こんにちは。本業では営業代行をやっている、でございます。
「ルート営業は楽らしい。」
ウソか誠とか知りませんが、営業に転職を考えた方なら、
・新規飛び込み営業=死ぬほど辛い。
・ルート営業=営業のわりに天国。
と思っていませんか?
新規飛び込み営業もルート営業も経験した私から言わせて頂きますと、それは半分正解ですが半分は間違いです。
なぜならルート営業もキツイからですよ。
・移動時間が長い。
・拘束時間が長い。
・営業と言いながら、配達員と化している。
などなど、ルート営業ならではのキツさがあるんですよ。
ですので、ルート営業の求人に転職するときは、「楽そうだから」で応募するのではなく、しっかりと仕事内容を検討することが大切です。
この記事では、ルート営業の楽なところ・キツイところ、について解説させて頂きます。
これからルート営業の仕事に転職する前に、必ずチェックしておきましょう。
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この記事の概要
ルート営業はどんな仕事なのか?
ルート営業は楽そうだ。
そう思っているあなたは、失礼ながら「ルート営業とは何ぞや?」かご存じですか?
せんえつながら私はルート営業、そして新規飛び込み営業の両方を経験して参りました。
「ルート営業は楽そうだから・・・」と安易に転職する前に、まずはルート営業がどんな仕事なのか、簡単に解説させて頂きましょう。
既存顧客のご用聞き。
ルート営業の仕事とは、すなわち既存顧客のご用聞きでございます。
長いお付き合いしている会社のお客様のもとにお伺いし、
・困ったことはないか。
・必要なものはないか。
・お役に立てることはないか。
お客さんのご用を聞く営業スタイルです。
よくイメージとして例えられるのが、さざえさんに登場する「三河屋さん」ですね。
勝手口から登場しては、きちんとビールの注文を頂いております。
御用聞き営業は、
・リピート注文を受注する。
・顧客のアフターフォローをする。
・新規案件を受注する。
などの役割があります。
単純にお客さんからご用を尋ねまわるだけでなく、そこには競合他社がいますから。
より戦略的にご用を聞くことが必要になります。
自社とお客さんの橋渡し的役割。
ルート営業は自社とお客さんの橋渡し役割を担います。
お客さんは何かあれば担当者(あなた)に連絡し、必要な情報・サービスを求めます。
・新規引き合いの連絡
・商品の問い合わせ
・クレーム
・トラブル連絡
あなたは会社の窓口としてお客さんの対応にあたり、信頼関係を構築していきます。
ルート営業では決まったルートをただ回るイメージがありますが、会社と顧客とつなぐ責任重大なお仕事でございます。
配達をしながら、営業する。
ルート営業は配達を兼任する場合があります。
定期的に商品を直接お客さんに届けることで、ごく自然な流れで営業することが目的ですね。
この流れは毎週決まった曜日にヤクルト届けてくれる、ヤクルトレディそのものじゃないですか。
これはまさに、ノーガードの相手に渾身のストレートパンチを繰り出す、最強の営業スタイルであります。
ルート営業が楽だと思われる理由。
新規営業が攻めだとすれば、ルート営業は守りの営業でしょう。
「竹ヤリ片手に敵陣に突っ込んでいく新規飛び込み営業に比べたら、自社の陣地で敵を待ち構えるルート営業は楽なのではないか。」
あなたが心のどこかで思っている「ルート営業=楽」という図式は、ずばり次のような理由ではありませんか?
ノルマがなくて楽そう。
ルート営業は楽そうだ。
あなたがそう思ったのは、「ルート営業はノルマがない」と思っているからではありませんか?
・・・超うらやま!
