こんにちは。
子供のことを真剣に考えているからこそ、感情的に怒ってしまうことってありますよね。
本当はもっと優しくしてあげたい、怒鳴りたくないって思っていても、
と、雷が落ちてしまうのです。
しかし問題なのはそこからです。子供を怒った後に襲われるのは、「子供に悪いことをした」という罪悪感です。
子供が可哀想だ。子供に悪影響が出ないか心配だ。
親失格だ。父親、母親の資格がない。
子供を怒った後はたいてい罪悪感に襲われます。
さらに追い打ちをかけるように、
「子供は叱るべき。怒ってはいけない。」
という社会の風潮が私の胸を締めあげるのです。
果たして本当に子供を怒ることは悪いことなのでしょうか。子供を怒る親は、親失格なのでしょうか。
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この記事の概要
子供のことを真剣に考えているからこそ、怒れる。
子供を感情的に怒る。
子供のことを真剣に考えているからこそ、心の底から怒りの感情がわきたつのです。
これが同じことをよその子がしたとしたら、怒りの感情は出てきませんよね。
かわいい我が子のことだからこそ、
・なんとかしてあげたい
・将来、困って欲しくない
という気持ちが前面に出てしまうのです。
親のストレートな気持ちは子供に届く。
社会の風潮では、「怒るより叱る」です。
冷静に子供の間違いを訂正し、よりよい道を指し示すことが正解のように言われております。
まあ、言いたいことは分かりますよ。
子供だって怒られたくないですし、親だって好きで怒っている人なんて誰もいないですから。
ですが叱るだけでは、子供の目は覚めないのですよ。自分のやらかした愚かさに気がつかないのですよね。
だって、あなたは経験ありませんか?親や先生から冷静に叱られているとき、心の中で「早く終われ・・・」と念じていた経験は?
・・・私はたくさんありますよ。
つまりは、そういうことなんですよ。
無邪気な子供には、冷静に叱るぐらいでは、親の真意は1割も伝わらないのです。
それは自分が子供だった頃を、脚色せずに思い出して見ればすぐに分かることです。
ですので、「それは悪いことなんだぞ!」と伝えたいならば、熱い気持ちが必要なんですよね。
イエス、それこそ、怒りのエネルギーでございます。
・お前は悪いことをしたんだぞ。
・お前のことを心配したんだぞ。
・お前はほかの人に迷惑をかけたんだぞ。
子供のことを心から案じているからこそ、生まれてきたエネルギーを、そのままダイレクトに伝える。これこそ、「子供を怒ること」ではないでしょうか。
子供の心には、親のストレートな感情(怒り)がよく響きます。
「どれだけ心配したと思っているんだ!」
子供に親の気持ちを伝えるには、思う存分怒った方がいいのかもしれません。
子供のことを怒ったからと言って、親失格ではない。
しかし子供を怒った後にやってくるのが、「罪悪感」でございます。
・子供に悪いことをした。
・子供がかわいそうだ。
・感情のまま怒って、親失格だ・・・。
私も子供を怒ったあとに、罪悪感に襲われることがあります。
・・・ミジンコになりたい。私はミジンコになりたいぞ・・・。いや、こんなかわいい子供を怒る私は、ミジンコ以下の存在です・・・ちーん
「親失格」、「父親失格」。
子供を怒った後、自分を責める言葉が脳裏を飛び交うのであります。
しかしですよ?私は思うのです。
このかわいい子供たちのことを、本気で思って怒ってくれる人は、はたして地球上にどれくらいいるのか?と。
祖父母は孫の可愛さに溺れているから無理でございます。与えるのはお菓子とジュース、おもちゃばかりですので。
学校の先生はどうでしょうか。今どき熱血先生は生存しているのでしょうかね。
子供のことを本気で怒ってくれる人は、世界広しとは言え、親だけかもしれません。
本気で怒ってくれて、過ちに気がつかせてくれるのは、親だけかもしれませんよ。
子供のことを本気で怒れるのは、世界で親だけかもしれない。
そう思えば、子供を怒ってもぜんぜん「親失格」なんかではありませんよね。
子供を怒るときの注意点。
子供を怒ることは、悪いことではありません。
ですが、やたらめったに怒るのは、お互いにもよくないですよね。
そこで子供を怒るときは、次の5つのことに注意してみましょう。
1・怒りを貯めない。
怒りを貯め込むと、感情のコントロールが出来なくなります。
