「地方銀行から住宅ローンを借りようと思っているけど、何か問題あるの?」
「住宅ローンはどの銀行から借りても同じでしょ?」
こんにちは。
住宅ローンを借りるとき、一番最初に上がってくる選択肢はあなたのお住まいの地方銀行ではないですか?
なぜならハウスメーカー(不動産会社)は地方銀行と提携していることが多く、住宅購入時に地方銀行を案内されるからです。
「信頼のおけるハウスメーカーから紹介された地方銀行なら大丈夫だ!」
と思いたいところです。
ですが、ご注意下さいませ。
地方銀行の住宅ローンは、万能ではありません。明確にメリット・デメリットがございます。
そこでこの記事では、実際に地方銀行で住宅ローンを借りた私が、メリット・デメリットを実体験を交えながら解説させて頂きましょう。
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この記事の概要
地方銀行のメリット。
地方銀行から住宅ローンを借りる場合、どんなメリットがあるのでしょうか。
地方銀行から住宅ローンを借りると、次のようなメリットがあります。
親切なサービス・人間味ある対応で、優しく住宅ローンを教えてくれる。
地方銀行のメリットは、何と言っても親切なサービス・人間味のある対応です。
住宅ローンの知識がなくても、銀行の担当者が優しく手取り足取り教えてくれます。
ですが、ご安心下さいませ。地方銀行の場合、そこで働いている人の多くが現地の人でございますから。親しみやすさ抜群でございますよ。
難しい住宅ローンの専門用語だって、ぬくもりを感じる方言を交えながら教えてくれます。
ちなみにですが、私が地方銀行で住宅ローンを借りたときの、心温まるエピソードが1つありました。
地方銀行の店舗で契約を済ませて帰宅したところ、銀行から「捺印が抜けている」との連絡がありました。
・・・え?今から私の自宅に来てくれるですと?
その30分後、銀行の担当者が謝罪の言葉と共に訪問してくれました。しかも手には手土産まで。
銀行はクールでドライなイメージを勝手に持っていましたが、地方銀行はすごく親切でございました。
もしも住宅ローンの知識がなく、不安で押しつぶされそうな状況であれば、地方銀行の優しさが身に染みるはずですよ。
地域ナンバーワンの店舗数で、自宅の近くに窓口がある。
そして地方銀行のメリットは、地域ナンバーワンの店舗数を誇り、圧倒的な利便性を誇ることですね。
店舗数が多いということは、それだけ窓口も多く、相談に乗ってもらえたり、手続きが便利になります。
買い物のついでや、子供の送り迎えのついで、など、生活に密着しながら住宅ローンの手続きを進められるのは、大変ありがたい限りでございます。
住宅ローンの手続きは煩雑で、しかも必要書類が多くて大変です。記入漏れや書類不備があると、その都度やり直ししなくてはいけません。
ですが自宅の近くに店舗(窓口)があるので、いつでも対応できますし、相談してもらうこともできます。
忙しい住宅購入の時期に、このメリットは大きいでございますよ。
審査は緩い傾向あり。
また地方銀行のメリットは、審査が緩い傾向にあることです。
他の銀行(メガバンク・ネット銀行)と比較しても、地方銀行の審査基準は比較的緩いとのことです。
・・・確かに私も当時年収300万でしたが、ぶっちぎりの成績で審査を通過しましたからね。
デメリットの項目で後述しますが、地方銀行は金利が高い分、審査は緩い傾向があります。
それは他の銀行(メガバンク・ネット銀行)で審査に通らなかった人を、救い上げる意図でもあります。
地方銀行のデメリット。
なるほど、地方銀行の住宅ローンのメリットを見てみると、「地方銀行もまんざらでないな」と思いませんか?
