こんにちは。
「1階はビルドインガレージがあるから、1階に浴室が置けない・・・。」
「1階は店舗として使うから、1階に浴室が置けない・・・。」
「無理して浴室を1階にすると、1階が鬼のように狭くなる・・・。」
3階建ての家の間取りを考えるとき、浴室の位置に困ってしまいませんか?
2階に浴室を設置することは、技術的にはなんら問題はありません。
しかし、不安なんですよね。
水は上から下に流れます。水回りを高い位置に配置するのは、いろいろと悩ましいのです。
そこでこの記事では、2階に水回り(浴室・手洗い・洗濯機)を配置するときのメリット・デメリットを解説させて頂きます。
実際に2階に浴室を設置したときをイメージしながら読んで頂けたら幸いです。
スポンサーリンク
2階浴室・手洗い・洗濯機のメリット!
「2階に浴室作るの、なんか不安なんだよな・・・」
漠然と不安を抱えるのは、ごもっともでございます。
しかし2階浴室には、次のメリットもありますよ。
1階を広く使えるので、希望の間取りが実現できる。
2階に浴室を作ると、それだけ1階を広く使えます。
当然だとおっしゃるかもしれませんが、これほど大きなメリットはないですよね。
・1階を店舗として使いたい。
・車、バイクが趣味で、1階にどうしてもガレージを作りたい。
・狭い土地だから、1階を駐車場にする必要がある。
「浴室は1階にしなきゃいけない・・・」と固定概念のように思っていると、希望のプランが実現できません。
ですが浴室を2階にすれば、問題を解決できるかもしれませんよ。
2階浴室は不安でしたが、やって正解でしたな。
1階には1階でしか、できないことがあります。ですが浴室は2階にでも作れます。
さて、あなたの希望するプランは浴室を2階にすることで、どんな風に実現できますでしょうか?
2階浴室を前向きに検討する価値は、十分にございます。
入浴中・入浴後のプライバシー性が高い。
2階に浴室をもっていくと、入浴中・入浴後のプライバシー性が高くなるメリットがあります。
これはとくに全国のマダムたちにとって、うれしいメリットでしょう。
こ、これは一大事であります。つ、ーーーー!!(どたどたがっしゃん)
入浴中のプライバシーはもちろんのこと、入浴後も無防備となりがちなので、しっかりとプライバシーを守る必要があります。
また男性の中には、
「見られても減るわけじゃないし!窓全開にして、自宅で露天風呂みたいに入りたいよな!」
とか、つまらぬ妄想をしている方もいらっしゃるかとお察しします。(私含む)
しかしあなたがよくても、見てしまった相手が不快になるかもしれません。
さすがに1階で窓を開け放ってお風呂に入れば、いやおうなく人目に晒されます。
しかし2階の浴室であれば、窓を開けて露天風呂のように使っても、プライバシー性が高いので、だれかを不快にする心配はありません。
2階の浴室なら、窓を開けた開放的な空間の入浴タイムが楽しめますよ。
展望の良さ。
プライバシー性の高さとあわせて、2階の浴室は展望のよさがメリットです。
1階で窓を開けたところで、通行人の顔、もしくはお隣さんの壁がまじまじと見えるだけで、展望的になにも魅力がありません。
ですが2階の浴室であれば、窓を開けたときの障害物が少ないです。
このささやかな幸せ。あぁ、今週も頑張りましたな・・・。
毎日生活するマイホーム。小さな楽しみがあると、幸福度が高くなります。
さらに3階に浴室をもってくることも可能です。
その場合、2階の浴室よりもさらに展望はよくなり、至福の入浴タイムとなるでしょう。
洗濯物を干すまでの動線が短い(洗濯物を2階・3階に干す場合)
浴室と一緒に水回り(洗濯機・手洗い)を、セットで2階にもっていくことも可能です。
2階に洗濯機のスペースを置くと、洗濯物を干すまでの動線が短くなります。(洗濯物を2階・3階に干す場合)
大きめのバルコニーを作り、そこで洗濯物を干そうと思っているなら、2階洗濯機は便利です。
・水に濡れた重い洗濯物を階段で運ぶ必要がない。
・乾いた洗濯物を2階に収納する場合、生活動線が短くなる。
また2階は日当たりがいいので、洗濯物が1階よりよく乾きます。
花粉の季節・梅雨の季節。洗濯物が乾かない季節こそ、2階洗濯機のメリットは大きいです。
2階浴室・手洗い・洗濯機のデメリット
2階浴室のメリットをみれば、「2階の浴室もまんざらでもないな・・・」と思いますよね。
ですが、ご想像のとおり、やはりデメリットもございます。
しかも2階浴室のデメリットは、わりと深刻なものが多いので、注意が必要です。
水漏れリスクの被害が大きくなる。
2階浴室のデメリットは、水漏れリスクです。
1階の浴室に比べ、2階で水漏れしたときの方が被害は大きくなってしまいます。
2階から水が漏れると、
・天井、壁が濡れる、湿る、カビが生える、白アリがでる。
・1階の家具が濡れる。
・思い出の詰まったモノが濡れると悲しすぎる。
・配管の修理が大変。
1階浴室の水漏れは、基礎が濡れるだけです。
基礎が濡れるのも大問題ですが、しかし逆を言えば被害は基礎だけなんですよ。
2階からの水漏れは、被害は広範囲に及びます。
また1階の浴室の配管は、床下を通りますので、修理は床下に潜れば可能です。
しかし2階の浴室だったら・・・。
修理ができないわけではありません。ただ大変なだけでございます。
音(シャワーの音、排水音)の問題。
2階浴室のデメリットは、音の問題です。
浴室と寝室が同じフロアにある場合、水を使う音がよく聞こえてしまいます。
さらに浴室での水の音は、1階にも伝わります。
・シャワーを使う音。
・水が配管を流れる音。
「うるさくて眠れない!」というほど大きな音でなくても、音に敏感な方なら、浴室と寝室は別のフロアがおすすめです。
どうしても音が気になるようであれば、浴室のまわりを防音壁にすることも可能です。
耐震面に不安が残る。
2階に浴室を設置する場合、耐震面での不安が残ります。
耐震面の不安とは、重いものを上に乗せると、建物は不安定になることです。(重心が上がる。)
もちろん3階建ての家を建てるときは構造計算をするので、耐震性の心配はありません。
・・・計算上ですがね・・・
計算上は問題がなくても、実際は多くの問題を抱えています。
・経年劣化したときに、新築時の耐震性は確保されているか?
