こんにちは。
「エコキュートを設置しようと思っているけど、ちゃんと節約できるの?」
「本体価格が高いけど、ちゃんと元が取れるの?」
エコキュートは節約するための設備なのに、本体が50万~100万と高額です。
ですので、設置に踏み切れない人も多くいらっしゃいます。
私は建売住宅を購入したところに、エコキュートの営業マンがやってきました。
エコキュートの設置を検討してみましたが、最終的には
「費用対効果が低いから、必要ない」
と、設置を見送りました。
そこでこの記事では、エコキュートが必要ない理由について、私の考察を添えて解説させて頂きましょう。
迷っている方はまだ間に合います。エコキュートで節約するより、もっと節約できる方法もありますよ。
ぜひ最後までお読みくださいませ。
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この記事の概要
エコキュートのメリット。
私は「エコキュートは必要ない」と判断しましたが、エコキュートにもメリットはあります。
無下に否定をする前に、まずはメリットをしっかりご説明させて頂きましょう。
お湯をたくさん使って、暮らしを豊かにできる。
エコキュートの最大のメリットは、お湯をいつでもすぐに、たくさん使えることです。(節約効果が高いではない。)
エコキュートは深夜の安い電気でお湯を保温タンクに貯蔵します。だからお湯が使いたいときに、いつでもすぐにお湯が使えるのです。
ガス給湯器のように、蛇口をひねってからしばらく水が出る・・・なんて不便な思いはありません。
さらにお湯を作るコストが安いので、安心してお湯を「たくさん使う」ことができます。
お風呂のお湯も、湯船いっぱいにお湯をはって、ざぶーんとできますよ。
プロパンガス給湯器でお湯を沸かすときのように、
いちいちガス代を気にする必要がありません。
このようにエコキュートのメリットは、お湯がたっぷり使えることであり、節約効果ではありません。
節約効果を求めるなら、使うお湯の量を減らすことが最大の節約になります。
ですので、節約目的でエコキュートを買うのなら、さほどメリットはないように感じます。
あくまでも、豊かな暮らしを送るための嗜好品でしょうか。
エコキュートのデメリット。
エコキュートのメリットは、たくさんお湯が使え、豊かに暮らせることです。
しかしその裏には、色々とデメリットがございます。安易な節約のうたい文句にはご注意下さいませ。
1・初期投資額が多すぎる。
エコキュートのデメリットは、本体価格が高すぎることです。
機能やタイプによって価格帯に幅がありますが、一番安い「給湯のみ」のタイプでも60万円ほど(400L・ダイキン)します。
便利なフルオートタイプでは、80万円ほど(400L・ダイキン)にもなります。
日々のガス代の節約で元を取るのに何年かかるやら・・・ごくり・・・
節約目的でエコキュートを設置する場合、本体価格が高すぎるので、ガス代の節約で元を取るのも大変でございますよ。
※追記あり
2・節約効果が低い
エコキュートの本体価格は、60万~80万と高額でございます。安い中古車が一台買える金額です。
しかしエコキュートは高額の割には、節約効果はそれほど高くないのです。
パナソニックの試算では、エコキュートの毎月のランニングコストは「1,900円」です。(パナソニック・低ランニングコスト より)※ただし使用状況による。
・・・別にそこまで安くない・・・よね?
プロパンガスのガス代を月5,900円(年平均)とすれば、エコキュートとの差額は4,000円です。年間差額は48,000円。
エコキュートは10年使い続けて、ようやく48万円節約する計算になりますが・・・。本当にいいんですか?設置してしまって。
3・設置場所が邪魔。
高額な設置費用を支払うのに、それほど節約効果のないエコキュート。
しかしデメリットはそれだけなく、エコキュートの大きな保温タンクが邪魔なのであります。
エコキュートの保温タンクのサイズは、
幅:630
奥:730
※ダイキンエコキュート ベーシックタイプ
と、かなり大きいです。
私の家は広大な土地ではありませんので、貴重なスペースは有効活用したいのです。
庭先だって、物置にするなり、駐輪場にするなり、土地を有効活用したい訳でありますよ。
しかし、そんな狭い私の土地に巨大なエコキュートの保温タンクを設置してしまうと、
狭い我家が余計狭く感じてしまうのです。
まあ、これがものすごく節約してくれる設備なら、笑って許してあげますが、元を取るのに10年かかるのではね・・・(遠い目)
一度エコキュートを設置したら、どかすのも至難の業でございます。ご査収下さいませ。
4・夜中に騒音が発生する。
エコキュートの設置で問題になるのが、「騒音」でございます。
エコキュートは、電気で水を暖めている訳ではありませんよ。ご存知でしたか?
