遮音性が低くなる!?マンションの2重床のメリット・デメリットの真実。

どうもこんちには、ザク男爵でございます。

 

「マンションの床、なにがいいと思う・・・?」

「そうね、やっぱり2重床かな・・・うふふ・・・」

 

マンションの内覧会では、多くの方が2重床に淡い期待をよせて見学します。

しかし大変残念なのですが、2重床は万能ではありません。メリットもあれば、デメリットもございます。

とくに申し上げなくてはいけないのが、遮音性です。2重床の遮音性は、直床よりも低いのです。(住宅性能表示制度・建築環境総合性能評価システムより)

ザク男爵
な・・・なんですと・・・!?

2重床にすれば騒音問題から解放されると思っていたのに・・・なんたる事実・・・!

ですので、2重床を選べば、すべての問題がクリアされることはございません。

 

では何が楽しくて2重床にするのでしょうか?

2重床にするメリットはあるのでしょうか?

 

この記事では、

・2重床のメリット・デメリット

・それでも2重床を選ぶべき理由

について解説させて頂きます。

 

マンションでの直床、2重床とは?

ご存知とは思いますが、マンションの床は

・直床

・2重床

の2種類があります。

直床と2重床では性格が大きく異なりますので、詳しく解説させて頂きましょう。

 

直床のとは?特徴は?

直床とは、コンクリートスラブの上に直接、床仕上げ材(フローリングなど)を張っている床です。

築年数の古い中古マンションで、よく見かける床でございます。

コンクリートスラブの上に直接床を張り付けているので、衝撃音がダイレクトに下の階に伝わります。

「2重床よりも遮音性が低い・・・」と思いそうですが、実は直床の方が遮音性は高いのです。

 

しかしながら直床では、床とコンクリートスラブの間に空間がないので、

・配管が下の階の天井裏を通る。

・配管の部分だけ、部分的な2重床で段差になっている。

・配管がコンクリートスラブの中を通る。

配管のメンテナンスが難しくなってしまいます。

 

2重床とは?特徴は?

画像引用:マンション選びで2重床、2重天井が大切な理由。

2重床とは、コンクリートスラブの上に支持ボルトを立て、その上に床仕上げ材(フローリングなど)を張った床です。

コンクリートスラブと床の間にできた空間に配管が通せるので、配管のメンテナンスがやりやすくなります

また床が直接コンクリートスラブに触れず、浮いている状態になるので、遮音性が高くなるイメージがあります。

しかし実際は太鼓現象(和太鼓を叩いたとき、反対側に衝撃音がよく伝わる現象)などにより、2重床の遮音性は低くなってしまいます。

 

遮音性が低くなる!?2重床のデメリットとは?

「2重床にすると遮音性が低くなるだと・・・?」

 

絶大な信頼をよせることは自由ですが、デメリットを知って落胆してはいけません。

なぜならこの世にはデメリットのないモノはないからです。2重床にもデメリットはあります。

ですので、2重床も無条件に歓迎することなく、きちんと特性(デメリット)を知ることが大切です。

 

遮音性が低い。

先ほども申し上げましたが、2重床は遮音性が低くなってしまいます。

2重床よりも直床の方が遮音性が高いとのデータがあり、住宅性能表示制度では、2重床は遮音性が1ランク下がります。

つまり同じスラブ厚・同じ床材での条件であれば、これでもかと防音機能を追加した2重床でない限り、遮音性は直床に負けてしまうのです。

 

2重床の遮音性が低くなる原因は2つあります。

【太鼓現象】

2重床は太鼓現象により、遮音性が低くなってしまいます。

太鼓現象とは?

和太鼓を叩いたとき、叩いた反対側に衝撃音がよく伝わる現象。革で挟まれた空間で音が増幅される現象。

2重床のマンションで上階の子供が渾身の力で飛び跳ねたとき、その衝撃波は和太鼓を力強く叩いた衝撃音のように下階によく響くのです。

ザク男爵
な、なんですか・・・天井から空爆しているような重低音が聞こえますぞ・・・。

上階に小さな子供がいるとは言え、この騒音耐えがたし・・・!

2重床は重低音が増幅されるだけでなく、殺意まで増幅されることがあるので注意が必要です。

 

【間違った工法】

また2重床で遮音性が低くなってしまうのは、間違った工法にも原因があります。

・床とコンクリートが接触している。

・2重床のフローリングの下を木材で固定してしまう。

いずれも床の振動がコンクリートに伝わってしまうため、遮音性能が下がります。

 

工事費が高くなる。

2重床のデメリットは、直床に比べて工事費が高くなってしまうことです。

直床では直接コンクリートスラブに床材を敷き詰められますが、2重床では、

・支持ボルトを立てる。

・支持ボルトの高さを調整する。

・支持ボルトの上に床材を施工していく。

手間も材料費もかかってしまいます。

ザク男爵
手間も材料もつぎ込んでいるのに、遮音性が下がるとは・・・。

どこか釈然としないのですが・・・。

しかし近年の分譲マンションの多くは、2重床を採用しています。

それは「これらのデメリットを差し引いても、メリットがありあまっている」、ということでございます。ご安心くださいませ。

 

天井が低くなる

また2重床のデメリットは、天井が低くなってしまうことです。

指示ボルトによりコンクリートスラブから床を持ち上げているので、天井が10~15cm下がってしまいます。

ザク男爵
困りました、実に困りました。

高身長・高学歴・高収入をコンプリートした私では、天井に頭がぶつかってしまいそうであります。ガッハッハ

あら、まだ天井までずいぶん距離があるわね・・・。

マンションでは広さを重視しがちですが、天井高さも大切です。

天井が低くなって頭をぶつける心配はありませんが、いつもより圧迫感を感じるかもしれません。

 

新築マンションで最初から2重床が設計されているならば、天井高さも2重床を考慮して確保しています。

しかし中古マンションを2重床にリフォームした物件では、天井高さが通常より低いかもしれません。ご注意くださいませ。

 

2重床のメリットは、メンテナンス性。

なによ、2重床って、デメリットばかりなの・・・ぐすん・・・

2重床に期待していたメリットがなく、肩を落としていませんか?