・構造計算通り、ミスなく施工されているか?
・巨大な地震により、構造に被害はでていないか?
「重いモノが上にある。」ということが、根本的に不安定な状況に変わりありません。
かつて太陽光でお風呂のお湯を暖める給湯器が流行しましたが、給湯器の重さで柱が歪んだ・・・というトラブルもあるそうです。
重いモノを高い位置につけるのですから、なにかしら不具合が出ても不思議ではないのです。
配管が長くなるぶん、給湯器で温めるのが大変になる。
2階浴室にすると、給湯器と浴室までの距離が長くなってしまいます。
そのため1階浴室に比べ、
・お湯が出るまで時間がかかる。
・燃焼効率が悪くなる(配管の途中で温度が下がる。)
使い勝手が悪くなるデメリットがあります。
さらに言えば、お湯が出てくるまで時間がかかること、それはつまり、余分に水とガスを使うことです。
これは家計によろしくありません。
2階に浴室を作ると、ランニングコストも高くなります。
配管が長くなる分、施工費は高くなる。
2階の浴室・水回りでは、配管が長くなってしまうので、施工費が高くなるデメリットがあります。
「1階にも浴室は作れるけど、憧れてるから2階浴室にする!」
という方は、高くなった施工費を見ても2階に浴室を置きますでしょうか?
重力に逆らって生きるのは、お金のかかることなのですね。
2階浴室・水回りを快適にする工夫と注意点。
狭い土地に家を建てるとき、どうしても浴室は2階になりがちです。
また1階を店舗など広いスペースとして使いたいときも、浴室は2階になります。
2階に浴室を作るときは、次の点に注意することが大切です。
経験のないハウスメーカー・工務店には、無理にお願いしない。
2階浴室は、防水性・耐震性、そして施工技術の面でクリアすべき問題があります。
そのため2階に浴室を作った経験がない工務店・ハウスメーカーなら、別の工務店に依頼した方が賢明です。
無理にお願いして施工不良となるよりも、
「うちは経験あるから大丈夫。任せて!」
という工務店に依頼した方が安心です。
浴室・手洗い・トイレなど、水回りをまとめると便利。
浴室を2階にする場合、手洗い・洗濯機などの水回りもワンフロアでまとめることがおすすめです。
水回りを1カ所にまとめることで、
・生活動線が短くなる。
・工事費が安くなる。
というメリットがあるからです。
水回りはバラバラにせず、できる限りワンフロアにまとめましょう。
玄関に小さな手洗いを作っておくと便利。
2階に手洗いをもっていくと、1階で手を洗う場所に困ってしまいます。
そのとき、簡易的な手洗いを玄関に置いておくのがおすすめです。
子供が真っ黒な手で帰宅したとき、玄関ですぐに手が洗えると便利ですよ。
まとめ:2階浴室も、メリットが大きい。
「1階に浴室が置けない・・・。」
「無理すれば置けるけど、1階が狭くなる・・・。」
その悩みは、浴室を2階にすることで解決できます。
浴室(水回り)を2階にもってくることで、次のメリットがあります。
・1階が広く使え、希望の間取りが実現できる。
・入浴中、入浴後のプライバシー性が高い。
・展望がいい。
・洗濯物を干す前の生活動線が短い。
ですが2階浴室を導入したときのデメリットも無視できません。
・水漏れしたときの被害が大きくなる。
・音(シャワー・排水音)の問題。
・耐震面に不安が残る。
・配管が長くなるので、水を暖めるのに時間がかかる。
・施工費が高くなる。
2階に浴室を作るとき、防水・耐震への配慮が必要になるので、経験豊かな工務店に依頼したいところです。
2階浴室はデメリットが目立ちますが、1階を広く使えるのは大きなメリットです。
1階は1階でしかできないこと(店舗、ガレージなど)があります。しかし浴室は2階でもできるのですよ。
この事実、よくよく検討してご判断くださいませ。
素敵な家作りを。それでは、また!
▽間取り作りで後悔しない方法をまとめました!
▽間取りを無料で提案してもらえる、無料ツールはこちらです。
▽ハウスメーカーのカタログ「だけ」欲しい方は、こちらをチェック!
水回りの配管は?生活動線は使いやすいでしょうか?
・・・心配であります。