こんにちは。
注文住宅の家作りでもっとも気をつけるべきなのが、予算オーバーです。
必要な費用を積み上げていくと・・・、あら不思議。当初の住宅購入の予算をはるかに越えているではありませんか。
せっかく作った理想のマイホームの間取りも、予算を越えてしまうと実現できません。
ですので、注文住宅で家作りをすすめるには、「いかに予算を抑えつつ、理想のマイホームを作るか?」が肝になります。
そこでこの記事では、注文住宅の家作りで予算を抑えるコツをご紹介させて頂きます。
知ってると知らないとでは、雲泥の差でございます。ぜひご一読くださいませ。
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この記事の概要
注文住宅の予算を抑えるコツ【家作り準備編】
「注文住宅の予算を抑えるには、欲しかった設備を諦めなくちゃいけない。」
「注文住宅の予算を抑えるには、デザイン面で妥協しなくてはいけない。」
あなたはもしや、「注文住宅の家作りの予算を抑えるには、憧れのマイホームを妥協するしかない」と思ってませんか?
・・・いいえ、違うのです。注文住宅の予算を抑えても、憧れのマイホームを妥協する必要はありません。
なぜなら家作りをスタートする準備段階から、予算を抑えることができるからですよ。
家作りには、家本体に直接かかわらないコストが多くかかっています。
まずは余分なコストをカットすることで、注文住宅の予算を抑えることができますよ。
1・複数のハウスメーカーを比較、検討する。
注文住宅の家作りの予算を抑えるために、真っ先にすべきことは、複数のハウスメーカーを比較、検討することです。
複数のハウスメーカーを比較、検討することで、住宅業界の相場観が分かるようになってきます。
「ここのハウスメーカーは、ブランド料(広告費)が高い」
「ここのハウスメーカーは、知名度はないが、しっかりした家を作っている。」
「この断熱材、やたら高いな・・・本当に必要なのかな?」
モノの価値(値段)を知るには、比較するしかありません。
複数のハウスメーカーを比べることで、はじめて「安い・高い」の感覚が分かってきます。
注文住宅の予算を抑えるコツは、ここがスタートラインでございます。
また複数のハウスメーカーから見積を取ることで、値引き交渉をもちかけることができます。
御社が○○万円値引きしてくれたら、今ここで決めますよ?(ゲス顔)
注文住宅の見積書はトータルの金額ではなく、それぞれの内容が肝心です。ですがトータル金額も大切です。
トータル金額の1%の値引きでも、3,000万円の金額なら30万円の値引きでございます。
これほど分かりやすくコスト削減できる時期は、ほかにありません。ぜひ値引き交渉にチャレンジしましょう。
▽ハウスメーカー各社の特徴を魂込めて比較しました!
▽複数のハウスメーカーのカタログを取り寄せるには、一括請求が便利です。
2・土地を安く買う。
注文住宅での家作りで土地から買う場合、「いかに土地を安く買えるか?」は住宅購入の予算を抑えるのに重要です。
土地を安く買う方法は、3つあります。
1・売主から直接買い、仲介手数料を払わない。
2・仲介手数料ゼロの不動産会社から購入する。
3・値引き交渉をする。
「1」の方法は、土地を不動産会社を通さないで買うことで、仲介手数料をまるごとカットできます。
ハウスメーカーの土地を買うことも、こちらの方法になります。
「2」は、仲介手数料がゼロの不動産会社から土地を買うことで、仲介手数料をごっそりカットする方法です。
土地を購入するとき、仲介手数料が「物件価格の3%+6万円」かかります。
2,000万円の土地を買うと、仲介手数料は66万円もかかります。
※「2,000万円×3%+6万円=66万円」
つまり仲介手数料がゼロの不動産会社から土地を買うだけで、66万円も予算が抑えられるのです。
あぁ、私の60万円がぁ・・・
知らなかっただけでは済まないのが、住宅業界でございます。お気をつけくださいませ。
また分譲地の最終地などは、値引き交渉の成功率が高くなるので狙い目です。
土地は値段が高いので、1%の値引きできれば、大成功でございます。
3・金利の低い住宅ローンを借りる。
「注文住宅の家作りの予算を削減する=どうやって家にかかるお金を削減しようか?」
と、考えがちですが、いいえ、違います。
金利の低い住宅ローンを借りることで、家作りの予算を抑えられるのです。
「住宅ローンはどこも同じ」ではなく、銀行によって金利も違いますし、受けられるサービスも違います。