だから、怒りは貯めこまないで、その場その場で怒るようにしましょう。
「子供を怒ることは、悪いこだ!」と思ってしまうと、怒ることをためらってしまいます。
すると、子供へのイライラがだんだん蓄積されていくのですよね。
そしてある日、ささいなことがきっかけで、ドカンと火山が噴火してしまうのです。
コントロールできない感情は、必要以上に子供を傷つけてしまいます。
ですので、感情の暴発を防ぐためにも、ちょこちょこ子供を怒るようにして、うまくガス抜きをしましょう。
怒るときは、怒りをコントロールすることが大切です。
怒ることを我慢してしまうと、感情が暴発して制御不能になりますので、ご注意下さいませ。
2・目の前のことだけ、怒る。
子供を怒るときは、目の前のことだけに集中することが大切です。
1つのことを怒りはじめると、怒っている自分にイライラして、怒りが次から次へと連鎖してしまいます。
「自分で火をつけて、自分で火に油を注いで。いったい自分は何をしているのか・・・?」
怒り終わって冷静さを取り戻したとき、周囲には燃えカスしか残っていない状況にがくぜんとしてしまいます。
片付けをしないのを怒っていたのに、モノを大事にしないことにも怒ってしまう。
ご飯をちゃんと食べないことを怒っていたのに、好き嫌いが激しいことにも怒ってしまう。
怒りの連鎖反応が続くと、収拾が付きません。燃えるモノ、すべて焼き尽くさないと気が済まなくなってしまいますよ。
ですので、子供を怒る時は、今、目の前のこと1つに集中しましょう。
1回怒るときは、1つのことだけ。それ以外は目をつぶってあげることが大切です。
3・余計な一言「どうしてできないの?」を言わない。
怒っているときに注意したいのが、「余計な一言」を言わないことです。
余計な一言とは、ずばり、「どうしてできないの?」でございます。
感情的に怒りがこみ上げてくるものだから、親もついつい本音が出てしまいます。
我が子のことを真剣に思っているからこそ、子供のことが不安でしょうがない。子を案ずる気持ちが、「どうしてできないの?」と心ない一言になってしまいます。
しかしこの一言は、とても子供を傷つけてしまいます。
できないことへの苛立ちは、親以上に子供が感じているもの。そこだけは配慮してあげたいものですね。
4・怒らない日を作る。
子供のことを怒っていることが続くと、次第に「怒っている自分」が嫌になってきます。
誰だって毎日子供と仲良く笑って過ごしたいじゃないですか。怒ってばかりいる自分なんて、嫌でございますよ。
ですので、怒る日が続いて自己嫌悪になりそうになったら、特別に「怒らない日」を作ってみることがおすすめですよ。
多少の悪ふざけは、見て見ぬふりでございます。寛大な広い心で、見逃してあげましょう。
毎日真剣に子供と向き合っているのですもの、子供を怒らない日があってもいいではありませんか。
オンとオフ、上手に使い分けて、気分をリフレッシュすることが大切です。
5・怒りすぎたなと思ったら、素直に謝る。
最後になりますが、子供のことを「怒りすぎたな・・・」と思ったら、素直に謝ることも大切ですよ。
親だって人間ですから。感情をコントロールできないで、言いすぎてしまうことだってありますとも。
しかし言いすぎたら、きちんと謝るべきですよね。親が子供に謝っちゃダメという決まりはありませんし。
言いすぎて悪いと思ったら、素直に謝った方が、気持ちが楽になりますよ。
親も子も素直になった方が、育児は楽になるものですよ。
まとめ:子供を怒っても、親失格ではない。
それでは、まとめましょう。
子供を怒るときの注意、罪悪感を断ち切るポイントは次の通りでございますよ。
1・怒りを貯めこまない。
2・今、目の前のことだけ怒る。
3・余計な一言「どうしてできない?」を言わない。
4・怒らない日を作る。
5・怒り過ぎたならと思ったら、素直に謝る。
子供を怒ることは悪いことではありません。
それは子供のことを真剣に考えているからこそであり、親のストレートな感情でしか伝えられないこともございます。
だからこそ、子供を怒るときはルールを決めて、感情を上手にコントロールしたいものです。怒らない日を作ってリフレッシュすることもお忘れずに。
怒ることで伝えられる想いも、また親子愛ですね。
ぜひ素敵な育児を。それでは、また!
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