努力が死ぬほど嫌いだったパパより、子供たちに伝えたいこと。

こんにちは。

 

自慢ではありませんが、私は自分に厳しいです。そして人にも厳しいです。

子供も厳しく育てており、習い事のピアノでは、しばしば子供は泣きながら練習しています。

パパは息子の隣に座り、がっつりマンツーマンで練習しております。

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息子のピアノの練習曲が難しくなり、ここ数日、息子は泣きながら練習する日が続きました。

そんな様子を見たから、

あなたは厳しすぎるわ。どうしてそんなにストイックなの?

と、言われて、ふと我に返りました。

 

・・・はて・・・私が子供の頃は、努力が嫌いなダメ人間だったのにな・・・。

いつからこんなにストイックになってしまったのだ??

そうなんですよ、私は今でこそ自他ともに厳しいストイックマシーンなんですが、思い起こせば「努力しないダメ人間」だったんです。

 

ですが、に言われて気が付きました。

ダメ人間だった私が更生し、自分に厳しく、努力するようになったターニングポイントがあったのを思い出しました。

 

息子たちよ、ごめんなさい。

パパは偉そうなこと言ってますが、君たちの年齢の頃は、本当にダメ人間だったのです。

 

この記事は「週記」として1週間を振り返りながら、人生を少しだけ悔い改めたいと思います。

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頑張ることが大嫌いだった子供時代。

今でこそ「自分に厳しく、他人にも厳しく」がモットーですが、子供の頃はひどいものでした。

とにかく頑張ることが大嫌いで、いかに「楽をするか?」しか考えていませんでした。

 

3歳からピアノを習うも、まったく練習しないので先生がキレて帰ってしまう事件。

思い起こせば私は3歳からピアノを習わせてもらっていました。

5歳の兄がピアノ教室に通う姿にあこがれて、「ボクも!ボクも!!」と親を困らせて、通わせてもらいました。

 

で・す・が!

 

練習しなかったんです。とにかく練習しませんでした。

兄のマネがしたかったので、特にピアノがしたい訳でもなく、いつしかピアノ教室が苦痛になりました。

 

そして事件は起こります。

いつものように先生からの宿題をまったくやらずにピアノ教室に行ったところ、先生がマジギレされました。

若い女性の先生で、「怒る」とは無縁の優しい先生でした。

しかし私のやる気のなさが、視界に入るだけで逆鱗に触れたのでしょう。

先生は顔を真っ赤にしながら自室に帰ってしまいました

私はなすすべもなく、決められた時間(30分)、一人でピアノを弾いて帰宅しました。

 

普通の神経を持ち合わせている子供なら、

 

「やべえ!先生を怒らせてしまった!ちゃんと練習しなきゃ!!」

 

と、思うことでしょう。

ですが私は違いました。

怒られることもなく、新しい宿題が出ることもなく、実にラッキーでしたな。

30歳を超えて二児のパパになった今だから思いますが、この頃の私は「マジで腐っていやがる」と思いますね。

 

頑張らなくても結果が出せるのが、勉強。

子供の頃から頑張ることが嫌いでした。

一生懸命努力している人を見ると、冷めた目で見ていました。

 

「クールでドライ。冷静沈着。」

 

よく言えばそうかもしれませんが、その当時の私は一生懸命になれないだけのクソ野郎でした。

 

頑張ることが大嫌いな私でも、得意分野がありました。

それは勉強です。

勉強は熱意をもって、一生懸命、誠心誠意、やる必要がありません。

淡々とやればいいのです、淡々とやるべき課題をやればいいのです。

ただそれだけでテストで高得点が取れます。

 

さらに勉強で重要なのが、「効率」です。

「いかに効率よく勉強するか?」

「どの内容の重要なポイントはどこか?」

「テストに出題されるのは、どこか?」

効率を抑えて勉強するだけで、勉強時間を大幅に減らすことができます。

授業を適当に受けて、帰宅してちょっと勉強するだけで学年1位。

・・・楽勝ですな・・・ふふん・・・

その結果、私は完全にインテリクソ野郎と化しました。時は中学生の頃ですね。

 

インテリクソ野郎として、地元の中学では知られた存在になり、やがて県内屈指の進学校に進みました。

相変わらず、頑張ることは大嫌いでした。

このまま適当に勉強して、適当な大学に進んで、適当な企業に就職して、それなりの人生を送るのだろうな。と、思っていました。

 

