こんにちは、もみじを愛する営業マンこと、でございます。
もしやあなたは購入したもみじが「流泉」という品種で、育て方に手を焼いていませんか?
流泉はもみじの品種の1つであり、最大の特徴は枝垂れ(しだれ)もみじであることでございます。
しかも枝元から枝垂れ、地面に向かって伸びるので、育てるのが大変難しい品種なのですよ。放っておいても、枝が全然上に伸びないのですよ。
園芸スキルゼロながらうっかり難易度の高い品種を買ってしまい苦戦していましたが、ようやく枝を上に伸ばすことができました。
この記事では流泉の育て方に苦戦するあなたのために、流泉の枝を上に伸ばす方法について解説させて頂きたいと思います。
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この記事の概要
枝垂れもみじ「流泉」の特徴。
枝垂れもみじである流泉を元気に育てるには、まずは流泉の特徴を知らねばいけません。
流泉は、次のような特徴をそなえたもみじでございますよ。
枝元から枝がぐにゃりと曲がる。
まず流泉について知らねばいけないのは、その枝垂れっぷりでございます。
流泉は枝が枝元(幹の付け根)からぐにゃりと曲がります。この曲がりっぷりが強烈なのです。
通常、「枝垂れ桜」、「枝垂れ梅」、「しだれ柳」などは、ゆるやかに放物線を描くように曲がりますが、流泉の場合は枝元から垂直に落ちていくイメージです。
流泉の枝垂れっぷりは、あなたの想像をはるかに超えていくでしょう。
緑の葉が赤く紅葉して美しい。
また流泉の特徴は、その紅葉でございます。流泉な色鮮やかに紅葉します。
もみじの中には紅葉しない品種や、紅葉しても色が薄い品種もある中で、流泉の美しい紅葉は見る人のハートを釘付けにします。
緑の葉が真っ赤に紅葉して、とても幻想的な美しさを醸し出してくれます。
また枝が柔らかく、下に向かって伸び、枝も柔らかいのでよく風になびきます。
赤く紅葉した葉が、風に揺られる姿は心が奪われるような美しさでございますよ。
鉢植えにして、枝を下に伸ばす育て方も。
流泉はもみじですので、通常地面に植えて、大きく育てるのが一般的です。
しかし枝が大きく枝垂れることから、鉢植えにしてわざと枝を下に向かって伸ばす育て方もあります。
やり方は、鉢植えした流泉を高い場所に置いて育てるだけでございます。
すると流泉の枝は自然と下に向かって伸びるので、滝のように流れ落ちる紅葉を楽しむことができるのです。
流泉の枝を上に伸ばす方法は?
ほかのもみじにも負けず、流泉はとても美しい特徴を持ったもみじです。
流れる滝のように紅葉した葉っぱが風になびく姿・・・憧れてしまいます。
しかし、流泉を育てるのは難易度が高い品種です。
それは前述のとおり、枝がまったく上に向かって伸びないからであります。
ですので、流泉を育てるには、枝を上に伸ばすということがポイントになりますよ。
下に伸びる枝は、剪定する。
流泉を上手に育てて紅葉を楽しむには、枝を上に伸ばさなくてはいけません。
そのためには、下に向かって伸びる枝を剪定する必要があります。
なぜなら下に向かって伸びる枝があると、成長する養分がそちらに取られてしまい、上に伸びる枝(芽)が成長できないからです。
また流泉は放っておいたらどんどん枝を下に伸ばしてしまいますので、買ってきたばかりの幼木なら、1シーズンで枝が地面に届くでしょう。
枝が地面に届くとそこから雑菌が入ったり、風通しが悪くなるので、病気になりやすくなるのでよろしくありません。
下に向かって伸びる枝を剪定するときは、枝元から切ること大切です。
木は切り口から芽吹く習性がありますので、枝の途中で剪定すると樹形が悪くなってしまいますよ。
また剪定の時期は、葉が落ちておちついた頃の冬がベストタイミングであります。
もみじは冬に休眠状態になりますので、剪定によるダメージを最小限にすることができます。
上に向かって伸びる枝(芽)に、添え木する。
さて、ここからが肝心でございます。
流泉の枝を上に向かって伸ばすには、ずばり添え木が有効でございます。
枝元から曲がってしまう流泉ですが、葉っぱが出た直後はかろうじて上に向かっております。
このまま放置してしまうと、すぐに下に向かって伸びてしまうのですが、ここで添え木をしてあげると、下に向かって伸びません。
添え木のやり方は、とても簡単でございます。
割りばしや木の枝などを木の幹にしばりつけ、芽吹いた葉っぱを添え木に固定してあげるだけです。
このとき多少きつめに縛っても、その後の成長には大きな影響が見られませんでした。
