こんにちは。
庭に池を作りたい!
でも予算的に厳しそうだ。しかもDIYするにも難しそう。
さらに家には小さな子供がいるから、池があると危なそうだ。
・・・そう悩む方も多いのではないでしょうか。
私もずっと庭に池のある暮らしに憧れておりました。
そして3年前に家を買ったのをきっかけに、思い切ってDIYで池を作ってしまいました。
わが家には小さな子供がいるので、池で遊んでいたときに、もし万が一あっても大丈夫な親切設計でございますよ。
そこでこの記事では、防水シートで作る池の作り方についてご説明させて頂きましょう。
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この記事の概要
DIYで作る池の条件。
池が欲しいとは言っても、「池であれば何でもいい」という訳ではありません。
私が池に求める条件は、次のようなものでございます。
子供が溺れない、安心して遊べる池。
私が池に求める最も大切な条件は、子供が溺れない、安心して遊べる池であることです。
池を作ったのはいいものの、作った池が原因で悲しい事故が起きてしまったら本末転倒、一生悔いても悔やみきれません。
だから子供たちが池のまわりで遊んでいても、溺れない池であることが絶対条件であります。
ちなみに子供が溺れる水深の目安は、20~30cmです。(年齢によって変わります。)
と、いうことで、私は水深15cm程度の池を作ろうと決めました。
風情のある池。
私が池に求めるのは、風情であります。
できれば、和風で趣深い、暑い夏の夕暮れに池のほとりで涼んでいると癒されるような池、であります。
池をDIYで作ると聞くと、まっさきにイメージされるのが、通称「プラ池」ですよね。
こちらはプラスチックで成形されており、いわば「池の形をしたバケツ」を庭に置くようなものです。
プラ池でも御影石風のデザインもありますが、やはり自然の天然素材(石・土・植物など)を使った池には勝てません。
私が欲しいのは、天然素材で作られた池、イエス、まるでビオトープのような自然を感じられる池が欲しいのです。
ですので、今回のDIYで作る池は、なるべく天然素材を使い、ビオトープのような池を目指すことにしました。
メンテナンスの簡単な池。
また池に求める条件は、メンテナンスが簡単であることです。
だってイヤですよ、作った最初の頃だけ水がキレイで、あとは濁ったドブ池みたいになるのは。
だからメンテナンスを極力簡単にして、気軽にメンテナンスできる環境にしたいのですよ。
しかしとは言っても、メンテナンスにお金がかかるのもイヤでございます。
水を循環させるために、高額なポンプを買って、地中に埋めて、水道を引っ張って・・・と、お金がかかって大がかりな工事もパスでございます。
つまり、簡単な設備(システム)で、メンテナンスが簡単にできる池が欲しいのであります。
そこで今回は、雨水を利用して水を循環させる、という大自然の力をお借りして、極力メンテナンスしない方法を採用することにしました。
簡単DIY!防水シートでの池作り!
さて、ワガママなこだわりのつまった池作りですが、作り方はけっこう簡単なんです。防水シートを使うだけで、リアルな自然の池を実現できてしまうのですよ。
作りたい場所に穴を掘り、防水シートを被せるだけですから。不器用なパパでも簡単にできます。
それでは作り方を解説させて頂きましょう。
池作りに必要なもの。
まず必要なモノをご案内させて頂きましょう。
・防水シート
防水シートの上に直接水を張り、そこに魚が泳ぐことになります。いわば防水シートは、水槽の役割を果たす存在ですね。
水を通さなければブルーシートでも問題ありませんが、耐久性・魚への影響を考えると、それなりのランクのシートを準備したいところです。
・アンダーライナー
アンダーライナーは、防水シートが石に当たって破れることを防いでくれます。
地面を掘ったら、アンダーライナーを敷いて保護してあげましょう。
アンダーライナーがなくても池は作れますが、防水シートが破れる可能性があります。ご注意くださいませ。
・ゴロタ石
ゴロタ石は池の周囲に置いて、池の輪郭を作るのに使います。
ゴロタ石でなくても、レンガ・ブロックでも問題ありません。
作りたい池のデザインに合わせて選ぶといいでしょう。
