こんにちは、年収300万円で住宅購入した、でございます。
毎週届く、新築分譲マンションのチラシ。
この世の住まいとは思えぬ空間に心がときめき、穴が開くほどチラシを読み返したこと数知れず。
ですが、ご注意くださいませ。
新築分譲マンションは、とても魅力的に見えますが、やはりデメリットもあるのです。
ですので、新築分譲マンションの購入に踏み切るときは、デメリットも十分に検討する必要がございます。
そこでこの記事では、新築分譲マンションのメリット・デメリットについて、解説させて頂きましょう!
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新築分譲マンションのメリット
もはや解説不要かもしれませんが、新築分譲マンションには、あなたの期待を裏切らないメリットがあります。
新築分譲マンションには、中古マンションにはない、次の魅力がございますよ。
まだ誰も使ったことのないプレミア感。優越感。
新築分譲マンションのもっとも素晴らしいメリットは、この言葉に凝縮されるのではないでしょうか。
新築分譲マンションには、まだ誰も使ったことのない「プレミア感・優越感」があります。
「このマンションは、まだ誰も使ってない!俺が最初の1人だ!」
未使用のまま、あなたのことをずっと待っていた新築マンションは、あなたの所有欲を完璧に満たしてくれます。
誰も使っていないので、室内は惚れ込むほど美しく、少しづつ経年劣化していく様子すら「自分が生活した証」として愛しく思えます。
ですがあなたは、「優越感のどこが大切なの?」と内心思いませんでしたか?
イエス、いいんですよ。率直なご感想、ありがとうございます。
しかし違うのですよ。人が生きていく上で、ちっぽけな優越感ほど大切なものはありませんよ。
なぜなら心の中に優越感を感じるスポットがあるだけで、辛い明日を頑張れるからですよ。
さて、明日も働きますぞ!
〇〇があるから、頑張れる。○○が明日を生きるパワーを与えてくれる。
新築マンションのプレミア感は、あなたに明日を生きるパワーを与えてくれますよ。
最新の設備、サービスが導入されている。
新築マンションのメリットは、最新の設備・サービスが導入されていることです。
購入時から最新の設備が導入されているので、入居してからの生活は文句なしに快適を極めるでしょう。
・最新のシステムキッチン
・最新のユニットバス
・食洗器
・浴室乾燥機
・カメラ付きインターホン
中古マンションを購入し、足りない設備を追加していくと、結構な金額になりますし、追加していくのも手間でございます。
新築マンションなら、最初からついているので、入居したその日から使うことができます。(ただしオプション扱いの場合もあり)
さらに共有スペースや、サービスも充実しています。
・セキュリティシステム(オートロック、指紋認証など)
・コンシェルジュサービス。
・マンション内にジムが併設されている。
・カーシェアリングが利用できる。
・クリーニングサービスがある。
・コミュニティスペースが充実している。
さすが新築マンションは最新のトレンドを受けているだけあって、かゆいところに手が届くサービスを展開していらっしゃいます。
もし新築と中古が同じ条件で販売されていたら、文句なしにサービスのいい新築を選びますとも。
新築マンションでは、充実したサービスで、快適でワンランク上のマンション生活が送れるのです。
管理費、修繕積立金が安い。
新築マンションのメリットは、管理費・修繕積立金が安いことです。
管理費・修繕積立金は、新築の頃が安く、その後築年数が古くなるに従って値上がりする傾向があります。
・管理費の収入状況が悪化した。
・修繕計画が甘かった。
・修繕する部分が多くなった。
新築とは言え、築年数が古くなると、管理費・修繕積立金は値上げされる可能性があります。
だったら中古と変わらない気がするのですが・・・
しかし違うのです。
住宅を購入したとき、頭金や諸経費の支払いで、あなたの銀行口座は壊滅的な被害を受けたはずです。
手元の現金が乏しい時期に、住宅ローンに加え、管理費・修繕積立金が重くのしかかったら・・・。
イエス、間違いなく破産ですよね。
ですので、新築時に管理費・修繕積立金が安いのは、大きなメリットなのですよ。
現金が少ない時期に、ランニングコストが安いことほど、ありがたいことはございません。
マンションの耐震性が強い。
また新築マンションでは、中古マンションよりも耐震性が強い場合が多いです。
・免震マンション
・耐震マンション
・制震マンション
近年の技術は、マンションの耐震性を大きく高めました。
「免震マンションだから、絶対に大丈夫!」ということはありませんが、古い基準で作られた中古マンションと最新の技術を導入された新築マンションでは、耐震性に大きく差がでます。
安心して住めることは、新築マンションの大きなメリットでしょう。
間取り・設備の変更ができるので、自分好みの部屋にできる。
新築分譲マンションを購入するとき、間取りや設備をカスタマイズすることができます。
・間取りの仕様変更
・設備の追加、変更
・壁紙の変更
・ドアなど建具の仕様変更
新築分譲マンションは、マンションが完成する前に購入します。
ですので、細かな仕様もあなたの好みにカスタマイズができるのですね。
じゃぁ・・・ピンクで!
