こんにちは。
私は今でこそ営業マンとして結果を出して落ち着きましたが、過去に転職で失敗した経験があります。
しかもお恥ずかしいことに、「転職してたった3ヶ月で逃げるように退職をする」という、なんとも情けない退職をしました。
その当時はその瞬間を生きていることで精一杯でした。しかし振り返ってみると、「なぜ転職に失敗したのか?」が手に取るように分かるのです。
そこでこの記事では私の転職失敗談を元に、
・転職に失敗した原因
・転職に成功するための条件
について解説させて頂きましょう。
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この記事の概要
私の転職の経緯・転職活動・転職結果など
まずはじめに、私が失敗した転職の経緯についてお話させて頂きます。
お恥ずかしい限りですが、私の失敗経験があなたの転職活動に役に立つなら、幸いでございます。
25歳のとき。リーマンショックで仕事がなくなった。
私が転職活動をしようと思ったのは、25歳のときです。
それまで私は人材派遣会社に正社員として働き、派遣社員の管理の仕事をしていました。
しかしリーマンショックで私の担当現場がなくなることが決定し、私は遠い別の現場に作業員として転勤する運命となったのです。
そうして私は大手転職サイトに登録して、転職活動をスタートしたのでありました。
大手転職サイトで転職活動。
取りあえず転職サイトに登録したものの、実は私は真剣に転職活動をしていませんでした(え?)。
私は有給消化という社会人の夏休みを満喫しながら、社労士の資格取得に向けて猛勉強していたのであります。
前職が労務管理をしていたので、資格も取れば転職に有利かなと思いましてね。
・・・さて、まずは本屋さんに行って参考書を買ってきましょうかね・・・。
しかし猛勉強の甲斐なく、私は社労士になれませんでした。
落ちたショックはありましたが、とは言っても現実にお金もない訳で。彼女(今の)と結婚の約束もしている訳で。
社労士への夢はきれいさっぱり諦めて、私は本腰を入れて転職活動を始め、エントリーシートを書き始めたのであります。
たった1回の面接で採用。転職活動は2週間で終わった・・・?
私の地元は栃木ですが、諸事情により、転職活動は愛知県で行いました。
遠距離恋愛していた彼女との結婚の約束を果たすため、単身愛知県に乗り込んだのですね。
その心意気は素晴らしいのですが、現実に私は無職なので、愛知県のアパートで着実に減っていく貯金残高に変な汗をかきながら、私は猛烈に転職活動をしました。
・・・その結果、なんと愛知県に引越ししてから2週間で、病院からご採用(管理職として)頂きました。
あの病院から、しかも管理職として採用。完全に私は浮かれておりました。
しかしこの採用が後に転職の大失敗となるとは、この時の私は夢にも思いませんでした。
転職後3か月で退職へ・・・。
2週間にして人生の絶頂を迎えた私でしたが、なんと転職してからたった3ヶ月で退職することになります。
彼女(今の)との結婚のため乗り込んだ愛知県でしたが、愛知に留まり続けるお金もなくなり、泣く泣く地元へ敗走しました。
お金もなくなり、自分への自信もなくなり、そして彼女も寸でのところで失うところでした(その後無事結婚できました)。
特にたった3ヶ月で辞めることで、自分への自信がなくなり、鬱寸前になってしまったのは、相当の深手になりました。
なぜ私はあこがれの病院での管理職で、たった3ヶ月で退職することになってしまったのか?