結論を申し上げますが、ルート営業も「ノルマはある」のですが、新規営業ほど厳しくはありません。
それはルート営業の売上は、担当する顧客次第だからなんですよね。
よく買ってくれる顧客を担当させてもらえれば、売上は順調に推移します。(ただし正しい営業をした場合に限る。)
しかし反対に
・購買意欲の低い顧客
・斜陽産業の顧客
このような顧客を担当すると、売ることに苦労するでしょう。
ルート営業では新規営業のように、明確に「個人の成績」として判断しにくい部分があり、それゆえノルマも曖昧になりがちです。(ただしノルマはありますよ。)
「ノルマにガチガチに縛られる新規営業に比べれば、個人の成績が判別しにくいルート営業は楽・・・」のように見えるのも納得でございます。
顔なじみのお客さんへの訪問だから楽そう。
ルート営業が楽だと思われるのは、訪問するお客さんが顔なじみの方ばかりだからですよね。
新規営業では、出会う人すべてが初対面でございます。
どんな人が出てくるのか、どんな言葉を投げかけられる(ひどい言葉も含む)のか、未知数ですからね。
しかしその点、ルート営業は安心ですよね。
すでに何年も取引しているお客さんのところに、訪問するだけですから。
長年取引したことによる信頼関係は、営業マンであるあなたを歓迎してくれます。
新規営業で精神をすり減らすより、顔なじみのお客様に暖かくもてなされた方がどれだけ楽なことか。
この点については異論なく、「ルート営業は楽」で決まりでしょう。
ちょっとぐらいサボっても給料減らないから、楽そう。
ルート営業が担当するのは、おもに法人営業です。
法人営業は一度契約が決まってしまえば、あとは自動的にリピート注文が入ってくる、なんともありがたい営業です。
個人営業と法人営業を比べたら、おそらく大変なのは個人営業でしょう。
常に動き回らないと売上がない個人営業に対し、法人営業には余裕があります。契約してくれた優良顧客を数件抱えていれば、毎月のノルマに困ることはありません。
ですので、ルート営業の営業マンはしばしばコンビニで発見されます。
エアコンを効かせた車内で優雅にマンガを読む営業マン。息抜きと称した、立派なサボりでございます。
ちょっとサボったぐらいでは売上は減りませんし、たとえ減ったとしても減給する会社は少ないです。
優雅にサボる姿が目撃されるからか、ルート営業は楽そうだ、と思われてしまいます。
あ、いえ、個人営業に比べたら、ルート営業の方が確実に楽なんですけどね。
転職前に知っておけ!ルート営業のキツイところ。
ルート営業は楽。
それは半分は正解ですが、半分は間違いなんですよね。
冒頭でもご説明したとおり、ルート営業はルート営業ならではのキツさがあります。
安易に「楽そうだから・・・」と思って転職すると、ギャップに苦しむこと必須ですよ。
ルート営業に転職する前に、ルート営業のキツさも知っておきましょう。
1・対応するエリアは広いと移動時間ばかりになる。→残業だらけ。
ルート営業で注意したいのが、担当するルートの長さ(広さ)です。
ルート営業の中には、狭いエリアを集中して回るルート営業もありますが、広範囲を移動するルート営業もあります。
担当するエリアが広いと、移動時間ばかりになってしまい、残業だらけになってしまいます。
・・・家にすら帰れないのですが・・・。
ルート営業?ちょろいちょろい・・・って思っていると、火傷しますよ?
全国展開している商品・サービスで、支店が少ない・営業マンが少ない会社は要注意でございます。
2・担当する顧客によって、営業時間がバラバラになる。
ルート営業ではお客さんの担当者として、お客さんからの連絡のやり取りを行います。
お客さんとのやり取りそのものは難しくはありませんが、問題なのは営業時間でございます。
もしも担当したお客さんの営業時間がバラバラだと、あなたの営業時間もそれに合わせないといけないからです。
・A社:8時~17時
・B社:9時~18時
・C社:10時~19時
この場合、8時~19時があなたの営業時間になる可能性がありますよ。
また製造業や飲食業では、さらに営業時間が長くなりがちです。
・製造業:24時間、365日稼働(交代出勤)
・飲食業:深夜まで営業、年中無休
お客さんからの連絡すべてを担当者1人で処理する訳ではありませんが、会社から顧客を任せられた責任があります。
新規営業では「新規顧客、取れればOK」ですが、ルート営業では会社から預かった顧客を守らなくてはいけません。
3・顧客の営業日がずれると、休日でも呼び出される。
ルート営業のキツイところは、休日にも顧客から連絡が入ってくる可能性があることですね。
自社と顧客の営業カレンダーがずれている場合、この悲劇が起こりやすくなります。
・・・あれ?お客さんから連絡が・・・え?今すぐ欲しいから大至急持ってきてですと・・・?
