大企業の社畜から地方の中小企業の社畜になって分かった、中小企業の幸せ感がすごすぎる。

こんにちは。

 

大企業を辞める時、私の人生は終わったと思いました。

なぜなら、学校で教えられた「幸せのレール」から外れてしまったと思ったからです。

・大企業に勤めることが幸せ。

・大企業で出世していくことが幸せ。

「大企業に勤めることが幸せだ」と、学校や親から教えられました。

私は何一つ疑うこともせず、受験戦争を勝ち抜き、就活を制して、大企業に入社しました。

よし、大企業に入社しましたぞ。

これからは、主任→課長→所長→本社勤務・・・と、出世をするのが幸せへの階段でしょう。

出世街道を歩み、給料も増えていく。結婚して子供が生まれ、家を買う。

漠然と描いていた輝かしい未来は、大企業を辞めることで消え去りました

 

その後私は大企業を辞めて、地元の中小企業(零細企業)に転職しました。

しかし私は気がついてしまったのですよ。

は・・・はれ・・・?

私・・・、今・・・し、幸せでありますのか!?

大企業を辞めて、私の人生は終わったはずでは・・・?なのに、何でしょうか、この幸福感は・・・!!

 

この記事では、大企業を辞めて中小企業に転職したら、幸せになった理由についてお話させて頂きます。

 

「大企業に勤めることだけが人生ではない。」

 

あなたの心の奥に眠る、本当の気持ちに寄り添えれば幸いです。

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大企業は転勤地獄だった。

思い起こせば、新卒で入社した大企業は、転勤に怯える日々でした。

在籍した3年間で引越しした回数は7回でございます。平均すると、同じ場所に156日しかいない計算です。

 

「大企業に就職すれば、幸せになれる!」と思っていた気持ちとは裏腹に、私はちっとも幸せではありませんでした。

だって、同じ場所に5カ月しかいれないのですもの。仕事以外、何もできませんでしたよ。

 

大企業=転勤 という図式。

大企業の求人には、「転勤 あり」の文字が書いてありませんでしたか?

私は就職活動の面接で、「弊社は転勤がありますが、よろしいですか?」と聞かれたときに、

転勤ですか?

・・・いいと思います。会社のお金で全国いろんな場所に行けて楽しそうですね!

と、頭の中からお花を咲かせながら、バカ丸出しで答えていました。

 

しかし転勤の実態は、ご存知のとおり、ハッピーなものではありません。

会社の命令一つで、どこに飛ばされるか分からない。

家族がいても、問答無用で飛ばされる。

社内争いに負けたら、飛ばされる。

転勤は片道切符でございます。一度飛ばされたら、戻ってくる保証はありません。

転勤先で、さらに転勤。その転勤先でまたまた転勤。

転勤が転勤を呼ぶ、まさに根なし草のように全国を漂うのです。

まさに人間のたらい回しですな。・・・酷い・・・こんな会社、酷過ぎでありますぞーーーーー!!
上司
・・・おい、何か言ったか?
は、はひいっ!!特に異常ありませぬっ!!

会社のやり方に文句があろうと、会社の命令には逆らえません。従うしか選択肢はないのです。

 

転勤は人間としての幸せを全て奪う。

転勤命令には逆らえません。しかし転勤命令に従うと、人間としての幸せがすべて奪われてしまうです。

一つの場所に定住することができないので、将来の人生設計ができなくなってしまう。

会社に依存した人生設計しかできなくなる。

これこそ、転勤に奪われる「人間としての幸せ」でございます。

 

私も3年間の転勤生活で、人間としての幸せを失ってしまいました。

「俺は大企業に勤めているぜ!」というステータス(?)の割には、寂しさに満ち溢れた私生活でした。

それもそのはずです。だって同じ場所に5カ月しかいられないのですもの。人生設計なんて、できやしないですよ。

・結婚するのか?

・結婚したら、どこに住むのか?

・子供は何人欲しいのか?

・子供が生まれたら、どこで子育てするのか?どうやって子育てするのか?

