体験者が語る、住み込み派遣で貧困にならない為に知るべき5つの真実と注意点

こんにちは。

 

「月30万円も!?住み込み派遣は稼げそうだ!」

 

求人票を見る限りでは、住み込み派遣は稼げそうなイメージがあります。

ですが、現実はさほど稼げなかったりします。

 

私は以前、人材派遣業界で派遣社員の管理の仕事をしておりました。

業務の中心は住み込み派遣で、遠くは北海道、沖縄から赴任している派遣社員もいました。

 

派遣社員と直接関わり、

彼らのリアルな声を多く聞き、

また彼らの給与を計算していた立場上、

 

私は住み込み派遣に対して非常に強い危機感を覚えるようになりました。

住み込み派遣はリスクが大きい上に、思っているより稼げない

・・・あまりお勧めできませんね。

住み込み派遣は思っているほど稼げません。そればかりか、下手をすると住み込み派遣が原因で、貧困になってしまうこともあります。

 

この記事では住み込み派遣のリアリティをお伝えしながら、住み込み派遣で貧困に落ちないための注意点を解説します。

・「住み込み派遣に応募しようかな・・・」と、思っていた方。

・「住み込み派遣って、稼げるの?」と、疑問に思っていた方。

・「寮に入れる!ラッキー!」と、思っていた方。

1つでも該当された方は、ぜひ最後までお読みくださいませ。あなたの知らない住み込み派遣のリアルをお伝えさせて頂きます。

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住み込み派遣のリアルな危険性。

稼げる求人の代名詞の住み込み派遣ですが、フタを開けてみるとさまざまなリスクが潜んでいます。

派遣社員という弱い立場もあり、一歩踏み間違えると貧困・弱者に落ちてしまう危険がございます。

私が現場で見てきた住み込み派遣のリアルは、次の5つです。

 

1・行くのは簡単でも、簡単には戻れない。

住み込み派遣で注意したいのは、行くのは簡単でも、簡単には戻れない、ということです。

赴任先にいくのは、簡単です。派遣会社が旅費を負担してくれるので、実質ゼロ円で赴任することができます。すごく親切ですね。

 

しかし仕事を終え、帰るときの旅費は、当然ながら全額自己負担でございますから。

もし遠く北海道や沖縄、九州から赴任しているならば、そこまでの旅費、引越し代は自分で払わないといけません。

自分の旅費だけでなく、引越し費用も支払うのは、痛い出費です。

 

それでも派遣会社は気軽に赴任してもらえるように、

「赴任旅費 全額支給」

「入社祝金 10万円」

「在籍3カ月でさらに10万円」

などと、煽ってくるのですよね。

確かにこのキャンペーンはウソはありませんが、これが真実という訳でもありません。

 

私は派遣社員が働く姿をたくさん見てきましたが、どうしょうもなく心が痛くなる姿もありました。

遠く北海道から赴任してきたものの、派遣先の仕事をやってみたら、どうしても自分に合わない。

だから辞めたい。でも帰る旅費が払えないから辞められない

帰りたいけど、帰れない。そんな背中を多くみてきました。

 

住み込み派遣は片道切符です。

行きの切符は渡してくれますが、帰りの切符は誰も準備してくれません。

 

気軽に遠くまで赴任でき、住む場所まで提供してくれる親切の裏には、「もし仕事が合わなくて辞めたくても、帰れない」というリスクがあります。

 

求人票ほど稼げないリアル。

住み込み派遣は稼げるイメージが強いものの、現場の実態としては案外稼げなかったりします。

私も何度か自分の担当している現場の求人票を見たことがありますが、

いや、こんなに稼いでる人みたことありませんぞ。

求人内容と現場のギャップに驚いていたものです。

しかし求人票はウソをついている訳ではないのですよ。ウソではないですが、真実でもないという。

もし求人票に「月収30万円以上可!」などと書いてあれば、それはきっとこんな意味でしょう。

 

「月収30万以上可!」→「残業・深夜勤務フルで働いても、30万円以上は稼げません。」

 

月収30万円と書かれていると、あたかも30万円が貰えそうなイメージですが、現実は違います。

・残業がなかった。

・深夜勤務がなかった。

・休日出勤がなかった。

少し労働条件が変わると、「え?これだけ」と肩透かしをくらう金額になってしまいます。

 

稼げたとしても、お金が貯まらない仕組み。

住み込み派遣を選んだ方の中には、

 