需要が少なく、この世に存在しない部屋も、新築マンションなら忠実に再現できるメリットもございます。
コミュニティが形成されていない。
分譲マンションは、いわば巨大な集合住宅でございます。
そのため、「一緒に住む人と仲良くできるのか?」によって、マンションライフの快適性が左右されます。
新築マンションの場合、すべての人が新しく入居しますので、コミュニティ形成もゼロからになります。
中古マンションではすでに出来上がったコミュニティに飛び込む形になるので、どこか遠慮してしまいがちですが、新築マンションにはその心配はありません。
長期保証とアフターフォローがある。
せっかくマンションを買ったのに、すぐに不具合や故障に見舞われたらイヤですよね。
ですが新築マンションなら、安心です。
なぜなら新築マンションには、保証制度が充実しているからです。
・デペロッパーによる、1年保証(キズ、汚れ、建てつけ不良など軽微なもの)
・宅建業法による、2年保証(給排水設備、空調設備など)
・品確法による、10年保証(構造の欠陥、雨漏れの欠陥など)
また充実した保証の他にも、手厚いアフターフォローを受けることもできます。
・半年点検
・1年点検
・2年点検
・5年点検
新車を購入したときも、1カ月点検、1年点検と、ディーラーは親切に対応してくれます。
同様に新築マンションでも、年数ごとの点検を小まめに実施してくれます。
年数の経過した点検や、点検したときの修繕は有償になる場合が多いですが、それでも「買ったあとは知らん」と放置されるより100倍マシですよね。
手厚い保証内容に守られている新築マンションに対し、中古マンションでは売主(前の入居者)によって、責任範囲が限定されている(保証期間が3か月~1年など)場合が多いです。
新築分譲マンションのデメリット
週末に届く新築分譲マンションのチラシからはメリットしか伝わってきません。
しかしやはりあるのですよ、デメリットが。
価格が新築マジックで割高な設定になっている。
新築マンションのデメリットは、中古マンションに比べて割高になっていることです。
新築マンションが割高な価格設定になっている理由は2つあります。
1・マンションの販売経費(広告宣伝費、モデルルーム費など)が上乗せされている。
2・新築は高くても売れるから。
メリットとしてお伝えした新築マンションのプレミア感は、割高な価格としてデメリットにもなってしまうのです。
中古マンションに比べて、立地では不利。
また新築マンションは、中古マンションに比べて立地では不利になってしまいます。
なぜならマンションは、立地のいい場所から建設されていくからです。
つまり新築マンションが建設されるのは、中古マンションが立てられなかった、残っていた土地になるのですね。
駅まで徒歩3分、ダッシュなら30秒という優秀な立地は、すでにマンションが立てられております。
しかし新築マンションの方が立地が優れるケースもございます。
イエス、それは都市の再開発ですね。
都市の再開発により、駅の目の前に、突如新築マンションが建設されることもあります。
都市の再開発をもってすれば、中古マンションのアクセスのよさに負けることはありませんが、再開発による新築マンションは数に限りがあるのが難点です。
どんな人が隣人になるのか、分からない。騒音問題の可能性も。
マンションでは、「どんな人と住むのか?」が大切な要素になります。
新築マンションでは、みんな一斉に入居するので、コミュニティは形成されていませんが、事前に「どんな人が住んでいるのか?」リサーチできません。
マンションを購入してみて、
・上の階が小さな子供がいる部屋で、足音がうるさかった。
・お隣さんが深夜に大きな音で映画を見る人だった。
・お隣さんが朝早くから家事をする(掃除機、洗濯)をする人だった。
などと判明するのです。
どんな人が隣人かによって、騒音問題に発展するケースもあります。
