こんにちは。
雨が降り、湿度の高い日が続くと、庭に大量発生するのが
・・・イエス、苔でありますよね。
庭に苔があっても無害ではありますが、そこに苔が存在するだけで、最低な気分になってしまいます。
「なんとかして駆除したい!」と思っても、あまりにも気持ち悪いので触りたくもないですし、近づきたくもありません。
除草剤を使わずに、簡単に苔を駆除する方法とは?
結論から申し上げますが、実はスコップで地面からはぎ取り、乾燥させるだけで駆除することができます。
除草剤を使わなくても、簡単に駆除できるのですよ。
そこでこの記事では、除草剤なしで苔を駆除する方法について解説させて頂きます。
庭に発生した苔を実際に死滅させる秘伝のレポートでございます、ぜひ最後までお読みくださいませ。
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この記事の概要
庭に発生する、気持ち悪い苔の種類。
庭に大量発生した苔を駆除するには、まずは苔の種類を学ばなくてはいけません。
苔には多くの種類がありますが、庭の環境に適応して大量発生するのは、たいてい次の2つの苔でございます。
スナゴケ。
スナゴケは、庭の日当たりのいい場所に発生する苔でございます。石垣やコンクリートブロックなどのゴツゴツした場所、割れ目などに密集し、こんもりと群生している姿をよく見かけます。
日当たりのいい場所で大量発生するのですが、幸いにして苔の中ではわりとかわいい見た目に分類されます。庭先で見かけても、「ああ、こいつなら・・・」と、割と許容できる苔でございます。
ゼニゴケ。
そして庭先でよく見かけるもう1つの苔は、ゼニゴケでございます。
「苔、気持ち悪いわぁ・・・」と思っている苔の正体は、おそらくゼニゴケでしょう。
ご覧の通り、かなりグロテスクな見た目をしております。繁殖力が強いため、少し放置しただけで一面ゼニゴケだらけになることもあります。
一面ゼニゴケになった空間は、背筋が凍るほど気持ち悪く、近づくことすら億劫になるほどであります。
地面にへばりつくように密集するため駆除が難しく、苔は植物と構造が違う為、一般的な除草剤では駆除できません。
さらにゼニゴケが密集した場所には、ナメクジやミミズ、虫が大量発生する恐れがあるため、放置することは衛生上好ましくありません。
つまりゼニゴケは、最悪、ということですな。
気持ち悪い、大量発生する、駆除が難しい、放置するとナメクジその他が大発生する。
ゼニゴケとはすなわち、金輪際、マイホームの庭先から消えて頂きたい苔でございます。
除草剤を使わずに、駆除してみた。
忌々しい苔でございます。何とかして駆除してやりたいではありませんか。
しかもできるだけ簡単に、手間をかけずに、楽に駆除してやりたいですよね。
そこで私は、庭に生えていたゼニゴケを乾燥させて枯らす作戦で駆除してみることにしました。
スコップで苔を土ごと取ってみた。
こちらが今回駆除の対象に選ばれたゼニゴケでございます。ブロックの隅にびっしりとへばりついて、実に気持ち悪いですね。
本当は近づきたくないゼニゴケでございます。
だって近づいたら変な胞子を移されそうですよ。肺の中からゼニゴケ生えてきたら大変じゃないですか。いやですよ、私は。
しかしゼニゴケは繁殖力が強いため、放置することが一番よろしくありません。ですので、勇気を振り絞ってゼニゴケと対峙しました。
ゼニゴケは湿度がないと生きられない。だから乾燥させれば、簡単に枯れて死滅する。
・・・我ながらよく考えたな、と思ってます。
ゼニゴケを地面から切り離し、どこかコンクリートブロックの上にでも放置すれば、簡単に駆除できる・・・という理屈であります。
思い立ったが吉日、善は急げ、でございます。私は急いで園芸用スコップを持ち出し、恐る恐るゼニゴケをすくい取ってみました。
ゼニゴケの見た目の気持ち悪さとは裏腹に、ゼニゴケは思いのほかあっさりと取れました。根のようなものが砂利に絡み、周囲の砂利まで巻き込んでしまいましたが、まあいいでしょう。
ブロックの上に放置して、乾燥させてみた。
さあ、それではさっそくゼニゴケを乾燥して死滅させてやりましょう。これからゼニゴケがどんな顔で枯れていくのか、実にワクワクしますね。
ゼニゴケを乾燥させる方法は、とてもシンプルです。それは日当たり、風通しのいいコンクリートブロックに放置するだけでございます。
これでゼニゴケは直射日光にさらされ、風に水分を奪われ、みるみる弱体化してミイラのように枯れていくはずです。
こちらの写真は、ゼニゴケを土からはぎ取った直後でありますので、まだ憎たらしいほど元気で、とてもみずみずしい表情をしています。
まあその生意気な表情をしていられるのも、今のうちですよ。今に君はミイラのように乾燥し、「助けて・・・」と言いながら枯れていくのですから。
苔を取った土のところに、砂利を敷き詰めてみた。
しかしゼニゴケを乾燥させるのは結構なことなのですが、ゼニゴケが生えていた場所をそのまま放置していたら、再びゼニゴケが繁殖してしまうでしょう。
なぜならゼニゴケが生えていた場所は、ゼニゴケにとって生育しやすい環境だったからですよ。
日当たりが悪く、風通しが悪い、じめじめした場所なのです。生育環境を改善しなければ、何度ゼニゴケを駆除しても、またゼニゴケが繁殖するのは明白であります。
そこで私は、ゼニゴケが生えていた場所に砂利(川砂利)を敷き詰めてみました。
砂利を敷くことで水はけを改善できれば、湿度が下がり、ゼニゴケにとって生育しにくい環境になるでしょう。
乾燥させる苔の経過を観察してみた。
コンクリートブロックの上にゼニゴケを放置してみました。果たして本当にゼニゴケは、乾燥して枯れるのでしょうか。
除草剤も薬品も何も使っていません。生命力の強いことに定評のあるゼニゴケですから、もしかしたらコンクリートブロックの上でも繁殖するかもしれません。
私はこうしてゼニゴケの観察日記をつけることにしました。
乾燥させたいけど、連日の雨続き。やっぱり苔は・・・元気だ!
