なぜ私は10年固定金利を選んだのか?選んだ理由、メリット・デメリットを本音で暴露!

こんにちは。

 

「住宅ローンの金利タイプでお勧めは何?」と聞かれたら、考えるまでもなくこう答えます。

イエス、マダム。住宅ローンの金利なら、10年固定がお勧めでございますよ。

私は住宅ローンを借り換えるとき、金利タイプを選びに選び抜いた結果、10年固定金利を選びました。

当時は「本当にこの決断でよかったのか?」と思うところもありましたが、返済が始まった1年が経過した今、「あのときの決断は正しかった」と胸を張っていうことができます。

そこでこの記事では、

 

▶10年固定金利を選んだ理由

▶10年固定のメリット・デメリット

 

について、解説していきたいと思います。

スポンサーリンク

住宅ローンの10年固定金利タイプとは?

まず初めに「10年固定金利とは何か?」を簡単にご紹介させて頂きましょう。

【10年固定金利タイプの特徴】

・借り入れ期間の最初の10年間の金利が固定される。

・11年目は自動的に変動金利になる。

・11年目以降、再度固定金利を選ぶときは、金利引き下げ幅が小さくなる。

・金利は低い水準にある。

住宅ローンのカタログに書いてある、目に見えないような小さな文字にこそ、重要なことが書かれております。

10年固定金利で抑えておくべきポイントは、

1・10年間は金利は固定されるが、11年目からは変動金利。

2・もし11年目も固定金利を選ぶなら、金利引き下げ幅(値引き率)が小さくなる。

ということですね。

つまり、11年目以降は金利引き下げ幅(値引き率)が小さくなるので、あなたに適用される金利は上がる・・・と思って間違いないでしょう。

なんと・・・こんな重要な情報があの目にも見えない小さな文字に書いてあったのですね・・・完全に知らんかった・・・。

これら特徴を踏まえて、10年固定金利を検討することが大切でございます。

 

10年固定金利を選んだ理由。

・借り入れから10年間は金利が固定される。

・11年目から変動金利(もしくは金利が上がった固定金利)

私も10年固定金利を選ぶとき、この2つをどう考えるのか大変悩みました。

悩んで悩んで悩み抜いて、まあ結局答えは出なかったのですが、私が10年固定金利に人生の命運を託したのは、次の理由が決めてでした。

 

借り入れしてから10年間で完済しようと思ったから。

「借り入れからの10年間が終わるときに、完済しよう!」

 

冒頭からいきなり「お前何言ってるの?」「ついにご乱心しちゃったの?」、とご心配された方。大丈夫でございます、私はいつも通りでございます。

10年固定金利のメリットは、ずばり借り入れからの最初の10年間でございます。

変動金利に次ぐ低金利でありながら、10年間も金利を固定し、返済額を一定にしてくれます。

ですがその一方で、11年目からはかなり塩対応です。自動的に変動金利(金利引き下げ幅も小さくなることも)になり、固定金利を選ぶときも金利は上がる可能性が非常に高いですから。

 

ですので、この最初の10年間が勝負なのです。

残り1,600万円の住宅ローン、10年あればなんとか返済できる・・・かもしれませぬ。

いや、返済してみせましょう。愛と根性と気合の節約コンボで、必ずや返済してみましょう!

10年固定金利は、最初の10年間がとにかくお得です。変動金利に次ぐ低金利でありながら、10年間も返済額を一定にしてくれます。

お得な期間が10年間も続きます。それならば、10年間の間に「1,600万円の住宅ローンを完済できるのでは?」との結論に行きつきました。

悩み抜いた末、10年間での早期完済(厳密には借り換えになるので、13年間)を目指す私は、10年固定金利を選びました。

 

ちなみにですが、思い出すだけでも恥ずかしいのですが、過去2015年にこんなクソみたいな記事も書いていました。

なぜこのようなクソ記事を修正しなかったのは甚だ謎なのですが、振り返って読んでみると、「返済シミュレーションは当初の想定通り」であることにビビります。

12年で完済予定!!住宅ローンから解放されよう!!

2015.10.08

記事の最後に「最大のリスクは、私の失業ですね(てへ)」と締めくくっていますが、案の定、私は次の就職先も決めづに退職してしまいましたからね。予言的中、有言実行してしまいましたね。

今は独立しましたので、当時とは新たな恐怖との闘いでございます。

 

10年固定金利を借りてみて感じるメリットは?

「借りてから10年間で返済するぞ!」

無謀な野望を実現するために選んだ10年固定金利ですが、返済が始まり1年が過ぎた今、「そのときの決断は正しかった。」と胸を張っていうことができます。

なぜなら、10年固定金利は、次のようなメリットを享受できるからです。

 

金利は十分、低い。

10年固定金利のメリットは、金利の低さです。

10年間も金利を固定してくれるのに、変動金利と大差ない低金利は、月々の返済額を減らし、早期完済を実現させてくれます

試しに住信SBIネット銀行の変動金利と10年固定金利(当初引き下げ)での月々の返済額を比較してみましょう。

変動金利(0.457%):77,306円

10年固定金利(0.72%):80,827円

35年固定金利(1.32%):89,233円

※金利は2017年1月時点。住宅ローンを新規で3,000万円借りた場合。

変動金利と10年固定金利の毎月の返済額の差額は、3,521円になります。

対して、10年固定金利と35年固定金利では、8,406円にもなります。

変動金利に比べれば高いですが、それでも35年固定と比較したら、抜群に低い金利でございますな。

10年固定金利は、変動金利と大差ない低金利の恩恵を受けることができます。

これなら早期完済を目論むあなたの野望だって、叶えることができると思いませんか?