私は仕事をするために生まれてきた訳ではありません。自分の人生を楽しむために生まれてきたのです。

なのに、このありさまは何でしょうか。自分の人生すら、自分で決められないじゃないですか。

逆らえない転勤命令にビクビクしながら考える将来は、ただただ不安でした。

結婚したら、このアパートに住みたいね!でね、子供が生まれたらこの幼稚園とか素敵だと思うの。るんるん
あ、あの・・・そ、その・・・実は・・・来月から、て、転勤が・・・
!!がしゃーーーん・・・(お皿を割る音)

会社から「転勤だ」と言われるだけで、一人の人間(結婚していたら1家族)の幸せがすべて奪い去られてしまいます。

 

転勤のない中小企業だけの幸せとは・・・?

大企業での仕事は大変でしたが、その分、給料もよかったです。さらに、

・大企業ならではの安心感。

・手厚い福利厚生。

・羽振りのいいボーナス。

・長期休暇、有給あり。

大企業の待遇をみると、「大企業に勤めることこそ、幸せ」と教えたくなる大人の事情も少し分かりますよね。

残業も多く、仕事が深夜にまで及ぶこともありましたが、給料もよかったです。

転勤は恐怖でしたが、「このまま大企業にさえぶら下がっていれば、安泰なんだろうな・・・」という、妙な安心感もありました。

 

それに引き換え、中小企業の給料、待遇は大企業より劣ります。

・大企業に比べて給料が安い。

・ボーナスがない。

・休日が少ない。

・残業代が出ない。

・ワンマン経営。

誰もが知る大企業に比べ、中小企業の待遇・勤務形態はブラックです。

 

中小企業に転職した入社初年の給料は、260万でした。ボーナスですか?夏冬あわせて3万円でしたよ。

当時、と結婚ほやほやだったのにも関わらず年収300万以下でしたからね、リアルに貧困を極めましたよ。

脱貧困!年収300万以下の貧乏から抜け出す為に実践した7つの方法

2017.09.10

 

さらに給料が安いだけでなく、休日も少なかったです。労働基準法スレスレ(週休1日)でございました。

福利厚生という言葉も、中小企業に入社してから久しく聞いていませんが、存在するのでしょうかね・・・?

有給ですか?あ、それは禁句でございますよ。お気をつけ下さいませ。

 

「大企業よりも、給料が低い。」

「大企業よりも、待遇が悪い。」

 

目に見える数字だけを見れば、私は不幸になったように見えます。

しかし私は幸せでした。大企業に勤めていたときよりも、ずっとずっと幸せでした。

 

転勤がないだけで、人間として幸せになれる。

地元の中小企業(厳密に言えば零細企業)に転職した結果、給料も待遇も大きくランクダウンしました。

大企業のほうが、はるかによかったのは間違いない事実です。

 

ですが私の転職した中小企業には転勤がありませんでした。転勤する支社、営業所がない。全国展開していないのです。

「転勤がない」だけなのに、私はとても幸せでした。

来年も再来年も、10年先もずっとこの場所で暮らすことができる・・・!

家だって買えるし、子供を転校させる心配もない!そして私が単身赴任することもない訳だ!

よかった・・・よかったよう・・・ぐすん。転勤になったら、また私お友達がいなくなっちゃうよ・・・

会社側はご存じないかもしれませんが、転勤によるダメージは女性の方が大きいものですよ。

転勤のない生活をすることで、地元に根差し、会社以外のコミュニティに属することができます。

 

「働くために生まれてきた訳じゃない。人間として、楽しむために生まれてきたんだ。」

 

会社は人生の一部でしかないはずなのに、大企業に勤めていたときは、会社が人生になっていました。本末転倒でございます。

しかし中小企業に転職した結果、会社からの呪縛(転勤)から解放されることができました。

転勤がないだけで、人は幸せになれます

自分の好きな場所に、好きな人と住める。好きな暮らしができる。

当たり前のことに感じますが、これらは転勤がない条件でしか成立しません。

 

それでも、大企業を離れるのは怖い。

転勤なんて、誰だってしたくありません。中小企業に転職すれば転勤から解放されます。

とは言え、大企業を離れることはリスクも大きいです。

私が大企業から中小企業に転職したとき、お金の面で不安を感じることが多かったですね。

 

中小企業の将来への不安が半端ない。

中小企業では人間としての幸せを感じる一方で、お金の面で不安を感じるかもしれません。

ぶら下がっているだけで安心感を感じる大企業に比べれば、中小企業はしがみついても不安が残る、「細い枝」でございます。

・この先10年、20年、会社は存続しているのか?