・小石(砂利)
小石(砂利)は、防水シートの周囲を隠すのに使います。
防水シートを穴に被せただけでは、風情もクソもありません。単なるビニールプールです。
はみ出たシート部分を砂利で隠すことで、リアルな池に仕上げることができます。
・お気に入りの植物など
池のまわりに天然の植物を植えると、リアル感がいっそう際立ちます。
池にマッチする植物は色々ございます。
ちなみに私は近くに楓(もみじ)を植えました。紅葉シーズンはもみじの紅と池の水が、みごとなコントラストになります。
また、池を掘る道具として、大型スコップ、園芸用スコップも必要です。お忘れずにご準備下さいませ。
池を作る場所を決める。
池を作る前にしっかりと考えたいのが、池を作る場所でございます。
今回は地面に穴を掘って池を作るので、一度作ってから移動するのは至難の業です。
また設置場所による、池のメンテナンス性も考えなくてはいけません。
ですので、池を作る場所として、次の2つのポイントを考える必要があります。
1・日当たり(半陰半陽の場所)
まず考慮したいのが、池の日当たりです。
池の日当たりによって、
・日当たりがよすぎると、夏場の水温が高くなる。
・日当たりが悪いと、ジメジメと湿気が溜まり、苔が生える。蚊が発生する。
日当たりがよすぎるのも、悪いのも問題があります。
ですので、おすすめなのはバランスのとれた半陰半陽の場所です。
今回作る池は、浅い池なので日当たりが良すぎると、水温が高くなり、魚にとって厳しい環境になってしまいます。
しかし日陰すぎる場所に作っても、今度はジメジメした場所になってしまいます。
苔が生えるし、蚊も発生しやすくなるので注意が必要でございます。
2・水が集まる場所
池のメンテナンス性を考えると、池の設置場所は水の集まる場所に作るのがおすすめです。
水が自然に集まってくれると、雨が降るだけで池の水が入れ替わる、天然の循環システムが出来上がりますからね。
降った雨を効率よく集めるには、
・土地の低い場所に作る。
・屋根から水が落ちてくる場所(雨樋)の近くに作る。
この2つがおすすめです。
私は庭の中でも土地が低い場所であり、屋根からの水が落ちてくる場所に池を設置することにしました。
池を設置する。
さて、それではいよいよ池を設置しましょう。
池の設置はとても簡単です。小型の池なら、1時間もあれば作ることができますよ。
1・庭に穴を掘る。
池の広さは、好みの広さでOKでございます。
ただし、購入した防水シートよりも小さめに穴を掘りましょう。
防水シートが地面にはみ出す余裕を残しておかないと、水を入れたときにシートがズレてしまいます。
また子供が安心して遊べるようにするには、水深は20cm以下にしたいところです。
水深を20cmに設定したいときは、穴の深さは+5cmほど深く掘っておく必要があります。
防水シートの下に敷くアンダーライナーは、ゴワゴワして厚みがあります。
ですのでアンダーライナーの厚みの分を計算して穴を掘らないと、想定よりも浅い池になってしまいます。
これではすぐに干上がってしまいます(汗)
2・穴の砂利を取り除く。
アンダーライナーと敷くとは言え、穴の中の石は取り除いておきましょう。
防水シートに石が当たって破れることを防いでくれますが、しかし完璧とは言えません。
防水シートに水を入れてからでは、池を修正をするのは難しいです。
のちのち防水シートに穴が空いて、魚が干上がった事件が起きないためにも、作業は丁寧にすすめましょう。
3・アンダーライナーを池の大きさに合わせて切る。
防水シートを保護するアンダーライナーを池の形に合わせて切っていきましょう。
厚みがあるので、切るのが大変です。
残念ながらわが家には子供用ハサミしかなかったので、さすがに相当苦労しました。
できることなら、少し大きめのハサミを準備しましょう。
4・アンダーライナーを敷く。
アンダーライナーはゴワゴワしているので、池に密着しません。
ですがアンダーライナーがデコボコしたままでは、その形が池の形になってしまいます。
しわを丁寧に取って、池に密着させるようにしましょう。
5・防水シートを池の大きさに合わせて切る。
防水シートを切る時は、池の穴よりも、「気持ち大きめ」に切るのがポイントです。
