先輩はいつまでも先輩なのか?卒業後に後輩と久しぶりの再会したら何て呼ぶ?

こんにちは。

 

学生時代の後輩と数年ぶりに再開したら、なんて呼び掛けていいのか、一瞬迷いませんか?

一瞬でも心に迷いが生じると、語尾が濁るのですよ。

お、おおう、久しぶり、もごもご・・・・くん・・・ぼそぼそ・・・

 

「いやいや、だからパイセン、なんて言ってるんですか?社会に出て荒波にもまれたからと言って、しっかりして下さいよ。まったく。」

 

学校を卒業したとは言え、仮にも先輩であります。後輩の前ではびしっとかっこつけたいじゃないですか。

だから私は、卒業後に当時の後輩と再会したら、自信を持って「君づけ」で呼ぶようにしております。

久しぶり!○○くん!

いきなり君づけされた後輩は目を丸くしてキョトンとしますが、それでいいのです。

なぜなら

・学生当時、無茶苦茶な先輩風を吹かせていた自分へのざんげ

・立派な社会人になった後輩への尊敬の気持ち

が込められているからです。

もちろん、後輩との関係性にもよりますが、「あ、えっと、なんて呼ぼうかな・・・」と心に迷いが生じる後輩ならば、すべて「君づけ」で統一します。

当時は呼びつけであったとしても、それは学校という枠の中での話ですから。当時のヒエラルキーをいつまでも引っ張るのはよくありません。社会に出たら、今一度仕切りなしでございます。

 

もしもあなたも学校卒業後に久しぶりに後輩に会ったら、堂々と「君づけ」で呼ぶことをお勧めしますよ。

この記事はそんなお話でございます。

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なぜ学生時代の後輩に再会したら、「君づけ」するのか?

学生当時は呼びつけしていた後輩でも、社会に出てから再開したら君づけした方がいいですよ。

なぜなら年齢によるスキルの差はどんどん小さくなっていくからです。

ですので後輩であっても、スキル的にはあなたと差がほとんどない(もしくは後輩の方が上)のです。

また残酷な話ですが、卒業後の努力により、後輩の方が社会的立場が上になっている場合もあります。

だから社会に出てから後輩に会ったら、迷わず「君づけ」した方がいいのですよ。

知らずに呼びつけしてしまったら、後輩から冷ややかな視線を送られるかもしれません。

 

年齢によるスキルの差は小さくなる。

学生時代の先輩って、すごく大人に見えませんか?

知識、経験、スキル、どれをとっても自分とは比較にならないほど大きく、強い存在に見えるのですよね。

高校1年生から見た3年生、大学1年生から見た4年生って、ものすごく大人に見えます。

パイセン、マジかっこいいっす!尊敬っス!どこまでもついてきヤス!

学生時代の先輩・後輩の関係は、社会に出てからの先輩・後輩の関係よりも強固な関係に感じます。

それは当時の力の差が大きいことが要因でしょう。

 

ですが先輩・後輩の力の差は、時と共に小さくなっていきます

16歳と18歳の力関係は圧倒的差ですが、30歳と32歳の力関係はほとんどありません。

それどころか、先輩がダラダラと10年過ごしている間に、後輩が貴重な体験を10年積み重ねていれば、完全にパワーバランスは逆転してますからね。

 

久しぶりに再会した後輩は、もしかしたら卒業後にすごく努力し、経済力も社会的地位も手に入れたかもしれません。

そうとも知らず、学生当時のヒエラルキーだけを振りかざすと、

おう!○○!

・・・え?超・大手企業の部長様になったのでいらっしゃいますか?・・・ははー・・・仕事下さい。

恥ずかしい思いをしてしまいますよ。

 

年下でも尊敬すべき相手である。

スキルの差、経済力・社会的地位を抜きにしても、卒業後に再開した後輩は「君づけ」で呼ぶのがふさわしいでしょう。

それは年下の後輩と言えど、1人の人間として尊敬すべき相手だからですよ。

 

学校を卒業すれば、いやでも社会の荒波にもまれます。理不尽な仕事にいやな上司、残業で帰れない事件だってありますとも。

私も社会に出てから、「なんだこの矛盾だらけの資本主義は?何が自由で平等な社会なんだ、コノヤロー」と何度も思いましたよ。

満身創痍で鬱になりましたし、年収300万未満のワーキングプア―にもなりました。

人生山あり谷あり、ほんと大変ですよね。

 

その経験は後輩も同じで、あなたと同じように社会に出て苦労を重ねたはず、でございます。

学生時代は生意気だった後輩も社会の荒波にもまれて、あんなに丸くなってしまったじゃないですか。

みんな苦労しているのですよ、みんな大変なのですよ。

 

当時は絶対的先輩と服従する後輩の関係だったとしても、社会に出たら皆平等に「資本主義を生きる者」ですから。

同じ社会を生きる後輩に尊敬の念を込めて、「君づけ」すべきだと思いませんか?

