こんにちは。
「では、○○日が引き渡しになりますので、よろしくお願いいたします。」
あなたは営業マンから前触れなく「引き渡し」と言われて困惑していませんか?
まぁ平たくいうなら、「引き渡しって言われても、何をするのかさっぱり分からねぇ」ということでございます。
住宅購入の最後を締めくくる引き渡しとは、
・家の代金(残金)を払う。
・登記してもらう。
・カギを受け取る。
この3つの作業をすることです。
これらがとどこおりなく完了すると、晴れて自分のマイホームとなるわけです。
なにも難しいこともありませんし、1時間もあればすべて完了します。
この記事では、引き渡しの流れ、注意について、体験談を交えつつ解説させて頂きます。
営業マンに聞けなかった疑問点は、ここですべて解決しましょう。
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引き渡しってどこで何するの?
「引き渡しはマイホームのカギを受け取ることだから、やっぱ自宅でやるの?セレモニー的な!?」
もしやあなたはハウスメーカーからのサプライズ的な何かを期待しましたか?
いいえ、マダム、違うのですよ。残念ながら引き渡しはサプライズ的な儀式ではありません。
引き渡しの多くは、銀行で行われ、おごそかな雰囲気なもと粛々と執り行われます。
引き渡しは、住宅ローンを借りる銀行で行われる。
建売住宅の引き渡しは、住宅ローンを借りる銀行で行われることが多いです。
それは銀行から住宅ローンを借り、そのお金で家の代金を払うからです。
銀行であれば住宅ローンが振り込まれた確認もすぐできますし、ハウスメーカーに振り込むのもその場でできます。
つまり住宅ローンを借りる銀行で引き渡しをすれば、間違いなく家の代金が払える、ということです。
引き渡しに夢なぞありません。
あるのは「間違いなく代金を払ってな・・・」とオーラを放つ、ハウスメーカーの担当者の存在のみでございます。
また借りる住宅ローンがネット銀行の場合、ハウスメーカー(不動産会社)のオフィスで引き渡しが行われる場合もあります。
住宅ローンの振り込み確認は、ネット銀行指定の司法書士が行います。
引き渡しの時間は、午前中で指定される。
「日中は仕事をしているから、引き渡しの日は夕方以降でお願いね!」
家を買う人は仕事をしているので、こう思うのは当然のことです。
ですが引き渡しの時間は、ハウスメーカーから午前中で指定されます。
ハウスメーカーから午前中で指定されるのは、
・遅刻する可能性があるから。
・忘れ物をする可能性があるから。
・住宅ローンの融資の時間制限、登記の時間制限があるから。
・なにか予測できない問題があるかもしれないから。
予期せぬトラブルを見越したうえで、それでもその日のうちに支払いを完了させたいからです。
引き渡しに立ち会うのは、あなた・ハウスメーカー・司法書士、の3人。
引き渡しの日、住宅ローンを借りる銀行に出向くと、あなたは驚くことでしょう。
ご紹介が遅れましたが、引き渡しに立ち会うメンバーは、
・あなた(住宅購入者)
・ハウスメーカー(不動産会社)の担当者
・司法書士←NEW!!
この3人です。
ですので集合場所ではじめて会う人こそ、司法書士でございます。
もちろん、初対面の挨拶は丁寧に行われるので、穏やかなムードで引き渡しはスタートします。
建売住宅の引き渡しの流れ。
引き渡しの立ち合いメンバーがそろったところで、いよいよ引き渡しがはじまります。
建売住宅の引き渡しの流れは、次のステップに従ってすすみます。
住宅ローンが銀行口座に振り込まれる。
若干緊張しながら銀行のブースに着席すると、まずは住宅ローンの融資があります。
あなたの銀行口座に、住宅ローンがどさっと振り込まれます。
これは素でテンション上がります。意味もなくゼロの数をかぞえるのは、私だけではないでしょう。
ハウスメーカー(不動産会社)宛てに、住宅費用の振り込み依頼用紙を記入する。
大金が振り込まれた喜びもつかの間、すぐにハウスメーカー(不動産会社)宛てに、家の代金の振り込み依頼用紙に記入を求められます。
・・・大金が素通りする感覚、泣ける・・・
頭で分かっていても、目の前を大金が素通りするのは、泣けてきます。
住宅費用をすべて現金で支払い、住宅ローンだけが残る。
ハウスメーカー(不動産会社)への振り込み依頼用紙を記入すると、銀行の担当者が振り込み処理をしてくれます。
ATMでの振り込みは1分とかかりませんが、住宅ローンの振り込みは結構時間がかかります。
いえ、時間がかかると感じるのでしょうか。
セレモニーではなく、「家の代金、きちんと支払えよ」的に行われる引き渡しでは、担当者も司法書記も真剣モードです。
雑談で盛り上がることも少ないので、実際の時間よりも長く感じます。
長い時間の末、無事に処理が終わると、口座にあったお金はなくなり、住宅ローンだけが残ります。
司法書士に登記の説明を受ける。
銀行員から振り込み完了の報告を受けると、同席している司法書士から登記に関する説明を受けます。
・これからの登記の流れ。
・これから郵送する郵便物。
・書類の取扱の注意。
建売住宅の売買契約をするときに、司法書士への委任状を書いている場合は、とくに記入する書類はありません。
委任状を書いてなければ、この段階で委任状を書きます。
登記は司法書士が代行してくれますので、あなたが何かすることはありません。そのための司法書士でございます。
司法書士への報酬を払う。
司法書士からの説明が終わると、司法書士への報酬の支払いを求められます。
支払い方法は現金で、口座から司法書士の報酬額を引き出して支払います。
なかなかいい商売ですな・・・。
司法書士の報酬額は、それぞれの司法書士によって異なり、一律ではありません。
ですが、結構いいお値段かなと思います。
今でも司法書士がいい笑顔で札束を数えていた光景は忘れられません。
マイホームとなったわが家のカギを受け取る。
司法書士への報酬が終わると、いよいよマイホームとなったわが家のカギを渡されます。
無造作にビニール袋に入れられたカギを渡された瞬間、あなたはきっと思うことでしょう。
念願のマイホームを手に入れましたぞーーーーー!!