 

10年間、返済額が変わらない安心感。

また10年固定と言うぐらいですから、10年間、返済額が変わらない安心感は大きなメリットであります。

変動金利はぶっちぎりの低金利で魅力的なのですが、この先どうなるか分からない恐怖は常に付きまといます。ですので、返済計画も臨機応変にしなくてはならず、安定した返済計画を遂行することができません。

ですが、10年固定金利は違います。なんたって10年間は金利が同じで、返済額も同じなのですから。

この先10年間は、この金額を返済すれば許して頂けるのですね。イエス、分かりました。

では、優遇して頂いてる間に、極秘完済計画を遂行致しましょう。ぬふふふ・・・

住宅ローンを早期完済するには、綿密な計画が必要であり、それには安定した金利が必要不可欠です。変動金利のように先の見えない資金計画では、お金を安心して動かすことができません。

10年固定金利では、同じ返済額が10年も保証されます。この10年、借りて返済してみると、思ったより長くて快適ですよ。

 

住宅ローン控除が終わるタイミングと重なる。

また10年固定金利の「10年間」という固定期間は、ちょうど住宅ローン控除が終了するタイミングでもあります。

ですので、10年固定金利の優遇期間と住宅ローン控除期間が一致するので、資金計画が非常に立てやすいメリットがございます。

住宅ローン控除とは?

住宅取得から10年間、住宅ローン残高の1%を所得税・住民税から控除する制度。

神のようにありがたい制度ですが、住宅取得から10年で終わってしまうのです。

11年目からは1%の控除(1%の金利優遇)がなくなってしまいますぞ・・・。

いったいどうやって返済すればいいものか・・・。

住宅ローン控除は住宅購入を後押しする制度ですが、11年目以降はサポートしてくれません。

 

ですので、やはり住宅ローン返済は、最初の10年間が勝負なのであります。

そう考えたとき、偶然にも10年固定金利の固定期間(優遇期間)と住宅ローン控除の適用期間がぴたりと重なるではありませんか。

これは偶然の一致ではありません。必然でしょう。この10年間にガンガン返済資金を貯めなさいと。

 

意外な落とし穴も。10年固定金利のデメリット。

メリットだらけの10年固定金利に見えますが、やはりデメリットもあります。

実際に10年固定金利にしてみて、私は次のようなデメリットを感じております。

 

シミュレーション通りにならなかったときの、11年目以降の金利。

やはり10年固定のデメリットは、11年目以降の金利です。

自動的に変動金利になるにしろ、再び固定金利を選ぶにしても、金利引き下げ幅が小さくなるので、金利が上がる可能性があります。

住信SBIネット銀行を例にしますと、11年目以降の金利は次のようになります。

変動金利:2.075%

10年固定金利:1.72%

これは目の錯覚ではありません。11年目以降、金利は本来の姿になって暴れ始めます

家計が炎上したであります!どなたか家計のお医者様はいらっしまいせぬかーーー!!

もし万が一、10年の優遇期間に想定通りの資金を準備できなければ、その後の返済はかなり苦しいでしょう。

改めてこの事実を書いて、私は身が引き締まる思いでございます。

 

まとめ:10年固定金利は、計画的に繰り上げ返済できる人におすすめ!

メリット、デメリットともに包み隠さずお伝えしましたが、結論としては、

 

「住宅ローンを10年で勝負をつけたい人」

 

には、うってつけの金利タイプでありますね。

変動金利に匹敵する低金利が10年間も続きます。しかし11年目以降は、かなりの塩対応になります。

ですので、優遇された10年間に「どこまで返済資金を準備できるか?」にかかっているのですね。

優遇期間の10年は、近すぎず、かといって35年ほど遠すぎない未来です。

しっかりと資金計画をたて、収入増加・節約ともに貪欲な実行力をもってすれば、住宅ローンの完済だって実現可能でしょう。

私は住宅購入時に12年で完済という目標を立てましたが、3年後に住宅ローンを借り換えたので「13年で完済」という目標に向かって邁進しております。

目先の金利につられて10年固定を選ぶのは危険ですが、早期完済を目指すのであれば、最適の金利タイプと言えるでしょう。

ぜひ10年固定を有効活用して、早期完済を実現しましょう。それでは、また!

 

 

▽10年固定金利を住信SBIネット銀行で借りました。はっきり申し上げますが、クソ最高です。

借りてみた!住信SBI銀行の住宅ローンが圧倒的にお勧め。メリット・デメリットは?

2018.01.20

 

▽10年固定金利以外の金利タイプは、こちらの記事で解説させて頂きました。

住宅ローンの金利タイプはどれがお勧め?初心者目線で優しく解説!

2018.01.15

 

▽あなたは大丈夫ですか?住宅ローンで後悔しないためには、この1つにだけは気をつけて頂きたいです。

住宅ローン選びで後悔しないためにやるべき、たった1つのこと。

2018.01.18

こちらの記事もお勧めです。