 

そもそも、仕事では自分も年上から「さん付け」・「君づけ」で呼ばれている。

そしてそもそも論になりますが、考えてみれば仕事上では年上・年下関係なく、「さんづけ」、または「君づけ」で呼ばれていませんか?

社内の上司・部下の関係、先輩・後輩の関係以外にも、

・取引業者

・お客さん

・同業他社

各方面の方々と一緒に仕事をしますが、みんな年齢関係なく、「さんづけ」「君づけ」ですよね。

お客さん
ザクさん、ちょっと依頼したいことがあるんだけど。
イエス、○○さん。(このお客さんは年上だけど、私をさん付けで呼びますな)
上司
・・・おい、ザク。
・・・は?

年上の上司と言えど、呼び捨てにされたらイラっとします。

それは社会に出て仕事をしたら、一人前であるプロ意識があるからではないでしょうか。

プロ意識があるのは、後輩も同じです。

だから社会に出てから後輩に再開したら、やはり「君づけ」がベストではないかと思うのですよね。

 

それでも呼びつけしたい時もある

社会に出てから後輩に再開したら、「君づけ」で呼ぶべき。

そうは言っても、それでも後輩をわざわざ呼び捨てしたいときもありますよね。

 

「ああ、今こいつを呼び捨てで呼びたい・・・」

 

心の底からの衝動は、後輩を軽視している訳ではありません。むしろ逆ですよ、心の底から愛しているのですよね、後輩を。

そう思うのは、学生時代の後輩って、長い人生の中でも特別にかわいい存在だからではないでしょうか。

 

学生時代の先輩って、すごく無茶苦茶だった。だけど大好きだった。

思えば学生時代の先輩って、ものすごく無茶苦茶な存在じゃなかったですか?

・上下関係にやたら厳しい。

・俺からの連絡は3コール以内に出ろ。

・呼び出しがあったら、5分以内に駆け付けろ。

・俺の酒は吐くまで飲め。

 

「え?先輩って神様か何かなの?」

 

生まれた時間が数年早かっただけなのに、どうして神はこのような権限を与えたのでしょうか。極めて謎です。

中には理解できないルールもあり、「なんでこんなことやらなきゃいけないの?」と思うときもありました。

しかし、じゃあ先輩は嫌いだったかと言うと、そうじゃないんですよね。

パイセン、マジかっけぇす!どこまでもついていきヤス!!

それだけの仕打ちを受けておきながら、なぜお前は喜んで尻尾を振っているのだと?

 

大好きでしたね、先輩は。すごいかっこよくて。

何でも知ってて、何でもできて、夜中に呼び出されるとさすがにイラっとするけど、何だかんだで先輩のところに行ってしまうのです。

 

学生時代の後輩ほど、かわいい存在はいない。

それから3年後、今度は自分が先輩の立場になります。

「あのとき自分がされて嫌だったことは、後輩にしないぞ・・・」と、誓った2年生の頃の思いなんてすっかり忘れて、最凶の先輩になってました。

しかし後輩の誰にでも最凶の先輩であったかと言うと、そうではないのですよね。

 

「俺の誘いは最後まで付き合えー!」

 

と豪語して、本当に付き合ってくれた後輩って、ごくごく一部なんです。(当然)

で、その付き合ってくれた後輩って、卒業後10年以上たった今思っても、「あいつはいいヤツだったなー」って思えるぐらいかわいいヤツなんですよ。

社会に出てからも後輩はできましたけど、やはり学生時代の後輩ほどかわいい後輩っていないです。

お金とか、地位とか、出世とか、社内営業とか、そんな資本主義のクソみたいなこと抜きに自分を慕ってくれる後輩って、やっぱり最高にかわいいですよね。

 

一応私にも一握りですが、そんな後輩がいます。

先ほどは「社会に出たら対等だ、仕切り直しだ!」とか生意気いいましたけど、ごめんなさい。

それでも、わざわざ呼び捨てしたい後輩がいます

「ちょ、パイセン、社会人なんだからやめて下さいよー」と相手が嫌がっても、かわいがりたい後輩がいます。

そんな愛すべき後輩には、社会人として再会しても、呼び捨てしちゃいます。許してね。

 

プレゼンツ的まとめ。

「君づけ」するの?呼び捨てするの?結局どっちなの?

と、結論のない記事が出来上がってしまいましたが、私の中での結論としては、

・基本的には社会に出たら対等だから、君づけ。

・それでも可愛がりたい後輩は、呼び捨て。

でございましょうか。

学生時代のヒエラルキーをいつまでも引っ張るのはよくありません。社会に出たら仕切り直しでございます。

いつまでも当時の先輩風を吹かさないで、「君づけ」で呼びましょう。

と言いながら、学生時代の後輩ほどかわいい存在はいないのですよね。うっかり呼び捨てしていましたら、それは愛の裏返しと思って暖かく受け止めて頂ければと存じます。

それでは、また!

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