構造・管理規約は確認した?中古マンションのリフォームのできること・できないこと。

こんにちは。

 

中古マンションでは多くの方が、購入時にリフォームをします。

ですが、肝心のマンションが「リフォームできない物件」では意味がありません。

まずは「どんなリフォームができるのか?」を、しっかり押さえたいところです。

人気エリアの物件なので、取り合えず契約しておきましょう。

さて、ではリフォームを・・・え?規約によってリフォーム禁止ですと・・・そんなカバな・・・

どんなマンションでも、すべてのリフォームができるとは限りません。ご注意くださいませ。

 

そこでこの記事では、

・中古マンションでできるリフォーム工事、できない(確認が必要な)リフォーム工事

・リフォームで制約の多い中古マンションの見分け方

について、解説させて頂きます。

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中古マンションのリフォームで、できること。

「この物件、リフォームできるのかな・・・」

 

ご安心くださいませ。

マンションの構造・管理規約に関わらず、リフォーム可能な工事があります。

「これぞリフォーム」という定番から、「え?ここまでできるの?」と夢が膨らむ工事までございます。

 

キッチン、ユニットバス、トイレの入れ替え

「リフォームと言えば!」でお馴染みの、

・キッチンの入れ替え

・ユニットバスの入れ替え

・トイレの入れ替え

こちら水回り御三家のリフォーム工事は、多くの中古マンションでリフォーム可能でございます。

水回りはどうしても使用感があり、劣化してしまうので、中古マンションを購入するタイミングで入れ替える方が多いです。

最新の設備に入れ替えれば、そこが中古マンションであることを忘れてしまうほど、美しく仕上がります。

 

壁紙の変更。珪藻土への変更。

水回り御三家と並んで需要が高いのが、壁紙の変更です。壁紙も水回り同様、劣化が激しい部分になります。

・小さなひっかき傷

・子供の落書き

・何か詳細はよく分からない汚れ

どこか汚れた印象を受ける室内は、壁紙を張り替えることで簡単に美しい部屋に戻ります。

壁紙の単価も安いので、中古マンションのリフォームとして人気の高い工事です。

 

また壁紙の変更の1種として、珪藻土への変更もできます。

珪藻土とは?

植物プランクトン(藻)が海、川などに堆積してできた泥岩。多孔質で小さな穴が無数にあり、調湿性、断熱性が高い。

珪藻土ならではの質感、素材感が楽しめます。

中古マンションで費用を抑えた分、内装は豪華にしなきゃね!珪藻土、採用・・・っと。
い、イエス、・・・。

しかしそれでは新築よりもトータルコストが高いような・・・

中古マンションなら、新築よりもお得に買えます。

購入費用を抑えた分、内容を自分好みにリフォームしても、バチは当たらないはずです。

 

天井の変更、照明の取り付け

中古マンションのリフォームでは、天井の変更も可能です。

「そんなこともできるの?」と驚くかもしれませんが、そんなこともできるのです。

・天井の壁紙変更

・照明の位置を変える。新設する。

・天井の高さを変える。(2重天井の撤去)

2重天井であれば、2重天井を撤去して、コンクリートむき出しにすることだってできます。

コンクリートむき出しなので、ダクトや配線も丸見えでございます。

ふ・・・ついに私もおしゃれ人の仲間入りですな・・・。

カフェのようなおしゃれ空間に住むことを、誰しも1度は憧れたことがあるはずです。

中古マンションのリフォームならば、それが実現可能なのですよ。

 

中古マンションでできない(確認が必要な)リフォーム

中古マンションは物件によって、できない(確認が必要な)リフォーム工事もあります。

大規模なリフォームをして、自分好みの部屋にアレンジしたい方は、要注意でございます。

 

間取りの変更

やろうと思えば、中古マンションの間取りを変えることができます。

しかし中古マンションの構造によっては、間取りが変えられない場合があります。

ラーメン構造:間取りの変更できる。

壁式構造:間取りの変更できない。

もしも検討しているマンションが、壁式構造であれば、間取りの変更はできません。ご了承くださいませ。

 

水回りの移動。

水回りの設備交換は、多くのマンションでもできますが、水回りの移動はそう簡単ではありません。

水回りの設備を移動させる場合、配管の移動がセットになります。

・配管が下の階の天井裏を通っている。

・配管が床コンクリートスラブに埋没している。

このような構造の場合、水回りの移動はかなり難易度が高くなります。

・・・と言いますか、無理・・・かもしれません。

 