「少年よ、大志を抱け」

 

かのクラーク先生のお言葉とは真逆の道をいき、青春とはまったく無縁の冷めきった生活を続けるのだろうな。

高校に進学した私はそう思っていました。

 

・・・ですが、事件は起こるのです。

 

人生の転機は、うっかり入ってしまった高校の部活だった。

地元では名の知れたインテリクソ野郎が進学したのは、県内屈指の進学校でした。

 

「これで俺はエリートだ。」

 

冷めたハートの中には、ピカピカに磨かれたプライドだけがそびえ立ちました。

意気揚々とのぞんだ高校生活でしたが、開始早々に私のプライドはずたずたになりました

 

真剣に勉強するヤツには、勝てない。→人生初の「落ちこぼれ」

「勉強?ああ、ポイントを押さえて、ちょちょっとやればいいんでしょ?」

インテリクソ野郎だった私はタカをくくっていました。

今まで通り、「必要最低限の努力で生き抜いて見せるぜ!」と、なぞのやる気を出していました。

・授業は寝る。

・予習復習はほどほどに。

・テスト直前にちょっと本気を出す。

「これで学年10位くらいいけるだろ・・・」と、のぞんだ最初のテストは、

 

学年277位でした。(280人中)

 

衝撃の結果に震えました。

いや、ちょっと待て。

俺が本気を出してないだけで、お前らなんでそんなに勉強できるの?

ちょっと勉強が得意で、

ちょっと要領がよくて、

ちょっとポイントを抑えて勉強できるだけで、

高得点が取れた中学とは違いました。

 

ここは県内屈指の進学校。地元の秀才たちが集う、秀才たちのサバイバルステージなのです。

ここでは地元で秀才と呼ばれたインテリたちが、毎日しのぎを削って勉強しています。

彼らの表情は、いつだって真剣でした。

 

それに引き換え私は・・・。

あまりの情けなさに、あやうく人格が崩壊しかけました。

お、俺はおバカキャラとして生きるべきなのでは・・・?

う、う、う、うえ~い・・・!!

しかし寸でのところでブレーキがかかり、その後猛勉強して落ちこぼれだけは脱せました。

 

うっかり入部した部活の先輩が、超・熱血だった。

中学時代はサボり部で、テニス部に籍を置きながら幽霊部員として活動にいそしみました。

そのノリで、私は高校の吹奏楽部に入部しました。

ですが、想定外の出来事が起こりました。

私の直属の先輩だけが、クソ熱心だったのですよ。

 

入部した部活は、強豪ではなかったので、ゆるい雰囲気がありました。

音楽のクオリティも求めてなく、「みんなで楽しく音楽しようぜ!」的な雰囲気がありました。

・・・私のパート(打楽器)以外は。

・朝練、昼練、練習前の練習、練習後の練習、自宅での練習。

・基礎練習を延々と繰り返し、楽器に触らせてくれない。

・適当な演奏をすると、マジで怒られる。

・音の違いについて、哲学を問われる。

私の所属したパートだけ、異次元かと思いました。

それまで「事なかれ主義でクール」に生きてきたので、

「なんでここまで真剣にやるの?」

「こんなに真剣にやって、意味あるの?」

と疑問に感じました。

 

でも、私はその部活を最後まで辞めませんでした

さらにあろうことか、その先輩が卒業するとき、情けなく泣いてしまい、感謝の言葉も伝えてしまいました。

 

その先輩は、とにかく熱心で、なにごとも真剣でした。

ときにはうざったく感じることもありましたが、私は内心感じていたのでしょうね。

 

「真剣にやるって、すごい楽しんだ!」と。

 

うっかり入部した部活ですが、そこで先輩と出会い、音楽の楽しさを知りました。

以後、私は猛烈に音楽に傾倒していきます。

大学時代はプロを目指しましたが、志半ばで朽ち果てました。

 

でも、楽しかったです。

「プロになる」という結果こそ叶いませんでしたが、とても楽しかったです。

それは音楽が楽しかったのもそうですが、「何かに熱中する楽しさ」でもありました。

 

真剣にやるからこそ、楽しい。

・厳しい

・熱心だ

・ストイックだ。

スマートな現代社会では、熱血指導は嫌われます

叱って伸ばすよりも、褒めて伸ばす。

強制させるより、自主性に任せる。

そんな風潮がありますよね。

 

