら売りに出したとき、すでに2割も価格が下がるからですよ。

新築マンションでは、事情があって売りに出したとき、2割価格が下がった状態でのスタートになります。

つまり「マンションが売れても、住宅ローンだけが残る」、ということですね。

 

車の2割なら数十万ですが、マンションの2割は数百万でございます。

これは下手したら一家離散の危機になるレベルでございますよ。

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後悔しない新築マンションの選び方。

新築マンションのリスク、ご理解頂けましたでしょうか。

しかしながら私が申し上げたいのは、「新築はダメだ!買っちゃダメだ!」という根絶論ではありません。

そうではなく、リスクがあるからこそ、後悔しない選び方を身につけましょう、ということでございます。

では新築マンションを選ぶとき、どんなことに注意したらいいのでしょうか?

 

売ることを想定して選ぶ。

新築マンションを選ぶときに必ず注意したいのが、「売ることを想定して選ぶ」ことです。

購入時には想像もつきませんが、マンションを買った時点で「何かしらの事情で、売りに出す確率が高い」状態になるからです。

 

新築マンションの購入は、完成前に購入する「青田買い」です。

早い時期に購入すると、入居まで1年以上の期間が空いてしまいます。

ふう、契約終了でございます。

さて、入居まで1年以上ありますぞ。これからマンション雑誌を読んでキャッキャウフフするであります。

入居まで時間の余裕があり、準備期間を楽しめます。

しかし必ず覚えておいて頂きたいのは、入居までの期間が長いと「悪いこと」も起きる可能性がある、ということでございます。

・仕事をやめた。

・転勤の辞令があった。

・配置転換でイヤな仕事になり、実は会社をやめたい。

・残業がなくなり、給与が減った。

・業績が悪くなり、ボーナスカット。

「これから楽しいマイホームを買うのに、そんな縁起でもないことを・・・」と、思うかもしれませんが、これが結構な確率で起きるのですよね。

よくチラシなどで見かける、

・未入居物件

・築1年未満の中古物件

などは、「お買い得!素敵!」と思う前に、

さては前オーナーの身に何かが起きたのですな・・・

と、察することが必要です。

 

実際私もマイホームを買ってから、わずか1年でたくさんのことがありました。

・次男が生まれた(想定内)

・上司のパワハラ(想定外)

・給料が頭打ちになった(想定外)

・営業成績も頭打ちになった(これは想定内)

たった1年でこれだけのことが起きました。

人生山あり谷ありなのは、私だけのことではありません。

 

新築マンションを買うとき、必ず売ることも想定しておきましょう。

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営業マンを過信しない。

新築マンション購入は、営業マンと二人三脚ですすみます。

親身になって話を聞いてくれる営業マンは頼りになりますし、聞いたことを何でも答えてくれる姿は、優しい紳士にすら見えます。

ですがご注意頂きたいのは、営業マンとあなた(購入者)とでは、そもそもの目的が違うことです。

営業マン:マンションを完売させること。売れ残り物件を作らないこと。

購入者:最高の住まいを手に入れること。

そもそもの前提が違うので、営業マンを過信するのはとても危険です。

営業マンの目的はマンションの完売であり、売れ残り物件を作らないことです。

営業マンは悪気もなく、「買って欲しい部屋」に誘導します。

 

あなたが買うべきなのは資産価値が下がらず、快適に住めるマンションであり、営業マンが「買って欲しい部屋」ではありません。

もしも営業マンに乗せられて不人気な部屋を買ってしまったら、売却するときに思うような金額で売れずにローンだけが残って後悔してしまいます。

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変えられるものに惚れない。

新築マンションで後悔したくないならば、変えられるものに惚れてはいけません

変えられるのもとは、

・部屋の内装(壁紙、ドアのデザイン、フローリングなど)

・部屋の設備(システムキッチン、トイレ、ユニットバス)

