こんにちは。
せっかくピアノ教室に通っているのに、子供が全然練習しない。
お金がもったいないから、辞めさせるべきなのか?
でも本当はきちんと練習して、音楽の楽しさを知って欲しい。
練習しない子供に悩む、パパ・ママも多いのではないでしょうか。
・・・分かります、分かりますよ、そのお気持ち。
なぜなら私は、3歳からピアノを習わせて頂きながらも、まったく練習しない子供でしたので。
では、なぜ子供(男の子)はピアノの練習をしないのか。そして練習しない子供にはどう対応したらいいのか。
この記事では練習しない子供の秘密について、ピアノを練習しなかった子供を代表して解説させて頂きます。
ぜひ子供の気持ちを想像しながら、最後までお読みくださいませ。
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この記事の概要
子供がピアノを練習しない原因。
3歳からピアノを習わせて頂きながらも練習せず、ただ月謝を湯水のごとく垂れ流してしまった。
こんな親不幸をしてしまう子供は、きっと私だけではなかった・・・はず。
なぜ子供(男の子)はピアノの練習をしないのでしょうか?
それは次のような原因ではないでしょうか。
ピアノができる環境のありがたみを知らない。
子供がピアノの練習をしないのは、ピアノができる環境のありがたみを知らないだけかもしれません。
ピアノを練習するには、
・ピアノ本体を置く広いスペース
・大きな音を出しても迷惑にならない環境
が必要でございます。
大人になれば分かりますが、まだ子供には分からないのですよね。ピアノができる環境が、いかに貴重なのか。
特に親が音楽好きで教育熱心な場合、子供にとってピアノは身近すぎる存在になりすぎているかもしれません。
子供がピアノを練習しないのは、ピアノが弾ける環境のありがたみを知らないだけかもしれません。
友達と一緒がよかっただけ。
ピアノレッスンに通っているのに、子供がピアノ練習をしない。その原因は、ただ友達と一緒がよかっただけではないでしょうか。
子供がピアノをやりたい理由には、
・友達と一緒だから
・お兄ちゃん・お姉ちゃんと一緒だから
という動悸もあるはずです。
「誰かと一緒」という理由が悪い訳ではありませんが、肝心の相手がピアノから離れてしまうと、本人もピアノ熱が冷めてしまうデメリットもあります。
レッスンに通い始めた頃はよく練習していたのに、最近はさっぱり練習しない。
その原因は、一緒に頑張る相手、目標となる人がいなくなってしまったのかもしれません。
周りが女の子ばっかりでつまらない。
男の子がピアノを練習しないのは、周りが女の子ばっかりでつまらないことが原因かもしれません。
「ピアノをやりたい!」
と言ってみたものの、いざピアノ教室に行ってみると、周りは女の子ばかりです。
女の子の輪の中に入れないと、子供ながらピアノ教室で寂しい思いをしてしまいます。
特に口数少ないシャイボーイな場合、かなりの確率で孤独な思いをしているはずです。(経験談)
ピアノ教室の孤独な思いとピアノ練習がシンクロしてしまい、「練習、楽しくない」となってしまうのです。
男の子の友達から評価されない。
さらに男の子の場合、練習しない原因は男の子の友達から評価されないことも大きいでしょう。
なぜなら幼稚園~小学生の男の子にとって、ピアノはそれほど魅力的に見えないからです。
ピアノが弾けることよりも、仮面ライダーの変身ポーズを完璧にコピーできる方が、クラスの人気者になれます。残念ながら、そういう世界なのです。
しかしその一方で、ピアノの練習は大変です。
小さな努力を毎日積み重ねることが大切で、ほかのお友達がゲームしながら笑っている間にも、一人黙々と練習しなくてはいけません。
それなのに・・・それなのに・・・
男の子の友達からは、ちっとも評価されないのです。
そればかりか、「ピアノ?女の子みたい!」となぞを差別を受けることになり、日ごろの努力がちっとも報われません。
もちろん、一緒に頑張る両親から褒められているとは言え、それでも同年代の少年たちからの称賛がないのは辛いことです。
頑張っても、褒められない。
「かっこいい!」と、言われない。
不遇な時代が続いてしまうと、ピアノそのものがつまらなくなり、練習しなくなってしまうのです。
どうしたらいい?子供が練習しなかったら・・・
かわいい我が子が、ピアノが弾ける「ピアノ男子」になったら・・・。
次から次へと、妄想がとどまることなく浮かびます。
しかし現実には、子供が練習をしてくれません。
そこで大切になるのが、長いスパンで考えることです。
子供の音楽人生は、まだまだ始まったばかりです。目先の問題にヒートアップしないで、少し視線を遠くの将来にうつしてみましょう。
レッスンは辞めていい。
子供が練習しないときは、レッスンを辞めてもいい。私はそう思います。
理由はシンプルで、お金がもったいないからです。
練習しない、やりたくないのに、どうしてレッスンに行く必要があるのでしょうか。・・・ありませんよね?