ですがご安心くださいませ。2重床にはデメリットを大きく上回るメリットがございます。

 

リフォームしやすい

2重床にする大きなメリットは、リフォームがしやすいことです。

床とコンクリートスラブの間に空間があるので、配管を交換・移動することができます。

・リフォームでキッチンの向き、位置を変えられる。

・中古マンションを購入するとき、自分の好みの間取りに変更できる。

・長く住み続けたとき、古くなった設備を交換できる。

・家族構成が変わったとき、間取りを大きく変更できる。

もしも購入する中古マンションが最初から2重床であれば、リフォーム・リノベーションでの制限は少なくなります。

反対に直床であれば、できるリフォーム・リノベーションは限られます。もしくは費用が高くなります。

 

また長く住み続けたとき、古くなった設備を入れ替えるのも簡単です。

ザク男爵
キッチンが古くなったので、リフォームしたいです。ついでに対面キッチンに変更しましょう。

・・・え?直床だから、費用は2倍かかるですと・・・?

く、くそう、あのとき2重床にしなかったばっかりに・・・!

2重床であることのメリットは、リフォームするときに真価を発揮します。

長く住み続けるならリフォームは必須です。

必ずや2重床のメリットが生きることでしょう。

 

配管のメンテナンスが楽。

2重床のもっとも大切なメリットは、配管のメンテナンス性です。

床下に空間があり、そこに配管が通っています。そのため直床よりもメンテナンスが簡単なのです。

 

日常生活だけでは、メンテナンスの大切さを実感する機会は少ないです。

なぜならメンテナンスの大切さを痛感するのは、決まってトラブルがあった後だからです。

ザク男爵
・・・え?うちの配管から水が漏れて、天井から水が漏れてきたから、損害賠償で100万円請求するですと・・・?

い、いや・・・悪いのは配管が天井裏にあることであって私ではない訳でして・・・。

悪いのは天井裏にあった配管かもしれませんが、もしも水漏れで損害賠償を請求されても、「俺じゃねーよ」とシラを切ることはできません。

 

コンクリートの寿命は50年と言われているのに、配管の寿命は15年しかありません。

つまりマンションの寿命よりも先に、配管の寿命が先に尽きるのです。

配管は目には見えませんが、長い年月をかけて、

・素材が劣化する。

・処理が剥がれる。

・ゴミが詰まる。

ゆっくりと症状が悪化し、ある日突然、事件は起きるのです。

 

2重床であれば、配管の異常があったとき、床を剥がせばすぐに対応できます。

また床下をのぞいて、異常がないか確認することも簡単です。

直床では配管は下の階の天井裏、もしくはコンクリートに埋没しております。

長く住み続けたことを考えると、2重床にするメリットは無視できない存在です。

目に見えない配管こそ大切。築年数の古い中古マンションの配管のチェックポイント!

2018.11.02

 

追記:新築マンションの直床について

最近の新築マンションの直床構造についてコメントを頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

マンション内覧会で話が始まっていらっしゃるように、現在の新築マンションを対象に語る場合においては、直床でも水回りがほぼ100パーセント二重床になっています。
そのため「直床では配管は下の階の天井裏、もしくはコンクリートに埋没」している物件はほぼゼロです。

高橋健介さん:ブログ「マンションを考えるヒント

「2重床はメンテナンス性が高い」は本当?

現在の新築マンションでは、直床でも水回りが2重床となっているとのこと。

中古マンションの直床では配管が、

 

・下の階の天井裏

・コンクリートに埋没

 

になっているケースが多いですが、現在の新築マンションでは直床でも床下に配管があるようです。

同様に築年数の浅い中古マンションでも、直床でありながら水回りが2重床になっているかもしれません。

内覧時、もしくは営業マンによく確認してみましょう。

 

まとめ:遮音性が低くても、2重床がおすすめ。

遮音性は「2重床 or 直床」よりも、コンクリートスラブの厚みが大切です。

うすいコンクリートならお隣さんのくしゃみすら聞こえますが、分厚いコンクリートなら聞こえません。

ですので、2重床で遮音性が下がるデメリットを差し引いても、メリットがあると感じます。

・リフォーム、リノベーションがやりやすい。

・配管のメンテナンスが楽。

メンテナンスの大切さは、時間とともに存在感が増していきます

築年数の古い中古マンションでは、メンテナンスこそ頭の痛い問題でしょう。

2重床であれば、メンテナンスの問題が解決でき、安心して長く住み続けることができますよ。

遮音性のデメリットこそありますが、2重床のメリットは大きいかなと思います。

ぜひ素敵な住宅購入を。それでは、また!

 

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