あなたは休日を楽しんでいるとき、長年取引のある(しかも大きな売り上げのある)お客さんから無理な依頼を受けたら断ることができますか?
必ず引き受ける必要はありませんが、やはり断るにしても心は痛みます。
「いつお客さんから連絡があるか分からない」
こんな状態では、せっかくの休日もおちおち休んでいられません。
ちなみにですが私は派遣社員の管理者(分類的にはルート営業)をしていたとき、このデススパイラルに陥りました。
4・ルート営業で売上を上げるのは大変。斜陽産業だと尚更!
ルート営業のノルマは比較的ゆるいですが、それでも上司から「上げろ!」と叱咤されます。
ですがルート営業で売上を上げるって、これがまた難しいのですよ。
もし配達を兼任しているなら、時間的拘束もあり、売上を上げる難易度はさらに上がります。
さらに注意したいのが、転職する会社の業界が斜陽産業である場合ですね。
需要が年々減少している産業。ピークを過ぎてしまい、徐々に衰退していく産業。
日本の石炭業、繊維業、製糸業など。ほかに印刷業、出版業など。
これらの業界に転職する場合、売上を上げるのは大変です。あなたが努力しても、業界がどんどんしぼんでいくからです。
しぼみゆく業界と叱咤する上司との間に挟まれるストレスは、格別でございましょう。
5・配達を兼任する場合があり、体力的にキツイ。
ルート営業では配達を兼任する場合があります。
配達する商品はさまざまですが、中には「こいつはヘビー級だぜ!」というツワモノもいます。
ヘビー級の商品を配達する場合、ルート営業なのにトラックに乗ってお客さんを回る仕事もあります。
重い商品の配達は、心底疲れます。
「ルート営業をやりにきたはずなのに、これでは完全に配達員では・・・?」
仕事に慣れた頃に気が付いても、転職してからでは時すでに遅しでございます。
ハローワーク系の求人には注意。
転職するときに注意したいのが、ハローワーク系の求人です。
ハローワークは企業も無料で利用できるので、「タダで人材を集めたい」とゲスな考えをもつ企業が集まりやすいです。
そのためブラック求人が多く集まってしまい、うっかり転職してしまうと人生の歯車が狂ってしまいます。
ホワイト求人に転職するなら、転職エージェントを活用して!
ホワイト求人に転職するなら、ぜひ転職エージェントを活用してください。
企業との間に代理人(エージェント)が入ることで、転職をサポートしてくれるサービス。
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転職エージェントの報酬は、
「紹介した転職者が1年以上在籍しないと、報酬にならない」
などの決まりがあります。
そのため定着の悪いブラック企業には、転職者を紹介したくないのです。
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まとめ:ルート営業は仕事内容で選ぼう。
ルート営業は楽そうだ。
ですがイメージだけでルート営業に転職すると・・・、火傷してしまいますよ。
ルート営業もキツイ仕事でございます。
1・移動時間が長く、残業が多くなる。
2・担当する顧客の営業時間に合わせなくてはいけない。
3・顧客の営業日がずれると、休日でも呼び出されるかも。
4・ルート営業で売上を上げるのは大変。斜陽産業だとやばい。
5・配達を兼任する場合、体力的にキツイ。
一口にルート営業と言っても、「どんな商品を、どんな営業スタイルで売るのか?」によって、仕事内容は変わります。
営業の働きやすさは「何をどう売るか?」によって変わりますので、仕事の内容をよく検討しましょう。
また同じ営業でもハローワーク系の求人にはご注意くださいませ。
骨の髄まで絞りつくそうとする企業が多数まざっております。
ルート営業に転職するなら、転職エージェントで。高い紹介料を払ってでも、優秀な人材が欲しい!と願うホワイト求人が多いですよ。
あなたの転職が成功しますように。
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・・・で、こちらはご案内なんですが・・・。