「たくさん稼いで、たくさんお金を貯める!」

 

と、熱い意志を持った派遣社員が来るときがあります。

 

しかしたくさん稼げた割には、手元に残るお金が少ないという現実に直面してしまうのです。

手元にお金が残らない理由は3つあります。

 

まず1つは、一人暮らしはお金がかかるということです。

・電気

・水道

・ガス

・ネット回線、通信費(スマホ)

・その他自分一人が生活するための必要なコスト(食費、家賃など)

1人で暮らすには、多くのお金が必要です。

これの費用を給料から差し引くと、「え?これだけ?」と手元に残るお金が少なくなってしまいます。

 

そして2つ目は、たくさん稼いだ分、社会保険(健康保険・年金)の保険料が値上がりするからです。

月収30万稼いだのなら、月収30万分の保険料を払う必要があります。

 

「たくんさん稼いだから、たくさん手元に残る!」

 

と夢を見がちですが、たくさん稼いだ分、持っていかれる税金・保険も多くなります。

そのため求人票の額面ほど、手元にお金が残らないのです。

 

最後に3つ目ですが、派遣社員の福利厚生が手薄なことがございます。

福利厚生とは、会社が社員の為に無償でやってくれるサービス(制度・施策)です。

・住宅手当

・食事補助

・資格手当

・駐車場完備

などがございます。

 

あればうれしい福利厚生ですが、残念ながら派遣社員は福利厚生が手薄になっている場合が多いのです。例えば、

・寮費を全額払う。

・寮費以外にも、備品代(冷蔵庫・洗濯機・布団・家具などレンタル代)を払う。

・駐車場代が別途かかる。

・制服代、クリーニング代がかかる。

など、細かくお金がかかる場合があります。

正社員ではかからないコストを計上すると、思ったより手元にお金が残らないのですよね。

 

「せっかく稼ぎにきているのに、手元にお金が残らない。」

 

住み込み派遣には、手元にお金が残らない仕組みがあるのです。

 

行った先でも仕事が続く保証がない。

また注意したいのが、赴任した先でも仕事が続く保証はないことです。

 

「せっかく赴任したのに、1週間で仕事がなくなった・・・」

 

ということも、現実は多々ありましたよ。

 

しかしどうして赴任先で、仕事がすぐになくなってしまうのでしょうか?

求人には「長期の仕事!3ヶ月以上!」と書いてあったのに、不思議でございますよね。

イエス、それはつまり、あなたと派遣会社との雇用関係に秘密があるのです。

もし仮に赴任先で仕事がすぐになくなってしまっても、実は法的には問題はありません。(グレーな領域ですが)

 

なぜならあなたは派遣元と雇用関係にあり、派遣元から解雇されない限り、法(労働基準法)的には問題ないのです。

つまり、派遣先の仕事がなくなっても、それは派遣先と派遣元との「契約不履行」であって、あなたが介入する余地がありません。

 

では赴任先での仕事がすぐになくなってしまったら、どうなるのか?

それはですね、派遣会社がまた別の仕事を紹介してくれるのです。

新しい仕事に納得し、異動するならば、派遣会社は全面的にサポートしてくれますよ。

 

しかし、新しい仕事に納得できないようであれば、そこで退職(解雇にはならない可能性大)、という形になってしまいます。

もちろん、退職後のサポートはなし、でございます。

 

住み込み派遣では、行った先での仕事の保証はありません。

行ってすぐなくなる可能性もあれば、逆に自分から「辞めたい」と言う可能性もあります。

つまり住み込み派遣は、片道切符を握り締めて、「行ってみないと分からない」というリスクが常につきまとうのです。

 

退職した瞬間に、「住所不定・無職」になる現実。

また住み込み派遣で注意したいのは、退職した瞬間に「住所不定・無職」となる危険があることです。

これはつまり、赴任するために以前の住所を整理(解約など)してしまうと、帰る場所がなくなってしまうことですね。

なぜなら赴任先で住む寮は、派遣社員しか住めないからです。辞めた人は、退去しなくてはいけないのです。

当然と言えば当然ですが、私は現実に住居問題でのトラブルを多々見てきました。

 

「派遣の仕事辞めて退職したけど、行く場所がないから寮を出れない。でも寮費も払えない。」

 

もはや私のような平社員では、どうこうなるレベルのお話ではありません。

住み込み派遣は、退職した後の住居問題でトラブルになる確率が非常に高いです。

しかも住所の問題は根深く、簡単には解決できません。

不動産会社も住所不定・無職の人には、部屋を貸してくれませんしね。

 

住み込み派遣の割高な給料の求人の裏には、ハイリスクな問題があることを、ぜひご承知下さいませ。

 

それでも住み込み派遣をするなら、ここに注意して!

