こんにちは。
地方が再注目される中、都市部から地方へ移住をご検討されている方も多いのではないでしょうか。
地方は都市部よりも慌ただしくなく、時間がゆっくり流れるので、住んでいてとても心が洗われるようでございます。
地方都市に住んでいる私も、地方に移住することは大賛成です。
しかし移住に当たって、何点かご注意頂きたいことがあります。
それは私自身、移住に失敗した経験があるからです。
縁もゆかりもない土地に移住しようとしましたが、派手に失敗して無一文になった過去があるのです。
この記事では地方移住に夢を抱くあなたを応援するために、地方移住で失敗しないヒントを解説させて頂きましょう。
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この記事の概要
転勤と移住は違う。
結論から申し上げましょう。
私が移住に失敗したのは、転勤と移住を同じように考えていたからです。
私は大手派遣会社で派遣社員の管理の仕事をしており、全国各地転勤しておりました。
完全に勘違いしておりました。
私が移住に失敗したのは、転勤と移住を同じようなものだと考えていたからでございます。
会社のバックアップ・サポートがあるのが転勤。
転勤と移住で根本的に違うのは、会社のバックアップ、サポートの有無でございます。
転勤は知らない土地に行くとは言え、あくまで会社のコミュニティを抜けることはありません。
転勤には会社の手厚いサポートがあり、バックアップがあります。
ですが移住には会社のサポートがありません。
移住支援サービスなどもありますが、基本的には生身の体一つで見知らぬ土地に飛び込まないといけません。
会社の転勤では、職場にいけば嫌な上司もいるかもしれませんが、あなたと同じような境遇(転勤族)の方がたくさんいます。
見知らぬ土地に馴染めなくても、あなたに共感してくれる人が職場にいるのです。
しいて言うなら休日が寂しいことぐらいでしょうか。
見知らぬ土地とは言っても職場に行けば、自分と同じ境遇の人がいる。これはとてもありがたいことなのです。
しかし移住は転勤のように、会社のサポートはありませんし、あなたと同じような境遇の人は少ないでしょう。
見知らぬ土地で、見知らぬコミュニティに飛び込む。それが移住なのでございます。
私は失敗するまでこのことに気が付かず、心身ともにボロボロに、そして無一文になって地元に帰ってきたのでございます。
なぜ地方への移住に失敗したのか?
それではもう少し掘り下げていきましょう。
なぜ私は地方移住に失敗したのでしょうか?
当時は必死になりすぎて視野が狭くなって何も見えませんでしたが、振り返ってみると次のような原因がありました。
1・言葉が分からない。
地方の移住に失敗した原因は、現地の言葉が分からなかったことであります。
移住した先での言葉が分からず、職場でコミュニケーションが取れずに孤立してしまったのです。
おまけに方言が分からないので、会話の流れに乗れません・・・ぽつん・・・
「同じ日本で同じ日本語を使っているのに、なぜ言葉が分からないの?」と、思われた方もいらっしゃるでしょう。
イエス、全くもっておっしゃる通りでございます。
ですが、見ず知らずの土地に行くと、想像していた以上の方言があなたを待っているのですよね。
・方言
・独特の言い回し
・知らない地名、名前
現地の人なら知っていて当たり前でも、はじめて来た人には分からない言葉。
これらが出てくると、スムーズな会話は難しくなってしまいます。
その上、慣れない仕事での知らない業界用語まで重なると、確実にコミュニケーションは流れが止まってしまうのですよ。
初めての仕事ですから、いつも以上に上司の話は聞いているはずです。
それなのに、「話を聞いていない」と言われてしまう。その結果、ミスがミスを呼び、仕事できない人間のレッテルを貼られてしまったのであります。
「言葉が分からない」にも程度の差はありますが、仕事でスムーズなコミュニケーションが取れないのは相当不利です。
地方に移住する際は、言葉の壁に用心くださいませ。
2・移住するきっかけとなった人との関係が悪化した。
地方移住と言っても、まったく根も葉もない土地に行くことはレアでしょう。
少なからず、移住先に行くことのきっかけになった人がいるものです。
私が地方に移住するきっかけになったのは、新しい転職先の上司になる人物からのラブコールでした。
上司のラブコールを受け、私は意気揚々と移住したのですが、残念にも移住は長続きしませんでした。
それは移住のきっかけとなった人(上司)との関係が悪化したからであります。
転職前、つまり移住前は良好な関係でしたが、いざ仕事が始まるとミスマッチが起きてしまったのです。
・価値観の相違
・期待してたものと違う
・状況が変わった
などなど、ビジネスの世界で人間関係が変わるのはよくある話です。
ですがこと移住、しかもその人物が「移住のきっかけとなった人」の場合、この状況は危機的な状況でございます。
完全に孤立無援でございます・・・ぽつん・・・
移住のきっかけとなった人物とのパイプが途絶えたとき、それでも移住する意味はあるでしょうか?移住を続けることはできますでしょうか?
