こんにちは。
座右の銘は「勢いだけで辞めてやる」で、ございます。
私は過去2回(独立を含めると3回)の退職において、次の仕事を決めてから退職(転職)したことがありません。
そのたび親兄弟、親戚ご一同様から多大な心配をされ、
「こやつは放っておいたら、いずれ死ぬ」
と言わしめましたが、ご安心下さい。まだ生きております。
しかし勢いだけで、退職してから転職活動をしていると、退職してからの転職活動のメリットもデメリットも身をもって感じてきた次第です。
そこでこの記事では、退職してからの転職活動のメリット・デメリットを解説させて頂きます。
「辞めてやる!」
と勢いあまって飛び出して寿命を縮める前に、どうぞ最後までお読みくださいませ。
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「辞めてやる!」
勢いよく会社を退職してからの転職活動は、それまでよりエネルギッシュになります。
具体的には次の2つのメリットがあります。
在籍しながらの転職活動は、時間の制約が多いものです。
毎日の仕事だけでも大変なのに、その上転職活動なんてしている暇がないのですよ。
・仕事で朝~夜まで拘束されるから、転職活動している暇がない。
・毎日働いてへとへとになるから、転職活動する気力がない。
・「仕事+転職活動」に疲れてしまい、「なら転職しなくていっか・・・」と、ブラック企業に甘んじてしまう。
これではいつ転職活動が終わるのか、出口のないトンネルを一人で進んでいるようなものです。
ですが今の仕事を退職すると、一気にフリーダムになります。
仕事から解放され、転職活動に時間を割くことができます。
集中して転職活動ができるので、転職活動を早く終わらせることができます。
次の仕事が決まると、自分のステージが確定しますので、とても安心します。
不安定な求職中から、いち早く卒業することができるのです。
また退職してからの転職活動のメリットは、前の職場のストレスから解放されることです。
退職を決意したことには、前の職場に何かしらのネガティブな理由があったはずです。
・職場の人間関係が悪い。
・上司のパワハラ。
・残業が多い。
ストレスの多い職場環境で働くことは、とてもストレスのたまるものです。
しかし在籍中に転職先を見つけようとすると、転職先が決まるまで辞めることができません。
在籍中に次の仕事が決まるのは理想ではありますが、このように我慢しすぎると、最悪「鬱」になってしまいますよ。
しかし次の転職先が決まらずに退職してしまえば、ひとまずは前職のストレスからは解放されます。
「もう我慢しなくていいんだ」
これは逃げでも何でもなく、生存本能でございます。
まずは自分の身を守り、安全な場所から攻める(転職活動)する。
これができるのは、退職してから転職活動する大きなメリットでございます。
退職してから転職活動はメリットもありますが、デメリットもあります。
特に退職してしまうと、もう引き返すことはできません。
致命傷になりかねないデメリットもありますので、慎重に検討すべきでしょう。
退職してからの転職活動での最大のデメリットは、退職してしまうと二度と引き返せないことです。
一度退職してしまうと、元の鞘(さや)に戻ることはできません。
人が退職するには、多くの手続きが必要です。
・後任への仕事の引継ぎ
・顧客、取引先への周知
・社会保険の手続き
これらの手続きをすませて退職したのに、転職活動がうまくいかないからといって「また入社させて下さい」とは言えませんよね。
もし転職活動に失敗(長引く)したときに、「辞めなきゃよかった」と後悔する可能性がありますよ。
人生において背水の陣なんて敷いてはいけません。常に逃げ道を準備するべきです。
しかし退職してからの転職は、自ら退路を断ち切っているようなものですから。相当リスキーですよ。
在籍中は想像できませんが、退職すると貯金が目に見えて減っていくので、マジで焦ります。
「まだ大丈夫・・・」
と冷静を装っても、不安はあなたを徐々に浸食していきますよ。
その結果、
・冷静な判断ができない。
・動悸が激しくなる。
・ブラック企業に応募してしまう。
・未経験の仕事に無謀に挑戦してしまう。
鬱と変わりない行動をしてしまいます。