仮に住宅ローンの金利が0.5%違うと、住宅ローンを3,000万円借りたときの返済総額は、
・金利1%の返済総額:35,567,804円
・金利1.5%の返済総額:38,579,007円
・差額:3,001,203円
※繰り上げ返済、ボーナス返済なし、固定金利の場合
300万円もの差が生まれるのです。
「予算を抑えるために、なにを我慢しようかな・・・」と考えるより、金利の低い住宅ローンを借りた方が遥かに効果的でございます。
とは言え、グレードアップ、オプション追加をすると、予算削減の努力は簡単に消えてしまいます。ご注意くださいませ。
▽私はハウスメーカー経由で住宅ローンを借りて後悔しました。
注文住宅の予算を抑えるコツ【家作り・間取り編】
さてさて、注文住宅で家作りを本格スタートする前の段階で、大きな予算削減ができたかと思います。
ですが、まだイケますよ。
注文住宅で間取り、設備を決めるステージになったら、次のポイントで予算を抑えていきましょう。
4・間取りはシンプルに。
注文住宅の予算を抑える最大のコツは、こちらでございます。
イエス、「間取りはシンプルに」、でございます。
リピート・アフター・ミー、「間取りは シンプルに」
間取りをシンプルにすると、余分な経費がかかりません。
使用する床材、壁材も最小限になり、見積りも予算内に収まります。
シンプルな間取りは味気なく、個性がないように感じられます。
ですが物事を極めた人は、一周まわって再びシンプルにたどり着くのです。
シンプルな間取りは飽きが来なく、使い勝手も良好です。
間取りで頭を悩ませてしまったら、一度振り出しに戻ってシンプルに考えましょう。
▽パワービルダーの建売住宅の間取りは、とても使いやすいですよ。ご参考までに。
5・壁は少なく、デコボコのない四角形の間取り。
「間取りはシンプルに。」
もう一点踏み込んで言わせて頂きますと、間取りはデコボコのない四角形にするのがおすすめです。
間取りを四角形にすると壁が少なくなり、余分なコストがかかりません。
同じ広さでも、間取りの形によってコストが変わるのですね。
またさらに予算を抑えるならば、1階と2階をまったく同じ形にするのもおすすめです。
なにか寂しい印象もありますが・・・。
コスト的には1階と2階が同じ形(総2階建てといいます)なのが、もっとも安くなります。(基礎の面積が減るなど)
総2階だての四角い家はシンプルを極めすぎているので、ゴージャス感はありません。
ですが家作りの予算を賢く抑えてくれる、素晴らしい間取りなのです。
6・最初からオプション設備を入れすぎない。
注文住宅の家作りの予算を抑えるには、最初からオプション設備を入れすぎないことも大切です。
なぜって?やだなぁ、理由は単純じゃないですか・・・。
理想のマイホームを夢みてオプションを追加しまくると、簡単に当初の予算は紙くずとなるからですよ。
オプションをしこたま入れれば、マイホームはゴージャスになり、入居後の生活はバラ色まちがいなしです。
しかしハウスメーカーのオプションは高いのですよ。
さらに家作りの真っ最中は金銭感覚がマヒしており、「追加費用30万円です」と言われると「あら、お得ね」と頭のネジが吹き飛んだ答えをしてしまいます。
ですので、注文住宅の家作りで予算を抑えるには、オプション設備を入れすぎてはいけません。
「夢を諦めろ」ということではなく、「ちょっと待て」と言った方が正しいでしょう。
入居して頭と財布がクールダウンしてから、ラグジュアリーなマイホームに仕上げましょう。
7・屋根はシンプルな形の方が、値段も安く、雨漏りもしない。
注文住宅の予算を抑えるには、屋根の形状も重要です。
屋根はシンプルな形の方が値段が安く、しかも雨漏りもしません。
デザイン性の富んだ屋根は高い上に、接合部が多くなるので雨漏りのリスクが高くなります。
なんたることだ・・・。
見る分には豪華な屋根に憧れます。
ですが長年そこに住むことを考えると、安くてメンテナンスフリーな屋根がおすすめでございます。
もちろん、シンプルな屋根の形状にすれば、家作りの予算も抑えられるので、住宅ローン返済もラクになりますよ。
▽屋根で大切なのは、雨漏りしないことです。
8・断熱材の価格はピンキリ。必要に応じて使う。
奥が深い(闇が深い)のは、断熱材です。
ここ数年の住宅業界は「高気密・高断熱」をモットーとしており、断熱性能が高い家が「いい家」ともてはやされる風潮があります。
しかし断熱性が高く、かつ施行が難しい断熱材は、お値段も高いです。
これで快適なマイホームライフが手に入るはず!!