ですが、冒頭でも申し上げましたが、地方銀行の住宅ローンには明確なデメリットもあるのです。
金利が高い。
何と言っても地方銀行の最大のデメリットは、金利の高さでございます。
金利が高いのですよ、とにかく高いのですよ。初めての住宅ローンだと気が付きませんが、べらぼうに高いですよ。
ご参考までに今日時点(2018年1月)の金利を比較させて頂きますと、
地方銀行(足利銀行)・・・0.775%(変動金利)
ネット銀行(住信SBI)・・・0.439%(変動金利)
なんと地方銀行は、ネット銀行の倍近い金利ですから。
ですが、どちらも1%を切る低金利じゃないですか?
あなたはもしや、「どちらも低金利だから、支払い総額はさほど変わらないのでは?」と思っていませんか?
もしもそうお考えであれば、今ここで考えを改めるべきでしょう。なぜなら35年も借りると、支払い総額は大きく変わるからですよ。
試しに先ほどの金利で簡単にシミュレーションしてみました。
返済総額(3,000万を借りて、35年で完済する場合)
地方銀行(足利銀行)・・・34,261,884円
ネット銀行(住信SBI)・・・32,369,012円
金利が違うだけで、あなたは余分にお金を払わなくてはいけません。しかもその額が大きいのですよ。
地方銀行の住宅ローンのデメリットは、金利が高いことです。しかもこのデメリットが、致命的なデメリットでもあります。
保障内容が充実していない。
地方銀行の住宅ローンのデメリットは、住宅ローンに付随する保証内容が充実していないことです。
住宅ローンには、
・死亡、または高度障害になったときに、住宅ローンがゼロになる。(団体信用生命保険)
・ガンや脳梗塞になったときに、住宅ローンがゼロになる。(特定疾病の生命保険)
・ガンと診断されたとき、見舞金が支払われる。
などの生命保険が付随します。
通常保険には、金利を上乗せして(別料金で)加入するのですが、これらがすべて無料で加入できる住宅ローンもあります。
地方銀行の住宅ローンは対応こそ親切でありますが、保障内容に限っては極めて塩対応であります。
もとから高い金利なのに、オプションの保険に加入すると、さらに金利が高くなってしまうのです。
返済が始まると、意外と相談することがない。
地方銀行の窓口の多さはメリットとしてご紹介しましたが、いざ返済がスタートするとデメリットに変わってしまいます。
なぜなら返済が始まると、相談することがないのですよ。
・・・。・・・。・・・。(何もねぇ)
住宅ローンの返済はとても簡単です。毎月決まった日に、決まった額が引き落とされるだけでございます。
それを通帳でハラハラしながら、ただ見守るだけでありますから。
住宅ローンを借りるときは、「近くに窓口があるから安心だ!」と思っていたのに、いざ返済が始まると面白いぐらいに何もないじゃないですか。
あれほど頼りに見えた店舗が、今や余分な経費に見えてしまいます。
もしも地方銀行の金利が高いと知りつつも、完済までずっと払い続けるならば、それは「地元愛」と呼ぶしかありません。
まとめ:地方銀行のデメリットも確認すべし。
それでは、まとめましょう。
地方銀行の住宅ローンのメリット・デメリットは、次の通りでございます。
【メリット】
1・親切なサービス、人間味ある対応。
2・自宅の近くに窓口がある。
3・審査は比較的緩い。
【デメリット】
1・金利が高い。
2・保障内容が充実していない。
3・返済が始まると、意外と相談することがない。
地方に住むあなたにとって、地方銀行はどのメガバンクよりもメジャーな存在ですし、聞いたことのないネット銀行よりも格段に安心感のある存在でしょう。
イエス、それこそ、地方銀行のメリットでございます。
ですが、地方銀行の金利は高く、返済総額は高くなってしまいます。
住宅ローンは借りるまでは大変ですが、返済がスタートしてからはとても楽ですよ。
地方銀行から住宅ローンを借りるときは、しっかりメリット・デメリットを抑えて借りましょう!
それでは、また!
▽ハウスメーカー経由で地方銀行から住宅ローンを借りました。
その結果、今、猛烈に後悔しております。
地方銀行から住宅ローンを借りるときは、メリット・デメリットをしっかり知っておくことが大切でありますぞ。