「では、前職を退職した理由をお話頂けませんか?」
きたきた・・・来た来た・・・キターーーー!
想定どおりの質問、待っていましたよ。
当時、人を疑うことを知らなかった汚れなき私は、前職の退職理由を包み隠さず、正直に話しました。
「正直ものは救われる」
日本人なら誰しも知っている格言のとおり、私は正直にお伝えしたのです。
しかし返ってきた言葉は
「いや、それはちょっと違うんじゃない?」
まさかの否定の言葉でした。
こんにちは。
冒頭でのやり取りのとおり、私は前職の退職理由を聞かれたとき、正直に話したら秒で落とされた経験があります。
本音と建て前とはよく言ったもので、前職での退職理由はオブラートに包まなくてはいけません。
では転職の面接で前職の退職理由を聞かれたら、なんと答えたらいいのでしょうか?
・ネガティブな理由で退職したけど、なんて言ったらいいのか分からない。
・鬱っぽくなって退職したけど、なんて言ったらいいの?
・そもそも正直に言ったらダメなの?
この記事では、あなたの転職の面接の疑問にお答えします。
面接ですべてをぶちまけてしまう前に、ぜひ最後までお読みください。
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私は上司と合わずに、わずか3か月で退職した経緯があります。
「こんな退職理由、分かってくれるのかな・・・」
一抹の不安はありましたが、
・ウソはよくない。
・正直に話せば、分かってもらえる。
と思い、転職の面接に胸を張って臨みましたが、結果は散々たるものでした。
書類選考が通り、胸を張って臨んだ面接。
予想通り、「なぜ前職を退職したのですか?」との質問が飛んできました。
私は何も悪いことはしていない自信があったので、胸を張って答えました。
胸を張って答えた割に反響がありません。
「え、なに?聞こえなかった?ならもう一度言いましょうか・・・?」と思った矢先、面接官から返ってきた言葉は、「それはあなたが悪い」との否定の言葉でした。
・上司はあなたを想って指導していた。
・上司の想いをあなたは分かっていない。
・逆の立場なら、あなたはどうしたか?
まさか面接の場で、あの空気感で、面接官にお説教されるとは夢にも思いませんでした。
本当は面接官に言い返したかったですが、言葉に詰まりました。
何も知らないクセにお説教とは・・・(怒)
その後の面接は惰性で進み、結果を待たずして不採用となりました。
退職理由は、非常にデリケートで、ネガティブな問題です。
前職で何かしらの問題があったから、退職(転職)した訳ですから。前職で何も問題がなければ、そのまま仕事を続けていますよね。
ですので、退職理由は基本的にネガティブなんですよね。
・上司と合わなかった。
・上司のパワハラがあった。
・残業が多くて体力的にキツイ。
・給料が安い。
でも転職の面接では、このままネガティブに伝えてはいけないのです。
なぜなら面接では限られた時間で、その人となりを判断しなくてはいけないからですよ。
もし同じような理由で会社を退職した人を面接する場合、
という人と、
質のいいサービスを提供するには、顧客満足、従業員満足は不可欠だと感じてます。
という人が並んでいたら、どちらを採用しますでしょうか?
・・・考えるまでもありませんよね。
「本当は違うんだ!」
「そんな理由じゃない!」
「もっと話を聞いて!聞いてくれれば分かってくれる!」
あふれる想いがあったとしても、たった数分間の面接では、あなたの退職した本当の理由を説明するにはあまりにも短すぎます。
退職の理由は、特にデリケートです。
短い面接で真実を伝えるのは不可能だと心得ましょう。
「面接では本当のことを言ってはいけない。」
これは何もウソをつけ、と申しているのではありませんよ。
イエス、「ウソではないが、本当でもない」ことを伝えるべきなのです。
転職の面接で前職の退職理由を聞かれたときは、必ず次の2つのポイントを抑えることが大切です。
転職の面接で前職の退職理由を聞かれたら、必ずポジティブに伝えましょう。
退職する理由なんて、本当はネガティブしかないのですが、もしバカ正直に退職の理由を伝えてしまうと、
・本人にも問題があったのでは?
・ネガティブに捉える人物か?
・組織で働けない人物か?
あなたの想いとは裏腹に、間違った認識をされてしまい、とてももったいないです。
どんなネガティブな退職理由も、光を当てる角度を変えるとポジティブな面が出てきます。
・上司と合わなかった→転職したら、こんな仕事がやりたい。(つまり上司と合わず、やりたい仕事ができなかった)
・残業が多かった→スキルをあげて、効率よく業務をすすめたい。
・給料が安い→実力主義の給与体系で挑戦したい。
転職先の面接官は、あなたがどんな人物で、どんな仕事がしたいのかが知りたいのです。
前職の文句(ネガティブな理由)を言ったところで、「会社や組織に向かない人なのでは?」と疑惑を持たれておしまいでございます。
また前職の退職理由は、必ずベクトルを自分に向けて考えましょう。つまり、「人のせいにしない」、ということでございます。
・業界の先行きが不安→成長できる環境で挑戦したい。
・職場の人間関係が悪い→チームワークを大切にして働き、結果を出したい。
・上司が無能すぎる→責任ある立場で働きたい。(つまり自分がそのポジションにふさわしかった)
何事にも人のせいにするのは簡単です。(しかも愚痴るとストレス発散にもなる)
ですが面接の場においては、退職理由を人のせいにしてもマイナス印象しかありません。
「こいつは転職しても人のせいにするのでは?」
「自分にも原因があるとは思ってないのだろうか?」
転職の面接で退職した理由を聞かれたら、主語を「自分は・・・」にしましょう。
同じ内容を答えていても、言い方ひとつで面接官の印象はぜんぜん違ってきますよ。
それでは、まとめましょう!
面接で前職の退職理由を聞かれたら、次の2つのポイントを押さえて答えることが大切です。
1・必ずポジティブに答える。
2・ベクトルを自分に向ける(人のせいにしない)
仕事を辞めるのですから、そこにポジティブな理由はありません。人はネガティブな理由で仕事を辞めるものです。
しかしそのスタンスで面接に臨んでも、あなたの本当の想いは伝わらないのですよね。
・・・え?面接もう終わりなのですか?
ウソをつく必要はありませんが、バカ正直に答える必要もありません。
ウソでもなく本当でもない言葉で、ポジティブに話せばいいのです。
あなたが退職した本当の理由は、胸の奥にそっとしまっておきましょう。
採用が決まり、新しい職場に慣れてきた頃には、前職の退職理由なんて小さな問題になっていますから。
あなたの転職が成功することを願っております。それでは、また!