気持ち悪いゼニゴケを何とかして乾燥させて枯らしてやりたい。なんなら乾燥ノリにでもしてやりたい。
私はゼニゴケへの黒い復讐の念に駆られていました。
しかし私の思いとは裏腹に、なんとコンクリートブロックにゼニゴケを放置してから連日の雨、雨、雨・・・。
コンクリートブロックの上に放置されたゼニゴケは、見晴らしのいい場所で雨を浴びることができて、とても嬉しそうでした。
土と砂利もろともコンクリートブロックの上に放置したので、ゼニゴケにとってはそれまでの生育環境となんら変わらない状況だったでしょう。
よくよく観察してみると、心なしかゼニゴケが成長しているようにも見えました。・・・なんてこった・・・。
ちょっと日差しが差し込んだ1日。苔が枯れ始めた!?
しかし止まない雨などありません。降り続いた雨でしたが、雲の中から日差しが差し込んできました。
10月の秋の日差しなので真夏のような破壊力はありませんが、それでも私は期待してしまいました。
連日の雨で乾燥させるどころか、逆に成長してしまった憎きゼニゴケは、つかの間の晴れ間で乾燥しているに違いない。
私ははやる気持ちを抑えながら、そっとゼニゴケの様子を覗いてみました。
あのゼニゴケが枯れている・・・。宿敵が弱りゆく姿を見て、私は不謹慎にも興奮を抑えることができませんでした。
夏のような暑い、乾いた1日。苔は完全に生気を失った!
連日雨が続いた日が嘘だったかのように、季節は秋でありながら夏のような日差しが戻ってきました。気温もぐっと上がり、さぞやコンクリートブロックの上のゼニゴケは、苦しんでいらっしゃることでしょう。
どれ、さっそくゼニゴケの様子を見てみましょう。
・・・完全に正気を失っております。みずみずしく生命力に溢れていたゼニゴケの姿は、もうどこにもありません。
そこにあるのは、水分を失い、触ったらもろくも崩れてしまいそうな、かわいそうなゼニゴケだけであります。
このまま放置しても気持ち悪かったので、干からびたゼニゴケを文字通り粉々にして再起不能にして差し上げました。
これにて駆除、完了でございます。
苔を駆除から1週間後、駆除した場所には、まだ苔は生えていない!
さて、ゼニゴケの駆除に成功しましたが、その後ゼニゴケは再繁殖したのでしょうか。
こちらの写真は、ゼニゴケを取り除いて1週間後の写真でございます。
若干取り切れなかったゼニゴケが残ってはいますが、以前のような忌々しいゼニゴケの姿はありません。
砂利を敷いたことによる、水はけの改善が影響しているのでしょうか。
しかし、もし仮に再び繁殖しても、同様にして乾燥させて枯らしてしまえばいいのですから安心でございますね。
他にもある!苔の駆除方法。
さて、今回は除草剤を使わずに、ゼニゴケを乾燥させることで駆除する方法をご紹介させて頂きましたが、ゼニゴケの駆除にはそれ以外にも次のような方法があります。
熱湯をかける。
ゼニゴケに熱湯をかけることで、簡単にゼニゴケを枯らすことができます。
しかし熱湯で枯らすことは簡単でも、熱湯を準備するのは大変です。狭い範囲なら熱湯も準備できますが、広範囲のゼニゴケに熱湯をかけることは難しいでしょう。
石灰をまく。
石灰で土壌をアルカリ性にすることで、ゼニゴケを枯らすことができます。石灰はお近くのホームセンターで、比較的安く買うことができます。
しかし石灰で土壌をアルカリ性にしてしまうと、周辺の植物に影響が出てしまうので注意が必要です。
酢をまく。
酢をまいてもゼニゴケを枯らすことができます。
食用の酢でも効果がありますが、木酢でも有効です。
駆除剤を使う。
またゼニゴケの駆除には、専用の駆除剤を使うことでも駆除することができます。
駆除剤、という名がつくので、効果はお墨付きです。しかし同時に副作用も考慮しなくてはいけません。周辺の植物への影響を配慮する必要があります。
まとめ:苔は乾燥させれば、簡単に駆除できる。
この記事では、庭に生えたゼニゴケをただひたすら乾燥させることで、簡単に駆除してみました。
乾燥させる以外にも駆除する方法もありますが、それぞれの長所短所を考えると、シンプルを極めた乾燥駆除こそ、ゼニゴケ駆除の王道なのではないでしょうか。
今でも私の庭には、ふと目をやればゼニゴケが繁殖しますが、ことあるたびに乾燥させて駆除してますよ。
事前に準備するものも一切必要ないので、とてもお勧めです。ぜひ一度お試し下さいませ。
それでは、また!
▽苔をとるとき雑草抜きがあると、手が汚れなくて便利ですよ。
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しかも、除草剤をまったく使いませんぞ。