他人の教育方針なんて興味はありませんが、私は知っています。

真剣にやるからこそ、心の底から楽しめるんですよ。

真剣にやるからこそ、楽しいんです。

真剣だからこそ、熱中できるんです。

真剣でなければ、つまらないですよ。

 

達成したときに喜んだ顔を見て欲しい。

はとても心配していたようです。

2階から聞こえる子供の泣き声。私のイライラしている声。

いったいパパのピアノレッスンでは、なにが起こっているのだろうかと。

 

私もにもっと丁寧に説明すべきだと反省しましたが、真剣にピアノをやっている子供の顔をよく見て欲しいと思っています。

・思い通りに弾けず、悔しさをにじませる顔。

・できないフレーズに一生懸命挑戦する顔。

・できないフレーズができるようになったときの顔。

中でも「できないことを達成したときの顔」は格別です。

私はこれほどまでに喜びに満ち溢れた子供の顔を知りません。

からは心配されていましたが、私は毎日この喜びの顔を隣で見れて、とても幸せですよ。

達成した喜びの顔は、努力なしには見ることはできません。

なぜなら努力、挑戦しない限りは、達成する喜びを味わうことはないからです。

 

私は勉強においては器用だったので、たいした努力もせずに結果だけ出してきました。

でもそれって、すごくつまらないのですよね。

世界が冷めていて、何もおもしろくないのですよ。「ああ、こんなものか。」と。

 

でも本当は違いますよね?生きるって、すごく楽しいことですよね?

もちろん、苦しいことや辛いこともありますが、それを乗り越えて、その先にある風景を見るからこそ、楽しいのではないでしょうか。

 

社会に出るまで、あと20年。君たちにどんな武器を渡せるか?

毎日ピアノをやるだけでも厳しいのに、パパのレッスンは甘くありません。

できないところがあれば、1ミリでも達成できなければ終わりません。

ですが、私は子供たちをピアニストにするつもりは、毛頭ありません。

それはピアノの練習を通じて、

・小さな努力を積み重ねること。

・真剣に取り組む楽しさ。

を伝えたいからです。

 

あと20年したら、君たちはパパと同じフィールドで戦うことになる。

今はまだかわいらしい子供たちですが、あと20年もすれば私と同じフィールドで戦うことになります。

残酷な話ですが、男の能力は生活に直結します

無能な男は、有能な男にすべてもっていかれます。それも「知らず知らずのうちに」、です。

 

生まれたときは弱く、何もできなくても、その後の努力で人間は強くなれます

教育することで子供に戦う武器と戦術を伝えられるならば、私は

・小さな努力を積み重ねること。

・真剣に取り組む楽しさ。

を伝えたいです。その手段なのが、ピアノの練習です。

 

小さな努力が積み重ねられなくては、長い人生で最終的に負けてしまいます。

能力に関わらず、真剣に取り組んでいる人には、絶対に勝てません。

 

まだまだ先の話ですが、パパは君たちの将来がとても心配なのです。

社会に出るまでに、君たちにどんな武器を渡し、どんな戦術を教えてあげられるのか。

パパの役割はこの1点だと思っております。

どうぞたくましく育って欲しいと願うばかりでございます。

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まとめ:真剣にやる楽しさを知って欲しい。

私は貴重な青春時代の半分を、無駄にしてしまった感があります。

特にインテリクソ野郎だった中学時代ですね。

なまじ勉強ができてしまったので、真剣に取り組む楽しさに気がつけませんでした。

 

真剣にやれば、厳しくなります。ストイックになります。

泣くときもあります、辛いときもあります。

でもだからこそ、楽しいのではないでしょうか。

真剣にやるからこそ、本当の楽しさがあるのですよね。

 

生きる目的は、それぞれの価値観で変わります。

ですが、せっかく生まれたのですから、息子たちには楽しんで生きて欲しいです。

 

「楽しむことは、真剣に取り組むこと。」

 

頑張ることが大嫌いだった君たちのパパは、それに気が付かずに大人になりかけました。

いつも偉そうなことを言ってごめんね。

本当はそんな資格はないのでしょうが、これからも言わせて頂きますよ。

だって君たちの達成したときの顔があまりにもかわいいのですもの。

それでは、また!

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