池の穴より大きく切り、余った部分は地面に被せておきましょう。
地面にはみ出た部分は、のちほど砂利で隠してしまうので問題ありません。
また防水シートの大きさをピッタリにしすぎてしまうと、そこから水がもれることがあります。
余裕をもってカットした防水シートで、すっぽりと穴に被せてあげましょう。
6・防水シートを敷く。
アンダーライナーの上に防水シートを敷いてみました。
・・・これは何でしょうか。どこが穴だか分かりません。
本当にこれで池ができるのでしょうか。
この状態では、これが本当に池なのか、識別できません。
ですが、ご安心下さいませ。次のステップでぐんと池らしくなりますよ。
7・池の輪郭にゴロタ石を並べる。
・シートを密着させる
・シートのしわを取る。
・池の周囲にゴロタ石を並べる。
この3ステップで、みごとに池らしくなってきました。
シートを被せただけでは池らしさゼロですが、ここに来てようやく池っぽくなりました。
8・はみ出たシートは、砂利で被せておく。
はみ出したシートはそのままの状態では、
・ビニール丸見えなので、風情がない。
・風でシートがヒラヒラする。
・めくれたシートにつまずく。
など、不具合が多発します。
ですので、はみ出したシートに砂利を敷きましょう。
に砂利を敷くことで、美しく仕上げることができます。
ビラビラしている状態では、風情の欠片もありません。
そこで購入した小石(砂利)をシートに被せて、隠してしまいましょう。
9・水を入れて、魚を入れれば完成!
そしていよいよ、出来た池に水を入れて魚を泳がせれば・・・完成でございます!
いやー、実に簡単でございました。DIYが超絶苦手な私でも、なかなか美しく仕上がったかと自賛しております。
DIYスキルのあるあなたなら、もっと素敵な池にするのは簡単なことでしょう!
私はこの池でメダカを買うことにしましたよ。
池ができたら、排水ルートを作る!
池ができた!おめでとうございます。
しかし何か大変なことをお忘れではないでしょうか。
・・・イエス、それはずばり、排水であります。
今回は水の集まる場所に池を作りました。だから雨が降れば、水がどんどん入ってきます。
しかし池の深さ以上に水が入ってきたら・・・池は氾濫してしまいますよね。
ですので、池を作ったら、忘れずに排水ルートを作って頂きたいのです。
簡単!自宅の外まで川を掘って排水しよう!
排水ルートの作り方はとても簡単です。
・池から家の敷地外、もしくは排水桝(ます)に向かって、穴を掘っていく。
・堀った穴が崩れないように、ゴロタ石で補強する。
この2ステップで、池の水を氾濫するのを防ぐ、排水ルートを作ることができます。
子供のときに時間を忘れて作った、砂場遊びと同じ要領ですね。実に楽しい作業ですよ。
池から排水ルートを作っておくことで、オーバーフローした水は排水ルートを通って、自宅の外に排水されます。
池と排水ルートのつなぎ目はそのままでは、魚がそこを通って外に逃げ出してしまいます。
ですのでゴロタ石でルートを塞ぎ、魚が通れないようにしておくことが必要ですよ。
まとめ:防水シートで簡単DIYで池を作ろう!
池作りと聞くと、
・工事が大変。
・お金がかかる。
・時間もかかる。
・設置スペースが必要。
などと、大掛かりなイメージをしがちです。
しかし防水シートを使うことで、安く・簡単に・早く池を作ることができます。
今回、私は小さな子供がいる家庭でも安心な「浅い池」を作りました。
1・防水シート、アンダーライナー、石があれば簡単に池が作れる。
2・一度作ったら動かせないので、設置場所は慎重に。
3・池の水深は20cm以下。穴の深さは25cm程度に。
4・排水ルートを作れば雨水で水が入れ替わって手間いらず。
4つのポイントを押さえて作ってみてくださいね。
池がある暮らしは最高ですよ。
池のほとりで子供が遊ぶ姿を眺めながら、ビールを呑む。控えめに言っても、クソ最高なんですよ、この贅沢な暮らしが・・・。
池のある贅沢な日常は、防水シートを活用することで簡単に実現できます。
ぜひ池作りにチャレンジしてみてくださいませ。
それでは、また!
防水シートで作った池で、メダカを買ってみました!やはり浅い池とメダカは、相性120%でしたね。
追記:その後プラ池を設置して、池を拡張しました。