新築マンション、実にリスキーですな・・・。
新築マンションの購入は、一種の賭けに近いものがございます。
購入に踏み切るときは、よくよく慎重にご検討くださいませ。
実物を見ないで購入を決めなくてはいけない。
新築マンションでは、実物を見ないで購入を決める必要があります。
実物だと思って見学するモデルルームは、あくまでもモデルルームでございます。
・おしゃれなインテリアがない。
・ハイテクな設備はオプションだった。
・一番広い間取りを使っている。
モデルルームと実物との間でギャップが生まれてしまいます。
またこれから建設されるので、欠陥の有無もこれから判明してきます。
今は欠陥がなくても、1年後、3年後、5年後・・・。どんな不具合が出るのか、それは未知数でございます。
新築マンションは、究極の青田買いと言われる理由がここにあるのですね。
消費税がかかる。
新築マンションを購入する場合、消費税がかかります。
コンビニで買い物する消費税とは違い、マンション購入ではバカにならない金額になるのですよね。
もし物件価格が4,000万円の新築マンションを購入する場合、
・消費税8%:4,000万円×8%=320万円
・消費税10%:4,000万円×10%=400万円
イエス、実に泣ける金額ですね。
中古マンションの場合、消費税はかかりません。(売主が個人の場合)
また中古マンションにかかる仲介手数料は、「物件価格×3%+6万円」ですので、消費税よりも安い金額です。
資産価値がすぐに下がる。
そして泣けてくる新築マンションのデメリットは、資産価値がすぐに下がることでしょう。
ここまで読んで下さった読者の方は、うすうす気がついていらっしゃるかもしれません。
・新築マジックで、割高な値段で購入する。
・マンションの販売管理費が上乗せされた金額で、購入する。
つまり、買うときは割高で買うのに、売るときは「新築マジック」が使えないから、安く売るしかないのですよね。
事実、新築マンションでは購入して入居した段階で、物件価格の2割の価値が下がるとも言われております。
新築マンションのプライム感を永久保存できればいいのですが、どうやら新築マンションの資産価値はダダ下がりは止められないようです。
まとめ:新築マンションのデメリットをよく知って、購入しよう!
それではまとめましょう!
新築マンションのメリット、デメリットは次の通りでございます。
【新築マンションのメリット】
・まだ使ったことのないプレミア感、優越感。
・最新の設備、サービスが導入されている。
・管理費、修繕積立金が安い。
・マンションの耐震性が強い。
・間取り、設備が変更できるので、自分好みにカスタムできる。
・住民のコミュニティが形成されていない。
・長期保証とアフターフォローがある。
【新築マンションのデメリット】
・価格が新築マジックで割高な設定になっている。
・中古マンションに比べ、立地では不利。
・どんな隣人になるか分からない。騒音問題になる可能性も。
・実物を見ることなく、購入を決めなくてはいけない。
・消費税がかかる。
・資産価値がすぐに下がる。
週末に届く新築マンションのチラシを見ると、オシャレなモデルルームに気分が上がります。
「新築マンションを買ったら、こんな生活が待っているのか・・・ぐししし」
マイホームの夢を膨らませることも大切ですが、現実をしっかりとらえることも大切です。
とくに新築マンションのメリットだけでなく、デメリットもきちんと知っておきましょう。
根強く残る新築神話ですが、マンションにおいては万能ではないようですよ!
ぜひ素敵な住宅購入を。それでは、また!
▽新築マンションの購入の注意は、こちらもご覧下さいませ。
▽選択肢は新築マンションだけではありません。幅広く検討するのが大切です。
これはモデルルームで実際とは違うとは言え、もし私もこんなマンションで生活できたら・・・よだれが止まりません。