添え木をしておくと、添え木にそって枝を伸ばしてくれます。
そのまま固定しておくと、やがて枝が太くなり、幹となります。幹のように太くなれば、枝が枝垂れることはありません。
支柱を活用する場合。
また流泉の枝を上に伸ばすには添え木以外にも、支柱を活用する方法もあります。
やり方は添え木とほぼ同じで、支柱を地面に差し、伸ばしたい芽を支柱に固定します。
添え木と違い、支柱に固定できれば、枝の成長に合わせて固定する位置も変えられるメリットもあります。
しかし支柱を活用する方法は、ご注意頂きたいことが2点ほどございます。
まず1つは、芽はとても小さいので、支柱に固定するのが難しいということです。
アサガオなどのつる植物を支柱に固定するのは簡単ですが、流泉の芽を支柱に固定するのは大変です。
芽を引っ張るようにして固定することも可能ですが、そのまま硬化してしまうので樹形が悪くなってしまいます。
また支柱で枝を伸ばす方法では、枝をまっすぐ上にしか伸ばすことができません。
他のもみじを見ると分かりますが、もみじの枝(幹)はまっすぐ垂直に伸びません。うねるように伸びる枝が、また美しいのですよね。
しかし支柱を使って枝を固定すると、支柱に沿って垂直に枝が伸びてしまいます。
・・・杉みたいであります。
杉やヒノキ、柳はまっすぐ伸びる姿がかっこいいですが、もみじに限っては・・・。好みが分かれるところかもしれません。
その他、流泉を育てるときの注意。
なにかと手のかかる流泉は、枝を上に伸ばす以外にも何点かご注意頂きたいことがございます。
ぜひ愛情と手間暇を存分にかけて育てましょう。
放置しない。
流泉を育てる上で注意したいのは、放置しないことです。
通常のシンボルツリーは放置して育てるものかもしれませんが、こと流泉に限っては、放置して育ってくれることはありません。
流泉の枝は放っておいたら下に向かって伸びるので、剪定しないと1シーズンで地面に届きます。
なので、地面に届いても剪定しないでいると・・・
枝垂れる枝が風になびく姿が美しい流泉ですが、地面を這うように枝を伸ばす姿は、とてもかわいそうに見えます。
もちろん、流泉の健康状態にとってもよくないので、こうなる前に剪定する必要があります。
こちらの写真は、剪定に失敗した後、「ならば剪定しない方がいいのでは?」と放置してみた結果でございます。
ご覧の通り、枝は無数に伸び、しかも下に向かって伸びているので、見るも無残な姿になってしまいました。も、申し訳ございません・・・。
流泉を育てるときは、愛情をたくさんかけ、放置しないことが大切でありますよ。
剪定しすぎない。
またその反対として、小まめに手を加えすぎるのも注意が必要です。
具体的には、選定しすぎないことが大切です。
流泉は黙っていても枝を下に伸ばしてしまう子なので、ついつい枝を剪定しすぎてしまいがちです。
確かに下に向かって伸びる枝を切り、上に向かって伸びる枝だけにしておけば、成長エネルギーが集中するので、効率的に流泉の枝を上に伸ばすことも可能です。
ですがご注意下さいませ。
必要以上に枝を剪定してしまうと、予測できないアクシデントが起きたときに、流泉が瀕死になるかもしれませんよ。
必要最小限の枝だけでは、予測できないアクシデントが起きたときに、枝が1本もなくなる危険があります。
剪定とは枝を切ることなので、植物にとっては痛みの伴う作業です。
愛情をかけて剪定したつもりでも、剪定しすぎると逆効果になります。ですから、かならず余裕を残して剪定するようにしましょう。
まとめ:流泉は手間と愛情をかけて育てよう。
それでは、まとめましょう。
流泉の枝を上に伸ばすには、次の2ステップになります。
1・下に向かって伸びる枝は、剪定する。
2・上に向かって伸びる枝(芽)に、添え木して固定する。
流泉はとても手のかかる品種ですが、その分深紅の赤色に紅葉した葉が風になびく姿は格別でございます。
また地面に植える以外にも、鉢植えにして、枝を滝のように下に落として育てる方法もあります。
いずれも難易度も高いですが、ぜひ流泉の育成に挑戦してみましょう!
それでは、また!
愛するもみじが「うどん粉病」ですと・・・!?
うどん粉病は紅葉シーズンに発症します。ご注意くださいませ。
シンボルツリーはお決まりですか?
マイホームのシンボルツリーを選ぶときは、こちらのポイントを参考にしてみてくださいませ。
私もうっかり流泉を買って苦戦しておりましたが、ようやく枝を上に伸ばすことに成功しましたぞ。