こんにちは。
春、暖かな日差しとともに、徐々にその姿をあらわすのが、「雑草」であります。
雑草なんて気がついた時に抜いて、ぽいと捨てればいい話でありますが、「スギナ」だけはそうもいきません。
スギナは抜けども抜けども、また同じところから何度も生えてくるのでありますから。
私もこのスギナの駆除には、相当苦労しました。私の購入した建売住宅のいたる所に、スギナが生息していたのです。
ですが長きに渡る死闘の末、ようやくスギナの駆除に成功しました。
そこでこの記事では、私がスギナの駆除に成功した、除草剤を使わない方法について解説させて頂きましょう。
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この記事の概要
スギナとはどんな雑草なのか?
敵(スギナ)を知らなくては、有効な対策も打てません。
そこでまずは、知られざるスギナの生体について解説しながら、スギナの弱点を探って参りましょう。
スギナの生態。
スギナ・・・。またの名を「地獄草」と呼ばれております。
・・・なんと恐ろしい名前なのでしょうか。
地獄草の名前の由来は、根が深く、地下深くで他のスギナとくっついている様子から名づけられたとか。根が地下深くで繋がっている様子は、まさに地獄の底まで根が繋がっているとの例えでございます。
またスギナは季節によって、その姿を変えます。
意外と知られていませんが、早春のうららかな陽気の季節に見かける「つくし」。あれ、実はスギナなのですよ。
・・・にわかには信じられないのでありますが・・・。
つくしとスギナは似ても似つかない外観です。しかし正真正銘、同じ植物なのでございます。
つくしを厳密に言えば、「地下茎から伸びた、胞子茎」でございます。つまり、つくしはスギナの種である胞子をばら撒くために生まれた存在なのです。
つくしの成長後に、同じ地下茎から生えてくるのが、スギナです。スギナは「栄養茎」と呼ばれ、光合成をして養分を作るのが役目です。
スギナが抜けない。抜いてもすぐに再生する。
そしてスギナの最大の特徴が、とにかく根が深いことです。どこまでもどこまでも地中深く、根が張っています。
そのため、スギナを抜こうと思っても、途中で「ぶちっ」とちぎれてしまうのですよ。
・・・根っこがちぎれて抜けません。
スギナはとにかく抜けない。抜こうと思っても根や茎の途中でちぎれる。だから駆除するのが難しいのです。
またスギナは隣同士、別々の個体に見えても、実は地下の根っこで繋がっています。
根っこがちぎれないで抜けると、スギナがイモづる式に繋がって抜ける驚きの光景を見ることでしょう。
すぐに再生する。
そして驚くのはスギナの生命力でございます。
苦心してやっとの思いでスギナを抜いて(ちぎって)も、その後数日でまた同じところから、まったく同じようにスギナが再生されるのです。
それもそのはずで、抜いた(ちぎった)スギナは、スギナ全体のほんの一部ですから。
根の一部、葉の一部をちぎっただけでは、数日で元通りでございますよ。また同じ場所から、スギナの顔がこんにちわします。
しかもすごいのが、その再生力なんですよね。
気温のまだ高くない春先ならば、スギナを抜いた(ちぎった)数日は、スギナを見なくても済みます。
しかし植物が元気になる夏場になると、朝スギナを抜いたのに、夕方には新たなスギナが地中から顔出すという惨事になるのです。
スギナの生命力はケタ違い。難除草と言われる所以が、ここにあるのですね。
スギナを駆除する!
しかし駆除が難しいからと言って放置していては、それこそスギナパラダイスじゃないですか。私が住宅ローンを背負って買った土地なのに。
・・・なんとかしてでも、駆除、したいですよね?