・給料は増えるのだろうか?

・ボーナスはちゃんと支給されるのか?

将来のお金のことを考えると、「本当に大丈夫なの?」と思ってしまいますよね。

 

私も大企業に勤めていたときは、転勤に怯えながらも大企業のぬるま湯にしっかりつかっておりました。

大企業にさえ在籍していれば、ある程度の人生が保証されます。

まあ・・・無理して飛び出す必要もないですかねぇ・・・。

「転勤、マジ滅ぶべし」と口で言う一方で、大企業を心のよりどころにしていたフシがありました。

大企業の好待遇に甘えるほど、そこから飛び出すのが怖くなってしまいます。

本当は中小企業だって、大丈夫なんですよ。

でも大企業に長く在籍していると、どうしても中小企業が不安に思えてしまうのです。

 

給料、待遇はなんとかなる。

私が中小企業に転職するときに不安だったお金の問題は、転職してからの努力で解決できました

・給料→直談判して給料をあげてもらう。

・待遇→有給という名前ではないが、欠勤しても欠勤扱いされない。

予想通り、給料は下がり、昇給もありませんでした。

しかし実績を作り、社長に直談判することで、私は毎年昇給して頂きました。

直談判で年収150万アップ!給料が上がらない原因と、直談判の方法

2016.12.07

 

有給などしゃれた名前はありませんが、休んでも欠勤扱いしない企業文化がありました。

休みを主張するために上司とのコミュニケーションは必要でしたが、努力で解決できる範囲でした。

お世辞不要!辛い出勤が楽になる、口下手でもできる社内営業のやり方!

2016.12.02

 

ただ残念ながら自分で努力をしても、大企業の待遇には勝てませんでした

大企業に勤める友人の年収を聞いて、自分の存在の小ささを噛みしめたときもありました。

ですが、それでも私は大きな幸せを手に入れました。

中小企業に転職した後、結婚して、子供が生まれて、家まで買ってしまった。

な、なんだこれは・・・。私、幸せすぎるではありませんか・・・!!

給料も減った、待遇も悪くなった。

しかし転勤がなくなっただけで、私は今までで一番大きな幸せを手に入れました

給料が減ったので、それまでのように外食したり、旅行で豪遊することはできません。

でもそれって、なんとかなるんですよね。

自炊すればいいし、お金を使わない公園や公共施設で遊べばいいのですから。

コスパ最強!節約しながら遊べる、お金を使わない遊び・趣味 厳選19つ!

2018.01.05

 

大企業を飛び出すことで失うものは、案外どうにでもなることかもしれません。

大企業を飛び出した世界がこんなにも素敵なものとは、知りませんでしたよ。

 

まとめ:転勤がないだけで、幸せになれる。

大企業に勤めていると避けて通れないのが、転勤でございます。

会社の命令一つで、あなたの人生、あなたの家族の人生は大きく変わってしまいます。

 

「転勤なんてイヤだ、クソくらえ!」

 

と思っても、大企業の待遇が良すぎるので、中小企業に転職するのも尻込みするのが現実ではないですか?

私も大企業を飛び出すのは勇気がいりました。それほど中小企業に転職するのは不安でしたね。

 

案の定、給料・待遇は大企業より下がりました。ですが、それでも転勤がないのは大きいです。

転勤がないだけで、これほどまで人間らしく生きられるとは思いもしませんでした。

転勤のない仕事、控えめに言っても最高ですよ。

転勤に振り回されて人生を消耗させる前に、転職を検討してみてはいかがでしょうか。

それでは、また!

 

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