「断熱材はとにかく入れればいい!」というものでもありません。
「どんなライフスタイルで、どんな暮らしがしたいのか?どんな地域に住んでいるのか?」を考慮しながら、適材適所で選ぶべきでございます。
ハウスメーカー主導で「断熱材はいいものを!」の言葉を妄信してしまうと、家作りの予算は簡単にオーバーしてしまいますよ。
▽断熱材はこちらで解説しています!
9・追加工事がないように、しっかり打合せしてから契約する。
「オプションに注意する」にも通じますが、注文住宅の家作りで予算を抑えるには、追加工事を極力減らす工夫が必要です。
そのためには契約前にしっかりと打ち合わせをして、追加工事が発生しないようにしましょう。
私もわりと得意なんですが、
「だいたいこんな感じかな・・・」
と見切り発車で家作りをすすめていくと、あとから「それじゃない」「やっぱりこっちで・・・」と、追加工事・変更が発生してしまいます。
追加工事は費用が増えるだけでなく、タイミングによっては変更すらできないこともあるので、契約段階から細部まで打ち合わせで決定しましょう。
さらなるコスト削減を!注文住宅の予算を抑える裏技!
「ふう、これで低予算で理想のマイホームができるぞ・・・!」
イエス、おめでとうございます。
ここまで徹底できれば、理想の家の実現は手堅くなりました。
ですが、さらなるコスト削減の裏技があるので、ご紹介させて頂きましょう。
10・マイホームを現場見学会に貸す。
注文住宅の予算を抑える裏技は、マイホームを現場見学会に貸すことです。
現場見学会とは、ハウスメーカーが実際に建てた家の実例として、これから家を買う人に見てもらうことです。
マイホームに入居するまでに時間がある場合、現場見学会として貸すかわりに、お得なサービスを受ける、という裏技でございます。
現場見学会に貸すことで、次のサービスを受けることがあります。(もちろん、ハウスメーカーによって対応は異なります)
・エアコン、カーテンなどのサービス。
・照明サービス
・工事代金から値引き
現場見学会の貸し出し期間は、1か月~任意で設定できます。
予算とご相談の上、ご検討くださいませ。
まとめ:注文住宅の予算オーバーを防ぐ!
注文住宅の家作りは、予算との闘いでございます。
ちょっと気を抜いて「あれもこれも」とはじまると、あっという間に予算オーバーとなってしまいます。
そのため次のコツを抑え、家作りの予算を抑えることが大切です。
【家作りの準備編】
1・複数のハウスメーカーを比較、検討する。
2・土地を安く買う。
3・金利の低い住宅ローンを借りる。
【家作り 間取り編】
4・間取りはシンプルに。
5・デコボコの少ない四角の間取りで、壁を少なくする。
6・最初からオプションを入れすぎない。
7・屋根はシンプルな形の方が安く、雨漏りもしない。
8・断熱材の価格はピンキリ。必要に応じて使う。
9・追加工事が発生しないように、しっかり打合せしてから契約する。
10・マイホームをハウスメーカーの完成見学会に貸す。
膨れ上がった見積りを見て、泣く泣く仕様をグレードダウンする作業は心が痛むものです。
ならば最初から予算を抑えながら、少しずつ積み上げていく方が家作りも楽しいですよ。
ではここは1つ私の書斎なんか作ったりして・・・ぐししし
予算はメリハリつけると、満足度の高い家になりますよ。
ぜひ素敵な家作りを。それでは、また!
▽注文住宅の家作りは、おおまかな流れを頭の中に入れておくことが大切です。
▽ハウスメーカー各社の特徴を魂込めて比較しました!
▽複数のハウスメーカーのカタログを取り寄せるのは、一括請求が便利です。
▽マイホームの悩みは1人で悩まずに、アドバイザーに相談するとラクになりますよ。
▽住宅購入で、まずやるべきことをまとめました。
・・・え?予算が足りないから、実現できないですと・・・?
わ、私の理想のマイホームがぁ・・・