どれもこれも「お金がない」ことが原因なのですが、やはりお金って本当に大切なのですよね。
手元に現金があれば安心しますし、安定収入があるだけで安眠できます。
これは逆にも当てはまることで、お金がないだけで不安になり、夜は一睡もできません。
勢いあまって退職してしまうと、その後減りゆく貯金を見てマジで焦るのは、大きなデメリットです。
ちなみに私は短期間で転職(1回目:2週間、2回目:1カ月)できましたが、それでも本当に焦りましたよ。
退職してから転職活動のデメリットは、転職先がすぐに決まらないと、履歴書にキズがつくことです。
無職期間が長くなるほど、「どの会社も採用したくない人物なのか?」とあらぬ疑いをかけられ、ますます採用されにくくなります。
・・・え?不採用?いや、ちょ・・・待って・・・
面接では限られた時間で自分をPRしなくてはいけません。
お言葉ですが、限られた時間で長引く無職期間を説明するのは、ハードル高いですよ。
勢いあまって退職するのは素晴らしいことですが、このデメリットをしっかり認識する必要があります。
退職してからのデメリットは、それだけではありません。転職活動がうまくいかず長引くと、精神的にも辛くなります。
・・・そうだ、ミジンコだ。ミジンコのように、水面を漂っているだけの人材なのです。
またしても、「鬱」のおでましでございます。
転職期間中の鬱はやっかいです。
自信満々に自己PRしなくてはいけないのに、自信喪失してしまっては採用されません。
その上退職して自ら退路を断ち切ってしまうと、精神的ストレスは尚更でございます。
またメリット、デメリットでもないですが、退職してからの転職活動で感じたことがありますので、まとめておきましょう。
よく転職活動では、
「退職した方が、転職の本気度は伝わる」
っていう意見もあるじゃないですか。
その意見も一理あるとは思いますが、私としては「そんなことはない」と思いますね。
退職までしなくても、転職活動の本気度は伝わります(伝えられる)よ。
・転職してどんな仕事がしたいのか?
・どんなキャリアがあって、どう活かしたいのか?
・どんなタイミングで転職したいのか?
・前職での円満退職を目指している。
「退職する」も本気度を伝える1つのツールなのですが、それにしてはリスクが大きすぎます。
できればそのカードは切らずに、最後まで温存しておいた方が賢明ではないかと。
そう私が感じたのは、まだ前職に在籍していながらも「会いたい!」と言ってくれた企業がいたからです。
当時、会社という枠の中しか世界を知らなかったので、外の世界から声をかけてくれたのを、とてもうれしく覚えております。
前職に在籍していると、転職活動に後ろめたさを感じたり、「本当にこれで声がかかるの?」と思うことがありましたが、あなたに光る魅力があれば、そんなことは関係ないのですね。
ならばやるべきことは、
・自分の魅力、強みの再発見。
・魅力、強みの魅せ方(面接対策)
ではないでしょうか。
勢いだけで退職を繰り返した私だからこそ、メリットよりデメリットの方が強く感じます。
「退職してから転職活動」は、わざわざ選ぶ選択肢ではないのかなと。
もちろん、止む得ない事情(職場の人間関係、上司のパワハラなど)は仕方ありません。精神をやられる前に退職すべきでしょう。
ですがまだ他にできることが残されているなら、そちらから対応していった方がノーリスクで転職できるはずです。
それでは、まとめましょう!
退職してからの転職活動のメリット・デメリットは次のとおりでございます。
【メリット】
1・転職活動に集中できる。
2・前の職場のストレスから解放される。
【デメリット】
1・転職に失敗しても、引き返せない。
2・減りゆく貯金を見て、マジで焦る。
3・転職先がすぐに決まらないと、履歴書にキズがつく。
4・精神的に辛い→自分を見失う。
退職してからの転職活動のメリット・デメリットを解説させて頂きましたが、一言で総括しますと、
「勢いで辞めると寿命が縮むぞ」
ということですね。
他に選択肢があるなら、わざわざ選ぶのはリスクでしかありません。
まして「オレ、辞めてやったぜ!」と自慢するような話でもありません。
くれぐれもメリット・デメリットを冷静に検討し、慎重なご判断をして下さいませ。
それでは、また!