住み込み派遣にはリスクがありますが、住み込み派遣のすべてが悪いワケではありません。

無条件で仕事と住む場所を準備してくれるのは、大きなメリットです。

 

ですので、住み込み派遣にチャレンジするときは、メリットを最大限いかし、デメリットを避ければいいのです。

住み込み派遣に応募するときは、次のことに注意することが大切です。

 

寮を出て、自分で部屋を借りるべき。

住み込み派遣のメリットは、住む場所を無条件で準備してもらえることです。

しかしこれはメリットでもありますが、デメリットでもあります。

会社から住む場所を準備してもらえる一方で、退職と同時に「住所不定・無職」になってしまいます。

 

ですので、「住所不定・無職」のリスクを回避するために、仕事に慣れてきたら、自分で部屋を借りるこをおすすめします。

自分名義で部屋が借りられれば、例え会社を急に辞めたとしても住居だけは守られます。

 

実際、住み込み派遣の現場でも、自分名義で部屋を借りて、寮を出て行った方は多くいらっしゃいました。

自分名義で部屋を借りることで、住み込み派遣の危険を減らすことができますよ。

 

移動手段を持つべし。

また住み込み派遣では、寮から派遣先まで無料で送迎してくれる場合があります。ありがたいですね。

しかしそれに甘えてしまうと、会社を辞めた後に「交通弱者」になる危険がございます。

移動手段がないと、転職先のエリアが大きく限られます。

応募できる仕事なのに、移動手段がないがために採用されない・・・と、悲しい結果になってしまいます。

 

ですので、多少コストはかかりますが、住み込み派遣を始めたら移動手段を購入することをおすすめします。

車でもバイクでも、原付でもいいかと思います。

移動手段があれば、会社を退職することになっても、自力で次の仕事を見つけることができます。

逆に移動手段がなければ、送迎してくれる会社でないと働けませんよね?そういうことなんですよ。

 

額面が低くても、正社員はまだ強い。

「正社員は社畜だ、メリットがない。派遣社員の方が稼げる。」

などの声も聞きますが、私はまだ正社員の強さは残っていると感じます。

 

額面では派遣社員の方が高くても、福利厚生・安定性を考えると、やはりまだ正社員は強いなと思います。

だから私は転職するなら正社員をおすすめしているのでございます。

 

求人での給料は高くないかもしれませんし、長時間労働もあるかもしれません。

ですが住み込み派遣のリアルと比較すると、やはり正社員に軍配が上がるのですよね。

正社員でも消耗するかもしれませんが、住み込み派遣の片道切符の残酷さに比べたら・・・。

私は正社員を選びます。

 

正社員への転職を少しでも考えているならば、まずは自分の市場価値を診断することがスタートでございます。

自分の市場価値は、市場価値診断ならMIIDAS(ミーダス)!で、することができます。もちろん、登録は無料、わずが5分で登録できるから簡単です。

住み込み派遣に飛び込むのはいつでもできること。

でもその前に、もう一度正社員の道を検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

まとめ:住み込み派遣のデメリットを知って欲しい。

それでは、まとめましょう。

住み込み派遣の危険性と注意点は次の通りでございます。

1・行くのは簡単だが、簡単には帰れない片道切符。

2・求人票ほど稼げないリアル。

3・稼げたとしても、案外お金が貯まらない仕組み。

4・行った先でも、仕事が続く保証はない。

5・退職した瞬間に「住所不定・無職」になる現実。

【もし住み込み派遣をするなら】

1・寮を出て、自分で部屋を借りる。

2・移動手段(車・バイクなど)を持つべし。

住み込み派遣は、行くのは簡単です。しかし戻るのは大変なんですよ。

さらに思っているより稼げなかったり、お金も貯まらなかったりします。世の中、おいしい話なんてないのです。

 

私は住み込み派遣のリアルを知っているので、少し辛口になってしまいました。

ですがやはり危険なんですよね。住み派遣は、一歩間違えれば貧困ですから。

 

住み込み派遣に飛び込むのは、いつでもできます。

だからもう一度立ち止まって、別の選択肢がないのか、よく検討してみましょう。

それでは、また!

 

 

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