また子供にとっても、いやいやピアノレッスンに通うのはストレスです。
私が子供だったとき、ピアノレッスンに行くのが非情に苦痛でした。レッスンに行きたくなくて、ますますピアノが嫌いになってしまいました。
ですがあなたは、子供が簡単にレッスンを辞めることに不安を感じていませんか?
・それまでの努力が無駄になる。
・子供の将来の可能性がなくなる。
・根気がなくなってしまう。
子供の将来を心配してしまいます。
しかしご安心下さいませ。
ピアノのレッスンを辞めても、それまでの努力は無駄になりません。将来の可能性だってなくなりませんよ。
だってそうじゃないですか?
ピアノ、いえ音楽家、いえミュージシャンとして活躍している方の中には、「高校~大学で、楽器をはじめて触った!」という方もいらっしゃるじゃないですか。
佐藤博(ソロピアニスト・スタジオミュージシャン)
・中学生の頃にギター、ベース、ドラムなどを演奏。
・20歳より、独学でピアノをスタート。その後ソロアルバム、山下達郎のアルバム(初期)などに参加
渡和久(風味堂)
・3歳からピアノを習うも、「ピアノは女の子がやるべきもの」という理由で辞める。
・18歳のとき、オスカー・ピーターソンの姿に憧れ、ピアノをスタート。
こちらの方は一例で、楽器を触るのが遅かったものの、プロになった方はたくさんいます。
ですので、子供がレッスンを辞めたがったら、辞めさせてあげましょうよ。
その後なにかに触発されて、ピアノに没頭する日が来るかもしれませんよ。
回り道してもいい。
ピアノのレッスンを辞めてもいいと思うのは、子供が回り道をしてもいいと思っているからです。
愛する子供には苦労をして欲しくないと思う反面、「もっと苦労をしろ!」と思う気持ちもあります。
苦労を重ねることで、精神的にタフになりますし、失敗・挫折を経験したからこそ、強く優しくなれるのです。
ピアノを途中で辞めれば、それまで覚えたことは忘れてしまいます。
一緒にはじめた友達には差をつけられ、後からはじめた友達には追い抜かれてしまいます。
辞めたくて辞めたピアノなのに、辞めたことで悔しい経験をするでしょう。
しかし私は、悔しい経験もひっくるめて、子供に経験して欲しいのです。
その悔しさこそ、君が成長できる原動力です。・・・頑張れ!!!
子供の人生は長いです。
一度ピアノから離れることが、子供にとっていい刺激になるはずです。
アンサンブルする楽しみを。
ピアノの楽しさがうまく伝わっていないなら、アンサンブルがおすすめです。
ほかの楽器でもいいですし、ピアノ同士(連弾)も楽しいものです。
ピアノは一人で演奏できる反面、アンサンブルの楽しみが忘れがちになってしまいます。
ソロで自由に弾くのも楽しいですが、やはり音楽は「アンサンブルしてこそ」、ではないでしょうか?
連弾で子供と一緒にピアノをするのもよし、ギターやベースで伴奏するのも楽しいです。
私の夢は子供の伴奏で、フルートを吹くことでございます。主役ですか?もちろん、私ですよ。
一人でやっていてつまらないなら、アンサンブルしましょう。家族で一緒に練習したら、楽しいですよ。
まとめ:子供がピアノの練習しなかったら、一度辞めてもいいかも。
それでは、まとめましょう。
子供(男の子)がピアノを練習しない原因と対応は、次の通りでございます。
【ピアノを練習しない原因】
1・ピアノができる環境のありがたみを知らない。
2・友達と一緒がよかっただけ。
3・周りが女の子ばっかりでつまらない。
4・男の子の友達から評価されない。
【対応方法】
1・レッスンを辞めるのも1つ。回り道させてみる。
2・アンサンブルする楽しみを教えてあげる。
せっかくピアノレッスンに通わせてあげているのに、子供が練習をしない。
1円足りとて無駄にしたくないのに、お金を湯水のごとく捨ててる感覚は、親としては許しがたい行動です。
しかし子供が練習しないのには、必ず原因があります。練習しない原因はなにか?、冷静に様子を見ることが大切です。
レッスンに固執する必要もありませんよ。
一度ピアノを離れたからこそ、身に染みて分かることもありますから。なにごとも経験でございます。
ぜひ素敵な音楽ライフをお楽しみくださいませ。それでは、また!
私も息子が4歳のときに、ピアノを習いはじめました。その理由は、こちらの記事に書かせて頂きました。
本来、ピアノが弾けるって、ホントありがたいことなのですよねぇ・・・。