もちろん、移住してからとても優しくして下さる方も大勢いますが、あなたの最大の味方であった人(移住のきっかけを作った人)を失う衝撃は大きいです。
地方移住を成功させるためには、特定の一人、特定の組織を頼るのではなく、複数のパイプ、人脈を作ることがポイントになります。
3・家賃など生活コストが高かった。
私が地方移住に失敗したのは、家賃など生活コストが高く、収入が減った(途絶えた)ときに、移住先での生活を支えられなかったからです。
地方に移住するとき、不安もあります。
ですが多くの方は、夢と希望に満ち溢れて移住しますよね。もちろん、私もその1人でした。
あ、冷蔵庫と洗濯機も新調しなくては・・・ぽちり・・・。
調子に乗っていた訳ではありませんが、リスクに対する意識が圧倒的に不足しておりました。
その結果、上司との関係がうまくいかず退職したときに、高い家賃に耐えることができなかったのです。
急速に減りゆく貯金残高は、私に地元に撤退する選択肢しか残してくれませんでした。
もしも移住したときに最初から生活コストを低く設定しておけば、一度の失敗ぐらいでは揺らがずに再起を計れたかもしれません。
4・十分な貯金がなかった。
生活コストにも重なりますが、移住をした当時、私は手元に100万円程度しかありませんでした。
安定した収入がある状態で「100万あるぜ!」と言えば、余裕があるように聞こえますが、安定収入のない100万円なんて、一瞬で消えますからね。
・・・え?100万円あった残高が30万円しかないのですが・・・。
一体私の70万円はどこに消えてしまったのでしょうか。無駄使いした記憶もないのに、数字だけが減っているのです。不思議ですね。
安定収入があるときの貯金と、安定収入のないときの貯金は、同じ金額でも意味が全然違います。
移住先では予測できないトラブルが起き、その都度お金が必要な場合があります。
お金さえあれば、移住を続けられたのに・・・と後悔しないように、貯金だけはしっかりと準備致しましょう。
5・交通弱者になってしまった。
私が地方移住に失敗したのは、交通弱者になってしまったことも原因であります。
当時私は愛車のバイクしか持っておらず、とにかく移動が不便だったのです。
もちろんバイクがあれば目的地に行くことはできるのですが、日常生活のすべてをバイクでまかなうことは不可能でした。
でもスクーターはOKって、これは一体・・・
バイクに限った話を言えば、お堅い業界では「バイク=不良の乗り物」と認識されているのか、バイク通勤を禁止している企業もあります。
交通弱者になってしまうと、移住先で思わぬハンデを背負い、それが足かせとなってしまいます。
移住はただでさえ不利な条件でスタートするのですから、最初から、特に交通という重要な分野でハンデがあるのは致命傷になります。
移住をご検討の際は、自分で移動できる力(手段)を持っておいた方が心強いですよ。
まとめ:失敗体験こそ、成功へのヒント。
それでは、まとめましょう。
地方移住に失敗した経験から学んだ、地方移住を成功させる条件は次の通りでございます。
1・言葉にハンデがあっても、仕事が進められる能力、コミュニケーション能力。
2・移住先での複数の組織とのパイプ、人脈作る。
3・生活コストを下げて、移住をスタートする。
4・十二分に貯金を作る。
5・自力で移動できる手段を持つ。(できれば車)
「ここではないどこかに。」
地方移住は夢のある話ですが、そこには当然ながらリスクもつきます。
私は残念ながら移住に失敗し、無一文になってしまいましたが、そこで学ぶものも多かったです。
ですが、多くを学んだとしても、出て行ったお金は帰ってきませんし、過ぎた時間も巻き戻すこともできません。
地方に移住する際は、ぜひ細心の準備をして頂ければと思っております。
これから未知の世界へ移住されるあなたの挑戦を、全力で応援しておりますよ。
それでは、また!
移住先での転職は万全ですか?
転職の失敗体験をまとめました。ぜひ私の屍を成功の糧にしてくださいませ。
もはやどこに行っても生きていけるでしょう。むっふっふっふ・・・