実はヒートポンプで空気を圧縮して、お湯を作っているのですよ。しかも夜中の深夜電力を使って、ございます。
ですので夜、町の住民が寝しずまった頃に、「ブ~ン・・・」と低い音(30~40db)が発生するのです。
お隣さんとの距離が離れているなら、まだいいですよ?
しかし都会で隣接する住宅地で、お隣さんの寝室がエコキュートの目の前にあったら・・・。
実際、エコキュートを設置して、「騒音の苦情がきた!」というケースもあるようです。
ど、どうしよう・・・
買って設置した後にお隣さんから「うるさい」と言われても、どうにもできません。
本体価格が高く、節約効果が低い。さらにはご近所トラブルになる可能性がある。だから私はエコキュートの営業マンが来たけど、「必要ありません」と伝えた次第です。
5・故障するリスクがある。
10年間使って、本体価格の元が取れるエコキュート。
しかしそれは「何も故障しなかった」場合でございます。
現実には10年も使い続けるうちに、故障のリスクや、性能の低下があります。
故障したら修理代はかかるし、途中で性能が落ちたら節約効果が下がりますよ。
よくある故障としては、
・水しか出てこない→基盤の故障。
・張り湯が止まらないで、お湯が溢れる→水位センサーの故障。
・熱交換器の目詰まり→水道水を山から引いている場合、配管がつまる。
便利で高性能な機械ほど、故障のリスクを抱えているものです。
60万も払って設置したのに、元を取る前に故障したら、一体何のために設置したのか分からないじゃないですか(涙目)
節約したいなら、プロパンガスの値引き交渉すべし。
私がエコキュートを検討したのは、ガス代を節約したかったからです。
エコキュートは快適なお風呂ライフを楽しめるものの、節約効果は期待できません。
「何とかして、高いガス代を節約したい!」
そう思うのであれば、いい方法がございます。
イエス、それはプロパンガスを値引き交渉することでございます。
プロパンガスって、値引きできるって知ってました?
ご存じない方も多いかと思いますが、実はプロパンガスは値引き交渉することができます。
いいえ、違います。プロパンガスは公共料金ではございませんよ。
プロパンガスは自由契約。だからどの業者と契約するのも自由ですし、いくらでガスを買うかも自由なのであります。
私は高かったプロパンガスを値引き交渉することで、半額以下のガス代に節約することができましたよ。
今は4人家族ですが、プロパンガス代年間61,591円(月平均5,132円)しか払ってません。
エコキュートを設置しなくとも、プロパンガスを値引き交渉すれば、ガス代の節約は簡単なことです。
大丈夫です。プロパンガスの値引き交渉は、ちょっとしたコツ(と予備知識)さえあれば、誰でも簡単にできますよ。
プロパンガスの値引き交渉のコツは、こちらの記事にまとめてあります。ぜひご覧ください。
追記:2019年7月エコキュート本体の価格はずいぶん下がった!
この記事を公開してから4年。
あれからすっかりエコキュート本体の価格は下がりました。
価格ドットコム調べでは、パナソニック フルオートタイプ370Lで、本体価格20万円でした。
エコキュートによる節約効果を年間5万円として計算すると、4年でもとが取れる計算になります。
これは普通にお得ですな。
エコキュートの故障リスクを含んでも、十分に導入を検討してもいいレベルではないでしょうか。
私がエコキュートを見送ってから、ずいぶんと素敵な時代になったようですね。
もしこの条件で私が新築を建てるとすれば、エコキュートを前向きに検討するのではないかと思います。
まとめ:節約目的なら、エコキュートは不要。
それでは、まとめましょう。
私がエコキュートを設置しなかった理由は次の通りでございます。
1・初期投資額が多すぎる。
2・節約効果が低い。
3・設置場所が邪魔。
4・夜中に騒音が発生する。ご近所トラブルが心配!
5・故障するリスクがある。
エコキュートは本体価格の割に節約効果が低いので、本体価格の元を取るのに10年かかります。
しかも10年間、故障しないのが前提でございますよ。
高いお金を払ってそこまで節約効果がないなら、わざわざ設置する必要はないと思いませんか?
ガス代を節約したいなら、プロパンガスの単価を値引き交渉した方が、遥かに節約効果が高いですよ。
あなたがエコキュートを設置したいのは、
・快適なお風呂ライフを楽しみたいからですか?
・ガス代を節約したいからですか?
もし「ガス代を節約したいから」であれば、エコキュートは設置しない方がいいと思いますよ。
それでは、また!
次の記事はこちらです。