セレモニー感ゼロの引き渡しですが、さすがにマイホームのカギを受け取ると、一気に喜びが押し寄せてきます。
カギを受け取ったら、これにて引き渡しは終了でございます。お疲れさまでした。
銀行に集まった3人は、雑談もほどほどに別れをつげて、それぞれ別の方向へ去っていきます。
建売住宅の引き渡しの注意。
引き渡しは「家の代金を支払い、カギを受け取る」のがメイン作業、といいますか、それしかありません。
ですが何点かご注意頂きたいことがありますので、解説させて頂きます。
ハウスメーカー(不動産会社)の営業マン(担当者)と、永遠の別れになるかも。
引き渡しで注意したいのは、ハウスメーカー(不動産会社)の担当者とは、永年の別れになるかもしれないことです。
ですので、もし伝えたいことがあるのなら、お別れする前に伝えておいた方が後悔しませんよ。
引き渡しが終わったあと、立ち会った3人はそれぞれ別の方向に向かって歩き始めます。
ハウスメーカー(不動産会社)の営業マンとは、短い間だったかもしれませんが、濃密なひとときを共にしました。
・はじめて内覧会で会ったときのこと。
・質問したことを、一生懸命答えてくれたこと。
・契約した途端、人柄が変わってしまったこと。
などなど、いいことも悪いことも、いろいろ経験し、苦楽を共にしたからこそ、特別な縁を感じます。
「家は買ってからが長いもの。だから担当者とは、アフターサービスなどで、また会えるのだろう。」
私はそう思ってましたが、その後二度と担当者に会うことはありませんでした。
「いい家を買えた、ありがとう!」
感謝の言葉を伝えたいなら、引き渡しでさよならする前にお伝えしましょう。
引き渡しの後が、かなり忙しい。
引き渡しでマイホームのカギを渡されてほくほくですが、しかしご注意くださいませ。
引き渡しが終わったあと、やることたくさんで忙しいのですよ。
・ガス開栓の立ち合い
・引越しの準備
・引き渡し後にするエクステリア工事の手配。
ほっとしたのもつかの間、また修羅の忙しさに戻ります。
引き渡しが完了すると、以前のように気軽に聞ける担当者がいなくなってしまいます。
気になる疑問点は、引き渡し前にしっかり確認しておきましょう。(できれば担当者の態度が豹変しない、契約前がおすすめです)
▽引越しの段取りは早めに決めておきましょう。
まとめ:引き渡しとは、家の代金を払い、カギを受け取ること。
引き渡しは通常、住宅ローンを借りる銀行で、午前中に行われます。
立ち会うのは、
・あなた(購入者)
・ハウスメーカー(不動産会社)の担当者
・司法書士
で、ございます。
また立ち合いは、次の流れにそって粛々とすすめられます。
・住宅ローンが銀行口座に振り込まれる。
・ハウスメーカー宛てに、振り込み依頼用紙を記入する。
・家の代金を払い、住宅ローンだけが残る。
・司法書士に登記の説明を受ける。
・司法書士の報酬を払う。(現金)
・カギを受け取る。
時間にしておよそ1時間ですが、気まずい雰囲気も手伝って長い時間に感じます。
しかしマイホームのカギを晴れて受け取れば、すべての苦労が吹き飛びますよ。
引き渡しのあとは、いよいよマイホームへの引越しです。
素敵なマイホームライフを目指し、頑張っていきましょう!それでは、また!
▽建売住宅の購入の流れは早いです。しっかり流れを押さえておきましょう。
▽住宅購入でまずやるべきことは、この4つです。