でございます。

これから住む部屋を選びに来ているのですから、部屋の内装をチェックするのは当然です。

内装がオシャレで心を盗まれるのも・・・まぁお気持ちは分かります。

惚れること自体は本人の自由ですが、惚れる場所が違うのです。

新築マンションを選ぶときは、「変えたくても変えられないもの」に惚れて選ぶべきでございます。

なんでこのマンションにするの・・・かわいくないよ・・・
いいえ、。

見てください、この美しいコンクリートを、コンクリートかぶり厚を。

これぞ私の求めていたマンション、ああ、美しきコンクリートよ・・・。

竣工していない新築マンションは、カタログスペックで比較するしかありません。

しかしそれでもモデルルームに恋するよりも、コンクリートに恋した方が実りある恋に成熟しますよ。

 

焦りは禁物。煽り文句にひっかからない。

新築マンションで後悔しないためには、焦りは禁物でございます。

焦ってしまうと正常な判断ができません。

 

「俺が焦ってるだと?俺はいつでもクールだぜ?」

 

とおっしゃる人でも、新築マンションでは煽りの策略にハマって焦ってハンコを押しがちなのです。

新築マンションは、期分け販売することで、「売り切り感」を煽ります。それだけでなく、営業マンの煽りトークが随所で炸裂します。

・消費税が上がらない、今がチャンスかと・・・。

・金利が低いのは今のうちだけでしょうね・・・(遠い目)

・3月末でしたら、転校のタイミングにピッタリですね。ねぇ、ボク!(子供を味方につける)

・家賃がもったいないですしねぇ・・・(涙目)

優秀な営業マンは、マンションを期間内にすべて売り切る人をさす言葉であり、彼らはそのためのテクニックを豊富にもっております。

新築マンション選びで後悔しないためには、自分のペースを崩さずに検討することです。

営業マンは自社の完売スケジュールにあわせて煽っているだけですので、話半分にして受け流しましょう。

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デペロッパーはすべて同じではない。

新築マンションを選ぶとき、物件を吟味するようにデペロッパーもしっかり選ばなくてはいけません

なぜならデペロッパーは販売だけでなく、アフターフォローも担当するからです。

購入したマンションで深刻な不具合が発生した場合、窓口となるデペロッパーの対応はさまざまです。

・責任をもって対応してくれる。(レアケース)

・言い逃れをしながらも、しぶしぶ対応してくれる。

・言い逃れしたあげく、対応も補償も必要最低限しかない。

・言い逃れしている最中に倒産(よくある話)

「大手だから安心」、ということはありませんが、それでも大手の資本力は万が一のことを考えると評価すべきポイントです。

中堅・新興デペロッパーは倒産することが多く、長い付き合いを考えると、やはり大手ならではの安心感に惹かれます。

 

販売するときは親切なのに、契約書にハンコを押した瞬間に態度が変わることもございます。

新築マンションは買うまでの期間よりも、買ってからの期間の方がはるかに長いです。

買ってから後悔することがないよう、くれぐれもデペロッパーまでしっかり選びましょう。

 

まとめ:リスクがあるからこそ、しっかり選ぶ。

新築マンションを購入するとき、実物はまだ完成していなく、購入にはリスクがあります。

だからこそ、新築マンションを選ぶときは次のことにご注意頂きたいのです。

・売ることを想定して選ぶ。

・営業マンを過信しない。

・あとから変えられるものに惚れない。

・焦りは禁物。営業マンの煽り文句にひっかからない。

・デペロッパーをしっかり選ぶ。

「新築はリスキーだ!買ってはいけない!」と、根絶論を言うのは簡単です。

しかし現実には新築マンションは今日もどこかで建設され、新しい幸せを求めた人が買っていきます。

 

だからこそ、くれぐれもリスクに注意して選んで頂きたいのです。

新築マンションの魅力も分かりますし、「どれでも好きなものを買っていいよ!」と言われたら、スキップしながらモデルルームに行って参ります。

 

ですがリスクはございます。

新築マンションで幸せになるはずだったのに後悔することがないように、くれぐれもご注意くださいませ。

ぜひ素敵な住宅購入を。それでは、また!

 

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