「ムリです!」と断言できないのは、お金と時間をかければ解決できる可能性があるからです。

知恵を絞れば「移動したように見せかける」ことも可能です。(キッチンは移動しないが、向きだけ変更するなど)

 

配管の移動が難しいのは、直床構造である場合が多いです。

とくに築年数の古い中古マンションでは、配管に難があるケースがあります。

担当の営業マン、売主によく確認しておきましょう。

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フローリングへの変更・床材の変更。

マンションでフローリングに憧れる方も多いですが、フローリングへの変更が禁止されている場合もございます。

なぜなら床をフローリングにすると、遮音性が下がってしまうからです。

とくに軽いモノがぶつかったときの乾いた音は、カーペットの方がよく吸収します。

なんと静粛なマンションでしょうか・・・。フローリングも憧れますが、この静粛性があるならカーペットも悪くありませぬ。

騒音問題は、マンションの3大トラブルでございます。それゆえ根深い問題もあります。

管理規約でフローリングOKでも、騒音問題をあまく見ない方がいいかもしれません。

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玄関、サッシ、窓ガラスの変更(共有部分はできない)

「なんかこの玄関、ダサいんだよな・・・」

 

と思っても、玄関の扉は交換できません。同様に「サッシ」、「窓ガラス」も交換できません。

なぜならこれらは共有部分であり、あなたのものではないからです。マンション住民、みんなのものなのです。

なんと・・・この玄関扉がマンション住民全員のものですと・・・?

ならばお隣さんの玄関扉も私のもの。どれ、お気に入りのシールを貼っておきましょうか、ぺたり・・・

お隣さんの玄関扉はあなたのものでもありますが、勝手にシールは貼ってはいけません。

 

ただし

・窓ガラスの内側に断熱性を高めるために、もう1枚ガラスを追加する。

・玄関扉の内側の色を変える。

ことは可能です。

細部までこだわりたいなら、思う存分玄関の扉の内側だけリフォームしてしまえばいいのです。

 

制約の多いマンションの見抜き方

購入した中古マンションで、思わぬ制約を受けないためには、事前にマンションを見抜く必要があります。

制約の多いマンションを見抜くには、

・マンションの構造

・マンションの管理規約

をよく確認することが大切です。

 

ラーメン構造は制約が少なく、壁式構造は制約が多い。

マンションの構造は2種類あります。

・ラーメン構造

・壁式構造

ラーメンとは豚骨ラーメンのアレではなく、ドイツ語で「枠、フレーム」を意味します。

コンクリートの柱でフレームのように支え、広い空間を作るので、間取りの変更が可能なのです。

 

その一方で、壁式構造はマンションを壁で支えます。

そのため室内にある壁もコンクリートで作られており、間取りの変更ができません。

 

中古マンションを購入し、間取りから変更したいと思っている方は、「ラーメン構造」一択でございます。

「間取りに不満はない!」という方は、壁式構造でも問題ありません。

しかし購入時に問題はなくとも、その後家族構成が変わり、間取りを変えたくなるときが来るかもしれません。

もしも同じ条件で構造が選べるのなら、ラーメン構造の方が将来のリフォームに備えることができます

 

マンションの規約によって、制約が違う。

またマンションの規約はよく確認しましょう。

マンションの構造的にはリフォームが問題がなくても、

・フローリング禁止

・躯体への穴あけ、打ち込み禁止

・給湯器の外付け禁止

など、管理規約によってこまかく禁止されている場合もあります。

 

マンションによっては「え?こんなことも?」と思う管理規約も内容もあります。

のちのちのトラブルにならないよう、小さな文字1つまでよく確認しておきましょう。

 

まとめ:マンションの構造、管理規約をよく確認して!

マンションのリフォームは、マンションの構造や管理規約によって、できること・できないこと(確認が必要なこと)があります。

【できること】

・キッチン、ユニットバス、トイレの入れ替え

・壁紙の変更、珪藻土への変更。

・天井の壁紙変更、2重天井の撤去。照明の取り付け・移動。

【できないこと(確認が必要なこと)】

・間取りの変更

・水回りの移動

・フローリングへの変更

・共有部分(玄関扉、サッシ、窓ガラス)の変更

中古マンションをリフォームするつもりならば、まずは

・マンションの構造(ラーメン構造、壁式構造)

・マンションの管理規定

は要チェックでございます。

契約してから「やりたかったリフォームができない・・・」という事態は避けましょう。

素敵な住宅購入を。それでは、また!

 

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