熱い想いとスギナへのにくしみを胸に、私はスギナ駆除を誓ったのでありました。
除草剤もあるが、子供がいるから使いたくない。
スギナ駆除用に除草剤もございます。メジャーなものは、「ラウンドアップ」でしょう。
スギナ専用ではありませんが、葉と根から除草成分が吸収されるので、次々とスギナを枯らしていく頼もしい除草剤です。
さらに除草成分は、地中で自然分解される安心設計になってます。
しかし私の家にはまだ小さな子供が・・・。間違って除草剤を飲まないか、心配でございます。
植物を枯らす除草剤は、人間にとっても、自然界にとっても毒でございます。なくても済むなら、ない方がいいに決まっております。
除草剤を使わないで、スギナを駆除してみた。
できることなら除草剤を使いたくありません。
「しかし本当に除草剤なしで、スギナを駆除できるのだろうか?」
一抹の不安はありましたが、それよりもはるかにどす黒いスギナへの復讐心にかられ、私はスギナ駆除へと乗り出しました。
とにかく抜く。ちぎれてもいいから、抜く。
今回、私が試した方法は、ずばり「とにかく抜く」ことです。
難しいことは一切必要ありません。
抜く、抜く、とにかく抜く。抜こうと思って、途中でちぎれても気にせず抜く。これだけでございます。
日頃のストレス解消もかねてスギナを毎日抜き続ける姿は、きっと家族やご近所様には「ついにご乱心したか?」と思われたことでしょう。
しかし私はスギナをとにかく抜き続けることで、ある重大な発見をしました。
スギナの弱点発見!それは「成長速度」だ!
私はついに発見してしまいました。イエス、スギナの弱点を発見してしまったのです。
それはずばり、成長速度でございます。
スギナと言えば、抜いても抜いても再生する生命力の持ち主です。
しかしスギナが再生するスピードよりも早く抜き続けると、スギナの再生が追いつかず枯れていくのです。
この写真をご覧ください。
こちらは顔を出したばかりの元気なスギナです。見るからに丸く太っていて、エネルギーに溢れてますよね。
しかしこちらの写真は、スギナを抜き続けた後に生えてきたスギナでございます。
どうですか?こんなにひょろひょろになって可哀想に(いい気味だ)。
そしてこのまま再生して生えてくるスギナを抜き続けた結果、やがてスギナはひっそりと消えていったのです。
スギナが再生するよりも早いペースで抜き続ける。
そうすることで、スギナは最終的に再生する力を失い、消えるように枯れてしまうのです。
手を汚さないでスギナを抜くには、雑草抜きが便利。
スギナを抜き続けるには、便利な道具があるとすごく助かります。
スギナの根は地中深くまで潜っているので、スギナを抜こうとすると、どうしても爪の隙間に砂が入り込んで気持ち悪い気分になってしまいます。
そこでおすすめなのが、手を汚さないでスギナを抜くことができる、「雑草抜き」です。
使い方はとても簡単です。スギナの根本に先端のハサミをプスッと差し込み、根っこをつかんで持ち上げるだけでございます。
途中でスギナの根がちぎれてもかまいません。再生してきたスギナを、またちぎればいいのですから。
雑草抜きのメリットは、手が汚れないことに尽きます。
爪の間に砂が入らないので、スギナを抜くたびに爪の隙間が真っ黒にならなくてすみますよ。
スギナを抜くストレスが減るので、毎日のスギナ抜きも継続することができます。これなら除草剤なしでのスギナ駆除も夢ではありません。
まとめ:除草剤を使わなくても、スギナは駆除できる!
それでは、まとめましょう!
除草剤を使わないでスギナを駆除した方法は、次の通りでございます。
1・とにかく抜く。ちぎれてもいいから抜き続ける。
2・再生したスギナも抜く。抜き続ける。
3・だんだん再生してくるスギナが細くなり、やがて消えて行く。
4・スギナを抜く時は、雑草抜きを使うと便利。
スギナは見た目にも気持ち悪いので、なんとしても除草したい雑草です。
根が深く除草が難しい雑草ですが、根気強く抜き続ければ、やがて消えるように枯れていきますよ。
小さな子供がいるご家庭では、除草剤は極力使いたくありません。
ですがこの方法なら、除草剤なしでも駆除することができます。ぜひ一度お試しくださいませ。
それでは、また!
※追記
2018年7月、スギナを完全に駆除してから4年がすぎましたが、あれからスギナはほとんど生えてこなくなりました。
どうやら一度駆除できると、スギナは生えてこないようですね。
たまに庭先で見かけたら、その場で抜いて(ちぎって)駆除してます。
スギナを抜くときは、雑草抜きを使うと爪の間が汚れませんよ。
▽お金をかけないでできる雑草対策をまとめました。
▽除草剤を使わないシリーズ第2弾!
自宅に生えた苔を除草剤なしで駆除してみました!
何たる生命力だ・・・(羨ましい)。