その当時は「なぜ転職に失敗したのか?」、原因は分かりませんでしたが、今では手に取るように原因が分かります。
転職に失敗した原因。
希望の仕事で転職に成功したものの、たった3ヶ月で退職することになってしまいました。
冷静に分析すると、転職に失敗した原因は次の4つであることが分かりました。
1・業種、業界が違う。
2・支えてくれる同僚、友達、家族がいなかった。
3・求人広告の甘い言葉。
4・上司と合わなかった。
それぞれ順にお話させて頂きましょう。
1・業種・業界が違う。
私は希望の仕事(管理・労務)で転職に成功しましたが、転職前後で「業界」が違いました。
転職前:派遣業界
転職後:医療業界
業界特有の雰囲気に馴染むことができず、仕事でのミスを連発してしまいました。その結果、自分の能力をフルで発揮することができず、退職という末路を迎えてしまったのです。
ですが転職当時は、「業界の違いは関係ない」と甘くみていました。しかし実際には、業界が違うだけで仕事の進め方もコミュニケーションの取り方も違ったのです。
なんでしょうね、その場の「空気感」が全然違うのですよ。
・働いている人の雰囲気
・職場に来るお客さん、取引業者の雰囲気
・働いている人の話し方、会話の流れ
同じ仕事なのに、別世界で仕事をしている気分になります。
・・・え?また書類に間違いがあるですと?おかしいなあ・・・。
業界独特の雰囲気に合わないと、持てる能力をフルで発揮するのは難しいです。
その結果、仕事でミスが増えたりして、退職・・・という結果になるかもしれません。
2・支えてくれる、同僚・友達・家族がいなかった。
私が転職で失敗した原因は、仕事以外で私を支えてくれる人がいなかったことが大きいです。
・職場で気軽に話せる同僚がいなかった
・地元の友達がいなかった
・家に帰って迎えてくれる、家族がいなかった
仕事でうまくいかないときに支えてくれる人がいなく、孤軍奮闘するも、やがて精神がボロボロになって退職しました。
前職の派遣会社では、新卒で入社していたので、とても大切なことに気がつきませんでした。
それは、「転職は同僚がいない」ということです。転職は「転職先はみな先輩(上司)」という、四面楚歌で入社することです。
同時期に転職者が複数人いる場合を除き、転職者はかなり孤独だと思った方が間違いありません。
その職場に馴染めれば歓迎されるでしょうが、もしも馴染めなかったら、最初から「四面楚歌」でございますから。
仕事の辛いときを支えてくれるのが、地元の友達や家族です。
職場での孤独をいやし、明日を戦う力を回復できることでしょう。
しかし私はアパートに戻っても一人、休日も一人です。3カ月が経つ頃には、
・・・そうだ、ミジンコだ。私はミジンコになってしまいたい・・・。
完全に人格が崩壊しました。孤独な転職先でも生き残りたいなら、社内営業のスキルは必須でございます。
3・求人広告の甘い言葉。
私が転職に失敗した原因は、求人広告の甘い言葉を見抜けなかったことも大きいです。
ほら、よくあるじゃないですか。
「幹部社員、募集!」
「業務拡大につき、正社員募集!」
・・・とか。
そう思っている人ほど、簡単にひっかかるものですよ。
ちなみに私がやられたと思ったフレーズは、次の2つです。
・求める人材に「リーダーシップがある」
→いきなり無理難題が来る可能性あり。だって「リーダー」でしょ?
・将来の幹部候補
→入社後、適性を見極めます。適性がないと診断した場合、減給の上、別部署で働いてもらいます。いやなら退職して頂きます。
つまりは、そういう意味なのですよ。魅力的な求人の甘い言葉には必ず裏がありますよ。
目先の条件にとらわれて就職すると、後々大変になるかもしれませぬ。
4・上司と合わなかった。
そして転職に失敗した最大の原因は、上司と合わなかったことであります。
転職先の上司と合わないと、致命的ですよ。
だって、本当は心細い転職先の職場で一番の味方になってくれる(はずの)上司が、敵になってしまうのですから。
・・・まあ、いっか、知らん。ぷいっ
上司にとっては数多くいる社員のうちの1人ですが、転職者にとっては、社内で知り合えた唯一の人間がその上司ですから。
その上司に嫌われると、さながら全世界の人から嫌われるような錯覚を感じてしまうのです。
転職先の上司との人間関係は、命の次に大切でございます。
転職前に「どんな上司なのか?」、事前に知れたらいいのにな、と切に思います。
まとめ:転職に失敗した理由・成功するための条件。
それでは、まとめましょう。
私が転職に失敗した原因は、次の4つであります。
1・業界・業種が違った。
2・支えてくれる同僚・友達・家族がいなかった。
3.・求人広告の甘い言葉を見抜けなかった。
4・上司と合わなかった。
転職に失敗した原因を逆説的に考えると、転職に成功する条件になります。
1・同じ業界・業種を狙う。
2・転職するなら、安定の地元思考。友達、家族の支えは大切。
3・甘い求人には裏がある。地味な求人ほど信頼できる。
4・社内営業を駆使して、上司に取り入るべし。
20代の転職は、あふれるチャレンジ精神に視野が狭くなりがちです。
「未経験・異業種でも挑戦してみたい!!」
アグレッシブに攻める姿勢は大切です。人間チャレンジすることを忘れたら、お終いですからね。
しかしチャレンジと無謀は、まったく別の意味ですから。
転職に失敗すると、
・お金
・住所
・自信
・そして大切な家族
すべて失うリスクがあります。
転職こそ、慎重に進めていきましょう!
それでは、また!
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・・・そうだ、転職しよう!